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2018年2月21日 (水)

米国の「同盟国」から外された韓国

025

米国は韓国に疲れています。「韓国疲れ」(Korea Fatigue)という現象です。 

今に始まったことではなく、もうかれこれ一年前になりますが、日経新聞の鈴置高史記者がこの米国の気分を紹介しています。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/032100099/

「米国の外交界には「韓国疲れ」(Korea Fatigue)という言葉があります。日本の足を引っ張ろうと韓国政府が「日本の首相を米議会で演説させるな」などと無理難題を言うようになったからです」(日経ビジネスオンライン2017年3月23日)

「韓国疲れ」ですか、言い得て妙です。 

この鈴置記者の記事が書かれたのは、ちょうど1年前の春のことです。 

そのとき、韓国は決定的な外交上の失敗をしでかしています。THAADの地上配備について、米国を裏切り、中国の意のままになったのです。 

2016年10月の末に韓国は、中国と既にTHAAD配備撤回とワンセットになった関係修復の密約をしてしまいます。 

内容はいわゆる「三不の誓い」といわれるもので、韓国は中国に三つの起請文を取られています。 

第1の誓い 中国様がお怒りになるTHAADの追加配備をいたしません
第2の誓い 中国様がお怒りになる日米韓の三国同盟など結びません
第3の誓い 中国様がお怒りになる米国のミサイル防衛システムには参加いたしません
 

重大な裏切り行為で、さすが米国もこれには驚き、米国の首脳が対応策に追われます。以下経過は、鈴置氏の前掲記事から経過を引用させていただきます。 

■米国のTHAADを巡る対韓圧力
2016年
12月20日 安全保障補佐官に内定のフリン元陸軍中将、訪米した韓国政府高官に「THAAD配備は米韓同盟の強固さの象徴」
2017年
1月31日 訪韓を前にしたマティス国防長官、韓民求国防長官に電話し、THAAD配備を確認
2月2日 マティス国防長官、訪韓し「北朝鮮の核の脅威が最優先課題」と表明、THAAD配備も再確認
3月1日 マクスター安全保障補佐官と金寛鎮・国家安保室長、電話会談し「THAAD配備を再確認」
3月1日 マティス、韓民求の米韓両国防長官、電話で会談しTHAAD配備を再確認
3月6日 米軍、THAADの一部機材を烏山空軍基地に搬入
3月17日 訪韓したティラーソン国務長官、会見で「韓国の次期政権もTHAADを支持することを期待する」

 米国は、一貫して東アジアの安全保障体制は、米国をハブにした日米韓三国軍事同盟(のようなもの)で維持してきたと考えていました。 

ところが、この3か国の中で韓国だけがモンスター・クレーマーでした。 

常々ことあるごとに、「ひどいや、日本のほうをひいきにしているんだーい」とか、「日本は歴史問題を解決していないから一緒にやれないやーい」といった、まるで子供のようなダダをこねては米国オジさんを困らせていたわけです。 

米国は、それが韓国の媚中外交に真の理由があると百も承知の上で、「なぁ、日本さんよ、慰安婦問題でツノを突き合わせるのは不毛だ。韓国さんはあの調子だから、ここはひとつ大人の日本から折れてくれないか」ということで、結ばれたのが慰安婦合意です。 

ま、結果はご承知のとおりで、これもひっくりかえすのですが、それはもう少し後のお話。 

この外交的小児病は、THAAD騒動という米韓関係が瓦解する危機の際ですら、遺憾なく発揮されました。 

Aflo_owdg897016http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/032100099/

韓国に立ち寄り、慌ただしく中国に飛ぼうとしていたティラーソンに対して韓国が言ったセリフがなんと、「日本とは飯を一緒に食ったのに、ボクとは食べてくんないのか(泣)」です。 

冗談で言っているのではなく、中央日報(2017年3月18日)はマジメにこう怒っています。
http://japanese.joins.com/article/018/227018.html?servcode=A00&sectcode=A20&cloc=jp|main|top_news 

「予想されていた尹長官との夕食会がなかった。韓国側は今回の訪韓を契機に両国外相間のスキンシップ強化を内心望んでいた。
このため外交部は当初、夕食会の日程を構想していたが、ティラーソン長官は個人の日程を消化するという立場だった。外交部は招待を断られる格好となった。ティラーソン長官は岸田外相とは16日午後5時40分から1時間ほど業務協議を兼ねて夕食会をした」

このように常に日本と比較したがるわけで、「三不」裏切りをした国が、なんの関係もない日本と比較して、「ひどい、冷たくされたぁ」と泣きじゃくるのですから、米国もたまったもんじゃありません。 

安倍氏が米国議会で演説した時も妨害に精出してみたり、先日のトランプの訪韓時にも、日本より1日多いだの少ないの・・・、もう笑うしかありません。 

鈴置氏によれば、もはや米国外交当局者は怒るという段階を通りすぎて、呆れる、あるいは疲れるからコリアのことは考えたくないといった段階にまで至ってしまったようです。 

「米国の外交担当者は一時は韓国人に会うのも嫌がるようになった」(前掲)そうで、そして決定打が今回のどっちの味方かわからない「ピョンヤン五輪」におけるムン閣下の異常なハッスルぶりです。 

Jy
さて米国はさる2月16日、鉄鋼とアルミニウムの輸入増が安全保障上の脅威になっているとして輸入制限案の具体的な検討に入った模様です。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-02-18/P4APXT6S972801 

この措置自体は貿易戦争を引き起こしかねていもので決して好ましくありませんが、商務省の最大のターゲットは中国です。

一方米国は、カナダ、ドイツ、台湾、日本といった同盟国は除外するとしています。

あれれ、韓国は?

はい、韓国はこの「同盟国」指定から漏れているのです。

「問題は米国の主な友好国のうち、対象12カ国・地域に含まれたのが韓国だけだという事実だ。米国に鉄鋼を最も輸出しているカナダ、韓国とほぼ同水準のメキシコをはじめ、日本、ドイツ、台湾などは全て対象から外れた。
韓国政府は軍事同盟国であり、自由貿易協定(FTA)の締結国である韓国がリストに含まれた理由すら把握できずにいる」
(朝鮮日報2月19日)http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/02/19/2018021900978.html

 これに対して、ムンは「米国の対韓通商圧迫、文大統領は強硬対応を指示」だそうです。 

「米国は最近、同盟国の中でも韓国だけを対象に、化学・半導体・洗濯機など主力輸出品目について全方位的に通商圧迫の水位を高めてきた。
これをめぐって、韓国の財界や外交関係者の間で「韓国が新政権発足以降、対中外交を強化し、米国との調整がなされない状況で急激に北朝鮮との関係改善に乗り出したことから、米国側が安全保障と通商問題をリンクさせようとしているのではないか」という疑問が持ち上がっている。
 文大統領の「堂々、かつ決然とした対応」という指示も、こうした中で出た。これは、韓米間の通商上の懸案をめぐり米国との対立も辞さない、という意味だと解釈されている」(朝鮮日報2月20日)http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/02/20/2018022001275.html

というわけで、米国は韓国をもはや「同盟国」とは見なさない、準敵国として想定し始めているということのようです。 

 

 

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コメント

ほんとに疲れますよね。めんどくさいし。利敵行為すぎて誰からも支持されないし準敵国認定されてもしょうがないくらいです。韓国もよく考えればわかるでしょうに。アメリカがTPP離脱を宣言し、米韓FTA破棄を示唆、いままたTPP復活の検討をしだしたのも原産地規則の問題だということが。部品の海外依存度が一番高い韓国だからこそ真っ先にわからなきゃいけないのになにやってんだか。

原産地規則 域内生産部品なら税優遇
http://www.sankei.com/smp/economy/news/151030/ecn1510300021-s.html
TPP交渉では、自国産業への影響を懸念するメキシコが付加価値の合計で60%以上を要求した。タイや中国などTPP域外からの部品調達率が高い日本は40%程度を求めていた。

洗濯機のセーフガードも発動されてしまってますます産業に打撃が。そしてますます支持率も下がる(笑)これで韓国人が倒閣運動に走ればアメリカも一安心くらいはできるかもしれませんね。

私の思っていた以上に米国の南朝鮮パージ(斬り捨て)は進んでいるのですね。
最後の別れ目は、ムンムン大統領の訪朝でしょうかsweat01

ただ、朝鮮人気質として自分達の都合の悪い物は見ない聞こえない。
1ミクロンでも良と感じれば無限過大解釈。
最後は後頭部殴られたannoyですからね…sweat02

南朝鮮の同盟国の看板を米国がバッサリと一刀両断しない限り彼らは気付かないように思います。
その前に気付いたクネクネはムンムンよりも少しはマトモだったのでしょうね。

うーん、なんせオリンピック前にハンギョレの記者を広報官に据えちゃうような政権ですからねえ。
いくら前が酷かったからといって、反動で圧倒的な支持を得たといってもすぐにボロが出るわけで。。

どこぞの国のとある民主党政権時代ともちょっと似ていますが、違うのは南北朝鮮という同族間で微妙な距離感を保ちつつ65年経ったこと。
米ソ冷戦時代はそれで干渉地帯としてバランスを取っていたものの、南の成長と中国の台頭で状況は激変。
で、自分達こそ「何でも世界一!!」と勘違いした南が今頃になってドン詰まってる感じですね。

本気で米国が引いたら、日本~グアムが最前線になってしまいます。一番割りを食うのは日本ですよ。

今時南朝鮮とかいう言い方を使っているのはネトウヨか北朝鮮ぐらいですよ。共産党ですら使っていない。使っている人は北のシンパかネトウヨレベルの人ってことですよ。そもそも政府が韓国を使っているのにそれに反発するのは意地が悪い。支那にも言えることだが。

イヴァンカは何をしに行くのでしょうか?

気になりつつも黙ってしまった自分とは違って、きちんと指摘できるその勇気がすごい。尊敬します。

いろはさん、
>韓国人が倒閣運動に走ればアメリカも一安心くらいはできるかもしれませんね。
そっちが近道だと思います。根本的に解決とかは不可能で、半島が混沌としている方が高麗連邦よりまだマシです。
休戦ラインではっきり対立していた頃の韓国はもはや彼方、形だけ同盟でデタラメな優先順位に一喜一憂する今の韓国に米国はそりゃー疲れるでしょうね。
中国が拡大する時にはいつも半島が尖兵役で、日本は半島に入り込むといつも面倒みすぎて最後はドツボにはまってきた。このサイクルは、尖兵が内ゲバでグダグダになり、日本はどっちの面倒もみすぎない事で断ち切るべきで、政府は対応できているように見えます。

ふゆみさん

もし倒閣運動から保守政権が樹立してもやっぱりまだまだ揉め事はあるんでしょうね(汗)誰もが嫌気をさす気持ちはわかります。朝鮮半島は大国の陣取りゲームがありますからその影響で政治が不安定かつ病的な権力争いが発生するのも宿命とも言えます。だからこそ自由主義陣営にしっかりくっついとけよという話なんですが(笑)

最近また中国がアメリカから帝国主義的な大国はいらないと言われ、中国の膨張からも明らかなように「戦勝国」である中国は日本がかつて殖民地?にしていた国々を勢力圏におさめようとしているわけで。日本という視点だけで考えた場合、もし日本がその国々を放置して共産化、そしてまた民主主義に戻ったとき、「過去日本が殖民地にしたからこうなった!」と言われたら戦後レジームの上塗りになりかねない。だから断ち切るという発言にyesとはなかなか言いにくいものがありますが、気持ちは十分わかりますよ。

いろいろ面倒ですし、ただただ早く北朝鮮や中国が民主化されて色々な文書が出てこないかなーと思っています。

ふゆみさんが断交とか言ってるわけじゃないことは理解してます。ちょっと誤解されそうな言い回しで失礼しました。

中華三振様、
>ネトウヨか北朝鮮ぐらいですよ。
>共産党ですら使っていない。
>政府が○○と使っている。
との意見をいただきました。

私が価値観を共有しない隣国を南朝鮮と書いているのは、嫌いな国に対しての意地悪で書いているだけで他意はありません。

ただ、上記三点の理由では南朝鮮と書いてはいけない理由にはならないように思います。
何か明確な理由があるのであれば教えていただければと思います。

勿論、波風を起こす気はありませんので南朝鮮との表記に、ご不満・不快感があるのでしたら、こちらでは南朝鮮と書かぬよう注意させていただきます。
m(__)m

いろはさん、深慮お手数おかけします。大丈夫ですよ真意は誰もが読めていると思います。どっちかというと私はここのコメ欄では断交とは反対の戦略的交際派ですしね。
嫌韓や韓国疲れの共有は、プロパガンダに無関心故に誘導されがちな大勢の流れを変えるのに役立ちましたが、そろそろ団扇の手を緩めて一旦空気をなじませるのが良いと思います。
日本はずっと一本の歴史を歩んできた幸せを知っている反面、1本道を善しとし過ぎるリスクを余程自覚していないと忘れがちです。国が歩んでゆくという表現をする時に、国交毎の交差点で信号待ちをするような付き合いが多いですね。
表看板だけ信号待ちさせておいて地図を見て横道から半分行かせたりトランジットする国の方が多いのです。

中国の習体制は今回覇権を世界の海だけでなく宇宙にまで伸ばしてますので、プツっと戦線が切れる際に核を使うのはあの国なのではとも思います。

中華三振様、
南朝鮮という表現が
>ネトウヨか北朝鮮ぐらいですよ。

という根拠は何でしょうか?ネトウヨで南韓という使い方を見た気がしますが、南朝鮮という使い方は見た記憶がありません。

むしろ南朝鮮という使い方をする⇒ネトウヨ認定なのではないでしょうか?

なんとなくこの南朝鮮を使うのはネトウヨだというのは、それだけでヘイトの印象を受けます。

本文と関係ないところで申し訳ありません。

ふゆみさん

なるほど戦略的交際派とは頼もしい。確かに謝罪一辺倒でも怒ってばかりでもダメだし、言い得て妙ですね。いいお勉強になりました。ありがとうございます。中国が核を使うほど非理性的とは思いたくない(笑)しかしながら夢が壮大すぎてついてけない。

かつて…さん
ネトウヨ系のまとめサイト(具体的にはNEWS USなど)とか見たらそこら中で南朝鮮やらチョンとかいう言い方をしている人はいくらでもいますよ。
朝鮮半島の場合ドイツやベトナムと違って外務省といった政府筋が使い続けていることもあって国の正式な名前が一般に広まっており、南北での比較に用いるのならともかく、韓国単体を指す時にわざわざ南朝鮮という呼称を使うのは恣意的だと思いました。
以上長文失礼しました。これ以上は話題がずれるので止めます。

「南朝鮮」という表現は推奨できません。
私は左派の言葉狩りには強く批判的ですが、この呼称はいわゆるネトウヨ世界で使われている侮蔑的表現になっています。

本来、この呼称は北から見たもので、彼らは自身を「共和国」(←どこが)、韓国を「共和国南半分だということで「南朝鮮」と呼んでいます。
韓国は北をプッカン(北韓)とよぶのと同じです。

しかし、いつしか韓国をまともに呼んでやらないことが愛国的だと勘違いしている人たちが、この北の呼称を密輸したようです。

私は国の呼称は、原則その国が使う国名、あるいはその略称としています。

管理人様、
了承いたしました。
此方では韓国と書かせていただきます。
お騒がせいたしました事、申し訳ありませんでした。
m(__)m

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