« 事故機の放射性物質について [捕捉] | トップページ | 小池が作り、小池が壊した反安倍政局 »

山路敬介氏投稿 ■沖縄県における衆院選 「序盤・中盤」状況 その2

Dsc_1248

山路氏の現地からの報告の完結篇です。今日の私の更新はありません。  

                    ~~~~~~~~~  

■沖縄県における衆院選 「序盤・中盤」状況 その2
                  ~結局、自民党に「負け」はない

                                         山路敬介
 

承前 

■ 個々の選挙区予測 

一区は、自民の国場幸太郎幸之助氏が制すると考えられます。 

種々の情報から翁長知事の側近である平良朝敬氏が、その影響力のある団体等に国場支持を容認した可能性が強いです。 

「翁長氏が、国場氏であればこそ納得した」とも聞きます。 

例えば実際に、県観光協会などは国場幸太郎幸之助と西銘恒三郎の二氏を推薦候補として決定し、各市の観光協会を通じ末端のホテルにまで署名依頼のFAXを流しました。 

前回選挙では見られなかった徹底ぶりです。(ただ、これは西銘氏の弟の元ANA沖縄支店長だった西銘啓四郎県議の功績である、との少数意見もあります) 

ですが私が思うに、「国場氏が平良氏側にどのような歩み寄りを見せたのか?」が明らかにならない事は「問題である」と考えます。

二区は照屋寛徳氏が相変わらず強いものの、宮崎政久氏も前回選挙の得票数を下回らないと見ています。

どういうワケか本土では考えられない事ですが、照屋氏は社民党にも関わらずマメに企業票を多数取り込むのが得意です。 

これは沖縄独特の現象かも知れず、私もその内実と詳細を全く知らない訳でもありませんが選挙中でもあるので予断は控えます。

三区は玉城デニー氏が取るでしょう。
 

ですが、比嘉奈津美氏は前回選挙よりも票の積み増しは大きく可能と思われます。 

比嘉氏は地味ですが、党本部に対して臆さずモノを言って廻る「うるさ型」で、沖縄の為に自身が関与して実現させた政策も多かった。 

その点、デニー氏など全く問題にもなりません。 

もっと評価されていい政治家ですが、どういうワケか女性票が身に付きません。 

女性保守支持層にこのタイプの女性候補が受けが悪いのは、沖縄県の後進性の現れであるのかも知れません。 

「子育て」だの「待機児童問題」だのと、そうした女性特有の関心事だけに偏らない稀有な女性議員ではありますが、本音はオスプレイ反対。 そこが「玉にきず」です。

四区は、仲里利信氏と西銘恒三郎氏互角か、僅かに西銘氏がリードしていると考えています。
 

仲里氏の主張は、全く見るべきところがないだけでなく、ほとんど全ての主張が革新の主張に吸収してされてしまっています。 

「尖閣を守ろうとする意義はなく、それをしようとする安倍政権の狙いは軍備増強だ」との倒錯した主張は、そのまま共産党のものです。 

一方、西銘氏の今回のヘリ事故に関する改善策への主張は穏当でもっとも現実的です。 

度重なる米軍の整備状況の不備をその原因とすれば、横須賀における米海軍艦船の整備や習志野のオスプレイ整備などを念頭に入れ、「自衛隊側に、極力整備を任せるべきだ」とします。

この点、「日米地位協定を改善すべき」とするブログ主様の主張はもっともで、より根本的なものですが、それをするならまず日本の国内法の改善が必須です。 

米軍と自衛隊が協力して問題の解決にあたる事は、協力体制の強化など他の副次的効用も生まれます。 

また、「事故」というものが全くのゼロにはなりづらい性質を有している以上、原因究明を経て責任の分担をも分散するメリットがあります。 

なによりも、法改正によらず一番早く実現可能な案で、その点、西銘案は大いに支持できるところです。

■ 自民党に「組織票」が戻って来つつある

私の上記のような見立ては「自民党に甘いのではないか」とか、「世論調査とズレがある」との意見も当然あるでしょう。
 

ただ、自民党は少なくとも前回選挙よりも、関連団体や企業経済団体の引き締めがうまく行っており、あきらかに支持が戻って来ています。 

まさに「タイムス的世論調査」には出づらい部分なので、そこは考慮したところです。

また、仲里氏の主張など、それはそれはメチャクチャなものなのですが、どだい有権者のほとんどは詳細な主張など聞いていません。沖縄県では特にその傾向が顕著ですね。
 

ですが、仲里氏はもう80歳です。  

この事は実は、さすがに支持者の間でも多く取りざたされているところです。

右手を出して小走りに近づいてくるその足取りは、ふらつきも見られず足腰も確かなものである事は伺えます。
 

ただ、センテンスの長い質問に答える場合の趣旨を瞬時にとらまえる能力や、応用的であったり不意の問題発出に対応できる随応性は明らかに不十分です。 

そこをあの権威主義的パーソナリティーで補っているようにも見受けられ、秘書氏の負担は極大化しています。 

もともと前期限りで引退する意向を示していたところ、後継者もなく「翁長氏との友情の中で立った」のが動機です。 

                                          (了)   

                                                                                              

|

« 事故機の放射性物質について [捕捉] | トップページ | 小池が作り、小池が壊した反安倍政局 »

コメント

今度出馬している国場候補の名前についてですが、
幸太郎ではなく幸之助が正しいです。

投稿: 普段はROM専読者 | 2017年10月19日 (木) 11時21分

国場幸太郎ではなく国場幸之助ですね。

今回の沖縄の投票率は前回を上回るのでしょうか? 台風も近づいて来てますしね。
前回、小選挙区で自民党は全敗し、比例区で全員受かってますが、このような結果が、「どうせ投票したって落ちた筈の候補者が比例で受かったんじゃ投票する意味もないや」的な考えで投票率下がったらそれはそれで問題ですけどもね。
どちらにしろ今回は与党も票を取り戻しそうですね。期待します。

投稿: 八重瀬民 | 2017年10月19日 (木) 11時22分

僣越ながら、私が訂正しました。

投稿: 管理人 | 2017年10月19日 (木) 11時38分

前回選挙では、小選挙区重複者の比例順位が1位だったので、九州・沖縄ブロックで落選した7人全員が比例で復活しました。

でも、今回は重複者は比例第4位。自民党は比例は7~8人と予想されてますから、上位3人が当選するとなると残りの復活枠は4~5人。沖縄小選挙区で4人とも落選すると全員復活は厳しいのではないでしょうか?

我が地元・佐賀1区でも前回同様自民党苦戦と言われてますし(無所属になっても原口氏が強いんですよね)、2区も大接戦だとか。

結局、沖縄の自民党が比例復活できるかは、九州各県の小選挙区でどれだけ自民党が負けないか(比例重複に回らないか)・・・に掛かってるってことでしょうかね(^^;;

できれば、沖縄は1区だけでも自民党には小選挙区で勝ってもらいたいです。民意がひっくり返った!と沖縄2紙に言わせたい←

投稿: ひこ~ | 2017年10月19日 (木) 17時06分

たしかに自宅周辺では公示前からあれだけ騒がしかった共産党の宣伝カーがここ2,3日おとなしくなっているのは気になります。
回ってくるのは国場氏の宣伝カーばかりです。
他の地区を強化しているのかもしれませんが。
必要以上に騒がしくなくて助かってます。

とはいえ国場カーの「比例は公明党にいれてね!」というアピールもなんだかなぁ…という気になります。

投稿: しゅりんちゅ | 2017年10月19日 (木) 18時17分

比例区に関するコメントで少し疑問に思うのですが、山路さんの意見をお伺いしたいと思います。
自民党の言う「比例区は公明」とは小選挙区の候補者調整だと思うのですが、コメントにもあるように有権者にとってしっくり来ないと言う意見は多いと思います。そこで質問なのですが、選挙区調整以外での両党にとってのメリットって何があるのでしょうか?

投稿: 八重瀬民 | 2017年10月19日 (木) 18時32分

 八重瀬民さん

当然の習慣みたいに考えてたので、基本的なご質問のようで答えづらい難しいご質問ですね。

まぁ今では、かつてほどのメリットが両者にないですよね。
むしろ邪魔のようで、与党の絆のシンボルみたいな意味に留まっているのではないですかね。

ただ、公明党という党は、小選挙区よりも比例区での所属議員を多くしたい目論見があります。

それは党への忠誠心に関係する事で、例えば、党の力によらないでも小選挙区で当選するような議員は芳しくないのでしょう。
党や支持母体である学会にロイヤリィーを持つ人間を「党の力」で当選させる考えが強くて、個人プレーは好ましくないのです。

それが竹入さんや矢野絢也さんのような、「裏切り者」を出さない手段でもあるのでしょう。
割に閉鎖的ですよね。

一方、自民党は伝統的に候補者選択のさいは、地方の名望家だとか、地域の資産家的リーダーを当て込んで来ました。
沖縄では特にそうです。

こうした両者の思惑が基本的に合致したものでしょうが、保守的な自民党支持者は「公明党」は書きたくないですよ。
一方、沖縄公明党県議の中にも、将来は小選挙区で衆院選に出たい人間もいるワケです。
だから沖縄や東京のように、地方と中央で政策対応に「ねじれ現象」が生じたりもするのでしょう。

あまり上手なお答えでなくてすいません。


投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年10月19日 (木) 20時18分

平良氏が国場氏支持容認したというのは、このまま翁長知事・オール沖縄べったりだと、今後ジリ貧になる恐れがあると考えたから、というのは穿ちすぎですかね。

しゅりんちゅさんも触れてますが、今回の選挙はなんか不思議な感じです。なんかおとなしいというかうるさくないんですよ。違法ポスターも非常に少ないし。那覇の話しで他は知りませんけど。

少しづつ変わりつつあるのかもしれません。那覇市議選挙では「元自衛隊」「県外出身」を堂々と名乗り、「公職選挙法違反はしない」と宣言し地味ながらも地に足をつけて実直に戦った大山氏が上位当選しました。

平均年齢が40歳と若い浦添市長選挙ではオール沖縄とメディアに対峙した松本市長が予想外の大差で勝利しました。

若い世代を中心にいままでの選挙運動のあり方が敬遠されてきていることがわかってきた、ということなら喜ばしいことですが。

今回の選挙で1区ではフレッシュな自民党那覇市議達が精力的に活動し、かなり同世代以下の層に浸透してきているように見えます。彼らは今までの自民党候補とかなり色合いが異なります。国場氏が当選した場合彼らの功績も大きいこととなるでしょう。

「比例はこうめい」ってのは私もかなり引っかかりますが、沖縄の公明党は婦人部が辺野古移設に難色を示していると言われたりしてましたので、そのヘンの配慮ですかねぇ。まあ、実際には書かない人が多いんじゃないですかね。


投稿: クラッシャー | 2017年10月19日 (木) 21時12分

山路さん、ご丁寧なお返事に感謝致します。
公明との連立以来の慣習で「比例は公明」というのも慣れっこになってましたが、ふとした時に⁇と思う事がありますよね。というのも沖縄公明党も未だ辺野古移設反対の立場(間違っていたらごめんなさい)ですし、それが沖縄の与党支持者には頭によぎる訳ですよ。 特に沖縄では保守層の公明アレルギーと申しますか、その様な空気がいまだにあると私は思っています。
ですから、せめて基地問題だけでも自民と足並みを揃えて頂ければ…と思うのですが。

投稿: 八重瀬民 | 2017年10月19日 (木) 21時56分

クラッシャーさん

 そうらしいですね、なんか今年は「静か」だと言ってました。

平良氏と国場氏の間に具体的にどういう事実関係あるのか全然承知していないのですけれど、ご指摘と逆のパターンもあり得るのかな、と。

普天間移設先について他の三候補は、「日米合意に基づく辺野古への移設」と党見解どおり主張してますが、国場だけは「辺野古」とは、未だに言いませんね。

北朝鮮問題の対処についても同様に党見解とは異なり、「対話」と「圧力」を同次元で同量に語っているのですね。
尖閣問題も然りです。

選挙区の都合は分かりますが、何やら「オール沖縄」と自民党の中間を指したような主張を展開している様子は、自民党本部や他の三人から見たら不愉快でしょう。

二紙も他の三人との違いを、ニュアンス的に旨く伝えるような報道の仕方をしているように、私には見えてしまいます。

投稿: 山路 敬介 | 2017年10月19日 (木) 23時49分

クラッシャ-さん、山路さん

 国場氏が党方針通り動かないのであれば、非常に困ったことです。ご自身、色々と考えることもあってのことだとは思いますが、こと国防問題については党方針通りに行くべきでしょう。

 数年前に、国場氏と屋良氏(元タイムスの記者)と対談をしているのをネット動画で拝見しましたが、屋良氏の語る方向へ持って行かれてしまいそうな場面が度々見られました。まだ、国防への確信が出来ていないように見受けられましたね。甘いと思います。

 これからの日本の周辺状況は現実的に厳しくなってくるだろう思いますよ。北朝鮮はどうなるのでしょうか。ここで、ひと悶着は必ずある筈です。そして、その後の尖閣の危機(八重山、宮古を含む)が到来するはずです。これに実際に備える必要があると思うのです。何も起こらなければいいのですが、政府(自衛隊)には相当な危機感があるのだろうと推察します。

 国防においては迷うことなく自民党は一丸となって国民をリ-ドしていってもらいたいです。躊躇逡巡する暇はないのではないでしょうか。

投稿: ueyonabaru | 2017年10月20日 (金) 00時30分

 公明党との連立がなくてもいいと私は思います。希望の党と自民党は組んでもらいたいと思いますが、希望の党はどうなるのか今のところまったく分かりませんよね。日本の政局、どうなるのやら。

投稿: ueyonabaru | 2017年10月20日 (金) 00時40分

日をまたいでのコメントで読み流してくださいね。
>比嘉氏は地味ですが、党本部に対して臆さずモノを言って廻る「うるさ型」で、沖縄の為に自身が関与して実現させた政策も多かった。
こういう人がデニー氏に敗けるのは悔しいですね。
しかし後進性というより、何か土地柄に不似合いな浮き感を女性有権者が感じているのかもしれません。女の敵は大抵女だったりしますから(^◇^;)
女受けが少ないタイプなら、くじけずに比例復活など使って実務の実績を積んで行って女々しない方が先々芽があるのでは、と、よく知らないのに想像して拝読いたしました。

投稿: ふゆみ | 2017年10月20日 (金) 14時06分

 ここまで書いておきながら大変申し訳ないのですがCHヘリ事故以降、自民党候補者への逆風は早期収束するどころか、一刻一刻にも拡大して来てしまいました。

今は5日前と全然異なる状況になっており、まさに一斉に「潮が引く」ような状態です。
実際、二紙に書いてあるより以上に厳しい状況です。

自民党は票の「積み増し」どころか小選挙区・比例区の如何はともかくも、議席を減らす可能性が大です。

結果的に超ヘボな記事内容になりそうで申し訳ありません。
本来、安泰であるはずの宮古島市ですらも西銘氏を取り巻く環境は非常に悪くなってます。

台風の影響も自民党には「神風」とはならないと考えられ、非常に頭が痛いところです。

投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年10月21日 (土) 13時29分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 事故機の放射性物質について [捕捉] | トップページ | 小池が作り、小池が壊した反安倍政局 »