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アレッポさんにお答えして

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アレッポさん。 私はできるだけニュートラルに見ているつもりですが、なかなか話がかみ合いません。困ったことですね。 

直接、この件だけにとらわれず考えてみましょう。 

翁長知事の決起集会の模様です。 

昨日も紹介したニューズウィーク(2015年6月30日「沖縄もうひとつの現実」は、このように報じています。

「会場ですぐ目につくのは、色とりどりの旗やのぼり、横断幕だ。赤、青、黄色と鮮やかなのぼりには『日教組』』「JP労組』「全農林労組』など様々な労働組合や、社民党など革新政党の政党が、沖縄はもとより、東京、埼玉、神奈川、大阪と全国の地方と支部名と共にはためいている。
『安保粉砕』という文字と過激派の名を記した赤い横断幕も目につく」
「開会直前に主催者から、旗やのぼりを降ろすように指示されるとそれまで会場に満ちていた『組合臭』は隠されて、本土の組合員たちも等しく『県民』とカウントされる」

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ニューズウィーク前掲 

集会が始まるまで会場に溢れていた本土の組合や政党系団体の赤旗は、翁長氏の登場に合わせて降ろされました。それが上の写真です。 

特に隠す必要がない基地前集会などでは、下の写真のようににぎやかに組合や政党の旗が林立しています。 

Photo

はなぜ翁長氏の決起集会において、赤旗が隠されたのでしょうか? 

それはもちろん、投票前に翁長陣営の中の大勢力だった「組合臭」や「左翼臭」「本土臭」を消して「県民しかいない」とカモフラージし、<国家権力vs沖縄県民>という構図を作るためです。 

あくまでも翁長氏は「オール沖縄」、言い換えれば島ぐるみの候補である必要がありました。

さもないと従来の革新候補のような左翼陣営候補と一緒で、保革を超えた「怒れる沖縄県民」の代表とならないからです。 

もっとも知事になってしまえばこっちのものと思ったのか、当選後は平気で赤旗たなびく場所でも演説しているようですが。 

ちなみにこの翁長氏の決起集会がひらかれた会場は、翁長氏が沖縄自民党の大幹部にして那覇市長の時に、振興予算を引っ張って作ったものです。

「会場は、翁長氏が那覇市長時代の遺産である沖縄セルラースタジアム那覇。5年前、総事業費約68億円のうち4分の3を国庫補助を受けて完成した。その場所で基地反対集会を開いたこということが、基地問題の根深さを物語っている」 (前掲)

基地を見返りにした累積11兆円の振興予算、年平均3000億円にも達し、多少減額されるとメディアが騒ぐという本土からの予算で出来たスタジアムで、反基地を叫ぶ候補が「怒れる沖縄県民」を代表して決起集会をするというわけです。 

そしてその翁長決起集会には、 本土からも大勢の労組組合員や政党運動員が押しかけ、そしてその「匂い」は巧妙に隠されていて、メディアも知っていて目をつぶる・・・。

まさに二重三重に奇妙な風景ではないでしょうか。 

高江や辺野古でも、このような「左翼臭」「組合臭」「本土臭」を消すことがなされた気がします。

ここでも理由は同じです。<国家権力vs地元住民>という構図が有効だと思われたからです。

事実、メディアは一貫して、高江の反対派を「現地住民」、あるいは「反対派市民」と呼んでいます。

アレッポさんは、現地の農民も参加していると書いていますが、それは私も知っています。 

高江現地には、「ヘリパッドいらない住民の会」という安保廃棄・沖縄統一連系の団体が存在します。 

「住民の会」の伊佐真次・東村議は共産党員で、反対派のリーダーです。

Photo_3https://twitter.com/ihayoichi

伊佐氏は 県議選では共産党候補として出て当選しています。
伊佐真次(沖縄県・東村) - 議員 - 日本共産党

統一連はもまた、共産党系団体加盟組織として知られています。

その傘下には、日本共産党沖縄県委員会、沖縄民医連、沖縄医療生協、沖縄県労連、沖縄民商、新日本婦人沖縄、民青沖縄県委員会などの名が並びます。 

統一連の上部団体は)安保廃棄中央実行委員会」で、彼らのサイトもこの中にあります。
http://anpohaiki.news.coocan.jp/ 

この安保廃棄中央実行委員会のサイトをみると、沖縄の反基地闘争一色で占められているといっても過言ではありません。

それは反戦・反基地闘争が、今や沖縄だけが全国唯一の拠点だからです。

Photo_2

いかに共産党が全力で辺野古・高江紛争を支援していたのか、かいま見ることができます。

共産党が資金提供しているかどうかは公表された資料がないので、実態は分からないとお答えしておきます。

なぜ分からないかといえば、共産党がむき出しの形で献金するケースはほぼ皆無で、傘下の大衆団体、労組からの「カンパ」の形で提供しているからです。

したがって、当該部分はこのように修正しました。

「沖縄では一説で、連合や共産党系などの政党が資金提供をしているといわれています」

修正したものに「共産党系」と「系」を挿入したのは、共産党は社民党と違って、前面に共産党の看板をだすような不用意なまねはしないからです。

もちろん党旗は各支部にありますが、内輪の集会で飾るくらいで、ほとんどのデモ・集会では労組、大衆団体の名を出しています。

全労連系の労組内でも、公然と赤旗を配っている党員すら、あなたは党員かと問われると答えをはぐらかします。

覆面を脱ぐのはオルグするときだけ。

私、若き日に、よもやこの人は党員ではないと思っていた人から、「党員にならないか」と誘われたので、ちょっと怖かったですよ(笑い)。

このへんは、かつての非合法だった時の「革命党」の体質そのままです。

これについてはかつて、『なぜ共産党志位「党首」は責任を問われないのか?』と題して記事にしたことがあります。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-938e.html

共産党は一般的な左翼政党ではなく、「革命政党」だということがわかっていないと、あの党を分かったことになりません。

それについては上記の記事をお読みください。

このようにシンスゴ氏側が隠したかったことは、在日韓国人や労組、左翼政党などの高江での影だったのです。

そして「茶封筒」というやくたいもないことを理由に、BPOはそれを追認したというわけです。

 

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コメント

いつも興味深く読ませていただいてます。

私の拙い理解では、沖縄の反基地運動は管理人様ご指摘の共産党系と新左翼系(社民系?)があり、下部の方になるほど区別がつきにくいけど昨日カキコの釜ヶ崎日雇労組や辛淑玉氏やそこそこ捕まる在日朝鮮人は主に後者、みたいな感じです。

両者の沖縄での活動についてご説明頂けると幸いです。

尚、私が九州の地方国立大学学生時代、学生運動はほぼ絶滅状態でしたが学生寮ではまだ民青が頑張っており、1年生は共産党系の集会(主に自衛隊基地への抗議)動員されてました。2年生以上は自由参加でしたが民青以外の参加者は皆無。
沖縄での活動動画見てて「懐かしさ」感じる物とそうでもない物とありますがやはり上記の系列の差でしょうか?

投稿: Si | 2017年12月27日 (水) 08時11分

 「アレッポさんにお答えして」が今日のタイトルです。実にやさしい「ありんくりん」さんです。過去の経緯を分かりやすくまとめてくれましたね。こちらも勉強になります。

 ところで、私は、「アレッポさんもお答えして」と言いたいのですよ。左翼運動家が組織から支援金を受けているかどうかはもう少し、はっきりしたいものです。

 組織からの金銭の供与があったかどうかについて、アレッポさんのお答えが欲しいのですよ。基地被害については別に論じてイイでしょう。

投稿: ueyonabaru | 2017年12月27日 (水) 10時57分

沖縄の基地容認活動はフェンスクリーンプロジェクト、ハートクリーンプロジェクトなどがあったと思います。基地周りを清掃したり、基地を出入りする米軍人に挨拶活動、米軍や家族との交流パーティーなどもやっているようです。基地反対活動家と激しく対立する動画などもありますから、反・反基地活動とも言えるかもしれません。
あとは保守派ですかね。皆さんご存知の我那覇真子氏は講演活動など、手登根氏などもネットで活発に発信していてそれなりに影響力もあります。
それ以外に自民支持の基地容認派もいますね。
それらが、全て幸福の科学や統一教会と関わりがあるわけではないのはもちろんで、アレッポさんは一絡げにするのは違うという例えで出したのだと思います。
もちろん管理人さんが反対派を組織だけと一絡げにする意図があるわけでもないと思います。


まあやはり大事なのは選挙ですよ。名護市長選、県知事選と保守も革新も総力をつぎ込む選挙になるでしょう、


投稿: 改憲派 | 2017年12月27日 (水) 11時08分

平成28年9月29日の県議会で池田克史沖縄県警本部長が「警察が極左暴力集団と呼んでいる集団の参加も確認されている」と述べています。翌日の琉球新報も一応記事にはしていますが、web版には載せなかったようで。正直、県議会という公の場での県警本部長の発言であり大事だと思うのですが、メディアにかかるとオブラートに包まれたように大したことないってことのようで。

沖縄県 議会中継
http://www.discussvision.net/okinawaken/2.html
平成28年9月29日の動画、プレイリスト2の21:15あたりからです。知事公室長のあたふたぶりも面白い。こういうのはテレビで放送しないんですよね~。

大事なのは選挙、という改憲派さんの意見には大いに同意です。

投稿: クラッシャー | 2017年12月27日 (水) 18時04分

あらら、記事の基地容認活動の部分がカットされていますね。私が勝手にこの話題を出したようになって恥ずかしい(汗)でしゃばって失礼しました。
クラッシャーさんの極左暴力集団の県議会答弁、ありましたね。以前ここでも紹介されていたような。
また極右団体では日思会や大日本忠仁社とかもいましたね。
沖縄は左翼しかいないと思われがちですが、考えてみると左右様々な勢力が活動しています。
siさんの質問、反基地活動をどこが取り仕切っているのか、私も詳しくは知らないので興味あります。
共産と社民の力関係、シンスゴ氏系勢力は辺野古の活動にも食い込んでいるのか。
また選挙では、沖縄の民意の行方はどうなるでしょうね。


投稿: 改憲派 | 2017年12月27日 (水) 19時30分

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