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2017年10月20日 (金)

小池が作り、小池が壊した反安倍政局

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猫の目のように変化した2週間でしたので、整理を兼ねて少し流れを追ってみます。 

9月28日宣言と共に前原民進党代表は、「希望」に合流を申し出ました。

前代未聞です。聞いたことがありません。

大が小に向かって、自分は解体するからどうぞ合併させてくれないか、なんて申し出をしたなんて聞いたことがありません。 

Photo_2朝日新聞http://www.asahi.com/articles/DA3S13179146.html 

まがいなりとも衆参100を越える議席を擁し、100億円超といわれる豊富な政治資金を持つかつて政権党だった野党第1党が、まだ出来て3日目の新党というのもおこがましい「希望」に合流を申し出たのですから、日本全国がたまげました。 

なんせ、「希望」には公約も党執行部も決まっておらず、地方組織もないというないない状態で、あるのは小池女史のカリスマ性だけというていたらくでしたから、ぶっ飛んでいるというかナンと言うか。 

前原氏としては、小池女史と日本新党当時の同窓という気安さもあって、合流してしまえば、数でも経験でも一枚上の民進で乗っ取りができるという読みでもあったのでしょうか。 

そしてジャンヌ小池を神輿に担いで、都議会議院選挙のミラクルがもう一回再現できたら政権交替も夢ではない、まぁ、こんなことが前原氏の腹の中にあっても不思議ではありません。

こんな重大事はもう少し熟考して周囲に諮ってから決めたらよさそうなものを、前原氏は思い立ったら吉日の人なのです。政治評論家の誰かが言っていましたが「タメがない」。

これを前原氏が言った瞬間、民進党は自己解体したと認知されました。 

ここで皮肉にも前原氏の解体・合流構想に立ちはだかったのは、8月に既に民進党を見限って離党していた細野氏でした。 

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細野氏は仮執行部の若狭氏と諮って、解散当日の9月28日に「三権の長を経験した方々は(希望の党への合流を)遠慮してもらいたい」と述べています。

三権の長とは首相職にあった者を指しますから、直接には菅、野田両氏を指すものですが、言いたいことは「こちらで選ばしてもらう」ということです。 

選ぶのは「希望」、合流したければ土下座して踏み絵を踏みなさい、というわけです。 

先に逃げた者と、逃げ損なったその他大勢の間の近親憎悪ほどコワイものはありません。 

そしてこの細野発言は、小池女史の考えでもあったことがすぐに分かります。翌29日朝、いまや有名となってしまった小池女史のあの排除宣言が飛び出します。 

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小池女史の「排除」宣言それ自体は正論にすぎず、政党が初めから民進党のような左右のチャンコ鍋でいいわけはありません。 

「様々な観点から絞り込みたい。全員受け入れるようなことはさらさらない」というのは受け入れ側としてしごくもっとも言い分なのですが、いままで「百合子、イケイケ、ドンドン」をしていたメディアが一斉に青ざめました。 

なぜなら小池女史は直ちに、民進党の合流希望者に「政策協定書」へのサインを義務づけたからです。 

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この協定書は結局後に実施されたものはハードルが落ちていましたが、当時は改憲・安全保障法制の容認・外国人参政権反対など、左派としてはとうてい呑めないものが含まれているとみられていました。 

その上ご丁寧にも、この協定書には「公認候補となるに当たり、党に資金提供をする」と、明確に持参金を持ってこないと入れてやらないとする条項つきですから、信条を捨てた上に大枚な金(一説1500万)むしられるというエグサです。 

当時、小池女史自身は国政に出馬する気ムンムンでした。

「希望の党」というネーミングは既に春から登録されていたそうで、そもそも彼女は都知事はただの腰掛けにすぎないと考えていたふしがあります。 

それはこの一年間の知事としてやってきたことは、ひたすら「小池百合子」の売り出しだけで、内実はただの都政の停滞だったことを振り返ればお分かりになるでしょう。 

彼女は都政に専念する気はまったくなかったし、自分さえ売り込めれば、さっさと知事など辞めたかったはずです。 

ですから、秘かに都知事の後任探しや、衆院選後の知事選の日程も想定していたようです。 

後任には、今になると失笑しますが、小泉進次郎氏をあてこんでいたようです。 

ところが、その進次郎氏に小泉女史は力一杯批判されてしまいます。 

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進次郎氏は、10月1日に街頭演説で、「小池さんは選挙に出ても無責任、出なくても無責任のジレンマに陥った。どちらの無責任か取りましょうよ」と演説しました。

いやー、父親譲りの天才的アジテーターの素質を感じますね。これで財務省のティーチャーズペットでなければほんとうに素晴らしいのに。 

この発言ひとつで風向きは180度変わります。選挙戦は短い期間に風を読み、風をつけた者が勝つと政治の訳知りはいいますが、その通りのようです。 

よせばいいのに小池女史は2日後の10月3日の記者会見で、「進次郎さんがキャンキャンはやし立てているが、お父さん(小泉純一郎元首相)と約束しているので出馬はありません」などとやってしまいました。 

そして即座にそのパパ小泉からも、「私は進次郎に投票するに決まっているじゃないですか」と突きはなされる始末。 

小池氏を焚きつけたひとりと目されるパパ小泉から、こう冷たくあしらわれてしまっては立つ瀬がありません。 

そしてこの空気を敏感に読んだメディアは、一斉に見事なまでの掌返しをします。 

「安倍退陣 小池氏首相に」と連日囃し立てていたメディアは、一夜で小池女史の敵に回ります。 私も予測していましたが、これほどまでとは思いませんでした。

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各種の世論調査でも都知事を放棄することを批判する結果が多く、小池女史は遂に国政進出を断念しました。 

すると、今度は政党代表が不出馬ということになり別な問題が生じます。 

まずは自分が「希望」を立ち上げた時の「政権選択選挙」という目標を否定することになったうえに、憲法67条「内閣総理大臣は国会議員の中から国会の議決で指名する」という条項に抵触することが明らかになったのです。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-34c7.html 

これは既に書きましたが、仮に「希望」が首尾よく政権党になった場合、国会の「外」にもうひとつ司令部がある状態を意味します。 

小池女史が「選挙後に決める」と言うならば、執行部すら満足に作られていない「希望」の現況では、国会議員でもない小池女史が「ひとりで決める」という意味となってしまいます。

一国の首相を国会の外の人物が少数の者と諮って決めてしまうわけですから、おいおいこれでは民主主義の根幹を否定しかねない密室政治ではありませんか。 

しかも彼女は一度も党代表選という手続きを踏んでいないのですから、二重に民主的手続を無視しています。

ここで一気に「希望」は地表に向けて急降下を始め、寄り合い所帯すら固まっていない「希望」は、選挙結果が出る前に既に空中分解を開始します。 

メディアバッシングが始まると、なまじキャスター上がりでメディアを自在に操ってきた自信があった小池女史はこれに危機感を感じて、今度は左にブレます。

10月6日、野党と一緒になって選挙後も「モリカケを追及する」と言い出したのですからまったくやれやれです。

これでこの1年間都政の惨状を「小池さんも保守なんだから」と忍び、半年間のやくたいもないモリカケ騒動に耐えてきた保守世論が小池女史を見放しました。

かくして「排除」で左から、「モリカケ」で右から、まんべんなく嫌われてしまったことになります。

空気を読む勝負勘が命のバクチ打ちとは思えません。右顧左眄(うこうさべん)するからです。

ま、失礼ながら政治家としての芯になる政策がないんですから仕方がない。

百合子姐さん、これだけブレると今回ばかりはちっと挽回は厳しいでしょうぜ。

さて最後はひとつ、今回の選挙戦の立役者だった進次郎氏に締めていただきましょう。

沖縄県南風原での10月18日の演説です。これは聞く価値があります。https://www.youtube.com/watch?v=uqhEaOb53tQ

「自民党が優勢に戦いを進めているという報道もあるが、仮にそうだとしても、それは、野党が分裂して、お互い食い合っているだけであって、私たち自民党が皆さんから完全に信頼を回復できたわけでもない。
8年前に失った私たち自民党の信頼は、まだまだ回復の道半ばにある。決して私たち自民党が、得点を挙げてきたわけではなく、野党があまりにもひどすぎた。ものごとに反対することは簡単で、言うことも簡単だ。しかし、それを形にするのはそう簡単なことではない。」

「自民党は信頼を回復していない」「野党がひどすぎる」、「反対することは簡単だ、形にするのは簡単ではない」。

翁長氏は県庁で苦虫を噛み潰して、進次郎氏の演説を聞いていたことでしょう。

自民党がもし仮に今回の衆院選に勝つことがあれば、それは「野党がひどすぎた」たために他なりません。

こうして野党は小池女史の野望に引っかき回されて分断されたあげく、野党同士で食い合う結果になりました。

小池が作り、小池が壊した反安倍政局だったようです。

 

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コメント

この間、私が一番印象的だったのはメディアのおそろしさです。
実際、小池氏が少々気の毒に思えますね。

小池が「排除する」としたのは、党の代表として当然の事を言ったまでです。

小池が独裁的だと言うのもメディアは十分承知していたハズで、その上で「打倒安倍!」を実現する「希望の星」として小池を持ち上げてた。

「排除」という言葉づかいに多くの国民が反応したかに見えますが、良く見ればそれは報道による影響を受けての結果でしたね。
原初の声は、一部の「いわゆる市民たち」からだけのものでした。

マスコミは本当は「排除」などという言葉使いなどどうでもよく、彼らの価値観で排除してはならないと考える人たちを排除したから騒いだだけ。

その証拠に、人間として最低最悪の「犬っころ」扱いされた小泉進次郎氏に対する暴言を批判的に取り上げられたのは、全く一度も見た事がありません。

小池はすぐに気づいて急激に「反安倍」にカジを切ったし、モリカケも言うようになりました。
しかし時すでに遅く、「用済み」となりました。
クズのまた搾りカスみたいな「立憲」がマスゴミの意に添う格好の受け皿になったので、以来取り上げもされなくなったのです。


くどいようですが小池さんが行ったことで唯一評価できるのが
この選別だと思ってます。
このおかげで民進党のカオスがふるいに掛けられたわけですから。
世間ではこれがつまづきの始まりのように言われてますが、
選挙戦略としては確かにそうかもしれませんが、
ここで誤魔化していては将来にツケを回すことになるだけで
懸命な判断だったとは思えません。

それにつけても思うことは、
民進党内にはろくな人材がいなかったのだということ。
平気で自分の主義を曲げてしまう人間がこれほどまで多いとは正直驚きです。

>小池が「排除する」としたのは、党の代表として当然の事を言ったまでです

私も同じ感想を持ちました。あれは聞き手が「大虐殺」という比喩なんでしょうけれども不穏当な言い方をしたのを、通常の言い方で返しただけです。そして、たとえば社民党に、他の面での政策は同じでも、改憲派の人が来ても社民党は仲間に入れないでしょう。それと同じですよね。
小池氏は、イメージビデオでも、自分が女性であることをうまく利用して、強者に立ち向かう新勢力のイメージを出しているのですが、マスコミでの彼女の語られ方を見ると、やはりいまでも女性だとああいう言い方(彼女の本性はどうたらこうたらとか)、女性週刊誌的な語られ方をしてしまうのですね。あの、小池氏でも。ふだんリベラルぶっている男文化人も、まああんなものです。

小池氏ですが、民進党を割る、今回排除された人たちを排除した、という点で、ある意味役割は果たしたのではないかと見ています。前原は、自分では排除できないので、小池氏にしてもらったような印象がありましたね。

いいかげん新党ブームも終わって欲しいです。

文春の「緑のたぬき」は見事だと思いましたね。
でもこれ、商品に悪いイメージが付くって東洋水産が怒るんじゃないかなあ。
それはともかく、ホントに気の毒なのは、寝耳に水で民進党から立候補できなくなって希望の党に合流せざるをえなかった人たちでしょう。


地元の話で恐縮ですが。
無所属でも勝てる人ってのは、駅前演説のNODAこと野田佳彦氏のように、長年に渡り地元に密着した人ぐらいですからね。

千葉は恐らく、野田氏の出る4区以外は、1区のみが自民と希望で接戦(どっちが負けても比例で復活しそう)で、その他はどこも自民が勝ちそうです。

1区はいつも田嶋要・民進党議員が勝っていましたが、今回は希望に移ったことで市民グループの票が無くなったため、NTT労組の組織票だけでは勝てなくなりそう。
おまけに田嶋氏は

>できたばかりの希望の党を実際に運営していくのは、民進党出身の私たち中堅の仲間たちです。
決して、小池百合子さん一人だけの考えで前に進むようなことはしません。

と、乗っ取りみたいな事を言う始末。
そりゃ事実上はそうなるだろうとしても、言っちゃ駄目な言葉です。
今までの自分の政策と、希望の党としての政策が違う事をふまえ、方針変更したわけではないという事を説明したかったのだと思いますが……。

「野党があまりにもひどすぎた」状況は、果たしていつまで続くのやら。

その「排除された」側の立憲民主に対するマスコミの扱いが気持ち悪くてしょうがありません。
まるで悪の組織の魔の手から逃れた正義のヒーロかの扱いです。


「そもそも主義主張が異なる者が同じ政党にいることが間違っていた」

*自民など政党が大きくなればそれは当たり前に発生する事で、それをどうまとめられるかが党首脳部の能力だと思うのですが


「希望に逃げ出した不穏分子を切り離せた事で政党として民進時代より洗練された
今のコアのメンバーはスジが通っている」

*切り離したのではなく切り離されたのでは?
希望への合流が出来ると思っていた時点でのコアメンバーの小池知事への賛辞はスジが通っているのですか?


「いまの枝野氏は何かが違う芯が通っているように見える」

*親近者ならいざしらず、メディアを通しての印象だけで芯が通っているのがわかるのは凄いですね


「短い準備期間ながらHPなどでの政策や広報もしっかりとしており、政党として信用できる」

*もともと民主時代からのノウハウがあるのでそれくらいの事は出来て当たり前
合流工作が不備に終わった時のためのプランは当然用意していたでしょうし、それを流用しただけでは?


同時に様々な掲示板等でも以上のようなコメントがコピペのように飛び交っています。
これまでのにたような方向性のコメントとは違うのは、本当にコピペされたかのように指摘しているポイントや文体が統一されていてこちらも見ていて気持ち悪くなります。

あと、民進から無所属で立候補された方は自腹で選挙資金を捻出しているんですよね?
まさか民進の金庫から拝借してませんよね?

しかし、最後まで凄いな小池、投開票日に堂々パリに遁走か。例の池上の餌食には比例でも引っかからない可能性がある若狭が一身に受けるのだろうね。

赤いきつね(蓮舫)と緑のたぬき(小池百合子)のコラカップ麺、ゲラゲラ笑ってネット見ていましたが、文春の中吊りでガーンと刷ってあると違う迫力が出ますね。。。
緑のたぬきが抱え込んだ似非保守勢の信頼失墜がどれくらいなのか、あの党への私の興味はもはやそれくらいです。
来週から始まる合体騒ぎを思うとげんなりします。民進、無所属、民主(立憲民主党の略称はなんと民主なんだって!ここだけは正直者!)、希望内民進、皆結果の良い方に金庫を抱えて雪崩を打つべく演説を繰り広げ、参院議員も様子を見ていそうです。
それを当然の成り行きの如く非難もせずメディアは報じて数を数え直すのでしょう。
集まり直した場所で上げる第一声はモリカケは終わっていない、安保法制破棄。ホント、私達国民の方なんてこれっぽっちも向いてないです。

自民公明には選挙後にできるだけ早く、政党助成金の付け替えと党籍ロンダリング規制の改正案を出してもらいたいです。

東京5区の選挙戦は見えないですね。。。私以外にも5区住まいの方読んでらっしゃるかな?
希望の福田は3万円の看板写真以外姿を見る事はなく、自民若宮がしみじみ車を走らせ時々演説を見かける。そして何よりも活力いっぱいなのが民主(こう書いていいのよね)の手塚氏。
家の西側の駅前で社民の応援演説、東側の駅前で共産の応援演説。
徒歩8分で済むようなローカル線の隣駅前同時はやめてほしいです。
人手もたっぷりのようでしたが、社民の応援女性(多分区議か党員)が「安倍政権に言いたいことは、別にありません、ただ、憲法をまもり、平和な暮らしを〜」とスピーカーで言うのにはずっこけました。言いたいことは、別にないのか!!!

小池さんと希望の党の凋落ぶりは、まあそんな感じだろうなあと納得なのですが、立憲民主党の躍進だけは、お願いだから止めて欲しいところです。あの党の面々を見るにつけ、自分が犯した過ちを見せつけられる気がしてげんなりします。自民党の様々なスキャンダルに嫌気がさして、マスコミに踊らされて、一度やらせてみようと民主党に投票した人間としては、民主政権になってからの、口蹄疫、新燃噴火、東日本大震災、原発事故、あと尖閣での海保と中国漁船との騒動等々、今立憲民主党におられる面々が首相や官房長官、農水大臣だったのを嫌でも思い出して、如何に自分がバカだったのか、そして同じ過ちは二度としたくない思いでいっぱいです。あの政権以来、大マスコミの報道には、一定の距離を取るようになりましたし、自分で納得するまで情報を集めることもするようになりました。その点は、感謝でしょうか。

絶望の小池騒動には呆れて物も言えないという感じです^^;。
それよりも、日本のこころの中野代表の奮闘ぶりには、目を見張るものがあります。
あちこちの動画で中野正志代表の発言を聞いているのですが、安倍自民の足りないところを補足したり、支援の発言をしたり、モリカケアベガーしか言わない希望立憲共産社民等の野党連合には、真正面から正論を吐いてぶった切りしています。
その中野代表、衆院選後は自民党へと、お誘いを受けているらしいですが、あえて自民党には合流をせず、維新と共にまっとうな保守勢力として、日本のこころのまま、中野正志代表には頑張って欲しいと思っています。

民主党政権のときの中国への対応はことごとくだめだめで(あれは中国の面子をつぶして怒らすようなことばかりしてましたよ)、日中関係が暗転したことはぜひ覚えておきたい。
自称リベラルな人たちは、忘れている人が多いようだし、それすらアベのせいだというような人ばかりです。

小池氏の民進党リベラル排除については、私も何ら問題ないと考えています。
ただ、切った分、自分の味方となる人たちを新しく集めて補充する必要があります。
単なる「反安倍」では野党と客層が被るし、「反安倍の保守」では守備範囲が狭いうえ世間一般に与えるインパクトもあまりないでしょう。
「反・古い自民」(そんなものがあるかどうかは別として、ないならでっち上げてでも)を批判し、ターゲットを「アベ」から「にかい」に変更し、国土強靭化計画を税の無駄遣いだなんだのとボロクソにけなせば、もうちょっとうまくいったかもしれません。
特に首都圏では無党派を中心に、効きめがありそうに思いますし、自民支持層にもアンチ二階はそこそこいますんで(私は別にこの人は嫌いではないですが)。
自民の古い体質叩きとなれば、マスコミもきっと再び乗ってきますよ。
まあ、報復を覚悟の上で、そこまでする必要を小池氏自身が感じていたならば、の話ですが。
仮に小池氏がそうしたとしても、私は支持しませんけど。

時間ができたので自由が丘駅前の安倍晋三街頭演説を娘と観に行ってきました。
昨今のYouTube動画と生の街頭演説ではやはりギャップがあるものですね。
生身で喋る姿とそれを囲んで観る者の居住まいを感じるのは、ライブならではの醍醐味です。
おっとりした街なので過激な層も見当たらず、支持不支持のプラカードも控えめでした。
就職率アップと景気回復のアピールのくだりでは、一般聴衆が納得する様子が見て取れ、私と同じように親子で立ち止まる数も目に付き嬉しく思いました。
明日は同じ場所に枝野代表来たるとの事。
地元の祭のお手伝いが早く終われば見比べてきます。

やはりマスコミの誘導は凄いですね。


うちの選挙区は、自民党と希望の党のどちらかが小選挙区当選、どちらかが比例区復活。
夜の10時でも雨の駅前に立つ候補、ご苦労様。

驚きましたが先週の14日の土曜日、社民党候補の応援演説に山城博治氏が沖縄から駆けつけたようです。
駅前にてCH53Eの事故などを例にに挙げ、横田基地の危険性を訴えたとか。

演説場所は横田基地から直線で約6キロ、沖縄と違い実感が湧かないので一般の有権者にほとんど響かないです。


ふゆみさん、生は熱気が伝わってきます、聞き比べはいいですね。

しゅりんちゅさん、民進党は今回の選挙に立候補する前職に2000万、元職と新人に1500万の資金を持たせたと聞いてます。
希望、立憲、無所属、区別せず公平に扱ってるハズです。

小池さんも所詮はメディア次第と言ったところなんだと思います。

小池さんが知事に就任して約一年、あれだけ酷い政策を見せておきながらもマスコミの追い風を背に一向に支持率は下がりませんでした。

その間、如何に小池さんの行ないが可笑しいか、解ってる人から訴える声は上がれど、その広がりは限定的でした。
そしてそのまま勢いに乗って、最終的な野望である国政進出まで漕ぎ着けました。

しかし、ここでマスコミから所謂リベラル派とされている人達の選別を行なった事で、マスコミの反感に遭い、掌を返したかの様に小池下げが始まりました。

するとどうでしょう?
あれだけ酷い政策を行ないながら、どれだけ可笑しいと訴えながら1年間下がる事の無かった支持率が、
みるみるうちに下がって行き、僅か2週間足らずで不支持率と逆転しました。

結局はマスメディアの気分次第。
改めてメディアの持つ力の強大さを感じました。

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