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2017年11月28日 (火)

Flint_Lockさんにお答えして その2 

1015
Flint_Lockさんから反論コメントをもらいました。ありがとうございます。

私は異論との討論が好きですので大歓迎です。返事が長くなったので、記事に移しかえました。 

山路氏の寄稿はもう一本のほうです。ぜひお読みください。

さて、「裁判所で争えばよいこと」というのは、民事訴訟で決着をつけるべきという意味とは違うのですか」だそうですが、訴えられた以上、法廷で一対一でやるしかないでしょうという意味です。

そのくらいは読解してください。揚げ足取りになりますよ。 

また、Flint_Lockさんは訴訟に朝日が持ち込んだ理由を、「社会通念として許容される範囲を大幅に超える誹謗中傷については、司法によって制限されることは止むを得ない」と書いています。

う~ん、「社会通念を大幅に越える」ですか。大上段にきましたね。

まずお聞きしたいのですが、なんですか、その「社会通念」とは?

辞書を引くと「社会一般に行われている考え方」だそうですが、それは本という思想表現のみならず、書名までも当たるのですね。

おお、なんと大げさな。

たかが本の書名など、読んだ人がそれぞれの立場で判断するべきことにすぎないのではありませんか。

「報道犯罪、何言っていやがる」と思えば手にとらねばいいし、「そのとおりだ。よくぞ言った」と思えば読めばいいのです。

ある意味、今回のことはただそれだけのことですよ。それをまるで自分の立場が普遍的価値のように言ってしまうからおかしくなるのです。

おそらくあなたはまったく手にも取らないで、書名と朝日の言説のみを聞いて「そうだ、けしからん」と思った程度でしょう。違いますか。

違うなら、どうぞこの本を内容的に批判してからにしてください。

失礼ながら、書名ていどのことで「社会通念」、すなわち普遍的な社会の価値判断まで持ち出す姿勢そのものが変なのです。

正義は市民社会の中で、無数に存在します。それが民主主義社会というものです。

バラバラであって当然、しかしそれでは国として成立しないから選挙という方法で多数決を取ります。そして、ご存じのように安倍自民は圧勝しました。

好むと好まざるとに関わらず、これが現時点での「社会通念」です。朝日の報道、言説と正反対でしょう。

では翻って、安倍氏が「オレをファシストと呼ぶ奴は社会通念でゆるされない誹謗中傷だ」と言って、訴訟しまくったりしたらどう思います。

そう、間違っていますね。

安倍氏は公人であるが故に、誹謗中傷に耐えねばならないのです。

「社会通念」といった普遍的価値を自分のために都合よく使ってはならないからです。

これは朝日のような、公人に準じる巨大言論機関も一緒なのです。

このように考えてくると、私から見ればあなたのいう「社会通念」とやらは、朝日ワールドの住民の中だけに通用する無数にある中のひとつの正義を、自ら「社会通念」と呼んでいるにすぎないことがわかります。

私は民主主義社会における多数の「正義」を許容します。批判するかしないかは別にして、「あっていい」と思っています。

それを無理矢理統一させようとしたり、「オレの言っていることこそが社会通念だ。お前は黙れ」と他の考えを排除したりすると、それは全体主義への誘惑につながります。

自分は気に食わない奴の言説をつぶせていい気持ちになるでしょうが、立場が変わったら刑務所です。

この傾きは左右どちらのウイングにも存在しますから、そのどちらも私は等しく批判します。

私は他の人の価値観を許容するという意味において、「リベラリスト」(自由主義者)だと思っています。

だからなんどとなく書きましたが、訴訟という公権力に裁きを求めないで、小川氏と朝日はフェアな条件で討論するべきだったのです。

もう一回大事なことですから繰り返します。

本来は朝日が言論機関の矜恃をもつなら、紙面を使って小川氏と討論すべきです。いまでも遅くはありません。 

朝日がその場を作りさえすれば、小川氏は喜んで討論に応じるでしょう。

それを怠って、拙速な「訂正と賠償要求」をするから批判されます。

ところで、Flint_Lockさんはこのようなことも書いています。

「政府が官房機密費をジャーナリストに渡していた過去の事例が知られています」

よもやソースは日刊ゲンダイやリテラではないと思いますが、あいにく私は寡聞にして知りません。

ソースはなんですか。そのソースは、官房機密費の使途について裏が取れていて証拠を明示していますか。 

「政権と連携して活動するジャーナリスト」と言う表現もしていますが、分かって書いていますか。この表現は線引きが難しいことを、根拠なく否定しているのですよ。

「安倍首相は、報道各社の官邸キャップを集めて会合を持っていますが、これは各社の報道姿勢を統制する目的だ」とまで書いています。

驚きましたね。まったくの飛躍です。

こういう「空気」だけ批判したらなんでも言えてしまいます。

だってなんの証拠がなくても、気に食わないジャーナリストは皆、「官邸に操られた手先だ」ということになるからです。

今の日本には、政権に肉薄すればすぐに「安倍信者」と呼ばれる悪しき風潮があります。

この私ですら、何度もそう呼ばれています(苦笑)。

山口敬之氏、田崎史郎氏などのジャーナリストは、政権中枢にパイプを作ったが故に、そう呼ばれました。

その山口氏が安倍の御用記者と批判されるようになった最初の本である『総理』(文庫版)には、余人ならぬ反安倍連合の陣頭で指揮を執る週間文春編集長・新谷学氏が解説でこう書いています。

「ジャーナリストの中には山口さんのことを『御用記者だ』と批判する人物もいる。それは私に言わせればナンセンスだ。
政治記者にとって、総理大臣ほど強力なネタ元はいない。ありとあらゆる国家機密が彼のもとに集まってくる。
食い込む努力をするのは当然のことだ。会食の機会があれば進んで参加すべきだと思う。
そうした努力もせずに、安全地帯から『総理と会食して権力に取り込まれている』 などと罵るのは愚の骨頂だ。」

朝日がなぜいつも解散時期をはずし、トランプや米国の動きを読み間違えるのでしょうか。

それはかつての朝日政治部記者の中には、与党政治家へ夜討ち朝駆けをかける猛者連が大勢いたからです。

彼らは臆せずに大物政治家と渡り合い、酒を飲み語らったのです。そして秘密を嗅ぎ出して来ました。

そんな彼らに総理とメシを食うと御用記者だといわれるぞと言ってごらんなさい。「バカヤロー、デスクにしがみついて記事が書けるか。政治部は人事部じゃねぇんだ」と怒鳴られたことでしょう。

今の朝日の記者たちは記者業のイロハのイである「足で稼がない」ために、現場に行ってしつこく嗅ぎ回リません。

Photo_2
ですから、森友学園小学校用地がいかなるいわく因縁のある土地なのかわからないまま疑惑追及をやってしまっています。

あの土地はいくつもの団体の利権が絡んでいる複雑な背景のある土地で、だからいままで買い手がつかなかったのです。

籠池氏が補助金絡みで開校を焦っていたから、財務省にボラれたのですよ。

加計も同じです。

早い段階で前川氏だけをソースにするような偏った情報構成をするのではなく、加戸前愛媛県知事から取材していれば、時系列で獣医学部の申請事情が理解できたはずです。

自分で取材しないから、森友で会計検査院から値引きは不透明だなどといわれると鬼の首をとったように浮かれるわけです。

欣喜雀躍している朝日には申し訳ないのですが、あれはただの財務省のチョンボ。

財務省がチョンボをしてこの事件を引き起したのは、かなり前から分かっていたことで、「ああ、やっぱりそうなのね」ていどの話です。

首相が森友に有利に計らうような指示をした証拠がどこかにあるなら、朝日さんどうぞ提示ください。

まぁ、官邸が機密費バラまいて、官邸キャップ集めて懇談しても、この半年以上、新聞・雑誌、テレビがモリカケ一色、安倍バッシング一色になったわけですから、なんという官邸の無力な言論工作なことよ。 

というわけで、Flint_Lockさんの論は、官邸が言論工作をして、小川氏はそのエージェントだといわんばかりの論調であって、失礼ながら飛躍・短絡・憶測に基づいているものに思えます。 

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さてFlint_Lockさんが、慰安婦問題を実証的にとらえようと努力していることは好感できます。

戦争中のことですから、むごいことや、行き過ぎは当然ありえたと思いますし、旧兵士たちの戦記には慰安婦の実態がよく書かれていますので、一読されたらいいと思います。

そこには心温まる話もあれば、悲惨な話もあります。 

ただし、朝日の慰安婦論争は、その慰安婦の実態という次元を巡って展開されていません。 

慰安婦問題がかくも大きな問題となった理由は、「日本軍が強制連行した」という点です。

諸外国も例外なく軍隊周辺には、慰安婦、ないしは類似の職業の女性がいました。

性病の蔓延、兵士による民間婦女子への暴行を防止するには、管理売春を実施するしかなかったからです。

ドイツなどは、日本が学んだと言われるほど酷似した慰安婦制度をもっていました。フランスもしかりです。

米国は清教徒主義のために、慰安婦制度がありませんでしたが、そのために戦地で多くのレイプ事件を引き起こしたり、性病で部隊活動が麻痺すなるという事態を引き起こしています。

このように慰安婦制度は、世界各国で管理売春制度がない国のほうが珍しかった時代でしたから、戦地でもそれを利用しただけのことです。

しかし、慰安婦報道がなぜ世界であれだけ騒がれたのかといえば、それはあくまでも「軍が直接に武力を用いて民間女性を拉致して売春婦に仕立てた」という一点にあります。

強制連行したと吉田清治の偽証は、その発端の植村記事から数年後に秦郁彦氏の済州島現地調査で嘘だとバレました。

しかしそれにもかかわらず朝日は、吉田証言が虚偽だと知りながらその後もシラっとして20数年間に渡って千数百の記事を書いたのです。

したがって、これをはずして論じても無意味です。

私は小川氏のようにモリカケを、「戦後最大級の報道犯罪」だとは必ずしも思っていません。

それは朝日が犯したもうひとつの巨大な罪である慰安婦報道こそ、その名に値するとかんがえるからです。

あれこそが字義どおりの意味である、「実際になかったことを故意に事実のように仕立て上げること」によって作り上げられた捏造報道です。

ところで、ともかく朝日は大人げがありません。古い朝日の読者としては、いつからそうなったのだと慨嘆したくなるほどです。

少年だった私が社説を書き写したノートを作っていた頃の朝日は、横綱相撲でした。こんなセコイ訴訟で批判者をつぶそうとはしませんでした。

今や高山正之氏の「朝日は安倍を呪詛した」という片言隻句を取り上げて、「弊社は呪詛などしていない」だから、苦笑しました。

この伝で言えば、「朝日は馬鹿なことを書くな」と書けば、「弊社は賢いので、馬鹿ではない。名誉毀損だ」とでもいうのでしょうかね(笑い)。 

「呪詛」ていどの語句が名誉棄損にあたるのなら、批判的修辞は一切使えないことになります。

一種の朝日流ポリティカルコレクトです。

こうしてどんどんと言論領域は狭まっていきます。 

たとえば「素粒子」あたりか、いつものように「声」の投稿や「識者の声」に言わせればよかったものをと思います。

それをいきなり相手と掲載社に文書で訂正要求だしたらシャレになりません。 

まるで子供の口喧嘩並の低レベルです。まともな言論機関のやることではありません。 

朝日のような言論機関のリーダーを自認する存在が、こういう幼稚かつ非言論的手段を用いた「反批判」をするかぎり、言論界は訴訟沙汰を恐れてもの言えぬ社会になっていきます。

私はそれを憂いています。 

ふゆみさん。私は大昔、書店回りを生業にしていましたからなんとなくわかりますが、訴訟沙汰になった本や著者は店長が忌避します。

回収の可能性が残るし、抗議を受けるかもしれないからです。

またトラブルになった著者を起用することにためらう出版社も多いでしょう。 

大家なら宣伝になりますが、小川氏ていどのステータスだと微妙なところです。

ですから、朝日の今回の所業は言論のみならず実害が大きく、おそらく朝日はそこまで計算に入れていますから、なおさら許せないのです。

冒頭部分を大幅加筆しました。(午後5時)

 

 

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コメント

欧米のメディアなら論戦歓迎でしょ。朝日は論戦に自信がないから、スラップ訴訟に訴える。

私は民事訴訟とは、「自身の被った被害の多可を算定し、相手に求める場」であり、「真実を追求する場」ではないと考えています。
朝日新聞が名誉を回復したいのなら、紙面でやればよいのです。
やらないのは自信がないか、できないから。
訴訟は言論機関としての朝日新聞に確実にダメージを与えますよ。
内蔵疾患のように、徐々に、しかし深刻に。

朝日新聞社は、毅然とした対応を取ったつもりだったのが、言論者集団としての価値を自ら捨てる行為だったと、他者からのツッコミで知るという幾重にも情けない展開です。

書店や出版社、回収返本のリスクを取ってでも多めに刷ったり仕入れる知名度は、百田尚樹氏はクリア、青山繁晴氏微妙、有本香氏小川榮太郎氏辺りはランクイン待ち、といった現状だと都内の店頭で感じます。
こういうプレッシャーを分かっていて小川氏にかけているというのに納得します。

 なるほど、記事後段の書籍流通事情は特に合点が行きます。

そこから出版社事情も見えて来ますね。
小川氏の「小林秀雄後の十二章」まではほとんど幻冬舎だったんです。
「森友・加計事件」の方は、花田氏の引きでようやく飛鳥新社です。
「テレビ報道「噓」のからくり」なんか、ついに青林堂なんですよね。

花田氏の引きでなければ飛鳥新社で出せず、あれほどの「書ける」人である小川氏が、いったいなぜ青林堂なのか? 
つまるところ、マスコミ批判本はタブーなのだし、それは何も今始まった事ではないですね。

日本ペンクラブが政治色を帯びて左傾化していってしまった歴史にも、朝日を始めとする巨大マスコミの影響力がありました。

物書きを生業とする人間にとって「朝日」は巨大なエベレスト山系で、対立では食っていけない歴史があったんですね。
Flint_Lockさんにはこう言う部分も認識してほしいです。

それと、名誉毀損訴訟は非常に問題の多いシステムで、名誉の部分に係わってくるだけに和解しづらく長期化必至だし、それゆえ結局は一般的に資金力や組織力の大きい側に有利に働らく傾向を持ってます。

しかも、普通の裁判と違って立証責任は被告の側に課されています。
それは、原告側が提訴出来る条件を下げて「法の精神」から、少数者や弱小者の保護のためにこそ簡略的に訴訟出来る事にしたからです。

大資本が少数者や弱小者を訴えるなどという事を、そもそも想定していない法の建て付けなんです。

少数者や弱小者が訴訟を用いる機会を排除されないように考慮したシステムを、逆に朝日のような大企業がこれを用いる場合、完全に「非対称」になるのだし、そもそも法の趣旨にも反するものです。

だから報道機関に限らず、大メーカーや企業などは「名誉毀損訴訟」を用いることを極力避けてきました。

しかるに朝日の場合、十分な言論の機会を用いることなく大資本(朝日)の側からいきなり「訴訟だ」、「謝罪と賠償だ」というから批判を浴びるのです。

だからこそ「スラップだ」と言われるのだし、リベラルを標榜していながら「少数者潰し」をやっている点でも、「薄汚い会社」に違いないのですね。


私の家は昔から朝日新聞ですが、最近は集金に来るオバチャンが嘆いておりますよ。
なんでこんな事になっちゃったのかね~と。
佐藤栄作じゃないですが、征伐する前に、朝日は腐った屋台骨が自重を支えられずに崩壊してしまいそうです。

ちなみに、ニュースがネットで集められる時代、新聞はもうどこでも良いやって気持ちになりますが。
新聞を取ることも近所付き合いの一環なのでね、やはりオバチャンは世間話を良く知っておられますから。


>それはかつての朝日政治部記者の中には、与党政治家へ夜討ち朝駆けをかける猛者連が大勢いたからです。

いわゆる、総理番記者とかですよね。
今の総理番は、背中を追うだけで会話も出来ないと、何処かの記事で読んだ覚えがありますが。

たまたま見つけました、日本記者クラブの「書いた話/書かなかった話」の中の、早房長治氏の書いた「宰相と新聞記者の関係」。
目を通すと、なるほどなと思わされます。増税の件、今の安倍総理と重なりますね……。

夕暮れに息子のサッカーでボール出ししている間に大幅加筆が!
モリカケの罪深さは、慰安婦のそれが動機もねつ造も向かう先も一直線上にあるのとは違う点だと私は考えています。
動機である改憲阻止と学校設置や補助金詐欺は同じ部類のものでは全くない、一定期間デマで国をマヒさせる事が目的で全メディアをかくもあからさまに稚拙な筋立てで動かした罪です。
この恥知らずさを容認してはいけない、隣国の嘘だらけの世界と変わらない日本になってしまいます。

朝日新聞に対して私がさらに不審に思うのは、籠池に補助金を騙し取られた大阪府に対しては何の批判もしていないこと。
ゆでダコやオバケのQ太郎(注:橋下の前の知事)のときにこんなことが起きようもんなら、知事や役所に非があるなしに関わらず、どんだけ叩きまくりよったろうかと思いますがねえ。
これについてFlint_Lockさんはいかが思われますか、ご意見御伺いしたいです。

私は地方行政から入ったクチなので、いわゆる「モリカケ」に関しては、親安倍か反安倍かという観点では見ていません。
というかそういう見方がしづらいのです。
何で安倍総理が関係あるんでしょうか?
特に森友の場合、開校の許認可権者は国ではなくて大阪府でしょうに。
ところが、証人喚問時に、大阪府が開校認可を出したこと自体が問題であると指摘したのは自民党の西田昌司だけでした。
野党は何考えてるんでしょうか?

>失礼ながら、書名ていどのことで「社会通念」、すなわち普遍的な社会の価値判断まで持ち出す姿勢そのものが変なのです。

いかなる書名をつけようとも、書名による名誉毀損は成立しないだろう、ということでしょうか。あるいは、裁判での判断がどうなるかに関わらず、いかなる書名であれ法的手段を取るべきではなく、社会的に許容されるべきだ、ということでしょうか。私は、そのどちらの問いにも否と考えます。


>おそらくあなたはまったく手にも取らないで、書名と朝日の言説のみを聞いて「そうだ、けしからん」と思った程度でしょう。違いますか。

これは、御指摘の通りです。


>そして、ご存じのように安倍自民は圧勝しました。
>好むと好まざるとに関わらず、これが現時点での「社会通念」です。朝日の報道、言説と正反対でしょう。

社会通念上許される限度を超える誹謗中傷が行われた場合に、名誉毀損が成立することが、判例で示されています。
https://kandato.jp/blog/hyperlink-2/
http://keisobiblio.com/2016/08/18/matsuo24/ 
(下段は、名誉毀損ではなく「名誉感情を違法に侵害する行為」だそうですが)
その意味において、私は「社会通念」の語を用いました。選挙で示された民意と、これは関連しますか?


官房機密費が評論家に配られていた実態について、野中広務氏や田原総一朗氏が証言しています。
https://www.j-cast.com/2012/01/27120338.html?p=all


>この表現は線引きが難しいことを、根拠なく否定しているのですよ。

文の意味がくみとれないのですが、「根拠無く小川氏に否定的判断を下している」ということでしょうか?
「放送法遵守を求める視聴者の会」は、政権の方針に呼応した活動である、とは言えますよね。


記者クラブ制度の深刻な弊害についての認識は持たれていないようですので、そこは意外でした。
森友問題での国会の追及が最も厳しかった時期に、首相が各社のキャップを召集して非公開の会合を持つなどということは、「日本の常識、世界の非常識」と言えましょう。


管理人さんや皆さんの意見を読んで、特に朝日新聞の対応の問題点について、なるほどと思う点はありますが、一方的に朝日の行動に問題があるのであり、小川氏には問題がない、という認識をお持ちなのでしょうか。


前回に紹介しました小俣行男氏の従軍記は、正規の慰安所において、慰安婦の募集や移送はどのように行われたのか、どんな女性が集められたのか、軍はその過程でどのような立場にあったのかを、示すものです。

「軍が直接に武力を用いて民間女性を拉致して売春婦に仕立てた」というのは、正規の慰安所の大部分には当てはまりませんが、「世界各国で管理売春制度がない国のほうが珍しかった時代でしたから、戦地でもそれを利用しただけのこと」という見立ては、小俣氏の従軍記の内容には到底あてはまらないでしょう。


元大阪府民からの伝言 さんへ
「大阪府が開校認可を出したこと自体が問題」という認識を持っていませんでした。
具体的に指摘いただけますでしょうか。

Flint_Lock さん。そろそろ止めましょう。

そもそも山路さんもご指摘のように刑法第230条は、弱者たる国民を強者の名誉棄損から守るという趣旨の法律だったはずです。
それが故に強者が弱者を訴えるということを想定していない、ある意味でのどかな時代の欠陥法なのです。

しかし本来、政府、あるいは強者を名誉棄損から守るための法律ではないにもかかわらず、スラップ訴訟(恫喝訴訟)という手口で強者の武器に転化してしまう事態が多く生れました。
今回がまさにそうで、比較強者が比較弱者の言論を訴訟によって抹殺しようとしています。

こここそが問題の本質であって、あなたの言うように「小川氏も悪いところがあるだろう」では、なにも見えません。

小川氏の本は読めばわかりますが、大変に緻密な検証本です。見出しとタイトルだけで社会的に抹殺する理由はありません。
あなたは当該本を読んでいないと素直に言われたことは好感しますが、「誹謗中傷」とまで小川氏の著作をコキ降ろす以上、本のダイジェストていどは読まないといけませんね。
批判者としての礼儀というか、前提です。
なにも読まないで当該本や著者のことをいい悪い言ってもしかたがないでしょう。

「政権に呼応した組織」という言い方が恣意的だと言う意味です。
「呼応」というのは現実的に物的・組織的支援を政権からもらっていたということでしょうか。
あなたが「政権が官房機密費を出して」メディア工作をした結果生れたのが放送法遵守の会だというような文脈で書いているのがおかしいと書いたのです。

そういう「あいつらの裏には○○がいる」みたいな発想は、「SEALDsの裏には民青・共産党がいる」と同じで不毛です。
ちなみに私は安保法制時には、SEALDs=共産党論を批判しました。
私は陰謀論じみたもので見るのではなく、発言と行動で評価したほうがよくはないですかと言っているだけです。

こういう在野のグループまで、あれは政権から金を貰っているといわんばかりの言い方をするのは、いかがなものでしょうか。

記者クラブですか。大変に問題ある組織に決まっています。
記者たちが、記事合わせといって漏れがないかを突き合わせ、専門知識もろくになく、官僚が作ったペーパーをそのまま書くような原因になっています。
官僚たちは記者たちのペーパーだけやれば喜ぶ記者たちのことを、「山羊」と呼んでいるそうです。

結局、こういうふうに平行線になるのは、あなたはあなたの価値観に基づいた「社会通念」があり、私は私の「社会通念」があるからです。
だから言論を訴訟沙汰にするのはいかがなものか、ということを私は言っています。

そして準公人の朝日のような巨大メディアは、名誉棄損というダンビラを振り回すなと言いたいだけにすぎません。
オールド朝日読者としては、落ちぶれたとはいえ横綱相撲をとってほしいという願望くらいは残っていますからね。

小俣行男氏ですか。日本軍の残虐行為ジャンルでは有名人です。
本多勝一が出る前には左翼世界ではいちばん有名な告発者だったのではないでしょうか。

私もごたぶんに漏れず、かなり昔に『侵掠』という本を古本屋で見つけて読んだ記憶があります。
当時、私はバリバリの左翼少年だったので強い影響を受けて、中国大陸で戦った父を「殺人鬼」とか「侵略者」呼ばわりして、父子の長きに渡る断絶の原因を作ってしまいました。今は亡き父に謝罪したい思いです。

この本で小俣氏は、日本軍が中国各地でミニ南京「大虐殺」をしたのを、自分は見たと主張し、後に中国当局に大変重用されました。

私は彼を、「書いたことをそのまま信ぜずに発言内容を吟味すべき人物」というカテゴリーに入れています。

慰安婦問題を客観的に知りたかったら、まずは秦郁彦氏の『慰安婦と戦場の性』(新潮選書)からお読みいただくことをお勧めします。

元大阪府民からの伝言さんは答えるかどうかわかりませんが、私は朝鮮半島情勢論を展開している真っ最中なので、2回分使って長文で真正面からお答えしたので、これで終わりにしたいと思います。


私は朝日が嫌いなので(嫌いなのは理由がある)今回の名誉毀損だー訴えてやるについては、単純に朝日がおかしいと思うのですが、

しかるに、違う意見もあるということ知るのは重要な事です。

しかしながら、山路さんが解説されているように

>大資本が少数者や弱小者を訴えるなどという事を、そもそも想定していない法の建て付けなんです。
>少数者や弱小者が訴訟を用いる機会を排除されないように考慮したシステムを、逆に朝日のような大企業がこれを用いる場合、完全に「非対称」になるのだし、そもそも法の趣旨にも反するものです。

は実にわかりやすい話しだと思います。

すなわち、もしも社会通念上とするなら「大資本が少数者や弱小者を訴えるなどという事」が社会通念上許されないという事ではないでしょうか?

その上で、それでもやむを得ないほどの社会通念が朝日にあるのか?って事です。

これがまだメディアでなければわかりますが、日本でも一大メディアファミリーの中心である朝日が個人を訴えるには、相当な社会通念上許され難き非常識が存在しなければならず、そのハードルはエベレストよりはるかに高いと考えるべきなのです。

そういうハードルをあっさり引き下げるんじゃねーよっていうのが、これまた社会通念だと強く感じます。

今回の議論から私が得られたのは、単に感情的批判から、理屈ある批判を自分の中で構築出来た事です。

その上で、管理人さまにも、Flint_Lockさまはじめとしたコメンテーターさま方々に感謝いたします。

小俣行男氏の手記の内容に関連して、一点指摘させていただきます。

米軍がビルマでの慰安婦たちから聞き取り調査を行った「日本人戦争捕虜尋問レポート No.49」は、客観的資料として保守派の立場でも重視されていますね。

報告書では、募集の状況について
「斡旋業者が用いる誘いの言葉は、報酬の高さ、家族の負債返済の好機、楽な仕事、シンガポールにおける新生活が待っていると勧誘した。こうした虚偽の説明を信じて、多くの女性が海外任務へと徴募され、」
とありますが、小俣氏の手記はこれとほぼ合致します。

手記によれば、小俣氏はビルマに到着したばかりの女性と接して、学校の教師であった24歳の女性は、小俣氏にこう相談しています。「私たちはあきらめています。ただ、可哀そうなのは何も知らない娘達です。16、7の娘が8人います。この商売は嫌だと泣いています。助ける方法はありませんか」

小俣氏は、少女たちに憲兵隊に逃げこんで訴える方法を教えたのですが、慰安婦の募集と移送の経緯において、軍はどのような役割を持ち、どう対応したかが、手記に示されています。

Flint_Lockさん。

品の悪い私から見てもいくらなんでもマナー違反です。
管理人さんは小俣氏の著書には詳しいことや影響を受けたことをカミングアウト。その上で「もう止めましょう」とあなたに助け船を出しているのです。
そこにまた食い付くというのも・・・新味があるのならばわかるんですけど。。

小俣氏の手記と米軍の聞き取りレポート、楽な仕事以下はともかく「高報酬で借金返済できる」は間違いなく事実だと仰有るわけですね。私もそう思ってますし「慰安所」設置については「悪い業者もいた」という認識です。
で、だからなんですか?としか。
追求したいのならばその「キーセン斡旋業者」でしょうに。
ちなみに、当時の陸軍では乱暴狼藉どころか慰安婦集めについて「くれぐれも強制はするな!」との命令が出ています。

こんなこと言うとあなたなら「どの事か教えて下さい」と返してくるのでしょうけど、「自分で調べりゃすぐ分かる事」なんで質問は受け付けませんからね。
早い話が『ググれカス』です。

山形 さん

北朝鮮の拉致事件で、欧州にてよど号犯人に勧誘され北朝鮮に入国したケースについて、「騙したのはよど号犯人で、彼らが責を負うべきだ。北朝鮮政府の責を問うとは筋違い」という主張は成り立つでしょうか。

北朝鮮は、生涯帰国できないことを受け入れた拉致被害者を、「人道的に」扱いましたね。90年代の飢餓の時代でも、拉致被害者は飢餓にさられることなく、一般民衆と比較すれば特権的な生活を送っています。

日本軍は、一定期間を慰安婦として働くことを受け入れた女性に、それなりの待遇を用意したわけです。小俣氏の手記から読み取れるのは、騙されて連れて来られた女性が救済される方法はなかったこと、少女が含まれていること、業者が騙していることが判明しても取り締まりは行われなかったことです。

そして、軍は業者へ募集依頼を行い、慰安婦の移送は軍が徴用した輸送船で行われ、慰安所の管理は軍が行っています。慰安婦に一日何人のノルマを課すかを計画するのは、現地部隊の主計将校です。こうした状況で、「騙したのは業者で、彼らが責を負うべきだ。日本軍の責を問うとは筋違い」という主張が成り立つでしょうか。

小俣氏の手記の抜粋を掲載しているページには、秦郁彦氏が「信頼性が高い」として著書に掲載した、日本の軍人の証言があります。
http://d.hatena.ne.jp/dj19/20121213/p1
***************************
 一九四一年のある日、国防婦人会による〈大陸慰問団〉という日本人女性二百人がやってきた……(慰問品を届け)カッポウ着姿も軽やかに、部隊の炊事手伝いなどをして帰るのだといわれたが……皇軍相手の売春婦にさせられた。“目的はちがったけど、こんなに遠くに来てしまったからには仕方ないわ”が彼女らのよくこぼすグチであった。将校クラブにも、九州の女学校を出たばかりで、事務員の募集に応じたら慰安婦にさせられたと泣く女性がいた。
(秦郁彦『慰安婦と戦場の性』新潮社,1999年,p.382)
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内地での募集でさえ、こうした状況があったわけです。

コメント住人が書くのは憚られますが、F lint_L ockさんへの返答記事とはいえ話が元のスラップか否かから完全に逸脱している上、スレ違い過去記事読めばのパターンに入っていると思います。
これ以上は、小川氏の件の著書を読まれてからなされたらよかろうかと。
違う意見であっても、あのしっかりした論理的構築は学ぶ価値がありますよ。
ここの管理人さんは寛容なので、あなたのような違う話を積んでくる方にも別記事を丁寧に立てられる事が多いのですが、本来1テーマに値する事柄をそのように横から持ってきて「これはどうなんだ:」は、討論では無いのです。

ほんとうんざりするような展開ですね。

モリカケ問題と同一です。
首相の不正関与があったかどうかが唯一の
論点のはずなのに、それが証明できないと
ずるずると別の論点が噴出してくる。
最後は大学にワインセラー問題になりました。(大笑

ふゆみさんの言われる通り、本来の議論に
戻るべきです。
脱線しすぎです。

管理人さんが、スラップ訴訟に関連して私への回答として、慰安婦問題を示されたのですが。
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/flint_lock-e1a1.html

朝日新聞による「戦後最大級の歪曲報道」を契機として、慰安婦問題において世界の認識が歪曲されることとなったと取れる御指摘でしたが、史実の認識に大きな隔たりがあるように感じたので、私の認識とその根拠を書きました。


>管理人さんが、スラップ訴訟に関連して私への回答として、慰安婦問題を示されたのですが。
慰安婦問題自体ではなく、吉田証言を裏どりなしで何度も載せて何十年もしらばっくれた挙句、吉田が言ったのを書いただけ、と最低限取り消した報道行為を示されたのです。
何故なら本記事のテーマがそこまでの括りだからです。
付け足されている表記は筆者の女性達への思いやりの心の端であり、それに長々とご自身の認識を示されることは反論者として他者への説得力をそぐだけだと思われませんか。

昨今の朝日や毎日の記事の組み立て自体がいくらでもそうやってふわふわと広げて書くので区別がつかないのかもしれないですが、社会活動を行う上でそこの枠を捉えて会話を進めるのはとても大切ですよ。

Flint_Lockさんへ

あまりこの案件についてご存知ないようなので、検索すればすぐに出てくるようなことをあげておきます。
私はあまり長い文章を書くのは得意ではありませんのでなるべく手短に申し上げます。

森友に関して何よりも問題なのは、幼稚園の経営がうまくいかなくなってからすでに数年が経っていることです。

ttp://tyoshiki.hatenadiary.com/entry/2017/03/04/194029
(2010年頃の森友学園の口コミまとめ)
ブログ名:この夜が明けるまであと百万の祈り

ttps://www65.atwiki.jp/abesho/pages/21.html.「塚本幼稚園」保護者による告発ブログ―森友学園問題まとめwiki

教諭の大量退職や退園者の続出で評判を落とし、大幅な定員割れを起こしています。

おまけに籠池諒子は2010年に小学生に対して暴力をふるったことで警察に拘留され、のちに訴訟沙汰、敗訴になっています。
(起きたのは今年じゃなくて7年も前!大阪府はなんとも思わなかったのかね)
事件現場となった南港さくら幼稚園は、2014年に休園。


ttps://www.j-cast.com/tv/2017/03/07292409.html


私学審議会にかけられている時点で既にこのていたらくでは、いくらなんでも小学校の開校許可はないかと。
六年間子供を預かることと、教員の給与・設備の初期費用やランニングコストも幼稚園より遥かにかかるのに経営力や資金力に不安がある。
さらに、幼稚園副園長という立場にあろう者が小学生に暴力を振るっていたとは。
これで大阪府が「知らなかった」で済まされるとは思えません。
調べればすぐにわかりそうな事でしょうよ。
マスコミも籠池の思想信条の話がメインで肝心のことを伝えていません。
右翼であろうと左翼であろうと駄目なものは駄目なんですよ。

引用記事は政治的な色のない、あるいは薄いものを選びました。
そういうのを探すだけで結構手間なのが、この案件のおかしなところですね。

本来の小川榮太郎氏が受けたスラップ訴訟の件から完全に逸脱しているので締めます。

無礼で無内容なコメントを二つブロックしました。

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