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2018年1月23日 (火)

普天間2小問題 「基地閉鎖なくして移転なし」なのか

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宜野湾くれない丸さんの寄稿のリード部分でしたが、こちらに移動しました。 くれない丸さんの調査報告もぜひお読みください。 

さて先日も、普天間2小上空を米軍ヘリが飛んだということで、大騒ぎに発展しました。 メディアはあたかも米軍の暴虐のような伝え方をしています。

それでなくとも、普天間2小はかねてから沖縄米軍基地による受難のシンボルのような扱いを受けていました。 

事故があるたびに、県民から強い危機感と怒りが表明されています。

私はそれに共感します。子供が安全な環境で健康に育ってほしいと願うのは、あまりにも当然のひとの親としての願いだからです。

しかしあえて言わせて下さい。ちょっと待って欲しいのです。なにが一番重要でしょうか? 

抗議集会ではかならず集まった人たちは、シュプレッヒコールで「基地撤去」を叫んでいますね。

これもあたりまえの要求です。周辺住民にとって基地がなくなってほしいと思うのは、ある意味で当然のことです。

ただし普天間2小がらみでそれを言うことに、私はやや合点がいかないものを感じるのです。

宜野湾市はかつて前市長時代に、くれない丸さんの質問に答えて普天間2小問題にこう答えています。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/21-2-7d30.html

「普天間第二小学校だけでなく市全体が危険に晒されているのが現状であります。一日も早い普天間飛行場の閉鎖・返還に向け鋭意取り組むことが、子どもたちの安全確保につながるものと考えております。
同校の移転につきましては、現在のところ計画はございません」(2015年5月末の宜野湾市回答文抜粋)

ここで市は、「閉鎖なくしては移転なし」と言ってしまっています。

逆に言えば、基地が閉鎖されないかぎり、普天間2小は動かさないということなのでしょうか。

では素朴にお聞きしたのですが、小学校は何年間でしょうか?いうまでもなく6年間ですね。

いま子供を1年生に普天間2小に上がらせたばかりとして、この子供が卒業するまでの6年間に普天間基地が撤去される可能性が少しでもあるのでしょうか?

その間ずっと6年間、子供は危険と背中合わせなのでしょうか。

普天間基地がなくなるためには、米軍がここに基地を置く軍事的必然性が消滅した場合か、あるいは移設して別の場所に移動するかだけの二つのケースしかありません。

前者の可能性は現時点ではありません。それは県内だけ見ずに、アジア全域を見渡せばわかります。

中国の台頭は急激に軍事色を帯び、四方八方に軍事膨張をしています。

沖縄県が管理する尖閣の領海に毎月のように中国公船が侵入し、とうとう潜水艦も接続水域に入ってきました。

しかも北朝鮮までもが核武装を進めていて、いつ戦争が起きるかわからない緊張した状況が続いています。

こんな時期に、米軍はここから出て行くのは不可能です。

では、後者はどうでしょうか。

こちらは不確定ですが、10年先には辺野古に移転される可能性がありますが、抗議集会の人々は例外なくその移設にも強く反対しています。

では、どうしたら目の前にある学童の危険を救済できるのでしょうか。

失礼ですがそう考えると、普天間2小の学童の危険を取り除くと称して「基地撤去」を叫ぶことはただのスローガンのためのスローガン、あるいは問題のすり替えにすぎないように私には感じられます。

私には直ちにできる解決方法はひとつしか思いつきません。それは普天間2小をこんな危険な基地脇の場所から移転させることです。

しかし、それもなぜかできないでいます。 普天間2小のPTAは、ヘリ窓枠落下事件を受けて沖縄防衛局に陳情にいきましたが、それは校庭に屋根をかけろというものだったようです。

なぜ、PTAは国や市に移設を支援しろと要求しないのでしょうか。不思議です。

このように考えてくると、疑問は2点に要約されます。 

ひとつは、かつて普天間二小はなぜあのような基地隣接地に作られたのか。 

2番目には、そして現在、航空機事故の危険性があるのになぜ移転しないのか、です。

何度となく書いていますが、くりかえさせて下さい。

沖縄の米軍基地をなくせという要求と、いま学童が危険にさらされている現実の要求を一緒にしないで下さい。

これは本来、別次元の問題なのです。混同すると、解決可能なものも解決しません。

基地閉鎖は国の安全保障の問題ですが、小学校の移設は教育行政の問題だからです。

安全保障は国の根幹、背骨です。

ですから、普天間基地を閉鎖しろという要求に、政府が歩み寄ることはありえません。

閉鎖などしたら日米同盟が瓦解するのみならず、アジア全域が危機にさらされるからです。

しかし普天間2小を移転させろ、移転のための適地を準備しろと国に要求するならば、国は喜んで助けるはずです。

しなければ、そのときは心底怒ったらいいのです。

基地撤去という大きい政治目標に目を奪われて、いまの学童の安全をないがしろにするとしたら、親としての責任を放棄しているに等しいと思います。

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コメント

 今日の宜野湾市議会で、米軍ヘリが第二小学校上空を飛んだということに対する抗議決議がなされました。騒ぎ過ぎだと思いました。学校の移転のことも議論されたのでしょうか? 米軍が上空を飛ぶことは好ましくはありませんが、そんなに議会で騒ぐことでもないと思う。

 米軍に対してあまりに厳しすぎるのですよ。反米感情が議員さんたちにはあるのかな。それとも、抗議しないと弱腰だとマスコミが批判するだろうことを怖れているのかな。そこが良くわからない。

 この頃、米軍飛行機(ヘリ)が私の畑の近くをよく飛んでいる。3機編隊で飛ぶので、朝鮮有事と関係しているのだろうと思う。有事に備えての訓練だろう。どこか緊張感があるようにも見える。この間コザの親戚に行ったときにはF-15が編隊飛行をしているのを見たが、いよいよ朝鮮有事なのかと思わざるを得なかった。

 米軍への抗議は市長が司令官に対面し注意喚起を促すぐらいでイイと思う。アメリカ軍への感謝の気持ちが県民、国民にはあって当然だと私は思うのだが、宜野湾市議会は公に抗議決議をするのが、各議員の務めだとでも思っているのかもしれない。しかし、これはおかしい。

 朝鮮有事、尖閣有事のことも議員さんたちは真剣に考えてもらいたい。第二小学校の移設のことは議論にもならなかったのだろうか。議員さんたちは、自分の頭で物事を考える習慣を身につけねばならない。周囲の空気だけで動いていてもしようがないでしょうに。
 
 

子供達の安全確保について真剣に考えるなら、全面飛行停止だの基地の即時閉鎖だの絵空事言ってる場合じゃないと思うんですがね。

子供を通わせている親御さんにとっては切実でしょう。


窓落下で保護者が協議会設置要請
http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20180115/5090001679.html

「落下物から身を守るために屋根付きの設備をグラウンドに作ることなどを要請しました。」

軍用機が上空を飛ぶことを完全に止めることなど不可能でしょう。なら、実行可能な次善の策をどうするかですよ。何よりも大事な子供達の命のためなのですから。そこにタブーなぞ存在してはいけないのです。

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