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2018年2月13日 (火)

ムンとバッハの真冬の笑劇

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なにが困ったといって、自覚がない存在ほど手に負えないものはありません。 

たとえば、今はしゃいでいるムン・ジェインやIOCのバッハ会長などです。 

ムンのほうはとりあえず置くとして、バッハ会長はこの調子です。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180212-00000037-jij_afp-spo 

「AFP=時事】国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が12日、北朝鮮が政治目的で平昌冬季五輪を「乗っ取ろうとしている」という懸念を一蹴した。IOCは同日、五輪終了後にバッハ会長が北朝鮮を訪問すると発表している」(AFP2月12日)

ため息が出ます。 

バッハこそが北朝鮮を冬季五輪に呼び込んだ、中心人物のひとりでした。 

Photo

 上の写真で、ムン・ジェイン、、キム・ヨンナム、キム・ヨジョンと並んで、南北合同チームを前にして悦に入っているのがトーマス・バッハです。
トーマス・バッハ - Wikipedia
 

バッハは西ドイツ時代のフェーシング選手で、1991年からIOC委員、2006年から副会長、2013年に念願の会長に就いています。 

ひとことでいえば、前任者と違って政治臭が強い人物で、とりわけ韓国との癒着関係が問題視されている人物です。 

バッハはピョンチャンへの誘致にひときわ熱心でした

あの「凶暴なまでに無能」と呼ばれた前国連事務総長のパンギムンを、こともあろうにIOCの次期倫理委員長に指名して、さすがこれには韓国内ですら嘲りの声が上がったようです。
http://www.sankei.com/world/news/170616/wor1706160041-n1.html 

今回のピョンチャンでは、バッハはこう述べています。

「これはスポーツだ。IOCはこのことを明確にしている。橋をかけ、ドアを開けるのはスポーツの役割であり、それ以上のものではない。それこそスポーツの象徴であり、その橋を渡れば前向きな結果がやってくる可能性があるという事実をシンボル的に示している」
「スポーツは平和を作り出すことはできないが、橋をかけることができる。われわれには扉を開け、対話がポジティブな結果につながるということを示すことができる。われわれは何年もかけて議論し交渉してそのことを示してきた」(前掲)

「スポーツが平和の架け橋」ですか。やれやれ。朝日か東京、毎日の社説でも読んでいるような気分になりますね。 

Photo_2https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/2018010...

無前提に「平和」は来ません。話あいは外交の一手段であって、その全体ではないのです。 

北朝鮮のような全体主義国家の暴走には、圧力があって初めて有功な手段となりえるのであって、そもそも北が対話路線に入ったという裏付け情報自体がありません。

では、当の北朝鮮がなんと言っているのか見てみましょう。 

1月1日元旦の新年の辞で正恩はピョンチャン五輪へ参加しすると明言した上で、こう述べています。 

「これ以上情勢を激化させてはらない。軍事的緊張の緩和と平和的環境づくりのため共同で努力すべきだ」として一見平和路線に転じると見せて、なにひとつ従来の主張と変わらない主張を続けています。 

「昨年、我が党と国家と人民が得ためざましい成果は、国家核武力完成の歴史的大業を成就したことだ」
「わが国はついにいかなる力によっても後戻りさせることのできない強力で頼もしい戦争抑止力保有した」
 

つまり、ここで正恩が言っていることは、我々は強力な核兵器を手に入れた、今後も手放す気がないどころか、じゃんじゃん量産して実戦配備する予定だ、もうなにをもってしても逆戻りすることはないと言っているのです。

そして新年の辞にはひとことも米国との交渉をほのめかす文言はない一方で、ひたすら韓国に南北融和を説いています。

「南朝鮮当局は、全同胞の運命とこの地の平和と安定を脅かすアメリカの無謀な北侵略戦争策動に加担して情勢を激化させるのではなく、緊張緩和のためにわれわれの誠意ある努力に応えねばならない」

ここでいう「われわれの誠意ある努力」が、今回のピョンチャン五輪への北代表チームの派遣であることは明らかです。

韓国はこの北の「誠意ある努力」に答えよというわけですが、一体それはなんでしょうか。

「この地に火炎をあげ、神聖な国土を地味染める外部勢力との一切の核戦争演習を中止し、アメリカの核装備と侵略兵力を引き入れる一切の行為を止めるべきだ」

実に具体的で分かりやすいですね。それは米韓合同軍事演習の中止です。

北朝鮮はあんがい正直な国で、日替わり定食よろしくで相手次第で言うことをくるくる変えるムンよりもよほど「誠実」です。

正恩の言っていることは、市民語に翻訳すれば、ざっとこんなことです。ふんぞり加減で腹を上にしてお読み頂くと実感がわきます。

「わしは核武装を止めると一度たりとも言ったことはない。ムンよ、近こう寄れ、苦しゅうないぞ。ピョンチャンの御礼にピョンヤンに来るか。よしよし。ウイ奴よ。
ところでムン、お前はこの恩をなにで返すのだ。土産だ土産。わしに言わすな。もちろん、米韓合同軍事演習の中止であることは分かっておろうな」

おそらくムンは乗るでしょう。そしてこの珍道中に、バッハ会長までが同道するというのですから、もはや真冬の笑劇です。

ただ、ムンに忠告したいのですが、ピョンヤンに行くのは勝手ですが、米韓合同演習を了承したら最後、水の泡となりますよ。

北もあれほどくどく要求している以上、この話はチャラでしょうし、一方米国の制止を振り切って行ったら最後、今度は米国は韓国におかまいなしにムンの頭越しに撃つことを躊躇しないでしょう。

行くも地獄、退くも地獄、さてどうしますかね、ムンさん。

さて、会長が会長なら部下も部下なようです。

「国際オリンピック委員会(IOC)委員を務めるアンジェラ・ルッジェーロ氏(米国)が、平昌五輪のアイスホッケー女子に出場した南北合同チームに関して、「ノーベル平和賞に値する」と発言した」(産経2月11日)

ぶっはは。やれやれ、この女性委員は、IOCの恥の上塗りをしたいようです。

バッハ氏にあたえられるべきは、オリンピック憲章第50条違反の査問会です。

ま、もっとも倫理委員長がパン・ギムンですから、どうにもならんか(笑)。

とうぶん私たちは、この三流の田舎政治芝居を見させられるようです。

 

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コメント

スポーツで橋をかけても、渡れるとは限らないですよね。

ベルリンオリンピックって結局なんだったんでしょうかね?

なるほど、あまりに北朝鮮のオリンピックへの動きが速い、と思っていたら、裏でバッハ会長が音頭を取っていたんですね。

バッハ会長もすべてを”話し合いで“とする、平和主義者なのでしょう。これまでの北朝鮮の歴史が示す通り、西側の平和主義者をとことん利用されるのは目に見えています。どこから見ても北朝鮮の手のひらの上の出来事なんですけどね。

純粋培養された世界にどっぷり浸かって、自分の力を過信する見本のようです。ドイツのメルケル首相と同じ運命をたどるのでしょうか。

それにしても、隣の国でやっているオリンピックなのに、大事な競技はすべて夜中です。そういえば2年後の東京オリンピックも真夏の8月開催です。

私も長くスポーツをやってきましたが、あえて最悪の季節、最悪の時間にやるなんて 馬鹿げています。スポーツ大会ではなく、ショーなんだ、と言われても、膨大なお金と、化石エネルギーを使い、地球環境から見ても最悪です。

そして、今繰り広げられている、オリンピック政治ショー。もうこのようなオリンピックなんてやめてほしいですね。

とはいえ、女子スキージャンプの銅メダル良かったです。悲壮感が漂っていただけに、ホッとしました。

ピョンチャンオリンピックに関しては、選手がけがをしないことだけを祈っています。

おそらくインフラが整う国はアルプスのあるヨーロッパか、北米、日本ぐらいでしょう。次は北京だけど、何処から雪を持ってくるんだかね。

平昌五輪外交の田舎政治芝居とモリカケ印象操作で国民が辟易しきった頃に半島有事が起きたとします。
被害の出方によっては、この芝居の演出家兼脚本家のメディアが一斉に右旋回する可能性があります。
その時新聞社に潜むある者は、今一度日本を敗戦させる為に戦を、ただ感情を推す者は、名誉や正義の為に戦をと、安倍首相の背中を押すはずです。
それに流されるのが1番の日本の不幸だと私はずっと危惧しています。
こんなに馬鹿げて不条理で自業自得なモノを、嘲笑わないで距離を置く。という修行が今こそ必要ですよ。そういう意味で
池田信夫氏と久々に意見が一致したなと今朝のアゴラを読みました。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180213-00010010-agora-soci

誤解の無いように、決して今朝の記事で管理人さんが嘲笑っているという意味では決してありません!

ふゆみさん

私は池田先生の「北朝鮮のスリーパーセル(工作員)は東京にも大阪にもいるだろうが、そんなものは戦争になったら大した脅威ではない。」という説明に、

何故大した脅威ではないと言えるのか?と問うたのですが、相変わらず消されちゃいました。

新潟知事がスリーパーセルはコスパが悪いと述べていますが、北朝鮮は現実にコスパがいいような事はしていません。

唯一核開発はなるほどコスパは良いでしょうが、日本から中学生の少女を拉致して運び込み、生活させるコスパの良さって何なのかわかりません。

池田先生がマスゴミの手のひら返しの国民煽りを危惧するのはわかりますが、今の国民がそんなの目の当たりにしたら、鼻白むだろうことは当然で、たとえば沖縄二紙が、いけいけ米軍、自衛隊、北朝鮮をやっつけろ!みたいな記事を書くとは到底思えません。すればすごい事ですが。

というか、あれだけマスゴミが煽っても国民は安倍政権を支持しましたし、名護の市長選は違う結果になりました。

池田先生の危惧も時代遅れになっていると思います。その反面スリーパーセルなど大した事ないというのは理解不能です。

新潟知事は武器を隠し持つのにもコスパが悪いと書いていますが、ヤクザはコスパが悪くても武器隠し持っていますし、たとえば通勤しようとする自衛隊幹部を交通事故に見せかけて衝突して暗殺するというようなら、特に武器も必要ありません。

ふゆみさんが池田先生と意見が一致したということであれば、このあたりどういうお考えなのか、ご教授いただければ幸いです。

個人的な見解ですが、今回北朝鮮有事となれば、日米同盟、日米感情はより一致するだろうと予想し、将来の対中共対策において、血の同盟が築けるのではないか?と思えて、それは期待しています。

かつてさん、おっしゃりたい事理解できます。私も池田氏の書いたスリーパーセル戦争に脅威無しの部分は不同意です。
というか、スリーパーセルは三浦氏もブログで反論されているように元から居る在日ではなく昨今大量に出入りしている渡航者に紛れて増えている訳で、こんな門戸も情報管理も自由過ぎる状況自体が戦争に脅威をもたらします。
戦争になる前に整備して当たり前の事柄をヘイトだの差別だのと阻まれている間に、一体何年何ヶ月たってしまうのやらと思いますよ。

日本の選挙結果が都議会選を最後にメディア誘導に反する結果を出すようになったのは確かですが、これは世代間ギャップと
重ねて私は見ています。
花の咲いたと言われる団塊以上の世代をメディアが右旋回して煽って、もっともらしい左側の重しが消滅したら、うちらが瞳孔開いて絶句するような極右なコールを国会前で合唱する還暦越えの人達が出てくると思います。
沖縄2紙や東京新聞なんかは既に儲け度外視に振り切れているようなのでなさそうですが、朝日毎日といった全国紙とテレビは手の平いつでも返します。
今みたいに破綻した左巻きの絶叫だからこそ毅然とはねつけられますが、自分に近い意見をもっと過激に煽情的に、年上世代から言いつのられるのは中々難儀です。
まあ、素人のおばさんの考え事なのですがね。
またふゆみが妄想してると怒られそうです。
ここの管理人さんはいつも書く際に、一般常識の範囲内に心情の着地点を置かれているのが日々読み取れ、勉強になります。

ふゆみさん

返信ありがとうございます。そうですか、やっぱりスリーパーセルに関しては不動ですか。と、思うのですよね。まともな感情なら。

さて、問題は朝日毎日やワイドショーなどの手のひら返しですよね。

でも、やっぱり池田氏の懸念は懸念だと思うのです。というのは、12年戦争当時と状況が全然違うと思うからです。あの当時とは兵器や移動力が全然違います。北朝鮮有事になっても、おそらく戦闘そのものは数日で終了すると思うのです。

あっという間に国民は日常に戻るのではないでしょうか?

2000年からの米国の戦争を見てると数年を経るようなものはなかったですよね。ましてや北朝鮮の場合は陸軍の投入はないと思います。

中共軍が侵攻して制圧すると思います。そのあとの国際会議が延々と続くし、日本は少し論調は変わるでしょうが、過激になる暇はそんなにないと思います。

ただ北朝鮮の核兵器が使われて街の一つが消えるかもしれませんが。

ただ、そうなっても、やっぱり「戦争はいやだ」ってなると思うので、そんなに変わんないんじゃないですかね?

失礼しました。誤字がありました。

不動ですか、でなくて、不同意ですか。でした。申し訳ありません。

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