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2017年12月 4日 (月)

38ノース 火星15大気圏再突入に失敗し分解か?

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米国において北朝鮮(以下北と称す)の核開発についてもっとも緻密な追跡と分析をおこなってきた38ノースが、今回の「火星15」について分析記事を上げているのでご紹介します。
The New Hwasong-15 ICBM: A Significant Improvement That May be Ready as Early as 2018

38ノース - Wikipedia 

タイトルは”The New Hwasong-15 ICBM: A Significant Improvement That May be Ready as Early as 2018”(「新しい火星15 ICBMは2018年早期の準備に向けて重要な改良がなされた」)です。 

来年の初めには、米国全土を射程に収めたICBMを北が完成させているだろうというショッキングなタイトルです。 

ただし、現状において北が主張するように、それが完全に完成されているわけではないと38ノースは述べています。

Photo

 なお訳文は仮訳で分かりやすくするために、抄訳し、一部は意訳しています。

”Photographs and video released by North Korea reveal that the Hwasong-15 test fired on November 29 is not a modified version of the Hwasong-14, as initially assessed here based solely on flight data. The Hwasong-15 is considerably larger than the Hwasong-14, and initial calculations indicate the new missile could deliver a moderately-sized nuclear weapon to any city on the US mainland. The Hwasong-15 is also large and powerful enough to carry simple decoys or other countermeasures designed to challenge America’s existing national missile defense (NMD) system. A handful of additional flight tests are needed to validate the Hwasong-15’s performance and reliability, and likely establish the efficacy of a protection system needed to ensure the warhead survives the rigors of atmospheric re-entry.”

(仮抄訳)「北朝鮮が11月29日に発射した火星15は、火星14 の修正版ではない。
火星15 は火星14よりかなり大きく、新しいミサイルが米国本土のあらゆる都市に核兵器を投射できることを示す。
火星15はまた、アメリカの既存の米本土ミサイル防衛 システムを混乱させるためのおとりなどを運ぶに充分な大きさと強力な推力を持つ。
火星15の性能と信頼性を検証するために、いくつかの追加の発射実験が必要であり、弾頭が大気中の再突入の過酷な条件を生き残るために必要な保護システムの有効性を確立する必要があるだろう。」

 

Photo
CNN
 
これはCNN(12月3日)も同時に報じています。
「北朝鮮が11月29日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」は、大気圏への再突入と同時に崩壊していた可能性が高いことが分かった。米当局者が2日に語った。
専門家による飛行状況の分析が続くなか、同当局者は「大気圏再突入に問題があった」と指摘。北朝鮮はミサイルの誘導技術に加え、再突入技術でも課題を抱えているとの見方を示した。」
Photo_29軸の新型移動式発射装置に乗った火星15 弾頭先端は再突入時の摩擦を減らすためにラウンド型である。
以下、主だった技術的特徴を38ノースはこう指摘しています。
①火星15 は2段式液体燃料 ICBMである。
②旧ソ連で開発・生産されたRD251エンジンのオリジナル設計に酷似しており、リフトオフ時に発生する合計推力は約80トンとみられる。
③火星15のサイズは、火星14 よりも50%多くの推進剤が搭載できる。
④火星15は米国本土の任意の地点に 1トン のペイロード(積載量)を提供できる。
⑤北はほぼ確実に軽い場合は、700キロ未満の重量を量る核弾頭を1個開発している。
⑥姿勢制御においても新しい技術的進歩があった。
⑦米本土ミサイル防衛対抗するための単純なデコイを搭載しうるが、今回の試験におとり(デコイ)が含まれていたとは考えづらい。
⑧北が今後どのような回数の発射実験を実施するかは、金政権の選択であるが、ICBMの能力を検証するためには、標準軌道(ミニマムエナジー軌道)で最低でも1、2回の実験が必要だ。
⑨追加実験では特に、再突入保護システムを検証する必要がある。
Photo_3
つまり、北はほぼICBMを完成一歩手前の位置にまで近づけていることは確かです。
ただし、再突入という最難関を突破できていないと38NOTHはみており、大気圏内で分解したとの報道もあります。
なお上記の新潟の動画は、火星15のものであるのは確かなようですが、分解したかどうかまでは不明です。
この分解の原因が、極端なロフテッド軌道によるものという説もありますが、通常軌道(ミニマムエナジー軌道)で再度試みないと判明しません。
おそらく、北はこの残された課題である再突入技術を確立するために、あと1回、ないしは2回のICBM実験をやるつもりでしょう。
それに北が成功すれば、チェックメイトとなります。
それをトランプがどう判断するかは、別次元の問題です。

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コメント

米国民はこのことをどう理解しているのかが問題です。

日本国民がどう理解しているのかと、どう理解している様に諸外国に伝えられているのかも、問題です。
一番危機感を持つはずの韓国が米韓同時演習しながら北に寄り添い、日本は制裁対象の船の寄港を許し、東京の避難訓練も未だ予定が立ちません。
ともかく国内の生物テロの際の病気への知識だけでも欲しいなと思い、検索しています。
http://www.group-midori.co.jp/logistic/bc/
こうやって探すたびに、沢山の心ある方々が情報を挙げてくれているのだと有難い気持ちになります。

TVでは、ハワイの避難訓練(サイレンのテスト放送?)の様子を少しだけ報道していましたね。

日本人「ハワイにきてまで北朝鮮の事を考えなきゃいけないなんて」
米国人「サイレンが鳴ったって、核ミサイルじゃ何処に逃げればいいのかしら」

どこの国も、あまり変わらないです。
勿論、放送に相応しいと判断された一部の人間の話でしょうから、大多数がどう考えているかは分かりませんが。

まあ、ハワイまでは20分でミサイルが来るのだから、海沿いのホテルの地下にシェルターでもなければ逃げようがないのですけれど。
船に乗って逃げるにしても、小型船舶の標準20ノット(時速37キロ)で、15分だとしてせいぜい10kmくらいですからね。

それにしても、北朝鮮は自国民を「冬季漁獲戦闘」で無理なノルマを達成させる為に、荒れた海に漁に出させておきながら、その海にミサイルを落とすんだから……。
報道ではミサイル発射成功としか言わないから、漁民たちには頭の上にミサイルが落ちてくるかもしれない、なんて思わないんですかね。

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