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2018年3月21日 (水)

山路敬介氏寄稿 「財務省文書書き換え問題」、私はこう考える その2

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山路敬介氏寄稿の2回目です。 

                             ~~~~~~~~ 

         ■ 「財務省文書書き換え問題」、私はこう考える その2
                                                                                      山路敬介

承前 

今後の国会の展望

今回の最大の問題点は国会に提出された書類とその時点での決済書類に齟齬があった点で、これだと内閣が国会を軽視したという理解を生む事は必然です。
 

また、「憲法をないがしろにする行為だったと言わざるを得ない」というのが大勢の見方かと思われます。 

はっきり言って、内閣が乗り越えなくてはならない関門はここだけです。 

ここで問題となるのは結果的に「書き換え前の決済書類」と、現在ある「書き換え後の決裁書類」のどちらを「真」とするか、というところに収斂されます。 

「不備な決裁を真正なものに正した」という理解で言えば、時間的・形式的に相前後するとはいえ上記の批判は免れる一方、「書き換え前の決裁書類」が真正となるならば過程の国会審議は全部が無駄になり、内閣の立場は非常に苦しくなります。 

だから、麻生大臣は3月14日の会見で「書き換えは国会対応担当の本省理財局で行われたもので、答弁が誤解を受けないようにするために行ったと聞いている」と、佐川氏の答弁を否定せず「決裁後の書き換え文書が真正だ」という前提に予防線を張っているのだと思われます。

しかし、いくら両書類の差異がわずかなものとはいえ数だけは多くあるのですから、野党はこの点を重視して、遠回りのようでもネチネチと一々に「内容」で責める事の方が時間はかかるかも知れませんが、はるかに倒閣に結びつきやすいはずです。
 

かつての共産党・故上田耕一郎氏や旧社会党・故楢崎弥之助氏が生きていたら国会の場で必ずそうしたでしょうが、自民党の若い衆と比べても野党は全然幼稚なおぼっちゃま君達だらけなので、「攻め手」も持久戦も不得手なのです。結果、安部総理に舐められ苦渋を飲まされて終わりです。

野党のやり方は全く意味のない昭恵夫人の証人喚問にこだわり、マスコミに左右されやすい情報弱者の「気分次第」に期待をかけている有様ですから効果は限定的です。
 

受ける情報そのものに幾分の問題があったとしても、日本国民は例えば韓国民とちがい、ある時点でふと立ち止まって物事を考える性質が強いので、マスコミに形成された表面的「世論頼り」では長続きしません。 

今の倒閣を目指す野党連合が、能力がない上にまとまりがなく稚拙な戦略しか立てられない愚は、またしても安倍政権に対するオウンゴールとなって終わるでしょう。

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■証人喚問は「ほぼ無意味」

長妻昭氏は何処でも何人でも狂ったように「証人喚問」を声高に言い続けますが、こんな時だからそっくり返って言うのは構わないのですが、そんなもの真実の追究には何の役にもたちません。
 

籠池証人喚問にしても混乱を招致しただけに終わり、肝心のことはさっぱりわかりませんでした。

佐川氏は呼ぶ価値はありそうですが、地検の調べが入っている中で元々話せる範囲が限られている事にくわえ、刑事訴追を受ける可能性のある部分は証言を免除されているのですから、ほとんど意味はありません。

しかも国会答弁で見るとおりハナから野党を馬鹿にしきっているので、効果は上がらないでしょう。野党のとんちんかんな質問を聞くだけ不快になるだけのものです。

長妻氏は「昭恵夫人を呼べ」とか、「谷氏を呼べ」などと張り切って言いますが、書き換え前の文書には籠池氏の言葉で籠池氏の都合に合うように昭恵夫人の言った事としてしか書かれていず、しかも「書き換え問題」に関する直接的・新規性のある記述はなく国会に呼ぶ根拠も条件も満たしておりません。

それとも、私たちはまたしても詐欺師の残した言葉に右往左往しなければならないとでも言うのでしょうか?

ところで長妻氏はリベラルを標榜する国会議員のくせに、人権をどう考えているのでしょう。

国会という公開の場で個人に証言させる行為は、一時的に完全な人権を停止してもでも公益性のほうが勝ると判断される場合にのみ可能な国会の重大な行為です。

そうした点から、当然に呼ぶ人間の人選は事件の本質に迫るだけの要素や蓋然性がなくてはならず、財務省の「書き換え」に関連する不正行為を究明する目的の国会に昭恵夫人・谷両氏の招致など論外です。

何ら実力のない未熟な議員をかかえて長妻氏の苦しい事情はわかりますが、理屈に合わない倒閣運動丸出しで実に下品です。

もし本当に真実を解明したいなら、野党に出来そうなポイントとして近畿財務局に絞るべきで、あるいは噂のある中央公園や給食センターの補助金を付けた経緯や地歴まで洗い出して積極的に公開するべきです。それは結果として「空振り」でもいいのです。

国民は財務省に隠された「真実」をまず知りたいのであって、その上で安倍政権への自分の判断をしたいのですから、その為にこれだけ苦労して這いずりまわってやっているという事実を国民に見てもらい納得して貰う事が最上なのです。

野党らしく実地の地道な努力をしないで「真実解明~」などとだけ騒いで、宣伝効果が高いと勘違いして意味のない証人喚問によだれを流しているだけでは、これから先も支持率はあがりません。

                                                                                            (続く)

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コメント

 決済=×

 決裁=○

失礼しました。

籠池氏は証人喚問にて昭恵夫人の「よい土地ですから進めてください」という発言は自身で否定していたと記憶しているのですが、無かった事にされているのでしょうか?

> 今回の最大の問題点は国会に提出された書類とその時点での決済書類に齟齬があった点で、これだと内閣が国会を軽視したという理解を生む事は必然です。

> はっきり言って、内閣が乗り越えなくてはならない関門はここだけです。

 国会の軽視にもなりますし、不正にもなりますよね。

> ここで問題となるのは結果的に「書き換え前の決済書類」と、現在ある「書き換え後の決裁書類」のどちらを「真」とするか、というところに収斂されます。

 二つの決裁書類を比較しながら、真実の状況を推定することは可能ではないでしょうか。

> しかし、いくら両書類の差異がわずかなものとはいえ数だけは多くあるのですから、野党はこの点を重視して、遠回りのようでもネチネチと一々に「内容」で責める事の方が時間はかかるかも知れませんが、はるかに倒閣に結びつきやすいはずです。

 ねちねち嫌がらせをすることでしょうが、それでは真実の追求ということにはならず、世論への刺激にしかなりません。野党の頑張っている姿を国民に宣伝することはできますね。

> 野党のやり方は全く意味のない昭恵夫人の証人喚問にこだわり、マスコミに左右されやすい情報弱者の「気分次第」に期待をかけている有様ですから効果は限定的です。

 その通りです。

> 長妻昭氏は何処でも何人でも狂ったように「証人喚問」を声高に言い続けますが、こんな時だからそっくり返って言うのは構わないのですが、そんなもの真実の追究には何の役にもたちません。

 真実の追求にはなりませんね。

> 佐川氏は呼ぶ価値はありそうですが、地検の調べが入っている中で元々話せる範囲が限られている事にくわえ、刑事訴追を受ける可能性のある部分は証言を免除されているのですから、ほとんど意味はありません。

 私としては、佐川氏を国会に呼び、証言をしてもらいたいです。この方が、本件問題の中心人物ではないでしょうか? すべてを正直に語ってもらいたいですね。

>本当に真実を解明したいなら、野党に出来そうなポイントとして近畿財務局に絞るべきで、あるいは噂のある中央公園や給食センターの補助金を付けた経緯や地歴まで洗い出して積極的に公開するべきです。それは結果として「空振り」でもいいのです。

 そうだと思います。もしかすると、国有財産の処分における近畿財務局の不手際、不公正が出てくるかもしれません。こちらの方に興味があります。人間のやることですから、完全無欠でない可能性はあるのかも・・・。

> 国民は財務省に隠された「真実」をまず知りたいのであって、その上で安倍政権への自分の判断をしたいのですから、その為にこれだけ苦労して這いずりまわってやっているという事実を国民に見てもらい納得して貰う事が最上なのです。

 おっしゃる通りです。

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