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2017年10月 6日 (金)

「小池百合子」というイメージ政治の崩壊

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首相が振り出した解散の一振りによるケイオスは、一定の収斂に向かいつつあるようです。 

メディアにとって最後の反安倍のカードだったはずの小池女史は、失速しました。 

おそらく来週あたりの週刊誌、ワイドショーには、いままでの小池首相待望論をすっかり忘れたかのように「小池ヒトラー」論が跋扈することでしょう。 

その原因は、小池女史という特異な政治家の性質によっています。 

多かれ少なかれ政治家というのは何らかの「根」があるものです。それは土着的利権の許認可かもしれないし、あるいはなんらかの政治目的かもしれません。 

ところが、小池女史にはその「根」がないのです。 

根がない代わりにあるのは、「自分」です。自分といって思いつくような金銭的、あるいは人脈的な利害関係ではありません。 

あくまでも「自分」であって、さらに言えば「自分のスタイル」なのです。

Photo_3https://www.youtube.com/watch?v=NjaS16njH_4

三浦瑠麗氏は小池氏の都民ファーストを、「スタイルの党」だと評しました。三浦氏は、希望の党のビデオクリップについてこう書いています。

「大事なのは、政策の中身でなくてスタイル。談合的でなく、オジサン的でもない。内実はともかく、多様性や透明性といった言葉を多用する。改革、希望、リセットと繰り返す。希望の党が提示したイメージビデオは、とてもわかりやすい。煙草を吸う小太りのおじさんの横を小池知事が颯爽と歩み去っていくのです。」http://lullymiura.hatenadiary.jp/

三浦氏は、小池女史の原動力が「しがらみに対する憎悪」だと指摘しています。 

ヤニ臭いオヤジを横目にして毅然として背筋を伸ばしてハイヒールで歩み去る「自分」、これは理念でもなく、ましてや政策でもありません。

ぶっちゃけて言えば、「あたしってなんてカッコイイの」というナルシズムが、政治というスーツを着て歩いているのです。

小池女子は自己愛まで政治化します。

自分のたちふるまいは言うにおよばず、実は人間関係の個人的好悪にすぎないことすら政治的に表現するのが、彼女のような政治的人間なのです。

それは石原氏から知事選で「大年増の厚化粧」と言われたことに対する根深い憎悪が、百条委員会まで開くに至った小池女史の原動力だということをみれば、なんとかなく分かるでしょうか。

彼女のこの「自分」というスタイルに熱狂できさえすれば、この人が政策を持ち合わせていないこと、東京都をどうしたいのかわからないこと、そしてなによりこの1年間の無惨な迷走と失敗など視野には入らなくなります。 

その意味で、小池女史は政治家ひとりを選ぶ大統領型選挙であった知事選と都議会選挙には完勝を納めたのです。 

この完勝ぶりを見て、安倍氏の対抗馬となり得ると勘違いしたのがメディアでした。 

元々売れないニュースキャスターだった小池女史は、内容がないことでもスマートにしゃべることが特技でしたので、まさにメディアにとって誂えたようなキャラクターだったと思われます。 

しかし、今回の衆院選は根本的に性質が違います。衆院選はどぶ板選挙です。 

全国津々浦々の小選挙区で、地域代表を送り出すという巨大な村議会選挙でもあるわけです。 

しかも、善し悪しは別にして小選挙区制度です。 

小池女史は早々と彼女のスタイルの種明かしをしてしまいました。 

それは、「安倍ヒトラー」が可愛く見えるような合議を嫌う独裁的体質であり、他人のしがらみは認めないが、自分のしがらみだけは別だという側近政治であり、そして思想的には安倍氏がリベラルにみえるほどの右派だという地金でした。

この地金が「大阪大虐殺」に見られるように、民進党合流を「全員公認するつもりはさらさらない」と言い放つことで、国民の眼に露わになってしまったのです。 


Photo_2
小池女史は得意の横文字で、「レシプタンスに苦慮しています」なんて言っておけばよかったのです。意味不明ですから。

こういうベタな表現を使ったために、彼女が唯一の支持基盤としているワイドショー無党派層が逃げました。
 

「なんて非情な女」、これがワイドショー民たちの実感だったと思います。

その上に、「希望」に公認をもらうために踏ませた踏み絵が、小池氏に反安倍リベラル幻想を抱いていた層に衝撃を与えました。 

そっくり安倍自民党と一緒。ないしはそれ以上に右だったからです。 

唯一反原発だけは違いますが、それすら小池氏が熱を入れていないのは明白で、公認誓約書からは消えています。 

自民の補完勢力そのものに見えても、なんの不思議もありません。 

当初、小池人気に眉をひそめていた自民はすっかり復調し、菅氏のように連日、「さぁ衆院に出てきて下さい」とラブコールする余裕すら生れています。 

ここで立候補して陣頭指揮を取って泥を被る気があるなら、都民からは呆れられ、諸政党はそれ見たことかとバッシングするでしょう。

しかしそれでも彼女の著書のタイトルを借りれば、それは「女子の本懐」ではあったはずです。 

論理的には、全国政党を作り政権交替を狙うと宣言したのですから、本来退路はないはずです。

しかし、小池女史は逃げました。ならば政党代表を引き受けるべきではなかったし、そもそも国政政党などは作らねばよかったのです。 

この瞬間に、「希望」の近未来が見えました。

安倍氏はまれに見る強運の持ち主なのかもしれないとたまに思うことがあります。

それは政治的危機に際して、必ず「救いの手」が登場し、失脚を防いでくれるからです。

小池女子は、野党第1党を4分解に持ち込み、自民がもっとも恐れた野党共闘を阻み、そして対抗政党を率いてヨタヨタと離陸しようとしています。

どうやら今回その救いの手は、皮肉にもメディアが担ぎ上げた「小池百合子」という政治家のようです。 

 

 

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コメント

小池さんにはこのまま偏向マスコミを表面化させ壊滅に導くところまでがんばって欲しいです。

>「スタイルの党」
スマートな物腰や服装、見かけだけなら女性受けもいいと思います。小池知事。実際私も騙されました(笑)
ただ、去年の都知事選では他に選びようが無かったのもありますが。

第二次の安倍政権復活からの安倍さんには、なんというか、妙な神様が憑いていますよね。
パヨク界ワイでは何故か、安倍=全知全能の神になっているし。
やはり、安倍総理自身もそうですが、いまの政権自体が真面目に国の行く末を考えて行動している。その結果、どんなに相手が悪意を持って来ようが、結局は自滅で終わっているだけの話だと思っています。

いつも興味深く読ませていただいています。

やもりさんのお書きになっているように
>パヨク界ワイでは何故か、安倍=全知全能の神になっているし
これはほんとうにそうなんです。ネット上だけではなく、雑誌などでも。そのせいか、都議選で都民ファースト大勝(自民大敗)を、これは安倍政権衰退の兆しだ! と重く見た論調が多かったのです。
私は地方民ですので、都議選もテレビのニュースで見るだけで、いまひとつ何故こんなに重大視されるのかよくわからなかったのですが、あれで反安倍は勢いづいていたようですね。モリカケで無理やり粘着したのもそのせいでしょう。

私は「希望の党」は当初から民進党内の護憲派や社民党に近い志向の人たちを排除するために起動したプロジェクトに見えます。
自民党から経世会の人たちが追いやられていったことを思い出しますね。
いま排除されたと騒いでいる人たちは、あのとき手をたたいてよろこんでいた。だから同情しません。

管理人さん、ご覧になっている皆さん始めて投稿致します。皆さんの意見を拝見して大変勉強になります。
さて、地方紙北海道新聞の立憲民主党大応援が始まりました。「フォロワー数が13万超え」こんな有様です
我が北海道はどうなることやら…

(タイトルとは関係なくてすいません…)

スタイルの党、小池百合子の野望の党と呼ぶ人もいますね。

やもりさん、都知事選挙の時には小池が一番まともな選択肢だったと思ってます。
ふゆみさんもそうですが1票に込めた期待が大きかった分、落胆もそれなりです。
離党した都議2人も。

我が家もガッカリだとか騙されたとか言ってます。


記事結びの「救いの手」は確かにそうだと感じます。

ただ、他県は知らないのですが、東京都の小選挙区の区割りが今年見直され変更されています。
地盤だったところの一部が他所へ移り、違うところが新たに加わる。
新たな区域は候補者全てが新規開拓となるため、これがどのように影響するのか。

希望の党に有利に運ぶ可能性も大いにあり得る。
前回と違い、自民党は苦戦するのではないでしょうか。

立憲民主党、案外善戦するのではないでしょうか?今無党派と言っている人たちの中には、少なからず反共産反自民の方々が多くいると思います。希望の党が本戦が始まる前から、早々戦線離脱しそうな昨今、それらの層の意見を代弁しそうなのは、立憲民主党しかありませんから。後は、メデイアがどう報道するかで、その結果が変わってくるとは思います。あと希望の党もメデイア戦略を再構築して攻勢に転じる可能性もまだまだあるのでは?と思います。

 記事にあるような三浦氏の論評は、まだまだ「控え目」に過ぎると思いますね。

小池氏の政策は一貫性も根本性もなく流動的で、「政策」そのものが政局次第の風見鶏なのです。
その眼中には若狭も細野も存在しないどころか、さらに「国民」すらもありません。
これが見えないとすれば、日本人は余程どうかしていると思わざるを得ないレベルです。

大方の見方と違って私は前原氏を「小池の敵」として前向きに評価しますし、「希望」を担う重要な存在として鞍替えした元民進党員に期待はしています。

彼らは国民にウソ偽りは申しましたが、主義主張を捨てたワケではありません。
松原仁がいうように、「力のない正義は無だ」と考えたにすぎません。

数的に言って選挙後に「希望」の主導権を担うのは前原氏や彼らで、「希望」は最初から内部混乱含みのスタートです。

小池氏は「選挙後に首班指名決定をする」と言いました。
これは常識的には考えられない事で、国民の目を自からの目的から隠し、かつ馬鹿にしきった態度です。
実際は、この時点では小池自身以外の首班指名をする事が出来ないのですね。

これを糊塗する為に、自身が出馬しないでも選挙結果の議席数次第で自民党の反安倍勢力とも組むし、公明党との連立に余地を残した第二の策略が生きて来ましたね。

事実、公明党候補の選挙区には対抗馬を立てていず、二階派や石破の選挙区にも立てていません。

前原氏は「安倍政権を倒すためなら、何でもやる」と言いましたが、そこに寄り添ったカタチをとる事で、マスコミの批判をも回避する下心がミエミエです。

「安倍政権を終わらせてはならない」を旗印に希望に参加した、中山成彬・恭子夫妻の面目は早くも「丸つぶれ」です。


前に都政で「粛清」と言った時に、メディアがディスらなかったのは、相手が公務員や自民系だったからです。
今回はメディアの愛する民進相手に「排除」を仕掛けているので、このふた文字はヒトラー認定ランクをぐーんと上げて、バッシング報道のスイッチが入りました。
彼女は言葉の達人のように見せていますが、こういう殺生与奪の瞬間に過激な表現を抑えきれないのは致命的です。
政権与党にそのような残酷な強さを求めている日本人は少ないはずです。
スタイルの悪さをありのままに映す鏡は、希望の党にはないようですね。

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