• Img_0012
  • 012
  • Photo
  • 010
  • 7
  • 3
  • 2
  • Rbmk
  • Photo
  • Photo_2

« 昨年秋から南北は平壌で秘密交渉を重ねていた | トップページ | 米国の「同盟国」から外された韓国 »

2018年2月20日 (火)

米朝の仲人オバさんになろうとして失敗したムン

021
私が韓国情報の仕入れ先に指定しているのが、朝日ソウル支局長の牧野愛博記者です。 

牧野氏は、私たち公開情報に頼るしかないブロッガーがなすすべもない、韓国政権内部の貴重な情報を伝えてくれる情報源です。 

たぶん牧野氏は、記者の生命である情報源を青瓦台内部に持っているのでしょうが、朝日特有の「あるべき」論に足をとられない情報を送ってくれます。 

昨日紹介した朝日のスクープもクレジットされていませんでしたが、おそらく牧野氏のものでしょう。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180218-00000007-asahi-int 

さて、牧野氏は、昨日のダイアモンド・オンラインで、『韓国五輪外交、北朝鮮を利するだけに終わった「大失策」の裏側』(2月19日)という注目の記事を書いています。
http://diamond.jp/articles/-/160285 

まずはリードの部分です。

「南北友好対話ムードを演出してのピョンチャン・オリンピックの“主役”は、金正恩の妹で、朝鮮労働党副部長の金与正(キム・ヨジョン)だった。
その「微笑み外交」の陰で、韓国・文政権の「5人組」と米国との間ではぎくしゃくした関係が目立った格好になった。それには理由がある」(前掲)

牧野氏は「ピョチャン五輪の主役はヨジョンだ」と書いていますが、私もこのヨジョン・カードを切ったことに驚きを感じました。 

形式的にはキム・ヨンナムのほうがはるかに序列上位ですが、彼は全体主義国家特有の「応答要領」どおりのことしか言えないパペットにすぎません。 

100人を超えた北の使節団で、唯一自分の意志で発言できるのはこのヨジョンしかいません。 

ですから、下の写真でヨジョンは青い表紙の正恩の親書を、ムンに手渡していますが、なにが「書いてあるか」などどうでもいいことで、この時彼女がなんと「言ったか」こそが重要です。 

ヨジョンがムンに直接告げた、「文大統領と早期に会う用意があります。都合のいいときに来てください」(日経2月10日)という発言こそが重要なのです。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26791540Q8A210C1MM8000/ 

これがまがうことなく正恩自身の意志であると、「白頭山の血脈」が裏書きしたからです。 

Img_b503352d444fec394ba2b2cb8c2342e

「金永南氏の場合も、2009年8月にクリントン米大統領と会談した際、「労働新聞の社説と全く同じ応答をした」(同行したストラウブ元米国務省朝鮮部長)ことで知られる。
自由にモノが言えるのは、「白頭山血統」と呼ばれる最高指導者の直系血族しかいないのだ。
文大統領との会談では、案の定、金与正は「(金正恩)国務委員長の意思を受けてやってきた」と切り出し、文大統領が早期に訪朝して南北首脳会談に応じるよう求める、金正恩の言葉を口頭で伝えた」(牧野記者前掲)

では、迎えたムン・ジェインは、一体なにを画策していたのでしょうか。 

牧野記者によれば、どうやら米朝接触を考えていたようです。

「五輪開会式のあった9日夜に開かれた歓迎レセプション。韓国はペンス米副大統領が文大統領の隣に座るよう提案していた。
同じテーブルには北朝鮮の金永南最高人民会議常任委員長もいた。米側は「北朝鮮に誤ったメッセージを送るのを避けたい」と判断し、レセプションへの不参加を決めた。ペンス氏は会場に来たが、関係者にあいさつだけして引き揚げた。
続く開会式でも米韓の摩擦は続いた。
韓国は当初、最前列に文在寅、ペンス、金永南らが座り、第2列に金与正らが座る案を提示。これに対し、米側は「北朝鮮と同じ列には座れない」と拒否し、金永南は第2列に座ることになった」(前掲)

心中を察するにあまりありますが、ムンはなんとか米国と北との仲を取り持とうとする仲人オバさんと化して、ヨンナムとペンス副大統領を同じテーブルにする予定だったそうです。 

151821029244_20180210
ご承知でしょうが、このムンの目論見は、ペンスの事実上欠席という一撃で拒否されました。 

ペンスが安倍氏と事前に現地ホテルで綿密な段取りをして、一緒の車でレセプション会場に向かったことは、産経が伝えています。

「(ペンスは)フォトセッションに出席した後、すぐに帰る予定だったが、文大統領が『友人らに挨拶したらどうか』と勧めたため、レセプション会場に立ち寄った」と釈明した。彼は「ペンス副大統領は日程の協議の過程から欠席の意向を示唆した」と付け加えた」(ハンギョレ新聞2月10日)
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/29751.html 

「事前に調整された首脳級要人の公式行事で、予期せぬ波紋を広げたペンス副大統領の行動は、外交的な常識を外れた非礼と言える」(同上)

ムンの歯ぎしりが聞こえてきそうですが、逆恨みです。

五輪開会式を名目に米国首脳を招待しておきながら、五輪とは無関係な米朝接触を企むから、それ相応の対応を取られただけです。 

それどころか、ペンスは訪韓した初日である9日に平沢市の韓国海軍第2艦隊基地で北によって抑留され釈放後に死亡した米国人オットー・ワームビアの父親のフレッド・ワームビア氏と、脱北者のチ・ソンホ氏と面会しています。 

151821393854_20180210
これほど分かりやすい外交メッセージはありません。 

米国は北と接触する気はない。眼も合わせたくない。米朝会談はやぶさかではないが、それは核を放棄するという前提があった場合だけだ、ということです。

オバマ時代なら、ここまで明瞭なメッセージは出せなかったでしょう。

米国は北を非人道国家だと認定したうえで、「訪韓前に日本で安倍首相と行った首脳会談でも、「近日中に北朝鮮に最も強力かつ攻撃的な制裁を加える」(ハンギョレ前掲)ということを、あらためて韓国政府と北に示したのです。 

しかしなおもムンは懲りません。 

翌10日に、ペンスとヨジョンの直接会談をセットしようとしました。この辺の空気の読めないしつこさは、日本人にはなかなかマネできないものでいい勉強になります(苦笑)。

「青瓦台は当初、「金与正は南北合同女子アイスホッケーチームの試合を見に行かず、別に行動する」と記者団に説明。その間に、米側に「金与正と会談してはどうか」と誘ったのだ。
だが米国側はこの誘いを一蹴したという。
「制裁破り」に絡むやりとりや9日の行事での混乱から、米国の韓国に対する不信感は頂点に達していたからだ」(牧野前掲)

Olympicsopeningceremonypeyongchan_0
ペンスは後ろにいるヨジョンに目もくれず、ジッと真正面を見ています。これも外交シグナルです。 

ちなみに、この仲人オバさんのエピソードには、エピローグがついています。

「北朝鮮側も米国との会談に関心を示さなかった。
情報関係筋によれば、北朝鮮も米側に嫌われていることは9日の行事から感じており、「自尊心を傷つけられた」という」(牧野前掲)

 仲人オバさん・ムン、哀れ!

 

 

« 昨年秋から南北は平壌で秘密交渉を重ねていた | トップページ | 米国の「同盟国」から外された韓国 »

コメント

南朝鮮は北朝鮮外交で完全敗北との事。
このまま訪朝するようならば、(抜け道は多々ありますが)北朝鮮への制裁に米国同盟国が正面から風穴を開ける事になりかねませんね。

ムンムン大統領、元々から北朝鮮よりとは言われておりましたが
北朝鮮忠義の義士なのか、底無しの馬鹿なのか分かりかねます…

北の国から さん、

北朝鮮忠義の義士なのか、底無しの馬鹿なのか分かりかねます

ドンピシャ! 両方です。(断言!)

破綻に向かう韓米同盟【上】
自由大韓民国の敵となった文在寅政権
http://news.onekoreanews.net/detail.php?number=84144&thread=01r01
文大統領は自ら金日成主義者(申栄福)を尊敬すると宣言した。金日成主義者に国を任せるわけにはいかない。文在寅弾劾と政権退陣運動が広がりつつある。

韓国の不況により雇用が改善せず文在寅の主張する政策につられて支持しただけですから経済もダメ、安全保障もダメとなればこうもなりますよね。それに韓国の大統領は北朝鮮の人権問題を真剣に考える人じゃないとちょっと…北朝鮮に圧殺される一般人が弱者というロジックを飛び越えて、北朝鮮=可哀想では本末転倒すぎて体制温存になってしまう。

よーぞー様、
両方ですか
Σ( ̄□ ̄)ナント!
…とするならば(片方でもですが)ブルーチームにとって害しかないように思います
米国も南朝鮮を、そろそろ正式にブルーチームからパージ(斬り捨て)してほしいものです。

> 韓国の不況により雇用が改善せず文在寅の主張する政策につられて支持しただけですから経済もダメ、安全保障もダメとなればこうもなりますよね。それに韓国の大統領は北朝鮮の人権問題を真剣に考える人じゃないとちょっと…北朝鮮に圧殺される一般人が弱者というロジックを飛び越えて、北朝鮮=可哀想では本末転倒すぎて体制温存になってしまう。

 北朝鮮の独裁非人道的体制を正そうともしないキムジェインとそのシンパ達が南北対話をしても南北朝鮮人民の幸せな統一は訪れないと思いますね。最低限の民主主義、立憲主義は必要ですよ。これは中国も基本的には同じ問題があると思います。

 南北が統一して大朝鮮になれると思うのは間違いです。その内容はとても大事です。一時的熱狂で目先の民族の統一に浮かれてしまうのは浅はかだと思います。

あーなるほど。大変失礼しました。そうですね、大変失礼致しました。北の国との統一支持ではなくて財閥批判や富の分配など経済政策を支持したという話でした。紛らわしく大変申し訳ございませんでした。

いろはさん

 いろはさん何も失礼なことはありません。わたしは、いろはさんのおっしゃる「韓国の大統領は北朝鮮の人権問題を真剣に考える人じゃないとちょっと」というご発言に同感しているのですよ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180206-00000126-jij-kr
この万景峰92に怒号を浴びせた保守層と、20〜30代で金正恩の写真を破る画像をネットにあげる若い保守層と、それを支持するけど黙っている人達がどれくらいいるのか、日本では意見が分かれています。私は大手メディアが伝えているより多いのではと想像するのですが、正直分からないですね。
彼等には反日気質はありますが、日本が喧嘩交渉する相手として半島の権力中枢は現状この層であるのが望ましいのです。
ただ、付き合い方は肝に命じて改めるべきだと思います。

国柄の違いを気持ちを寄せて理解するのは難しいものですし、理解不能な事や信用しないで付き合っていく事を嘆く時間がもったいない位、やることは沢山あるのですが、国会は今日も時間を無駄に使ったようです。

ueyonabaruさん

勝手な思い込みでご面倒おかけしました。私の発言に同感してくださりありがとうございます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 昨年秋から南北は平壌で秘密交渉を重ねていた | トップページ | 米国の「同盟国」から外された韓国 »