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2017年10月28日 (土)

山路氏寄稿 沖縄選挙戦に見る沖縄自民党の問題点その2

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山路氏の論考最終回です。

私も頷くことばかりで、昨日は数行のリードを書くつもりが一本になってしまいました。しかもその後に大加筆。(汗)失礼しました。

現況の沖縄自民は、どの県の県連よりも国政を担う政党としての自覚と覇気に欠けています。

今回、選挙前に予想されていたように安倍政権が崩壊したとしたら、沖縄県連も無事ではすまされなかったでしょう。

来年早々の名護市長選、そして沖縄の政治の未来を決定づける県知事選で、沖縄自民が今のように普天間移設を争点隠しするままのようでは、再び一敗地にまみれるかもしれません。

この八重山日報の論説でも読んで、背筋を伸ばして下さい。
https://www.yaeyama-nippo.com/

沖縄自民よ、しっかりしろ!なんやかんや言っても、あなたたちが頼りなんだぞ。

おっと長くなりそうなので、今日はこれまで。

                ~~~~~~~~

    ■沖縄選挙戦に見る沖縄自民党の問題点その2
                                          山路敬介
 

承前

翁長知事でも補助金は確保できると思い始めてしまった 

もう一点、事の「善し悪し」は別として、県民の関心事は補助金の多寡の問題でもありますが、3000億円台の継続に尽力したのは自民党前衆議院議員四氏や島袋氏などであり、現実に国とのパイプ役として県民に為にそのような業績を果たして来ています。

ところが県民は、「沖縄の自民党衆議員がおらずとも、補助金の確保に問題はない」と思い始めています。

つまり県民はもう、「3000億円台も振興法の延長も、翁長知事でも達成出来る」と確信しているのです。

これは安倍政権と自民県連の間の大失敗でもありますが、とにかくそういう「絵」として県民に写ってしまっているんですね。 これも致命的に痛い部分です。

普天間の代替施設はもともと県内移設が最初に決まり、辺野古移設はその後に県側の承認のもと米軍や日本政府、三者の合意事項になったのです。

ところが、鳩山が現れて「最低でも県外」とやった。

日本国の総理総裁がそう言うのですから、自民県連も総じて「県外移設」に舵を切る他に手立てが無くなりました。

しかし、結局は鳩山も「辺野古しかない」と理解して、辺野古移設で閣議決定をして退陣しました。

その後自民党政権になり、予定通り仲井真前知事は「埋め立て承認」をしましたが、これは「鳩山前」の、然るべく決定された位置に戻った当然の成り行きでした。

この時、いち早くその位置に戻ったのが島尻安伊子氏であり、西銘恒三郎氏でした。(だから今でも島尻氏や西銘氏は二紙の目の敵なのです。

一方の翁長氏は、この機を利用して手兵を連れて自民党を出て革新と接着する事にし、「政局」に乗り出しました。

これは父親殺しの「謀反」ですから、理論的にその「正当性」の所在が「大義」として必須だし、乗り越えなければならない大問題だったのです。

そこを二紙や本土の左派マスコミと組んで詐欺的な作り話をでっち上げ、「事実の歪曲」でストーリーを組み上げ、知事になったのが翁長雄志という人物の正体なのです。

ところが今、翁長氏はまさに、その身体ごと革新に乗っ取られ傀儡化しつつあるのですから皮肉です。まぁお約束のとおりの末路ですが。

濡れ衣を晴らそうとしない沖縄自民

二紙を中心としたこの部分の報道は革新の為に作られたストーリーであって、その経緯を無視し、鳩山の「県外移設」を起点・出発点として、そこをベースに据えた「意図的に作られた詐欺的な作り話」なのは既に本ブログでも明らかにされて来たとおりです。
 

その観点からは沖縄自民党や仲井真前知事は「変節者」であり、県民にとっての「裏切り者」なのです。

このような「落とし込み」の手法は左翼が昔からよくやる手でして、古くは「公害問題」やベトナム反戦問題にもそういう部分がありましたし、慰安婦問題では日本の国家自体が落とし込まれました。モリカケもそうですね。

「情報の一部を隠す事」がその重要なポイントなのですが、さらに「議論嫌い」の沖縄県民には拍車をかけ、その効果は絶大なのです。

ここのからくりは今だに県民に認識されていず、「それでも西銘氏の父上は功績があったから」とか、「とにかく安伊子ちゃんは頑張ってるし、いい人だから」とか、ある意味「変節を許した上での支持」である事で沖縄自民党は本当にいいのか? と問わざるを得ません。

まるで慰安婦問題においての日本の外務省のようなもので、濡れ衣を晴らす努力もせずに「もう既に、謝罪も賠償も行った」と言っているだけに等しいのです

しかし、それを防げない組織は往々にして、その組織内部にも問題がある場合が多いのも事実です。

■党見解を言えない自民議員たちではやがて消滅していくだろう 

例えば、国場幸之助氏。

私は、彼が小選挙区で落選して比例で救われた事はむしろ良かったと思う。

引き続き自民党の「捨扶ち」を心して食んで、保守の原点に戻るべきです。

彼にも公明の地盤を引き継いだ選挙区事情があり、選挙戦においても公明党の重鎮が側近ですから、言われん事もたしかにあるでしょう。

しかし、辺野古や尖閣のような国家の最重要案件についてすら党見解を言う事が出来ない姿勢、これは大いに問題だし「保守」として致命的です。

くわえて、自民党は国民政党なのです。

その意味は、自民党議員は地域の代表であると同時に、日本国民全体の負託に答える最大限の義務がある、という事です。

ある自民党県議が私に、「犬は吠えても、辺野古基地は出来る」式にこう言いました。

「このような自民党の状態は辺野古が出来るまでの一過性の現象であって、工事が完了して普天間が返還されれば、必ず県民は「ああ、よかった」と理解してくれるので、今は辛抱だ」と。

「いやいや、その前に自民党が沖縄からなくなりますよ」とは流石に言い返しませんでしたが、この議員は何も分かっていないのだし、こういうのが沖縄自民党のスタンダードなのです。

雑駁に言えば、そもそも「辺野古問題」などというものは私たち一般の県民にとっては些事にすぎないのであって、それは二紙でも革新でも実は同じなのです。

彼らにとっての「辺野古問題」とは権力闘争の手段なのであって、「舞台」であり、一つの「目印」に過ぎません。

自民党は選挙中と如何にかかわらず「駆逐される側」の立場であり、「標的」となっている自覚が足りなさ過ぎます。

                                           了

 

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コメント

 仲井眞知事の頃、知事が辺野古移設に対して冷淡な態度をとっていたように私の眼には映っておりました。国家の防衛問題なので、県知事はそれを推進するべきだと当時の私は思っておりましたネ。防衛は国の所管であるというのが知事から出てくる決まりの文句でした。知事は我関せずの態度だったのです。

 このことは県民に、知事も辺野古反対だと思わせる原因となりましたね。マスコミもそのように知事の心中を忖度、若しくはそこへ誘導しようとしたのでしょう。仲井眞知事はハッキリと自身の政治姿勢を早々に示すべきだった思うのです。それをしないから、後になって裏切り者呼ばわりをされる羽目になるのです。難しい状況ではあったと思うのですよ。マスコミが辺野古反対の世論をすでに形成してしまっていた状況ですからね。勇気がないとできないことではありましたが・・・・・。

 自民党県連の弱腰の政治姿勢も当時の県知事仲井眞氏の政治姿勢を受け継いでおり、防衛問題に正面から取り組もうとしないのです。できないのでしょう。

 今後はしかし、このようなことではいけないと思います。国家の防衛問題へ積極的な関与をしてゆくべきだと思います。革新側に対しては、むしろ防衛問題、国家論を主題に論戦を仕掛けるべきなのです。彼らの弱点が実はここにあるのです。これをしなければなりません。難儀な作業でしょうが、保守にとって逃げられるテーマではないでしょう。

 また、沖縄戦の総括も問題にしなければなりません。沖縄県民かく戦えりの側に立つか、反戦平和の立場に立つかも自民党や保守の側の人たちの重大なテ-マになります。


https://www.youtube.com/watch?v=d8XUul_j9pU

【シンポジウム】”名護市の夜明け有志の会”主催、第3部「日本と名護の未来を考える」講演会[桜H29/10/21]

 色々のことで、このシンポジュ-ムでは教えられるところが多いのです。皆さんどうぞご覧ください。

 この動画で、沖縄の真実が分かり、さらに日本国の希望についても刺激的な啓蒙がなされます。

いろいろ感じ方はあると思いますが、
あの当時、仲井真前知事はそうとう耐えていたと思います。あれは並大抵の精神力では出来ません。
保守派の人間はよく「仲井真はあの時、政治姿勢をはっきりさせて辺野古推進を打ち出せば、裏切り者の汚名を着る事はなかった」などといいますが、県内では世論にしてもマスゴミにしても四面楚歌状態、交渉相手は子供並みの政権担当能力しかなく、信用がまったく無い民主党政権でしたからね。そんな状態の中で、仲井真自身の政治姿勢と辺野古推進の態度をはっきりさせるとなると、即座に沖縄二誌による「仲井真知事リコールキャンペーン」なるものを全県上げて起こされるに決まっています。実際、辺野古承認後の仲井真さんへの沖縄二誌による猛烈な誹謗中傷は目も当てられない状態でした。
仲井真前知事は、任期途中で二誌に落とされることも無く、のらりくらりと民主政権をかわしながら自民党政権になるのを忍耐強く待っていたのだと思います。


山路さんの今回の論説も、目を皿にして何度も繰り返し読んでいます。読んでいるうちに「ぐぬぬ」と唸り声も上げながら。
沖縄自民には卑怯者に卑怯者のレッテルを張られて悔しくないのかと文句言いたくなります。
張られたレッテルは自分で剥がさないと未来永劫そのまんまなのがわかってないのかと言いたいです。

もともと沖縄在住なので、西銘のお父さんにその息子さん達、国場君に安伊子さん、みなさんよく知っています。一番若い国場君はただのぼっちゃん世襲議員ではなく、本当の意味での国会議員の仕事とは何なのか?それを常に考えて欲しいものです。


 ueyonabaruさん、やもりさん、

仲井真知事の不幸は、その当時が民主党政権だった事に尽きると思うのです。
誤解を生んだのは二紙の誘導のゆえであって、ここはueyonabaruさんの言われるとおりですね。

ただ、有能であるがゆえに行政の手続き的な面で小さい諍いがあったにしても、ポーズはともかく、仲井真知事には中央政府に背を向けて物事を進めようという反逆的な意思は皆無でしたね。


沖縄では国防の最前線の島であるにもかかわらず、国防案件が全く票にならない土壌であるのは忸怩たるものです。
私が考えるに安倍政権の大勝の原因は、やはり北朝鮮問題や国防問題意識がその根本にあります。
沖縄の有権者は、このような意識の面でも本土に一歩遅れてますね。
新聞やテレビに出ていることじゃなく、自分で考える事が苦手なのかも知れません。

ところで、記事ではだいぶ国場氏の事を否定的に書きましたが、彼の心中も理解出来るのです。
私の印象では国場氏は最初の選挙の時、話してみても非常に「ひ弱」な印象がありました。
ところが今は貫禄も出てきたし、人間的な厚みや責任感も増して来たと思うのです。
苦労したと思いますし、それゆえ成長も著しいと思います。
だからこそ、「まずは当選しなければ」と強く願い考えるほどに、ギリギリの線上を歩まなけらばならなくなった事情は汲むべきですね。

それと、西銘氏の訴える経済政策はこれからの沖縄に欠かすべからざるものです。
沖縄の経済は今や絶好調で、それゆえ西銘氏の主張は県民の耳に届いていなかったと思います。

しかし今の沖縄の好調は観光業が牽引役で、そんなもの何時までも長続きしやしません。
早ければ来年いっぱい、この状態を保つ事は難しいでしょう。
もっと早く、朝鮮半島情勢の急激な変化が引き金になって「総崩れ」するかも知れません。

地に足が着いた産業を沖縄の地に根付かせなければならないし、それまでは本土の助けが重要だと思いますが、同時に沖縄県民の意識のうえでの競争力を涵養する事も大事ですね。

鳩山氏の罪は「最低でも県外」発言もさることながらその後に「勉強不足でした」のみの理由だけで発言を撤回しその説明責任を放棄した事にあると思っています。
あそこでしっかりと国防における沖縄の役割をしっかりと説明してくれればここまで移設計画がこじれる事も無かったのではないのでしょうか?
一度希望を魅せられた人間がこれで納得いく訳もなく、その不満に左翼運動家が入り込み反対運動が激化し今日にまで続いているものと感じています。

ここまで県民に深い傷を残すような事をしてるのに当の本人は沖縄で講演会やったりするんだからホントにあの人の頭の中はどうなっているのか理解不能です。

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