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2017年10月30日 (月)

snsn氏寄稿 アベノミクスの課題とリスク その1

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snsn氏から優れた経済政策についての論考を寄稿いただきましたので3回分割で掲載いたします。

労作をありがとうございました。

私のリードは長すぎたので、記事に移しかえました。

なお、表題は編者がつけたものです。


                    ~~~~~~~
 

             ■アベノミクスの課題とリスクその1
                                               snsn
 

選挙も終わりましたので、腰を落ち着けて各党の経済政策について評価をまとめたいと思います。

立憲民主党と希望の党についてですが今後解党、再統合などの可能性があり現時点で提出されている公約は変わってしまうでしょうし論じる意味はないと思います。

また批判的な観点では管理人さんが既に的確に解説してくれていますので、そちらを参照ください。

「小池が作り、小池が壊した反安倍政局」
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-1152.html

一つ言えるとしたら両派とも表面的には経済成長を志向しているようでいて、その内容は緊縮派であるということです。 

また経済政策を実行するにあたっては財務省との調整、日銀総裁人事など政治的実行力が問われますが両党にそれがあるとは到底思えません。

従いましてここでは自民党の経済政策の評価を中心にまとめさせていただきます。


1. 有権者から見たアベノミクス評価


よくアベノミクスで景気が良くなった”実感”がないという批判があります。アベノミクスの成果は出てきていますが、まだまだ道半ばといったところでしょう。

就職率の改善、企業の倒産の減少、自殺率の減少、円安による恩恵などの領域では”実感”している方も確実にいるはずです。

今回の選挙結果について日経新聞記事(2017年10月22日)を引用します。
 

「年代別に自民の支持率をみると、20代が40.6%と最高だった。次に70歳以上が40.2%と高く、18~19歳が続いた。40~60代はいずれも30%台前半だった。
立憲民主は60代の17.8%が支持するなど高齢層の支持率が高かった。最も高かったのは60代。
70歳以上が16.7%とそれに次いで高かった。10~30代ではいずれも10%を下回り、高齢層ほど支持を集める傾向が強かった。共産も高齢層のほうが若年層より支持率が高かった。」

もちろん投票行動は複合的であり経済政策だけで決まるわけではありませんが、アベノミクスの成果が投票行動に結びついている可能性は十分にあると思います。

就職率が改善していることが若者層の支持に繋がっていると想定されますね、

一部オールド左翼が若者の保守化と主張していますが全く違います、若者はイデオロギーに囚われず合理的な投票行動をしているのです。


立憲民主支持の60代高齢者についてですが、全共闘世代のオールド左翼の支持基盤に加えアベノミクスによって、現預金保有、債権に対してインフレ税という形で負のインパクトがありますので自民党を支持しなかった可能性がありますね。

そう考えると年代別には、各層でアベノミクスの効果を”実感”していると言えます。一般的には経済政策を詳しく調べて投票する人は非常に少ないでしょうが、経済政策の<結果>には敏感であると考えています。

しかしながら地域別にみると、都心部に比較して地方の経済状態は改善されているとは言えないと思いますし現在40代のロスジェネ世代、親の介護を抱えている世代などは生活が厳しいことに変わりはないでしょうから、まだまだアベノミクスの効果はムラがあると言えます。

今回の自民党圧勝を見ていると、多くの有権者の中にあの民主党時代だけは勘弁して欲しいという気持ちがあるのでしょう。

人間とは改善に対する”実感”はなかなかわかないものですが、どん底の”実感”は強烈に覚えているものです。

100社回っても一つも内定が取れなかった学生、銀行に融資を断られ倒産した企業などなど・・・。

アベノミクスで景気が良くなった”実感”がないという人でも、民主党時代のどん底の”実感”を覚えている方が非常に多くいたでしょう。


■ 2.アベノミクスの課題、リスク

(1)反緊縮系に対し、緊縮派が勢いを増している

党幹部クラスだと、もともと安倍さんか菅さんくらいしかリフレ派はおりませんし、ここにきて石原伸晃が消費税を15%と言い出しています。


緊縮派石破も総裁選出馬の噂もあります。同じく緊縮派(構造改革派)小泉ジュニアの存在感がどんどん高まっています。安倍さんの後継者が見当たらないというのがリスクでしょう。

二回生中心の「日本の未来を考える勉強会」では反緊縮、消費税増税凍結を提案していますが今回現職メンバー29名のうち幹事クラスの安藤裕氏などは当選しましたが、青山周平など9名が落選です。

反緊縮陣営の大幅な戦力ダウンと言えましょう。

野党の方でも、希望の党からでたリフレ派経済に明るい馬渕澄夫が落選、民進党の金子洋一は下野したままです。

与野党含めて経済に明るい層が減ってきている印象があります。議席を多く確保したからといってアベノミクスは安泰ではないのです。

(2)政府やリフレ派のトーンが微妙に変わってきている点

10月25日のロイターによると

「政府部内では、物価の2%上昇と切り離し、2%達成前にデフレ脱却宣言をすることが可能かどうか具体的な検討が始まっている。」

とのことです。当初目標の旗を降ろすような検討がなされていますが、上述のようにアベノミクスはまだ道半ばであり時期尚早ではないでしょうか。

(この記事の編集ロイター田巻氏は観測気球的に記事化する傾向があり多少割り引いて読んだ方がいいと思いますが)

最近リフレ派経済学者、内閣ブレーンの浜田宏一氏からは最近消費税10%増税を許容する発言もありました。


安倍さんも会見では、このように述べています。

「生産性革命により、全国津々浦々に至るまで賃上げの熱い勢いをさらに力強いものとすることでデフレ脱却を目指す。」

金融緩和や大幅な財政出動といったトーンが後退し、「生産性革命」という構造改革的な=小泉ー竹中的なキーワードが冒頭に登場します。

経済学では、デフレ期に供給サイドである生産性を向上させると需要ギャップが拡大するためにデフレが悪化するのでありアベノミクスの効果を打ち消す懸念がある。

このような政府やリフレ派ブレーンのトーンが変化しているのは今後のリスク事項だと考えています。

(3)消費税増税公約について

安倍政権の過去の国政選挙を振り返ってみると

・2012年 衆院選 政権奪取
・2013年 参院選 アベノミクス

・2014年 衆院選 消費税増税8 →10%を 2015/10/1  → 2017/4/1に延期
・2016年 参院選 消費税増税8 →10%を 2017/4/1 → 2019/10/1に再延期
・2017年 衆院選 消費税増税10%路線維持 2019/10/1


このように2014年も2016年も、選挙では消費税増税延期を争点にしています。

しかし今回の選挙では増税維持を公約化してしまっており、これまでよりも実施確度は高まっています。

また過去の延期は実施の1年前の選挙で争点化しています。

それは消費税アップ時には企業やお店がメニューを変更したり、会計システムの設定を変更するなど実務的対応期間も考慮しなければならないからです。

そうなると2018年の10月頃には、延期を決める必要がありますので実はあまり時間がありません。

来年にはデフレ脱却宣言→消費税増税という流れが形成されつつあるように感じます。

杞憂であれば良いのですが・・・。

今始まった来期予算編成に大幅な財政出動が盛り込まれるか、来年3月の日銀総裁人事がどうなるかが重要な指標になりますので注視しましょう。

アベノミクスは失敗ではなく、まだまだ足りないのです!

 

                                              (続く)

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コメント

若者の右傾化ではなく、マスコミの左傾化でしょうね。
先日のTBSサンモニでの問題とか、オールド左翼世代がドッカリとして発言してるんですから。若者の感覚との解離が激しいのでしょう。
60年代~70年代の政治運動や激しい暴力デモなど体験してないですから。。
逆に知らない世代ではピエロの山本太郎や元SEALDsのような過激な連中の選挙妨害や恫喝は報道されませんね。。

マスコミは「権力の監視」という重要な役目を担ってますけれども、こんなことやってりゃ若者にソッポ向かれて当然です。
何を偉そうに「若者の右傾化を憂う」んだか。自分たちがもはや「化石」になってるのも気付かないようです。
高度成長の恩恵を受けた上に勝手に過激な運動をやらかして好き勝手やってた連中など、そろそろご退場なさるべきでしょう。
警告を発するのは結構ですが、「日本人はこれから等しく貧しくなって行くのを甘受すべきだ」等という論説をなさる方は、自分自身は好き勝手にやっては経済の恩恵を受けてきて「肥大した年金は満額」という悠々自適のワガママですね。
是非とも国家にご返却でもなさって下さい。


消費税増税は・・・うーん、難しいですね。確実に経済を減速させられますから。。とは言っても安倍政権選挙前に3党合意よ

高齢者層ほどではないですが近年のマスコミの毒は少なからず全世代に浸透しておりそれが
「自民は支持するけど安倍はねぇ…」
という志向の人間を数多く生み出し、それが現政権の不支持率は高いままなのに自民は大勝利するという不可思議な選挙結果に表れたと思っています。
マスコミはアベノミクスが自民の中でも異端な政策である事を決して報道しないので、多くの自民党支持は安倍さんが辞めても他の人が引き継いでくれると思いるのではないでしょうか?
自民のなかでもマスコミがチヤホヤしてくれる石破氏や選挙後アイドルのように扱い出した小泉氏などガチガチの緊縮&増税派であることに気が付いてる人はどれくらいいるのでしょうか?
そもそも左派色の強い野党も緊縮路線一色で、未だにリフレ政策のリの字も出てこない現状は異常だとしか思えません。

私もアベノミクスの未来は次期日銀総裁人事で大勢が決まってくると思っています。
残り2つの記事も楽しみにしています。

おはようございます。

>就職率が改善していることが若者層の支持に繋がっている。

これは確かにありますよね。
電車で見かけるリクルートスーツの若い子たちの雰囲気が明るくなっています。仕事で学校関係者と接する夫の話でも、今の若い子達は現実的で合理的で賢い人が多い。今の安倍さんが若い子に支持が多いのは国内的にはアベノミクスで経済が挙がるように各方面に葉っぱを掛けているし、その成果が実感できているから。といっています。

ところで、山形さんもサンモニ見ているんですね。
私も見ています。妖怪観察の意味で。
あの番組の電波はなんちゅうかドロドロしてて、日曜の朝が台無しになるというところがいいですw

個人的には、ウルトラC的(この表現、いかのも昭和ですが(笑))に、2019年の参議院通常選挙にて安倍首相が所費税増税の再延長あるいは凍結を公約に打ち出すのでは?と思っています。その為の布石が消費税実施を2019年10月に延長したのでは?ないかと思います。その時期ならギリ延期でも間に合うかと?会計やその他諸々な不都合はあうかもしれませんが、次年度予算等には間に合いますし、税金が上がらないとなれば、正直国民も嫌とは言わないと思いますし、選挙結果が示されれば財務省もそれに抵抗出来ないと思います。
ま、これは、そうなってくれたら嬉しいなという個人的希望妄想ですが。
今回の選挙では、PBに関して安倍さんは財務省から譲歩を引き出していたと思うのですが、自分の勘違いかな?

一宮崎人さん

ウルトラCって言葉私世代にはいいですねw
私も希望的には再々延期を望みますが、、、今回は過去に見られない強力な増税への流れが形成されているような気がしています。
安倍さん個人はもちろん延期したいのでしょうが、党内増税派、財務省と何らかの交換条件的な取引があったか???
安倍さんとしては今回の戦略は、北朝鮮戦局上絶対に負けるわけには行かなかったんで、何らかの取引をした可能性はあります。

北戦局と経済政策については明日掲載いただく記事で仮説を語っております

>山形さん、しゅりんちゅさん、やもりさん

オールド左派マスコミは自分の思い通りにならない意見については、若者が保守化して長い物には巻かれろ型になっているなどという言い方をするということは、結局大衆を下に見てバカにしているんですよね

左派は共産党の民主集中制でわかりますが、選ばれた少数の知的エリートがバカな大衆を正しく指導するのである、、、という根本思想がありますので。

それにしてもここ数年のマスコミはひどい、だいたい朝日系は小泉改革を支持し、民主党政権を支持し、当初小池を支持していたという点で日本を破壊したい願望があるとしか思えないですね

若者が明るいのは素晴らしいことです、これからの未来を作るのは若者ですから!!

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