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2017年12月15日 (金)

広島高裁判決に従えばすべての科学文明は全否定されてしまう

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去る12月13日、伊方原発3号機の運転差し止めが広島高裁から出ました。 

またかい、というところです。訴えた市民団体側は「歴史的転換点」などと言っていますが、どうなりますか。 

野々上裁判長は判決でこんなことを言っています。

「熊本県の阿蘇での大規模噴火が起きた際に、原発がおよそ130kmの距離にある。およそ9万年前の阿蘇カルデラでの噴火で火砕流が原発の敷地内に到達した可能性が小さいとは言えないとして、立地に適さない」

私は福井地裁・樋口裁判官や大津地裁・山本裁判官の判決などを読んできましたが、もういいかげんにしてくれという気分です。 
関連記事
樋口判決 http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-c2ac.html
山本判決http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/post-32fe.html

そもそもこのような国のエネルギー政策を、司法が裁くこと自体がナンセンスです。 

司法は短時間の審理で、規制委の専門家の意見を否定したわけですが、どこでそんな素晴らしい知見を民事専門の野々上裁判長閣下がいつ蓄積されておられたのでしょうか。

「歴史的転換点」と市民団体側は言っていますが、なにも変わりません。 

あくまでも広島高裁判決は「司法としての判断」であって、国の「政府としての判断」でもなければ、再稼働審査の権限を持つ「規制委の判断」でもないからです。

司法に 国の判断も規制委員会の判断も超越できる権限を、一体誰が与えたのでしょうか。

高裁レベルでひっくり返ったというだけのことで、メディアはワーワーいいなさんな。 

当然のこととして四国電力の方はこれを不服として広島高裁に異議申し立てをするでしょう。 

そして決定の効力を一時的に止めるために、執行停止にも取りかかるはずです。 

つまり広島高裁を舞台にして2回戦があるわけですし、今回差し止めを命じた野々上裁判長は今月下旬に定年退官となりますから、次は別の裁判長が審理を担当するので、どのような判決になるのか、むしろそちらを注目しましょう。 

今回の野々上判決はいわば、隕石がぶつかったら原発は壊れるぞというようなもので、9万年前の阿蘇のカルデラから火砕流が流れて、海を渡って130㎞伊方原発に達するということを述べています。 

Photo
正直、論評する気にもなりません。このていどのレベルなら地震による破壊を言った山本判決のほうがまだ科学的香りが残っていました。

いいですか、そもそも、福島第1原発の事故はどうして起きたのでしょうか。そこからはっきりさせましょう。

何万年に一回あるかないか誰にも分からない、広島高裁のいう「カルデラの大噴火」なのか、あるいは大津地裁がいう「耐震基準を上回った大地震によって破壊された」のか、どちらなんでしょう。

どちらでもありません。これについては、とっくに規制委が結論を出しています。

福島第1は巨大地震に耐えましたが、その後の津波による配電盤の水没によって全交流電源ブラックアウトに陥りました。これが事故原因です。

かつては、唯一国会事故調のみが、津波以前の地震での破損を「匂わせている」に止まっていましたが、今は否定されています。

福島第1の事故原因に対して溝口判決のように安全性に対する異論を唱えるならまだ納得できますが、まったく別次元の9万年前のAso4を持ち出すこと自体がぶっ飛んでいます。

まだ福島第1事故の時に言われた貞観地震(869年)のほうが、はるかにリアリティがありました。せいぜい千年に一度ですからね。

それを言うに事欠いて9万年前ときたもんだ。もう私、開いた口が塞がりませんでしたよ。

万年単位で危険性判定ができるのなら、地上にあるすべてが「危険」です。

Aso4は阿蘇山最後の破局噴火と呼ばれていて、現在の阿蘇山がAso4レベルの大噴火を起こす可能性は、かぎりなくゼロです。
破局噴火 - Wikipedia
阿蘇山 - Wikipedia

科学にゼロはありませんから、ありえないとは言いませんが、火山学者ですぐに起きるという人がいたら、そうとうにレアな人でしょう。

では、もしAso4レベルの大噴火が起きたらどうなるのか、ラフ・シナリオを描いてみましょう。

火砕流によって地元の熊本はおろか、大分、長崎、佐賀、宮崎県北半分、山口県南端は短時間で全滅します。

時速200㎞の火砕流から、この範囲の住民1千万人は逃げる術すらないでしょう。

Aso4
九州全域はほぼ人が住めなくなり、降灰は本州、四国、北海道、朝鮮半島にまで達します。

判決がいうように、火砕流は伊方にも海を渡って怒濤のように押し寄せるでしょうから、伊方原発はたちまちその下に埋没してしまって、ちょうどいい「石棺」となって放射能を遮蔽してくれるかもしれません。(もちろん悪い冗談です)

Aso4の降灰は40㎝にも及び、沖縄、鹿児島、宮崎南部を除いて、北海道においても地層として今でも地層年代測定の目安になっています。

Aso4は日本列島全部を火山灰に埋没させてしまったのです。

下の絵は1783年の浅間山の噴火を描いたものですが、Aso4よりはるかに小規模でしたが、江戸時代の3大飢饉の1つ天明の大飢饉が引き起こされました。

「夏」がなくなったからです。

Photo_3http://blog.livedoor.jp/nara_suimeishi/archives/51782666.html

特に、東北の南部藩、津軽藩の冷害と旱魃、それにより引き起こされた飢饉は地獄を思わせるような悲惨な状況だったことが記録されています。

この降灰は民家や工場、公共施設の屋根に積もり、やがてラハール(土石流)となって倒壊させます。
土石流 - Wikipedia

交通インフラは寸断され、自動車は通行すらできなくなるでしょう。航空機は降灰をエンジン・タービンに吸い込むとストール(失速)を起こしますから、陸も空も交通機関は壊滅状態になります。

かつての東日本大震災は関東東部と東北地域に限定されていましたが、これを遥かに凌ぐ規模で、しかも全国規模で引き起こされ、工業、農業共に致命的打撃を受けます。

この時点で、日本経済は死滅します。経済だけに止まらず、政府機能も急速に失われていきます。

そして短期間にもはや居住することすら不可能な列島に変貌するでしょう。

しかしこれは序幕に過ぎません。第2幕はここから始まります。

降灰は成層圏を突き抜けてジェット気流に乗って地球を覆います。北半球全体は太陽光を遮断されて、急速に寒冷化現象が引き起こされます。これが「火山の冬」です。
火山の冬 - Wikipedia

おそらく年平均3度の寒冷化が起きて、最短で10年間、北半球の人間は夏をかんじることはないでしょう。

北海道と本州は凍結して歩いて通れることになり、カラフトとシベリアも繋がることでしょう。北半球の農業は死滅し、信じがたい規模での食料危機と飢餓が訪れます。

日本列島は人が住めない地域となり、日本民族は凍結した海を渡って中国か朝鮮半島に難民としてさまよい出るでしょう。

日本民族のおそらく千年以上続くであろうディアスポラの始まりです。

このようにして日本政府のみならず、民族そのものが事実上消滅します。

いやそれどころか、日本人のみならず人類の生存そのものが重大な危機にさらされます。

これが野々上裁判長が想定する、Aso4が今起きたとしたらというシナリオです。

野々上裁判長閣下、どうしてこのような極端な想定をするのでしょうか。

日本全土が原発もなにもあったもんではない壊滅状況に立ち至るような、極端な状態を想定するあなたの常識を疑います。

このような極端な想定は、「ゴジラが上陸したら原発が耐えられるか」というようなものです。

野々上裁判長閣下、あなたは映画『ボルケーノ』や『2012』の見すぎです。

Photo_2映画『ボルケーノ』

ちなみに、『ボルケーノ』はNASAが選んだ「ワーストありえない映画」に堂々4位に輝いています。https://matome.naver.jp/odai/2129431251731967001

こんな極端な想定をしたら、自動車や鉄道、船、航空機など一切の安全性は「ない」ということになります。

阿蘇が大噴火する可能性が9万年前にあったからという理由で、自動車を使用することを禁じる判決をだすようなものです。

したがって、原発に限らずすべての科学文明が全否定されてしまいます。これはそんな司法の仮面を被った流言蜚語の類の判決なのです。

規制委の更田(ふけた)豊志委員長は判決の後の会見でこう述べています。(産経12月13日)

「基準やガイドは不変のものではなく、科学的・技術的知見に基づき常に改善を考えている。基準やガイドは不変のものではなく、科学的・技術的知見に基づき常に改善を考えている」

また、判決が約9万年前の阿蘇山の噴火で、火砕流が原発敷地内まで到達した可能性を指摘したことに対してもこう答えています。

「四国電はこの噴火について、火砕流の堆積物が山口県南部にまで広がっているものの、四国には達していないとしており、規制委も審査でこれを妥当と確認していた。
 規制委は「火山影響評価ガイド」と呼ばれる内規を基に審査を行っており、原発の160キロ圏内で将来活動する可能性がある火山が対象となる。原発の稼働期間に噴火の可能性が低くても、過去に火砕流が原発のある場所まで到達したと考えられる火山は、電力会社に監視を義務付ける」(前掲)

実際に規制委11月29日、火山の噴火「規制委は原発周辺の火山が大規模噴火した際、設備や機器が機能を維持できる火山灰濃度の基準の試算方法を変更し、実質的に濃度基準を引き上げることを決めた」(前掲)改善をおこなっています。

大滅亡がお好きとみえる野々上裁判長閣下には、更田規制委員長の科学者らしい淡々とした言葉をお送りしましょう。

「われわれがどのような判断をしても、納得しない方は常にいる。私たちは私たちで規制の役割を果たすのみだ」

※大幅に加筆しました。(午後4時)

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コメント

地球温暖化詐欺がはっきりしてきた今、地震・火山噴火の活動期・寒冷化のサイクルに入り、どの程度になるか分かりません。富士山はいつ噴火してもおかしくないですし、南海トラフ地震、直下型地震、平安時代には十和田湖も大噴火してますし、これは日本にとって安全保障上最大の課題だと思います。右の方も左の方も研究・対応策をお考えになったほうが良いのではないですか。

阿蘇山の火砕流(高温岩石の土石流?)が豊予海峡を埋め尽くし、その上でなお伊方原発に被害を与える規模なら北部九州の実家は溶岩流の底に沈みそうなので、原発なんか「どうでもよい」感あります。

私は技術系ですが特許関係で訴訟等に係る事も有り法曹有資格者と接します。
特に私学文系は入試で理数不要なので中学理科程度の知識しかなく、三角関数や微積分がわからない方は多く、彼らは特許関係では殆ど役に立ちません。(肩書は立派です)
国公立等でもセンター試験で物理や化学選ぶ方少ないのであまり変わらないですが。

いずれにせよ「文官」が判断できる案件ではないですね。

ガッカリするのはこれが高裁の判決だということです。地裁ならまだしも…

ASO4レベル来たら、間違いなく自分は死にます。そんな時、原発云々言われても、ナンセンスの極みとしかいえません。この訴訟、原告は広島の方とか?地元愛媛県人の方々が起こしているならまだしも、何故に伊方原発に何の恩恵のない広島の方が?と云う思いと、加計の時と同じで、地元の意思はどこ行った?感が半端ないです。川内原発では、仮処分が出た場合、損害賠償を声高に九電が言いましたが、四国電力もきっちり請求すべきです。払えようが払えなかろうが、きっちりと請求してこんなくだらない訴訟の乱発を止めさせるべきだと思います。

・当該裁判官は定年間近、言わば最近よく発生している「最後っ屁判決」による自爆テロ。
・そういう裁判官に当たるまで提訴しては取り下げる勢力があると聞く。今回それに当たるかは不明だが。
・当該裁判官は定年後弁護士、俗に言う「ヤメ弁」になる可能性が高い。
・今回の原告側を「指導」してきた役割の弁護士は、数々の困難訴訟で勝訴をしてきた日本屈指の御仁で、現在この訴訟以下、一連の原発訴訟の中心的役割を持ち、当然日弁連にも多大なる影響力を有する。
・そんな日弁連に入らないと弁護活動ができない定年後の裁判官は、「余生」のために彼らに屈するしかない。ヤメ弁になったら「反骨の人」などと某元文科省次官のように称え祭られ、定年後の仕事も保障されるのだろう。

当方、巷に出回っている「○○が日本を滅ぼす」という類の本は一切読まないが、「弁護士が日本を滅ぼす」と強く思っている。彼らには周知のとおり監督官庁がなく、国による統制が効かない存在。そんな存在が戦前にも存在したが、彼ら旧軍はシステム的に暴走することによって日本はああなった(戦前の弁護士は司法大臣の監督下にあった)。現在の状況は司法ムラの解体、例えば裁判官検察官弁護士の各資格の完全分離独立などを始めるまで続く。

もうアホかと。
阿蘇山最大級の噴火、絶対に無いとは言いませんが、その時は最低でも西日本は全滅。世界中で大規模気候変動で原発どころではありません。
川内原発再稼働の時も某科学系コメンテイターが「姶良カルデラが噴火したら軽石で冷却水の注排水口が詰まって取り返しの着かないことになる!」とか宣ってましたけど(その程度なら金網で防げるんですけどね)。
喜界カルデラ最大噴火とか考えていたら、日本には人が住めなくなりますから!原発どうこうの問題ではなくなります。実際、あれで日本列島の一部の人類は海に漕ぎ出したという説もあります。
その場合、管理人さんの茨城や北関東まで火山灰が1mとシミュレーションが出てます。

火砕流が伊方まで達するような事態だったら、原発があろうが無かろうが避難もままならず即死するか食料も尽きて餓死するだけですよ。

ちなみに私は中央構造線に近すぎる伊方原発そのものには反対です。本当に真面目に原発廃止したいのならば取り敢えず全力で再稼働して電力供給は続けながら、漸減→延長60年の寿命尽きたら廃炉の前提で変わりの電源確保と省電力化が現実的な解決法だと思いますね。

仰る通り、本当に酷い判決です。
伊方原発訴訟に限りませんが、この仮処分という制度の法改正が急務ではないでしょうか?四国在住の私からすると憤りしか感じません。
四国電力は東電や関電などと比べれば小さな会社かも知れませんが、四国では経済を支えている大企業です。
来年1月予定していた伊方原発3号機の運転ができなくなった事で四国電力は1ヶ月あたり約35億円の経費増だそうです。早くて9月に稼働できたとしても200億円をはるかに上回る経費増です。
また四国電力は本来必要のなかったはずの石油や天然ガスを買って勝手老朽化した坂出の火力発電所を無理やり稼働させて急場をしのぐのでしょうが、阿蘇山の大噴火より何度もトラブルを起こしている火力発電所が停止して香川県がブラックアウトする可能性の方がはるかに高いのは間違いありません。
現状で四国電力は料金値上げはしない方針ですが、稼働再開の確定判決が出た時点で四国電力はこの原告団に損害賠償請求をすべきだと強く思います。

久しぶりのコメントです。

新聞の広島高裁決定要旨にはこう書いてあります。
原発事故が発生し地域住民が重大な被害を受ける危険性の有無は四国電力が立証する必要がある。
原発の新規制基準に不合理な点が無く、伊方原発が基準に適合するとした原子力規制委員会の判断に不合理な点が無いと示す事で立証できる。

その上で、火山以外の危険性については合理的にと認められました。

問題になった火山による危険性について、原子力規制委員会が策定した火山影響評価ガイドには
①原発から半径160km圏内にある火山が、原発運用期間中に火山活動する可能性が十分ちいさいかどうかを判断
②十分小さいと判断出来ない場合、運用期間中に噴火規模を推定
③推定出来ない場合、過去最高の噴火を想定し、火砕流が原発に到達する可能性が十分に小さいかどうかを評価
④評価できない場合、原発の立地は不適格となり、認められない
-と定める。

こう書いてあります。

つまり、評価ガイドに従って噴火の規模を推定して下さい。出来なければ過去最大級の噴火を想定しますよ。想定したら破局噴火レベルの噴火なので、伊方原発への火砕流の影響が十分に小さいとは言えませんよ。
だから原発の運転は認められませんよ。
この様に解釈できます。

今回の裁判が出た後、管理人さんをはじめ、科学的な反論をしてる方を数多く見ました。
にもかかわらず、四国電力は噴火規模を推定出来なかったと言う事でしょうか?科学的に立証出来なかったと言う事でしょうか?

また地裁が下した判決について、この様に書かれていました。

『広島地裁は破局的噴火について、噴火の可能性を相応の根拠が示されない限り、自然災害として想定しなくても良いよと示した。確かにその様な噴火は1万年に1回程度だし、仮に起きても周辺100kmが壊滅状態だし、日本全体に影響が及ぶレベルだよ。その様なレベルの災害を想定した法規制は無いし、発生頻度も著しく小さいし、噴火で生じるリスクは無視できる物として考えるのが日本の社会通念だね。
でも高裁の考える社会通念は違うよ。高裁の考える社会通念に対する評価と、火山ガイドの立地評価の方法・考え方の一部に開きがあるよ。
だから地裁決定の様に火山ガイドが定めた枠組みを限定解釈によって判断基準を変更する事は許さないよ。』


四国電力の主張内容が分からないので何とも言えませんが、今回の判決を素直に受け止めると、

単純に四国電力や電力側の弁護士、地政学者が、原子力規制委員が定めた評価ガイドに対し、火山における危険性(安全性)を科学的に立証出来なかったに過ぎない。地裁は限定解釈で認めたけど、高裁は立証出来ない限り認めない。
と言った判断をしたのでしょうか?
だとしたら四国電力側の裁判における主張が怠慢だったと思えなくもないです。

それとも少し穿った見方をしますが、四国電力の主張は、他の第三者が聞いても明らかに納得出来うる説明で、地裁の決定も常識的で日本の社会通念だが、我々高裁の考え方は違う。だから認められない。
と言った判断なのでしょうか?
少なくとも野々上裁判長は四国電力の想定を過少と評価したと書いてありました。

仮に前者であれば納得は出来ませんが、判決にある程度理解出来ます。
後者であれば全くもって理解不能です。

Siiさん
火砕流は火山ガスと混合一体しているので、ガスの成分が多い場合は比重が軽く、海上面を滑走することもあります。
ですので豊予海峡を火砕流で発生した灰や溶岩で埋め尽くさずとも、火砕流が佐田岬半島に到達する可能性はあります。
どのみち九州が壊滅状態になる事に変わりはありませんが^^;

高裁でこの呆れた判決ですが、高裁となると合議制かと思うので、一人の裁判官の見解だけでこんな判決になるんでしょうかね?

三権分立を維持するには、裁判官には科学的な知見が求められると思うのですよ。

このような非常識な判決は司法の自殺を意味しますし、同時に福島を苦しめる風評被害をさらに重くのしかけるようなものです。

広島といえば、原爆投下後現在たくましく復興しているではないですか?

こっちの現実を全く無視した異常なほどの原発危険論はどうかとしか思えません。

韓国の判決なみです。

ごぶさたしました。先の衆議院選挙での小池百合子氏への期待が大外れで、“喪に”服していました。そろそろ「49日」も過ぎたようなので、時々コメントさせて頂きます。

今回の仮処分判決で、火砕流により“壊滅”するとされたところに住んでいます。夕方のTVニュースを見て、妻と共に大笑いをしました。まさにSFファンタジーの世界を地で行く歴史に残る判決です。

なにせ9万年前と言えば、旧石器時代です。そこで起こっていたであろうことを想定して、「身に危険が迫っている、直ちに原発を止めなさい」ですからね。

TVでインタビューに応じていた大分県の人が、手を叩いて喜んでいました。あなたの住んでいるところが壊滅する危険が迫っている、と言われているんですけどね。不思議な光景です。夜7時のNHKニュースでも淡々と「火砕流が・・・」とやっていました。

お昼のワイドショーを見ても、芸能人の不倫話で盛り上がっているだけで、この話はほとんどスルーしています

大丈夫ですかね。我が日本は。お隣の国を心配していましたが、日本も相当心配です。

九州Mさん。お帰りなさい。しばらくいらっしゃらなかったので、貴兄の骨っぽいコメントが読めなくて寂しい思いをしていました。

三毛猫さん、siさんもお帰りなさい。理科系・工学系コメンターは貴重です。ぜひまたご教示ください。

最初にこの話を聞いた時ぱっと思ったのが、この裁判長はきっと石黒耀の本を読んだんだろう(死都日本)って事でした。
破局噴火って言葉自体がこの作品によるものだとは知りませんでしたけれどね。

この裁判長の言ってることは、九州が壊滅しても残った地域を守る為には原発が無い方がいい、ということなのでしょう。
言ってることは分かりますよ。その後のことなんか全く考えていない、「その日」を生き延びる為だけのものであっても、その時間があれば逃げられるから……と思っているんでしょう。

可能性はゼロではない。
天地崩墜して身の寄るべき所亡きを憂へ、といったところでしょうか。


余談ですが。
死都日本を原作にした漫画もあって、調べると週刊マガジンで連載されていた「カグツチ」だそうです。
知識として知るだけなら、分かりやすいかも。

>青竹ふみさん

見るのなら、NHK特番でやっていた災害スペシャルの方が良いですよ。タモリさんの出ているやつです。

阿蘇山が実際に噴火したときのこともやってました。
噴火して3日で大阪が30センチ、東京は5センチの降灰だそうです。

寸劇の俳優さんが、もうちょっとなんとかならなかったのか、と思いますけど。

決定要旨を読んだけど、地裁も高裁も社会通念の考えはあまり変わらないと思う。地裁は火山影響評価ガイドの枠組の変更したが、高裁は枠組を変更すること原子力規制法の趣旨に反するとして、変更は認めなれないという内容。
悪法も法なりだから、社会通念がどうであろうが法に従う。

もう一言。
子供のころ少年マガジンだったと思いますが、イラストで見た記憶があります。火山が大爆発して、21世紀の文明都市が火の海になって行く姿を。

怖がっている私を、年の離れた兄が側で笑っていました。SFの世界と現実の世界の分別がつくこと、それが大人というもの。

技術者の一人だった私も、その可能性がゼロではないことはわかります。それでもこのような世界を現実の中で問う、と言われたら笑うべきなのです。

北朝鮮の核やミサイルといった、現実にすぐ目の前にある危険には「不安をあおるな」ですからね、この判決に手を叩いて喜んでいた、この種の人達は。

今、目の前にある危険には目を閉ざし、ほとんど空想の世界の危険と闘っている人達。イデオロギーとはかくもおぞましいものなのです。かつの私を見るのは、辛いものです。

お久しぶりです。

樋口判決・決定(「溝口」とあるのは「樋口」の誤りかと)や山本決定のように,「規制委員会や規制基準は信用ならない,俺の考える社会通念はこうだ」という分かりやすい論理構造でないので,ややこしい部分がありますね。

野々上決定の論理構造は,さばっちさんの言われるように「規制委員会の火山ガイドは厳格すぎて社会通念上不合理でないかとも思うが,ガイドを素直に適用すれば阿蘇でアウトなのだからダメ。規制委員会がそういうガイドを定めた以上,それに従うのが社会通念。合格させた規制委員会はガイドの使い方を誤っている。」ということだと思います。規制委員会のガイドを使いつつ,結果として規制委員会の合格判断を否定しているので,分かりにくい。

しかし,やはり野々上決定はおかしい。そもそもガイドは規制委員会が定めた内規に過ぎないのですから,あくまでも原子炉等規制法など,国会が定めた法律の趣旨に従って解釈適用するのであって,ガイドから法律を解釈するのは話が逆です。また,「規制委員会の判断がおかしい」から「伊方に差し迫った危険がある」とするのは論理の飛躍です。

結局のところ,規制委員会が適切なリスク評価をしないまま,「火砕流が来る可能性があればダメ」「断層が動く可能性があればダメ」という思考停止のガイドを作るからこういうことになるのであって,もはや四国電力の立証がどうこうという問題ではないと思います。

>火砕流は火山ガスと混合一体しているので、ガスの成分が多い場合は比重が軽く、海上面を滑走することもあります。

返信ありがとうございます。地学はあまり詳しくないのですが。

阿蘇の火砕流が山口県に達した事もあったようですがたぶん縄文海進前の氷河時代で海抜も低かった?、更にその時代の阿蘇はカルデラが陥没する前で、中央火口丘の標高は現在よりかなり高かったような話を聞きました(3千m級?)。仮に1m/年で中央火口丘が成長(今のカルデラもこれくらいの期間で陥没?)し外輪山の内側が完全に山体で覆われたら2千年後位には裁判で指摘された大噴火も起こり得るのでしょうか?
我々と火山では寿命の桁が違うので実際に見ることは事実上無理とは思いますが、逆にロマン(地球は生きている)がある?ので正月の帰省時に久々に阿蘇山に行ってみたくなりました。

阿蘇山が破局噴火したらどうにもならないから、原発云々関係ないとのお話もありますが・・
米ソ冷戦期んは双方が全土核攻撃された場合、シェルターを作って生き残る防御対応取ってましたよね。原発やられたた放射能汚染されるんですよ。九州北部の人口が全滅したって、他から移民して再興することもできますが、放射能汚染したら永久に開発できませんよ。破局噴火は新しい研究で1万年間隔でおこる可能性があると言われてます。今ちょうど1万年くらい経ちますよ。安全保障に基づいた都市計画してもらいたいです。

原発反対派です
私はリスクの高く、完全な自給が行えない原発というシステム自体には反対なのですが
この判決はひどい、ひどすぎる
だってそうでしょう?原発を知り尽くしたプロフェッショナルがOKを出したのに「法律の」プロフェッショナルが危険と判断したからダメっておかしいでしょう
それがありなら裁判官をコックさんやら、メジャーリーガーやらの全く法律知らない別のプロフェッショナルでも資料さえ貰えば出来るってことでしょう?

判決を下すならあくまで地元住民の生存権を十分に担保出来ていないとか、そういう法的な話を出して行うべき
住民が不安なだけなら一応ok出した上で電力会社に説明の努力義務を持たせるとかやりようはあったのに…と思ってしまいました

正直に言って反対ではありますが、あんな判決出されたら反対派が感情論だけで話し出して、まともに話出来ませんから、上告で退けて欲しいです

反対するなら代替のエネルギーを示す、また、何故代替のエネルギーを使いたいのか、現実的に可能なのかを考えるのが反対派としての私の信念です

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