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2017年10月 5日 (木)

snsn氏投稿 ニセモノ政治時代の終わり その2

022

snsnさんの投稿2回目です。 

                      ~~~~~~ 

 ニセモノ政治時代の終わり その2
                                           snsn
 

承前

2 .なぜ支持基盤のない政党が乱立するのか? 

私は政党が沢山できること自体は問題ではないと思います。 

例えば数十の民族からなる国家においては彼らを代表する政党が数十あることは合理的であると思いますし、政党とは規模の大小は問わず利益を代表し政治とのコミュニケーションを図る母体だからです。

しかしここ20年くらい日本では、そのような支持基盤の明確でない政党がポコポコ乱立しました。
 

その一つの要因は二大政党制の幻想だと思います。はっきりいうと経世会分裂以降の小沢一郎による二大政党制の推進です。

二大政党制や政権交代可能な政治体制にはもちろんメリットもあるのですが、比較政治学の世界では必ずしも二大政党制が良いとはされていません。
 

『二大政党制批判』で政治学者吉田徹が分析している通り世界的にも二大政党制は
マイナーな存在なのです。
 

イギリスやアメリカが二大政党制だからと言って日本に当てはめるには無理があります。そのイギリスでも二大政党制のあり方について批判が出てきています。

小沢氏の大好きな「オリーブの木」で分かるように自民党を倒すには野党連合をつくるしかないと小沢氏は考えます。
 

しかしそれは本来の政党の意義とは異なっています。先に見たように政党の意義とは社会のパート=部分を代表することだからです。 

小沢氏流の無理やりな二大政党制政策によって、野党は常にまとまりを欠き分裂を繰り返すことになりました。その結果政治家の野心や考え方の相違、ケンカなどで多数の政党ができてしまうのです。

二大政党制を目指し政治改革を進めてきた小沢氏にとって、小選挙区制と政党交付金が実現した成果でした。

確かに中選挙区制の問題、政治献金の問題は解決すべきでしたので、私としては小選挙区制と政党交付金そのものを否定するわけではありません。 

もっとも小選挙区制の欠陥については承知していますがここでは省略し、政党交付金の問題について取り上げます。

これは企業などからの政治献金に頼らずに税金で党運営ができる仕組みであり、基本的にはその部分は良いのですが副作用もありました。
 

一つ目はお金を握る党執行部が強大な権力を持ったこと、二つ目は、支持基盤のないイメージ政党でも資金を得ることができるようになってしまったことです。

小沢氏はこれまで反乱の度に政党交付金をうまく使ってきました。支持母体がなくとも資金的には困らないのです。
 

しかも政党交付金を他の党に寄付することについて法的な制約はありません、合法です。 

個人的にはある政党に対し税金から交付されたお金を横流しする行為は政治のモラルとしては許容できないと考えます。 

もしこれが政治献金であればお金の出し手は横流しを許可しないでしょう。税金だからどんぶり勘定で分からなくなっているのです。

この政党交付金ロンダリングこそが、支持基盤のない政党の乱立を資金面でサポートしたと言えましょう。

ちなみに今回希望の党の若狭氏は、民進党の交付金100億円については元検事のモラルとして「絶対にもらうことは無い」と断言しています。
 

しかし同じ口で「個人で持ってくるお金は制限しない」と抜け道的な発言もあります。交付金の使途は総務省のサイトで公開されますので、よく監視しましょうね!

小池氏、前原氏、細野氏、若狭氏・・・、そしてシナリオを書いた(?)小沢氏、本件に関わる全ての政治家は支持基盤のことを全く考えていません。全て自らの保身、野望、選挙で勝つことのみが行動原理です。
 

その証拠に連合が民進党一部議員排除について怒り心頭で前原氏に詰め寄りましたが、
党首の前原氏ですら最大の支持基盤連合と調整をしていないのです。
 

これではとても政党とは言えませんね。

このような政治構造を作った責任を小沢氏一人に押し付けるつもりはありませんが、90年代以降彼の”剛腕”が現在の政局の混乱を引き起こした要因の一つであることは間違いないと思います。 

私はこのような事態を防ぐために、ドイツのように「政党法」を制定すべきであると考えています。また交付金ロンダリングは禁止すべきです。 

                                            (続く)

 

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コメント

今更ながらですが、
93年政変を起こした小沢一郎本人が、その後に「壊し屋」になった上に、引退した故土井たか子に「あれは私の大きな失敗だった!」と語ったとも報道されましたね。皮肉なもんです。

土井たか子さん世代で消費税導入是非が争点になった選挙での「山が動いた!」がかつての左翼政党最後の輝きでした。
いわゆる55年体制以降も、あの頃までは社会党は常に130議席程度は取っていたわけですから。
今思うと、それまで長らく続いた自民党1強時代の方がはるかに「2大政党」制に近かったことになります。

政党交付金は他党への横流しもさることながら貯蓄出来てしまえる事も大きな問題だと感じます。
一般的な公的予算と同じように使用した目的と額の公開、使わなかった分は返還する等の制度改正は必要だと感じます。

今更感が強いのですが、55年体制、自民党内野党となる派閥など、今の政治のゴタゴタを見ていると、その当時のほうが政治的には安定していたんじゃないかと思えてなりません。田中角栄と言う稀代の政治家が生まれたおかげで、政治資金に対する風当たりが強くなり、結果小沢による破壊を経て2大政党制へシフトしてきた訳ですが、日本的には、55体制を維持したまま、政治と金の問題をクリアーにしていたほうが、多様な意見を国政に反映でkていたのかも?と思ったりもします。
経済政策で言えば、グローバリズムの美名のもとに行われてきた今までの経済政策より、護送船団方式の日本型経済政策の方が、もしかしたら経済成長できていたのかも?これらは、全てIF?ですので、ただ単に妄想でしかありませんが、そんな気がする今日この頃です。

>山形さん
確かにあの頃は社会党も支持基盤があり、野党としては機能してましたね。自民党が村山さんを推して、非自民が海部さんを推すなどのねじれ現象も今では懐かしいですw

結局、政治改革(小選挙区制、政党交付金)が約20年内包してきた矛盾が今回吹き出したようにも感じます

>しゅりんちゅさん
そうですね、民進党は相当貯金してましたから。「政党法」が無いので簡単に政党を作ったり解党したりできてしまう問題があり、一方では交付金の会計の不透明性がある。

これは小沢さんのような造反型の政治構造を作り出してしまいます。マスコミも安倍独裁ガーとかいう前に、そう言った構造問題にスポットを当てて欲しいものです

>一宮崎人さん

私も今回言いたかったのはそこで、政治改革以前の55年体制では問題も多かったのですが、例えば中選挙区制について言えばその構造のままで収賄の課題を修正するとかの方がましだったのではと思います。

小選挙区制で確かに二大政党化はしやすくなりましたが、お互い政権を取りたいために政策が正規分布の真ん中によってしまう結果、政策論といよりは差別化のためのスキャンダルで足の引っ張り合いになります。

スキャンダリズムはマスコミの責任も大きいですが、小沢的無理やりな二大政党化に起因するところも大きい。
また、「二大」からはみ出た少数派が先鋭化しすぎるような問題もあります。極右と極左については要注意です

政党とか派閥というとどうしても昔の自民党のコテコテのネガな印象になってしまいますが、私としえては政党と派閥という仕組みの再検証、再評価が必要だと考えています。


みんなの党は返金したよね、と菅官房長官がコメントしました。違法ではないけれど倫理としてどうかという問いで、今回出ないけど渡辺ヨッシーの意見でも聞いてみたいものです。
http://www.sankei.com/smp/politics/news/171004/plt1710040062-s1.html
私も中選挙区に賛成です。
今回うちの選挙区は自民若宮けんじと希望福田で、福田をきっちり落とせないんじゃないかと今から気持ちがへしゃげ気味です。

>ふゆみさん

菅さん結構チクチクやってますよね、1週間くらい前に比べると多少は余裕が出てきたかな

最初は”小池旋風”の勢いは確かに感じましたけどね、ここにきて急に失速。ただ選挙ばかりは結果見ないとわかりませんね

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