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2017年11月25日 (土)

朝鮮半島有事の邦人国外脱出は絶望的だ 

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日韓に動きがあります。 

首相がムンジェイン大統領に、公明党の山口代表を特使として送りました。

「(ムン大統領が)北朝鮮を対話に引き出すために国際社会と結束して最大限の圧力を加えていると強調し、山口代表も同意しました。
 公明党・山口那津男代表:「圧力を高めて、北朝鮮側から考え方を変えて話し合いをしたいと。こういう対応を引き出すことが大切」
 山口代表は日本が議長国を務める日中韓3カ国の首脳会談の早期実現を要請し、文大統領は中国の習近平国家主席にも早期の開催を働き掛けたことを明らかにしました。」(テレ朝11月24日)

Photohttp://www.sankei.com/politics/photos/171123/plt17...

もちろん、北朝鮮に対する共同の圧力をかけることがメーンテーマになるでしょうが、日本側としては早急に協議せねばならないのは朝鮮半島有事の際の邦人保護計画です。

こればかりは、勝手に日本だけで決めるわけにもいかず、高度な政治的判断を伴う案件になっています。

すでに日本側は、自衛隊と米軍との間でNEO(非戦闘員退避行動・Non-combatant Evacuation Operations)の計画案は存在しています。

基本計画の概要は

①有事発生から最低72時間は避難所に退避。
②安全が確認された時点で、ピョンテク(平沢)などの米軍基地に集合し、陸路でソウルから400㎞離れたのプサン(釜山)に移動。
③釜山から対馬に軍艦でピストン輸送。
④対馬から民間の移動手段で本州へ移動。

問題は②のピョンテクからプサンまでの陸路400㎞です。東京からに換算すれば、北は岩手県の盛岡市、西は兵庫県の神戸市ほどの距離です。

ラッキーならば、米軍家族に紛れ込んで脱出できる可能性もゼロではないでしょうが、当然ですが米国は自国民を優先します。

Photo_3米軍の非戦闘員退避行動訓練

2003年のやや古いものですが、米国のNEO計画の概要はこうです。

「移送する対象は、米軍家族、政府関係者その他12万5000人。これを航空機で国外に退避させる。
具体的には、まず3000メートル級滑走路を備え、1日5000人(望ましいのは1日9000人)の収容能力がある主要空港を確保し、これをメインとして使い、同時に予備として、その他の空港も確保する。航空機は軍用・民間のどちらも使うことになっていた。
空港の防衛には陸軍または海兵隊の各1個大隊を配備し、NEOの安全を確保するために、特殊部隊も投入する。空港までの輸送をおこなうのは現地業者または米軍で、この段階での課題は、いかにして混乱を最小限に抑えつつ、迅速で遺漏のない避難指示を伝達するかだと強調されていた。」
(静岡県立大学グローバル地域センター・小川和久)

最良なのはピョンテクから、空自の輸送機でピストン輸送することですが、韓国政府が認めるとも思えない上に、紛争地域に自衛隊を出すこと自体、国内法に抵触する可能性があります。

政府は苦肉の策として、オーストラリアやカナダと「避難有志連合」を考えているようです。http://www.sankei.com/world/news/171025/wor1710250...

空自単独の場合、仮にピョンテク基地に飛べたとしても、空自は海外への戦力投射を否定されているために、5万5千人もの人を輸送する輸送機がありません。

空路がダメなら陸路ですが、本来は当該国の承認を受けて軍隊が陸路で邦人保護に向かうのが国際常識です。

この場合、駐留はしないなどいろいろの細かい条件をつけられますが、歴史的にみてさほど珍しいケースではありません。

不可能ならば、外務省が大量の車両部隊を編成して5万5千人といわれる在留邦人を脱出させるべきです。

かつて日揮のアルジェリア駐在員らがテロリストに襲撃されて7名が殺害された際、外務省は現場邦人の国外脱出を怠りました。
アルジェリア人質事件 - Wikipedia

対照的に中国は、現場付近にいた中国人を大量の車両を雇って、瞬時に国外脱出させました。

ちなみに中国の避難処置は迅速、かつ徹底していて、東日本大震災・福島事故の時も、数日間で中国人は日本から姿を消しました。

それにひきかえわが外務省は、有事には邦人すら保護しようとしない無能官庁だということを、韓国旅行に行かれる人は肝に命じたほうがいいでしょう。

あの官庁は一回潰して、領事と外交儀礼機能だけにしてしまったほうがいいかもしれません。

それはさておき、自衛隊は来られず、外務省は「危険地域ですからプサンにまで避難してください」と口で言うだけで、助けには来ません。

少人数でしたら大使館に入れてくれるかもしれませんが、なにせ5万5千ですから。

結局のところ在留邦人は、自己責任でプサンまで、避難民をかきわけながら、自力脱出をすることになります。

道路は避難民で機能していないでしょう。火災や暴動、略奪の修羅の巷になっていることは容易に想像がつきます。

しかも車両は使えない可能性が高いので、徒歩で東京から神戸までの距離を歩いていけ、ということになります。

子連れの家族にとって、プサンまで到達できる可能性は極めて低いといわざるを得ません。

運良くプサンにたどり着いた人々も、そこにはわが国の艦船はいません。

③でただ「軍艦」とだけ書いたのは、海自艦艇がプサン港に接岸できる保証がないからです。

自衛艦旗を見ただけで、「軍国主義だ」と叫ぶ国にですから。

となると、米艦に乗せてもらうしか方法はありませんが、それも先ほどの空路と同じで米国人が優先です。

いままで邦人退避に対して、韓国政府は自衛隊の上陸を拒んできました。例によって「国民感情」だそうです。

朴槿恵大統領の時代、上陸そのものは認めるとする合意を取り付けたものの、条件として議会の承認がつけられていて、有事の際に韓国議会がまともに日本人保護など議論してくれるとも思えません。

ですから、それが認められる可能性は限りなくゼロです。

このように考えてくると、朝鮮半島有事の際の邦人保護は絶望的だと思われます。

首相はムンとの直接階段で風穴を開けようとするでしょうが、蟷螂の斧となりそうな気配です。

ですから、韓国在留邦人や観光客の方々は、有事の際にどうするのか、国は助けてくれないということを前提にして家族と避難計画を練っておくべきでしょう。

私はむしろあえて国外脱出を考えずに、自宅の地下室などに避難し続けているほうが安全だと思います。

また来年に入ったら、韓国旅行など不要不急の訪韓は控えるほうがよろしいかと思います。

それにしても、こんなできない尽くしの邦人避難を法制化したにすぎない安保法制を、「憲法違反だ。立憲主義を壊す戦争法案だ。叩き斬ってやる」と絶叫していた人たちのことを遠い昔のことのように思い出します。

こんなにも早くそれが現実味を帯びるとは・・・。

 

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コメント

韓国からは、自衛隊は来るな。また日本は同盟国では、
無いと言われ 韓国世論もアメリカが攻撃仕掛けたら
日本とは、戦争だと言われ。
日本国内からも紛争地域には、自衛隊派兵するなと言われ
自国民見殺し。外務省は、またトルコが助けてくれると
思ってるかも
サンフランシスコでの慰安婦蒸し返し行動にも、外務省は
何も言えず。
今、熱心に議論してる案件は北朝鮮難民が日本に来た場合どこに保護するか話あっているだと。
随分とお人好しな国ですなー。

 朝鮮有事になったとき、韓国が支援しないなんて常識では考えられないことです。支援しないという蓋然性もあり得るという認識で今はいたいと思います。

 そのようなことをするようでは友好国ではあり得ず、今後は、韓国との間に距離を置き、冷淡に対応するしかありません。場合によっては国交断絶もあるでしょう。

 日本の国防力は万一に備え相当に増強してゆく必要があると思います!!

 本題とは異なりますが、いま西尾幹二氏の著書、「保守の真贋」を読んでおります。ただいま30ペ-ジほどまで来ております。途中ではありますが、意見を述べておきたいと思います。

 私のこの頃考えていることは西尾幹二氏のそれによく似たものであることが分かり、私はそのことにに驚くとともに喜んであります。本著では、安倍首批判がまず綴られます。これは安倍首相シンパの方々には一瞬不快感も感じるかも分かりませんが、傾聴に値するものであることは確かです。安倍首相、外交はご立派ですが、どこかおかしいのですよ。それがこの本で気が付くだろうと思うのです。

 ぜひ、皆さんご一読お願いします。
 

これに関しては、国にも国民にも自己責任でと突き放され続けて70年。
最も人の命を重いと叫ぶ左翼に死んでこい扱いされている訳で、今海外で生きている人達はたまたま今幸運なだけであると自覚して自らの命を意識して守ることが大切です。
現地に知人が多くて言葉も出来、自分は大丈夫と思っている人ほど韓国中国に関してはリスクが高いのではと心配しています。
人数に関して、今回こそはダブルチェックで検索しましたが在韓米国人は米軍と家族と外務関係者て28000人それ以外の民間人を併せると20万人。
17万人強の韓国系米国人の何割が脱出に殺到するのか、それを前者と同じ扱いて優先脱出させるなら日本人救出へ米軍の手が回るのは手遅れなくらい先なのではと。
有志連合に併せて自衛隊を乗り込ませて邦人陸送の護衛をオーストラリアや各国と合同で行うのが現状理想的ではと思います。日本人だけをまとめるより安全かもしれません。

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