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2017年10月27日 (金)

訴える力なき沖縄自民党

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山路氏の寄稿はもう一本のほうです。ぜひお読みください。

なお、記事全体を大幅に加筆しました。すいません。

                  ~~~~

私はかねてから、沖縄自民は腰が引けていると思っていました。今回の衆院選は、特にその傾向が強かったような気がします。

オール沖縄との最も鋭い対立点であるはずの基地移転問題や安全保障テーマに真っ正面から挑まず、態度をあいまいにしたまま問題を避けているように見えます。

端的に、それはオスプレイや移転問題に対する態度です。個別の自民候補の演説までチェックしていないのですが、言及しないか、ぼやかしているような気がします。

沖縄自民にはしっかりとした安保観が脆弱なのです。

中国や北朝鮮の脅威、あるいは景気回復をどう実現するか、といった焦眉の課題をどれだけ沖縄自民は訴えられたでしょうか。

もちろんこれは本質的には本土政府に責任があることは事実です。

本土政府は「負担軽減」といいながら、そもそもなぜ沖縄に基地が必要なのか、沖縄を守るためにはどうしたらいいのか、という安全保障上の問題を「愚直に政策を訴え」てきませんでした。

本土政府は振興予算のパッチを貼るだけでした。

本土は沖縄への過剰な贖罪意識から、腫れ物に触るような対応をしてしまい、それがかえって問題をこじらせる結果につながっていることもしばしばです。

このあいまいさが、沖縄自民に乗り移っているのかもしれません。

ことに必ず大きな選挙になると不思議と必ず発生する大事故や基地がらみの重大犯罪に対して、なんの対抗軸も設定できず、なすすべもなくズルズルと後退し続け敗北してしまう沖縄自民に歯ぎしりしたい気分です。

今回も1区は自民は必勝で臨んだにもかかわらず、共産党の赤嶺候補に敗北しました。

下地氏と保守分裂したこともありますが、その影にかりゆしの平良朝敬氏や金秀が談合で暗躍したと漏れ伝わります。

かりゆしは1区のみ自民を応援し、他地区ではオール沖縄支援しました。平良氏は既に両天秤をかけ始めています。

また、県建設業協会が下地支持に回ったために、国場氏は不利になりました。

地方において「組織票を固める」というのは、団体票を高めるという意味です。沖縄の場合、最大産業の土建業界を固めるという意味になります。

このような保守陣営の混乱ぶりでは、共産党の牙城を守ろうとする攻勢に勝てるはずがありません。

2区も同様です。全国でただひとつの議席を確保したい社民の必死さに対抗して、どれほど有効な支援を組めたでしょうか。

宮崎政久氏が1万票以上上乗せしたことは評価しますが、照屋氏には勝てませんでした。

照屋氏の老耄は進行しているといわれていますが、「世代交代」だけでは弱いのです。

さて、よく本土では誤解されていますが、沖縄は「左翼の島」一色ではありません。保守支持層と左翼陣営支持層の数はほぼ拮抗しています。

いままでの国政選挙、知事選での保革双方の基礎票は25万~27万です。
関連記事 沖縄参院選結果をデータで見る
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/ume-b186.html

したがって、主張が鮮明な方が浮動票の上積みすることが可能です。

今回自民は組織票固めに走ったといいますが、それだけでは自民は勝てないのです。

率直に言いますが、こちらから積極的に争点を作り、アグレッシブに主張しなければ沖縄自民は負けます。

なぜなら本土と違って、体制側が左翼陣営、反体制のチャレンジャーが保守だからです。

ぬるい挑戦者に勝機はありません。

結局、こと沖縄に限っていえば、本土と違って争点なき選挙戦が常態化してしまっています。

4区での宮古の踏ん張りがなければ、全敗でした。ただし、これも建設業組合の1区と4区のバーターの結果だとも言われています。

「オール沖縄」は争点明瞭、基地問題だけの一点突破で突撃し、一方沖縄自民は争点回避では勝てる道理がありません。

参院選の島尻氏の時にも待機児童問題を訴えました。間違ってはいない思うのですが、それだけでは国政選挙では弱い。それは県議レベルのテーマなのです。

このパターンを踏襲するなら、沖縄自民は必ずまた負けます。

山路氏が指摘する「訴える力なき自民党」という声に、沖縄自民は耳を傾けるべきです。

さもないと名護市長選、そして天王山の知事選にも連敗することになります。

※選挙区分析は、篠原章氏のブログ「批評.COM」を参考にさせていただきました。ありがとうございました。
http://hi-hyou.com/archives/6831

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コメント

管理人さんにちょっと反抗w

政府は十分すぎるほど長い年月をかけて、沖縄に対して普天間基地が宜野湾にある危険性、辺野古基地に移転しなくてはいけない理由、辺野古に決めた理由を十分すぎるほど説明してきたと思っています。
これ以上の説明を政府がすると「上から目線」「政権政府からの押し付け」といわれるだけ。あとは地元の人間が自ら説明していかないと駄目だと思っているのでは?

やもりさん。していたらまた違っていたと思うよ。
していない。
「上目線」なのは、私ですら米軍機事故でなにかいうと必ず言われます。

だから政府も言う、地元も言うというダブルが必須なのです。
ところが後者がないのが現状です。

 政府は「上から目線」と言われようがなんと言われようが、しつこいほどの説明をしてもイイと思いますよ。ことは重大なことですからね。何しろ国の安全保障の事案なのですから。自民党県連の県議たちが大きな声で叫ぶべきなのでしょうよ。

管理人さん、お返事ありがとうございます。

>だから政府も言う、地元も言うというダブルが必須なのです。
ところが後者がないのが現状です。

この後者がないのが現状というのが、悲しいですよね。


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