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BPO提訴した辛淑玉氏のやったこと

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BPO問題に戻ります。 

BPOは、シンスゴ(辛淑玉)氏の在日韓国人(以下在日)の運動が、高江紛争の「黒幕」扱いにされたのは不当だ、という抗議をそのまま認めています。
https://www.bpo.gr.jp/wordpress/wp-content/themes/codex/pdf/kensyo/determination/2017/27/dec/0.pdf#page=14 

「ニュース女子」の流れをBPOはこう述べています。

「また、二番目のゲスト女性が、反対派の『ボスは日本の方ではないってことですか』と質問したのに対し、A氏は『もう、わかんないんですよ。とにかく韓国人がいるは、中国人はいるは、という状況なんで。だから、なんでこんな奴らが反対運動やってるんだってことで、地元の人は怒り心頭になっているっていうのを聞きましたけど』と答える」(BPO報告書)

という流れで、例のシン氏の「ホットケナイ、高江。ないちゃ~大・作・戦会議!」が登場します。

「Cさんからね、驚くべきものを持ってきていただいたんです」と述べる。C氏はまず東京で配られていたという「ホットケナイ、高江。ないちゃ~大・作・戦会議!」「特派員を派遣しよう!」「往復の飛行機代相当、5万円を支援します」などと書かれたチラシを見せる。
そのチラシを見てインタビューするA氏が、『たしか韓国の方ですよね』などと述べたあと、『いやビックリしたのが、5万円あげますって書いてある』と声のトーンを高めて言うと、C氏が「あとは自力でがんばってくださいって』と応じ、ナレーションも『一体、何をがんばれというのだろうか』と続ける。」(前掲)

そしてこの後に、「茶封筒」やらなにやらが証拠としてでてくるわけです。雑なつくりです。ため息が出ます。 

しかし、おそらく電波メディアで初めて在日の運動が、高江紛争に影響を与えたということを報じたことについては一定の評価を与えておくべきでしょう。 

下の写真が2016年9月9日、高江紛争真っ盛りの時期に、シン氏たちの「のりこえねっと」がひらいたくだんの「ホットケナイ」集会のものです。 

Photo_2

この時のシン氏の発言は、しばらくは「のりこえねっと」のサイトにアップされていましたが、高江で逮捕者が出ている状況において、教唆煽動となることを恐れたのかすぐに削除されています。※現時点では復活しているそうです。 

ここはひとまずBPOに提訴した張本人であるシン氏の発言を聞いてみましょう。なかなかスゴイものがありますよ。
書き起こしはhttp://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/02/post-98d0.html 

「ネトウヨなんかがね、朝鮮人たちがよく現場に行っているとか、あそこは朝鮮人が仕切っているとか書いてありますよね。そりゃそうだわって。
あたしもそう。今回捕まった?(聞き取り不可)もそう。それから広瀬さんのそばにいる在日の人もそう。行ってますよ。
おそらく日本のね、1億何千万の比率に対して60万の朝鮮人の比率から言ったらですね、在日の数はたぶん比率としては高いと思う」
「そして、私たちは一票ない。一票ない人間が何ができるのかっていえば、口でやるか、そしてもしくは一生懸命稼いで金送るか、もしくは現場に行ってね、体を張るかですよ」

そしてこのシン氏の発言は、当時ネットで有名になった、こんなことも述べています。

「あと若い子には死んでもらう。若い子にはお国のために頑張ってもらうって稲田も言ってるんですから、稲田が言うなら私も言おうじゃないかって。」
「それからじいさん、ばぁさんたちは向こうに行ったらただ座って止まって、なにしろ嫌がらせをして、みんなつかまって下さい。
でね、70以上がみんな捕まったら刑務所もう入れませんから、若い子が次頑張ってくれますので」

そして、高江でなにをするのかということまで具体的にしゃべっています。この部分です。

「なぜならば現場の人が足りないからです。現場で彼ら2人が二十何台も止めた、それでも1日止められるのが15分。
でもあと3人いったら16分止められるかもしれないんです、もう1人行ったら20分止められるかもしれないんです。だから送りたいんです」

なにもない時でしたら、70年安保世代が居酒屋でやるような「革命的放言」にすぎません。

しかし在日運動組織の主宰者が、現実に高江に人を動員し、資金提供もし、現地で車両検問をすることを具体的に教唆したとなると、やや違って聞こえます。

ここでシン氏の、「ホットケナイ」集会での発言要旨をまとめておきます。

①2016年夏、在日団体は高江に動員をかけた。
②在日団体は沖縄に派遣した者たちに、財政的援助を行った。
③若者に暴力的闘争を教唆煽動した。
④老人には座り込みをして警察に逮捕され、機能を麻痺させることを教唆煽動した。
⑤私的「検問」をする者が不足しているので、もっと本土から行けと教唆煽動した。

その結果、下のような私的検問が横行し、「2人で20台止めた」という違法行為があたかも戦果のように言われる状況が現出しました。

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そして現地に行った人たちは、シン氏の言うように「じいさん、ばぁさんたちは向こうに行ったらただ座って止まって、なにしろ嫌がらせをして、みんなつかまって下さい」という行動を起こしたのです。

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また、シン氏が高江現地に連れてきて、山城氏に引き合わせた人物がいます。添田充啓(別名・高橋直輝)容疑者です。

当時は「しばき隊」幹部でした。

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上の映像で山城議長と並んで、シャツから入れ墨を見せている男が添田です。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/post-d19e.html 

この写真を見ると、腰に手を当てて警察をなめきっている添田の姿勢がわかります。

下の写真はしばき隊の集合写真です。どこかの指定暴力団のものだといわれても、そうかと思うような一枚です。

実際に添田容疑者は、某広域暴力団の構成員だったと自称していました。

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この人物が本土でやってきたことは、反ヘイトの看板をかけた暴力的反対派狩りでした。

ある時は在特会をリンチにかけ、ある時は安保法制デモに紛れ込もうとした過激派を蹴りだし、そしてある時は身内さえも容赦なくリンチにかけました。

これが世にいう「十三リンチ事件」、あるいは連赤事件を暗喩して「十三ベース事件」と呼ばれています。
※十三ベース事件
http://togetter.com/li/974584
http://critic20.exblog.jp/25658919/  

人もあろうにシン氏は、この十三ベース事件を知りながら、この暴力を屁とも思わない人物を、高江の衝突現場に連れてきたわけです。

この添田容疑者に影響されたのか、山城氏は暴力闘争をエスカレーションさせ、警察に逮捕されました。指導者を失った運動は一気に崩壊へと進みます。

シン氏のなんと罪深いことよ。当時のシン氏のツイッターです。

毎度のことながら、この人物の言葉の過激さにはほとほとうんざりします。

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言葉のあやとしても、外国人に安全保障問題で「戦争」など起こされたくはありません。

当時の高江紛争の支援網について、篠原章氏は「Hanada 2月号」で、在日関係者の聞き取りとしてこう述べています。

「要するに反日運動なんです。日本あるいは日本政府をおとしめようとする活動なんです。
在日差別を沖縄差別に置き換えれば『差別』というキーワードも共有できますしね。
朝鮮総連の関西系本部が中心だと聞いていますか、北朝鮮寄りの在日韓国民主統一連合(韓統連)大阪本部や民団の一部も朝鮮総連に歩調を合わせて沖縄に支援人員を送っています。
これとは別に、日本基督教団のキリスト団体には在日系牧師が少なからずいて、高江や辺野古での活動や、本土の情宣活動に積極的に取り組んでいます。
韓国のキリスト教団体も多数の支援者を送り込んでいます。
結果的に、在日団体の指示や勧誘で沖縄に来ている活動家の数は、反対運動の中でかなりの勢力に成長していると思います」

私はシン氏を「黒幕」だなどとは思いません。そんなに「褒めて」やる必要はありません。

現実は、上記の篠原氏の記事にあるように朝鮮総連関西系と北朝鮮寄りの民団の一部、韓統連大阪本部などが、在日を送り込んだほんとうの「黒幕」でした。

シン氏はよくしゃべる広告塔にすぎませんでした。

しかしそれでもなお、高江紛争に対して暴力を持ち込み過激化に導いた責任は重いとは言えると思います。

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コメント

 辛淑玉氏申し立てのBPO人権委員会の結論はまだこれからで、意見聴取においてはMX側も一定の反論はしているようです。

結果として「勧告」になるか「見解」にとどまるか分かりませんが、辛淑玉氏がこれまで何を言ってきたか、高江の運動とは実際にどういうものが含まれていたか、今日の記事にあるような真実は一切考慮されないものとなるでしょう。
けれど、我々にとって、この記事に代表されるような「事実が考慮されない!」そここそが問題です。

ふゆみさんは、ニュース女子は「下品だから見ない」とおっしゃいます。
実は私もそうです。(笑)
「何も知らない無知な女性に教えてやる」式の構成に嫌気が差しますし、「飲み屋のホステスに説教しているオジさん達」のような場面の連続を見せつけられるのは耐えがたいものがあります。
一人々々の意見は貴重なものもあるのに、とても残念です。

当該番組においても、軍事漫談家の某の無知さ加減にも腹が立ちますし、結果的に不用意すぎてオウンゴールになりはしないかと懸念もされます。

他の良識派とされる保守派の一部からも評判が悪く、「安全保障にかかわる沖縄の基地問題はもっとセンシティブに扱われるべき」との常識的な声も聞こえます。
しかし、本当にそうでしょうか?

あまりに沖縄問題を大事にセンシティブに扱いすぎて来たからこそ、沖縄そのものがアンタッチャブルになってしまい、そこにさらに外国人の人権問題まで絡んで報道の萎縮効果が生まれて来た面はないのか? 

まさに運動体の中には恣意的にそこを狙って人権問題に拡大昇華させたうえ、自からの活動範囲を拡大させる意図を持って沖縄問題に参画し、ついには「報道のコントロール」を画策した部分はなかったのか?

結果として、無能で怠慢を決め込んだ報道記者達は近道ばかりして、「賛成でもないが、反対でもない」という大多数の県民の複雑な心境を代弁できず、本当は「無関心派」が一番多いという事実を適示する事も出来なくなってしまったのです。

ニュース女子は下らない番組です。
ですが、池田信夫氏が言うように(時間帯にもよるが)、「TV番組は、知的程度の一番低い層にもわかるように作られている」のです。
結局、「出来が悪い」の何のは見る人次第なので、総論としてああした見解の番組が出てきた事自体は喜ぶべきかと思います。

ネットの新手の保守派の皆さんは、今の地上波の現状を憂います。
しかし、二十年前なら「ニュース女子」は間違いなく放送終了だったと思います。
そしてこれは、確信できますが「朝日新聞の凋落」に関係しています。

面白いのは、BPOが意見書の中で「他のメディアが取り上げない事実や情報を伝えようとする試みは重要」と、まっとうな指摘している点です。
そして、これに即座に反応したのが民放労連の赤塚委員長の「両論併記は無用」発言でした。
ここらあたりのやり取りの微妙さは、「今」や「現在」の状況を現しているようで興味深いです。


投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年12月28日 (木) 09時57分

日本人にとって非常に迷惑な事に、辛淑玉氏は優秀であると言えます。
ニュース女子を踏み台にして、ニュース女子よりも「無知な人にも分かりやすく」問題を説明してしまったのですから。

無関心な人間の目にも触れるように、問題を大きくする。
与えられる情報を鵜呑みにする人間と、それを信じず自分で調べる人間に分ける。
右と左の二極に分けて、中道を認めずに対立を煽る。

まさに、山路さんの言う
>「賛成でもないが、反対でもない」という大多数の県民の複雑な心境を代弁できず、本当は「無関心派」が一番多いという事実を適示する事も出来なくなってしまった

この状態を沖縄だけではなく、日本全体の、それなりにTVを見る層にまで広げたのですから。

なんと言いますか、この問題に関してはどんな返答をしても
>日本の安全保障の問題だろ!
>沖縄のカワイソウな人たちを見て何も思わないの!?
となるんですよね。

どちらも認めるとか、どちらも認めないとか、あるいは「興味が無い」とかそういう言葉を認めないで、どちらかの勢力にしようとする。
だからと言って、多くの人たちは中立中道を上手く説明できないでしょう。

一言で、分かりやすく説明できればいいのですが……複雑すぎて無理ですよね。

p.s.
年末年始は親孝行をしにいきますので、最後の書き込みとなります。
今年一年お世話になりました。よいお年をお迎え下さい。

投稿: 青竹ふみ | 2017年12月28日 (木) 11時42分

添田と「十三ベース事件」は関係ないんじやないかなあ?

それから、動画は削除されていません。
https://www.youtube.com/watch?v=xFoNoGtJq1E

投稿: 以下略ちゃん | 2017年12月30日 (土) 02時53分

「以下略ちゃん」さん。一時は削除されていた記憶がありますが、復活しているなら書き添えておきます。

添田容疑者と十三事件ですが、関係ないというのは、直接殴っていないという意味でしょうか?
あれは添田容疑者がリーダーだった団体の起こした陰惨なリンチ事件です。
鹿砦者という反ヘイト団体系出版社は『カウンターと暴力の病理』という内部告発本の中で、詳細にその顛末を告発しています。http://www.rokusaisha.com/wp/?p=20034

その中で、添田容疑者は中沢けい氏とともに大阪に来て、事件を隠蔽しようとしたことが述べられています。
一般的に、自分が指導者だった団体が起こしたリンチ暴力事件であり、かつ、その隠蔽をした人物を「無関係」とは呼びません。

辛淑玉氏は「辛文書」といわれるような文書で、この事件を詳細に知り得ていたことを述べています。https://www.youtube.com/watch?v=-J1_ba3047s

どのようないきさつかわかりませんが、辛氏が添田容疑者を沖縄という「新天地」に連れてきたのは、この事件絡みであったと推測されています。

投稿: 管理人 | 2017年12月30日 (土) 03時25分

高江は沖縄県民にも辺野古ほど関心は持たれていなかったと思いますが、去年の工事と騒乱で一気に認知度は上がりましたね。さらにシンスゴ氏勢力乱入で確かに青竹ふみさんの言うように、基地問題で無関心層にも賛否を問う空気はうまれたかもしれません。
以下略ちゃんさんの指摘、十三ベース事件は添田がリンチにかけたのではなく、添田の仲間がおこしたということでしょうか。
篠原章氏の記事…篠原氏は高江のことでしばき隊と論争したと産経でみました。その動画を以前見ましたが、あららという感じでますますわからなくなりました…
まあシンスゴ氏勢力は辺野古にはあまり来ていないようですね。
来年は名護の選挙もあります、が保守候補は公明の推薦をとるために海兵隊撤退を政策にあげています、沖縄自民はたしか県議会でも海兵隊撤退に賛成していましたが、本気でそこに舵をとるつもりでしょうか。どうなることか。

投稿: 改憲派 | 2017年12月31日 (日) 00時20分

改憲派さん

 渡具知武豊氏は「海兵隊撤退」を基本政策には盛り込んでいません。
だだし、「基地負担軽減は多くの県民が願うところであり、日米地位協定の改定および海兵隊の県外・国外への移転を求める」とは言っています。

稲嶺現市長は沖縄二紙と同じく「辺野古に直結する選挙」などとプロパガンダに余念がありませんが、渡具知候補のこの意味は、市長マターでもなく、出来ない事を政策として挙げつらうべきでもないし、そもそも「辺野古移設問題」は「自治体選挙の争点となり得ない」という常識的見識の範疇にあるものです。

にもかかわらず、多年に渡り焦点化し続ける地方自治の本旨を踏み外した現市長に対する戦略的意味が大きいと思います。

ご存じのように、渡具知氏は従来から「辺野古移設反対派」ではありません。
記者に「具体的にどのように海兵隊の撤退を求めるか?」と問われ、「裁判の結果から考えるべき」として司法判断に委ねる姿勢を何回も強調しています。

「司法判断」と言って、埋め立て許可訴訟の結果で十分すぎる程でしょうが、今やっている岩礁破砕許可に関する判断も県側勝訴の見込みは全くありません。
そうした点を見据えたうえでの発言であり、この部分こそが公明党との接着点です。

改憲派さんが言われるような、
>「本気でそこに舵をとるつもりか?」

というような事は、地方議員レベルではあってもなくてもあまり意味がありません。
自民党であっても市民・県民を代弁して、今後も事故が発生する度に言うべき事は言わなくてはならない立場でしょうし、そこは全然構わないのではないでしょうか。


投稿: 山路 敬介(宮古) | 2017年12月31日 (日) 23時13分

山路さん

渡具知氏の政策は沖縄からの海兵隊移転ですね。
海兵隊基地である辺野古移設容認の渡具知氏が、海兵隊移転を政策に掲げることの矛盾。また山路さんの言葉をお借りすれば、海兵隊移転は辺野古移設以上に市政の力の及ぶところではなく「自治体選挙の争点にはなり得ない」はず。
しかし名護市民の支持を得るためにそして公明党の協力がなければ難しい選挙ですから、苦渋の選択なのでしょう。
菅官房長官は年末に名護入りし、辺野古周辺三区の区長、渡具知氏や関係者に会っていわゆるてこ入れを行い、記者団に「全力で取り組んでいく」と。
国としても負けるわけにはいかない重要な選挙なのでしょう。
今年は県知事選もありますし、どういう結果になるか目が離せません。


投稿: 改憲派 | 2018年1月 4日 (木) 01時57分

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