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2017年11月18日 (土)

北朝鮮に対する米国内の二つの考え方

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今、北朝鮮情勢の判断をめぐって、微妙に保守論客の意見が別れつつあるのは、皆さまもお気づきかと思います。 

①すぐに軍事オプションが勃発するだろう派・・・上念司氏
②来春以降になるだろう派・・・末延吉正氏、長谷川幸洋氏、藤井厳喜氏、高橋洋一氏、山口敬之氏
 

上念さんは、やや過敏に米軍の、特に空母の動向に反応しすぎる傾向がありますので、失礼ながら割り引いて聞くべきでしょう。 

さて、私はといえば、申し訳ありませんが「わからない派」です。 

少なくとも、メディアが無責任に流しているような北朝鮮の先制攻撃はありえません。 

おそらく狙って来るとすれば、米国の地球半分の軍事行動の根拠地である横須賀軍港にたいする中距離弾道ミサイルによる核攻撃でしょうが、それをした瞬間、正恩はゲームオーバーです。 

これは米国の全面核報復の対象になることによって、本来の正恩の目的だったはずの「南北統一」の目標が消滅してしまうからです。 

そもそも、統一するもなにも北朝鮮という国が存続するかどうかさえわからなくなります。 

正恩くん、米国を甘くみないほうがよろしい。あの国は普段は口だけですが、ほんとうに殴られたらその十倍でなぐり返してくる国ですよ。
Photo_6ティラーソンとマティス

私がわからないと言ったのは、現在、米国内で二つの考え方が対立しているからです。その力関係次第なのです。
 

北朝鮮に対する対応の分裂のひとつは、私が「国務省派」と呼んでいる米朝協議派です。 

ティラーソン国務長官がその代表的な人物だと思われますが、米国は軍事的威嚇を自制して、軍事行動は極力避け米朝がテーブルを持つべきだという意見の人たちです。 

先日の記事で書いたバックチャンネルを、ほんとうの交渉の舞台に格上げしようという考えです。 

北朝鮮の核については、いきなり放棄しろから始めるとなんの協議もできないので、とまれ今は核実験や弾道ミサイル実験を凍結してくれれば応相談という立場です。 

この立場には、口にこそ出しませんが、北朝鮮の核を容認してもいいという含みがあります。 

これに対して、私が「NSC派」と呼んでいるマクマスター大統領補佐官やマシュー・ポッティンジャーNSCアジア担当上級部長などがいます。 

Photo_5マクマスター大統領補佐官

マクマスターは8月13日、ABCテレビのインタビューでこう述べています。

「北朝鮮は自国民に対し口にしがたいほど残虐で、近隣諸国にも脅威を与え続けているので、古典的な抑止論は通用しない。」

また この発言が米国内の安全保障専門家が相手国の国内政治は核抑止とは関係がないという批判にたいしてもこう答えています。 

9月18日、ニューヨーカー誌とのインタビューの発言です。

「ソ連より北朝鮮を抑止するほうが難しい。それは北朝鮮の言動は、米国を威嚇して同盟国・韓国を放棄させ、おそらく第二次朝鮮戦争への道を開く意図を示しているからだ。」

Photo_4ポッティンジャーNSCアジア担当上級部長

一方、ボッティンジャーはウォールストリートジャーナル紙の中国特派員だった時に、環境汚染を続ける工場に抗議する住民を取材して当局に逮捕されたという肝っ玉履歴を持った人物です。

http://www.news-postseven.com/archives/20170225_494740.html

提灯記事を書くのが北京特派員の仕事だと思っている、どこぞの国の大手紙は味噌汁で顔を洗いなさい。

ティラーソンやマティスが東アジアを熟知しているとは言い難いのに対して、ボッティンジャーは中国語にも堪能でアジアをよく知悉する人物です。知日派だとも言われています。 

ボッティンジャーは5月2日、笹川平和財団が米国でひらいた安全保障フォーラムではこう述べています。

「北朝鮮は数十年前から通常戦力で米軍の進攻を抑止できているので、この目的だけでは核開発を説明できない。
そして、北朝鮮にとって核兵器は在韓米軍撤退、米韓同盟解消、朝鮮半島の統一といった、他の目的のために米韓を脅迫する手段である。」

このように「NSC派」は、北朝鮮の目的を米国を核による威嚇ですくませて、韓国で熟しかけている親北派を使って統一を果たすことだと見抜いています。 

クリストファー・ヒル元東アジア・太平洋担当国務次官補は悪名高い、北朝鮮宥和派でしたが、昨今はこのようなことを言い出して驚かせています。 

6月20日のヒルの発言です。

「北朝鮮の狙いは、米国をパートナーの韓国から切り離し、金正恩の条件で朝鮮半島を統一できるようにすることだ。」

どうしたんだ、ヒルさん。蛭とまでいわれたあなたが、いきなりまともになるなよ(笑い)。

整理しておきましょう。 

まずは、北朝鮮の核開発の目的に関する「国務省派」の考えはこうです。 

①北朝鮮が在韓米軍撤退を求めるのは米軍の進攻を恐れているからであり、自衛的な性格だ。彼らの真の目的は体制護持である。
②したがって、ミサイル防衛を強化しながら、北朝鮮との具体的協議に臨み、体制護持をカードにして譲歩を引き出せばよい。
③米国は韓国から段階的に在韓米軍を撤退させていっても、朝鮮半島の安定は保たれるだろう。

一方、NSC派はこう考えています。 

①北朝鮮は金日成以来の南北統一イデオロギーを堅持している。
②その南北統一イデオロギーとは、「朝鮮民族は純血であるがゆえに高潔であり、したがって、親のようなひとりの指導者の下でなければ、悪に満ちた世界で生きていくことができない」というウルトラ・ナショナリズムと人種的優越主義である。
③したがって、米国が体制護持を提案しても、それを米国が北朝鮮の南北統一路線を容認したと解釈される可能性がある。
④その場合、朝鮮半島は極めて不安定になる。

どちらの判断が妥当なのかという判断はお任せします。

ただし、現在の米国政界では国務省派が圧倒的で、議会でも圧倒的です。

そしてトランプの国内基盤は不安定で、NSC派はいまだ少数です。 

ですから、米国は煮え切らないのです。

 

 

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コメント

 こんがらかった糸を解きほぐす、優れた現状分析記事だと思います。

記事の命名に習えば私はNSC支持派で、未だ国務省派は東アジアを十分理解していないように思われます。
記事のように「ティラーソンやマティスが東アジアを熟知しているとは言い難い」のであって、今は国防省も国務省派に一致しつつあるのが現状ですね。
「理解していない」か「熟知していない」のでなければ、この地域における中共の覇権を容認していると言う事です。

国防省派を煎じて言えば「米中融和派」か「親中派」、あるいは「米中並立秩序派」とでも呼びたくなるような基本が存在します。

米国は、東アジア三国が中東の国々以上に世界の普遍性から乖離した「特異」で「突出」した危険な存在である事実からまたしても目を背ける可能性が大で、このように打ち続く傾向は、本当は華夷秩序から抜け切れていない東南アジアの国々の「脱米化」を促進するものと思われます。

それならトランプ氏や安倍さんはどちらかと言えば、そのどちらでもないのでしょう。
「インド太平洋戦略」によって問題を分け、北朝鮮問題の対話的解決に備えているのではないかと思えます。

北朝鮮は中共大会に祝辞を送り、中共は宋濤氏を北朝鮮に派遣しました。
モスクワは仲裁に意欲を示しましたが、崔善姫氏は原則論でこれをすげなく断った。
国連での制裁決定後、北朝鮮の中国回帰があって、北朝鮮問題の仲裁のキーマンは中共に決定したようです。

ここで問題なのは「北の核全廃」が達成されるか否かですが、交渉は相当時間がかかると思われ、結局は実質上曖昧にして達成されない可能性が大きいと思います。

ただ、交渉の過程で拉致被害者の大勢は帰って来る事が十分考えられ、そこを安倍総理は優先しているのではないか。
河野外務大臣は、あの腐り切った平壌宣言をも「履行されるべき」としており、そこから外務省主導の日朝平和条約への進展が予想されます。
それは、あるいは建前上核放棄を謳ったものになるかも知れませんが、事実上そんな事は有り得ない事です。

こうしてみると、ここのところの日米中の雪解けムードが理解可能と思うのです。


 私はNSC派の見方に賛成します。

 アメリカが目先の利益に惑わされ中国に融和的になるのは、長い目で見て、誤った選択をすることになると思いますね。

 アメリカは幾度も誤った選択をしてきたのではないか。第二次大戦は、日本と戦うべきではなかったと思います。蒋介石に加勢し日本をやっつけたのはアメリカの当座の目的達成と言えますが、その後は毛沢東の共産党への警戒が無さ過ぎました。それで朝鮮戦争では中共軍と死闘をする羽目になりました。

 アメリカは、チベットやウイグルでの中国政府による人権抑圧などを容認してはならないし、国民の自由な活動を弾圧、制限する国家体制を容認するものであってはなりません。アメリカは常に人類の自由の守護神であって欲しい。 

 クリントン大統領が中国を経済支援(投資)したおかげで中国は豊かになり、ついには軍事大国への道を歩み始めることが出来ました。そして今、アメリカへ対峙するまでになり太平洋を米中で二分しようと提案するまでにもなりました。

 誤謬のない国家運営はなかなか難しいのでしょうが、今回もまた、アメリカは間違いを犯しそうです。中国を今封じ込めないと日本、台湾、東南アジア地域が中国の支配下に置かれることになります。中国はその意志を公式に表明しているではありませんか。中国の覇権主義は明瞭です。修辞的なものではありません。

 トランプ大統領は国内で苦戦しているようですが、アメリカのマスコミや識者の反発に怖じることなく自身の信念を貫いてもらいたいと切に願っております。アメリカの存在価値は自由なのですから。

 

 上は、ueyonabaruでした。

私は、独裁者の国という性質上から、「国務省派」の通り
であろうと「NSC派」の通りであろうと、最終的な北朝鮮の
行動は変わらないと思います。内に留まることなく、外へ
出て来る、出ざるを得ない。

現状のキムジョンイル体制を米国が事実上承認したとして
も、そこから「そのまま、いつまでもいつまでも幸せに暮
らしましたとさ」とはいかないと思いますわ。内部の謀反
を防ぐ為、貧困にいきり立つ民衆の目をくらませる為、己
の病的な自己顕示欲の為、一番手掛けやすいのは今まで通
りの軍拡路線だからです。内に篭って北朝鮮を立て直すよう
な能力・実行力などありません。あったらもう北朝鮮は既
にそうなっていて、核恫喝外交などしていません。核の密売
などしようとしないでしょう。

政治家なら誰でも、「戦争なんてイヤだ、俺が引退してから
にしてくれ、面倒なんてとんでもない」「まさか、本気じゃ
ないよな、ヒトラーなんて千年に一人だよな」「21世紀の
この今、核を振りかざしての戦争なんてバカげてる」とか、
望まない現実から逃げたい、と思ってる。でも、不思議と
皆が望まないで逃げている事は実際に起こる。

政治家なら、勇気を持って合理的な判断を実行に移して
欲しい。特に日本のリーダーには、なぁなぁムラ思考をヤメ
て、理屈ある筋の通った判断を下して欲しい。

どちらの派も、韓国には全く期待も重視もしていないという共通点があります。
国務省派は数年前迄は韓国主導の北吸収に理解があったのではと思いますが、最早というか元々その力が韓国にない事を、トランプ大統領も歴訪で確認したはずです。見捨てられた韓国がどんな有様になるのか、日本は同情無用です。
どちらの派の箇条書きの最終項にもある、半島の安定について。米国にとって安定した半島とはどんな地点なのか、おそらくどちらもが日本の期待する地点とはズレがあります。
それは同盟国であっても当たり前の事で、そこをとてもポジティブに埋めようとするから安倍首相の評価が海外で高いのは納得です。
但し日本人の私としては、彼が奥さん共に韓国にシンパシーがある事が気がかりで、韓国処遇の泥水の部分だけを米中は負わせようとするでしょうから安安と引き受けるのではと心配しています。
青山繁晴氏は年末に何かあるかもと関西のテレビで発言していました。
東京は地下に逃げ場がある、避難訓練をしないとハンディキャップの人達が地下に入る手順がない、など具体的な話題が関東の地上波番組でも流れて欲しいものです。
車椅子の方だけでなく、健康な者達でもあの細い地下鉄や地下街入り口の階段に5分で一気に駆け込もうとしたら将棋倒しなど大変な事態が予想されます。
小池知事は名誉回復したいなら、安全確保を旗印に大々的に避難訓練をすれば良いのに。

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