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2018年4月27日 (金)

南北首脳会談の意味とは

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南北首脳会談が開かれるようです。 

辺真一氏などは「東西ドイツの壁が崩れたようなものとか」言っていますが、そう思いたければ、どうぞそのままそう思っていたらいいんじゃないですか。

この人は昔は朝鮮総連のスポークスマンでしたが、いったんふらふらとその批判者のようになり、またいつの間にか元の定位置に復帰したようです。 

某ジャーナリストは、「南北朝鮮民族の外交的手腕のDNAを感じる」なんて言っていましたし、エコノミストの武者さんなんか「戦後の枠組みが変わる」と手放しのご様子(苦笑)。 

寡聞にして私はコリア民族の「外交手腕」の実例を知らないので、また例によってムンの師匠のノムヒョンのように、バランサー外交を気取って、結局はコケるのかなとしか思えません。 

Photo2007年5月、盧武鉉大統領(当時、右)と 秘書室長時代の文在寅

ムンは、ノムヒョン師の外交が失敗に終わって自らも崖から投身自殺するはめになったのは、太陽政策を妨害する輩が韓国内にたくさんいたからだと考えています。 

ムンの胸中には、師を追い詰めたこいつら、つまり韓国保守が憎い、ひとり残らずムショに叩き込んでくれるという思いがギラギラしているのだと思います。 

そうでなければ、相次いで先代、先々代の前任者を逮捕し、重刑に処するという、まるで中世宮廷劇のようなことが行われるはずがありません。 

そしてかつてノムヒョンが言った「バランサー外交」の第二幕が、その弟子のムンによる南北首脳会談を頂点する南北融和劇です。 

ここで先日紹介した、ミアシャイマーのインタビューの一節を思い出していただきましょう。 

彼は、「台頭する中国が韓半島にもたらす含意は」という質問に答えて、こう答えています。  

覇権国家になった中国に韓国が便乗する可能性がある。そうすれば、韓国は『半主権国家(semi-sovereign state)』になるだろう 

さらには、質問者の朝鮮日報記者が青ざめるようなことを述べています。この一節です。 

経済的には自立性を持つが、外交・安全保障面では思いどおりにはできず、中国のコントロールを受けることを意味する。その場合、韓国は中国という鳥かごにとらわれた鳥になるだろう」  

ここでミアシャイマーが近未来予測という糖衣をかけて言っている、「経済的には自立しているが、外交・安全保障では隷属する」という韓国の状態は、実は既に現実のものとなっています。 

これが半島国家の地政学的位置に支配された両属性というやつで、言い換えれば、二股外交、更に有体にいえばコウモリ外交のことです。

この二股外交は、ムンが獄中に送ろうとしているパククネが既にやってしまいました。 

2016年10月、韓国は中国と既にTHAAD配備撤回とワンセットになった関係修復の密約、いわゆる「三不の誓い」をしています。  

内容は以下ですが、まともな主権国家がやることではありません。これで、韓国は外交的自主権を手放したわけです。

第1の誓い 中国様がお怒りになるTHAADの追加配備をいたしません。
第2の誓い 中国様がお怒りになる日米韓の三国同盟など結びません。
第3の誓い 中国様がお怒りになる米国のミサイル防衛システムには参加いたしません 。

米国はこの公然たる同盟の裏切りに対して、冷やかに対応します。 

下の写真を見ると、日本人の私にはそうとうにみっともない光景に写りますが、ムンにとってはまさに「外交天才」の面目躍如のようですから、どういう神経しているんだとため息が出ます。 

それにしても、そっぽを向くトランプ、上から冷やかに見下す習。見事にムンという男が考える「バランサー外交」が、米中首脳からどう見られているのかがリアルに伝わってくる一枚です。 

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さて韓国は表面的には米国との同盟を維持しながら、中国が考える北の非核化の落とし所を「忖度」しようとしています。

表面的にはムンは米国と同歩調をとるような顔をしていますが、本当の心づもりは北を非核化する気などありません。

むしろ「統一朝鮮」は核を持つべきだと思っているはずで、これがムンの属する親北派の伝統的考え方です。

しょせん同床異夢にすぎませんが、ムンと中国、北の三者の考えは大変に似たものなはずです。

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だから、ムンは南北首脳会談という世界に向けて発信できるステージを使って、中国と北の「非核化」方針を「忖度」しようとしているのです。

「忖度」というのは他者の意志をくみ取って、ていどの意味ですが、 まさにムンは中華帝国勢力下の「半主権国家」として命じられなくとも、その意図を読んでお仕えするのです。

そして南北で朝鮮戦争の「終結」を宣することによって、米朝会談が破綻した場合に備えて、米国が軍事力行使をすることを難しくさせる予防線まで張ろうとしています。

といっても、韓国は休戦協定の当事国ではないので(当事者は中朝と国連軍ですので)、法的にはいくら「終結」を宣しても無意味ですが。

ところで、実は北の「非核化」の姿勢は、中国案とほぼ重なります。 

正恩が言っている「朝鮮半島の非核化」とは、日米のいう「非核化」とは本質的にまったく別物です。 

北にとっての「非核化」とは、米国の「核の傘」を撤去することが前提です。そして長距離核は凍結しても、中距離核は手放すことはしません。 

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3月28日の中朝首脳会談の中国外交部発表によると、正恩は北と米韓が段階的に同時に進む措置(中国語で「階段性、同歩的措施」)を主張しています。 

これだけが朝鮮半島非核化の解決だと、中朝は言っているわけです。 

砕いて言えば、中国はこう言っていることになります。 

「米国さんも東アジアの核をフリーズしなさいよ。そうすれば、北も長距離核をフリーズしますから。お互いに核の脅威からのがれられてウィン・ウィンじゃないですか」 

これが中国のいわゆる「フリーズ・-フリーズ案」です。この方針で中朝は足並みを揃えました。 

中国にとってこの案が実現すれば、単に東アジアが安定するだけではなく、米国の「核の傘」を東アジアから撤去することになりますから、これほどおいしい話はありません。 

一方、北はまったく核を手放す気はさらさらありません。 

4月20日、朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会での正恩はこう述べています。 

「兵器化の完結が検証された」「(北の核は)平和守護の強力な霊剣」「われわれの子孫が世界で最も尊厳あり幸せな生活を享受することのできる確固たる保証」 

また3月10日以降手控えてきた自らを「核強国」と呼ぶ表現も復活させました。これは中国と話がついたことを意味します。 

「(経済と核の)並進の険しい道のりで、わが党は、ただ自らの偉業の正当性と私たち人民の固い信念を抱いて、試練と難関を乗り越え、止まることなく走ってきた。
党と全人民の一心一体の巨大な威力は、私たちの国を世界的な核強国として再誕生させ、世界の政治構図の中心に堂々と載せ立てた原動力であり、根本的な秘訣だった」(朝鮮中央通信4月21日)
 

さて、このように見てくると、これから開かれようとしている南北首脳会談とは、大甘の南北融和というシュガーコートをかけた中朝流「非核化」を宣言する場だとわかるでしょう。 

あ、そうそう忘れていました。正恩が「人民のため、命をかけて1人で南側に行かれる」(朝日4月26日)そうです。

この凛々しき姿を世界に映し出して、「何たる勇気」ともちあげるんでしょうな。といっても、目の前の家に行くだけの話なんですがね。

かくて、ムンは中国様の意のままに落とし所を飾りたてる場を提供し、ついでに正恩の神格化にも一役買うと言うことになります。

 

 

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コメント

 南北会談の本質は文在寅と正恩の野合でしかありません。
韓国は北朝鮮に対する米軍の攻撃をしづらくさせるため、つまり米国から北朝鮮を守る目的も果たしているのだと言う事を良く見ておかなければなりませんね。
本論の北核の取り扱いについての成果には期待出来ないでしょう。

また、南北会談の目玉として「朝鮮戦争の終結」云々の報道が出てますが、日本は朝鮮戦争には直接関係ないので、このような輪の中に入る必要もないし、静観して遠巻きにすべきところです。

肝心なのは北朝鮮の「完全かつ最終的な核放棄」なのであって、そのために決して「圧力」を弱めない事です。
その先にしか「拉致被害者の救出」は有り得ないのであって、外連の南北融和の中にはありません。

なお、24日の朝日新聞に面白い記事が載ってました。
米朝会談前に習主席が訪朝する提案を、正恩が「米朝会談後にするように断った」と言うのですね。
この事について中央日報などでは、正恩はこれまでのところ在韓米軍の撤収を主張していなく、「米朝の間で在韓米軍の意味合いを変える合意があるのではないか」とのうがった見方を紹介しています。

これは考えは面白い事は面白いですが、私は正恩の本心は今日の記事後半の見立てで十分で、これも北核の温存の為の手の込んだ演出的芸当だろうと考えてます。


小泉首相訪朝の時のようにこの後に
中東への大掛かりな作戦or戦争が控えているのかもしれません。
(前回はイラクでしたが今後はシリアorイラン?)
東アジアを平和にして安定させることで安心して在日米軍基地を中東に向かう前線基地として使えるようにしたいのだと思います。
つまり中東と連動しているのだと思います。

朝鮮戦争は、国連軍と北朝鮮の間での交渉の破綻によるものなので、韓国が独自に北朝鮮と仲直りしても、

ただ「韓国が国連から離れた」だけで、間に立って国連をなだめる役がいなくなった

のではないかと思うんですがね、その辺どうなんでしょう。まぁ日本はやることは変わらないので、法整備を進め、その管理者運用者である政治家や政党、裁判官、そして弁護士や弁護士会の行動に注意することが重要でしょう。

 北朝鮮情勢、大変に難しい微妙な段階にあるようです。私としては、トランプ大統領が北朝鮮をさらに締め上げて、ジョンウンがギブアップして国外へ逃亡するというシナリオを理想としておりますが、はたしてどうなるのでしょうか。予断は許されません。

 トランプ大統領もすこし弱気になっているという噂も聞こえてきますが、強気のトランプ大統領であって欲しいです。ICBMだけの凍結という融和策がとられると日本にとっては最悪なものになります。ムンジェイン大統領はそれでもいいのでしょうが、それでは日本が大変なことになりますね。トランプさん頑張ってください。

 私は、北朝鮮の体制の崩壊を切に望んであります。それは、国民が非常に苦しい状況にあるからです。弾圧です。政治犯への虐待情報は、日本人には信じられないほどです。

 

いつも勉強させていただいています。
今日の南北会談、9時半ごろからでしたっけ、ワイドショーなんかでは、文さんと金さんが握手して手を繋いでいる姿をみて感動しているテレビのキャストがいましたけど、いやこれセレモニーだから、と、ちょっと引いた目で見ている自分がいました。
大事なのは、この会談で何が話し合われたのか、と言うことですよね。

一部ネットなどでは、安倍さんが文さんに拉致問題も議題に上げるようもちかけ、文さんがそれに応じたという話も出てましたが、私はあの文さんが日本との約束なんか守るわけがないとふんでました。
想像通り、板門店宣言には拉致のらの字もありません。まあ、宣言はあくまで南北朝鮮の懸案について話し合うものですし、議題に上げる訳ないよなぁと思ってました。
人道問題として、さしあたって今後行うのは離散家族の再開、それだけ。

さて、日経新聞に、宣言の全文が出ていましたので、読んでみました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29946230X20C18A4000000/

凍結していた事業の再開、つまり韓国が予算つけて北を援助すると言うことですね。
核もミサイルも放棄しておらず、国際社会の経済制裁が解除されてない段階で、「援助します」と文大統領は公に宣言してしまいました。

そして注目は3の1と4、ですね。

(1)南と北は、いかなる形態の武力も互いに使用しないという不可侵合意を再確認し、厳格に順守していくことにした。

これ読んで「今まで双方とも守ってなかったのかよ」というツッコミを入れたくて仕方がありませんでしたが、ぐっとこらえて、改めて「武力を使わない」という所が重要に思いました。

核ミサイルがあろうが、生物兵器があろうが、ICBMがあろうが「韓国、お前んとこには撃たないから」と言ってくれているわけで、文大統領としては統一後の抑止力としての戦力が欲しいでしょうから、ミサイルや生物兵器への言及は一切なしでした。想像通り。

(4)南と北は、完全な非核化を通して核のない朝鮮半島を実現するという共通の目標を確認した。

朝鮮半島の完全な非核化、ああやっぱり言ったか、という感じですね。
でもこれ在韓米軍の立ち位置をどうするのか考えて言ってるのかわかりませんし、米国がどう受け取るかは未知数です。
米軍が去り北主導で統一がなされた場合、初代大統領は金さん、韓国は中国の影響下に半主権国家として生きることになるでしょう。文さんはどこまで読んでるのでしょうね。

この板門店宣言にある「朝鮮半島の完全な非核化」は、米国の核の傘から外れろと言う北朝鮮のメッセージを韓国が受け入れたに等しいものです。
文さん理解してるのかな。
それとも理解した上で「どうせ北のミサイルは南を狙わない、狙うのは日本だw」とタカくくっているのでしょうか。

安倍さんは「北朝鮮の具体的な行動を注視したい」という趣旨の発言をされてましたが、今後はそこが重要になってくるでしょうね。
北も南も基本的に約束を守らない国なので、今後の半島情勢はちょっと読めない感じですね。

 南北融和は絶対に難しいとしか思えません。

 金正雲も文ジェインも共に嬉しそうに写真には写っておりますが、同床異夢に終わるだろうと私は推量しております。今後、お二人だけで決められることは何もありませんよ。
 南北統一は東西ドイツの統一ができたような条件がなければ無理でしょう。東ドイツでは、共産党政治体制が崩壊し共産主義イデオロギ-がなくなり、行き場を失った旧東ドイツ国民を西ドイツが大きな経済力で包み込むことができました。

 南北朝鮮にそのようなことができるでしょうか? 統一に当たっては、まず、北朝鮮の共産主義イデオロギ-(チュチェ思想)が消失していなければなりませんし、もしくは韓国の民主主義イデオロギ-消失していなければなりません。問題は、このイデオロギ-の違いだと思います。 南北朝鮮の場合は、チュチェ思想を文ジェイン大統領が信奉していると言われますから、チュチェ思想で統一できてイデロギ-の違いは簡単に乗り越えられるだろうと単純に思っている方々も多いと思いますが、そう簡単なものではないと私は見ております。曲がりなりにも民主義体制を長年続けてきた韓国国民が素直にチュチェ思想を受け入れると思えません。

 東西ドイツの場合は共産主義イデオロギ-が完全に敗北したという客観状況がありましたので当然の帰結として西ドイツの民主主義イデオロギ-に旧東ドイツ国民は行くしかなかったのでしょう。

 わたしは南北朝鮮の融和・統一は、イデオロギ-の問題が解決しなければ無理だと思うし、それは簡単にできることではないと考えます。

 小さな沖縄の、政治集団であるオ-ル沖縄がイデオロギ-の違いから分裂の兆しを見せておりますが、個人の自由が認められる国家の国民はなかなか一つのイデオロギ-の下で融和することができないのでしょう。同じく朝鮮の場合も、両国国民の融和・統一は、平和的な手段で可能となるものではありません。北朝鮮の強い強権主義の指導者が独裁をしないかぎり無理でしょう。南北統一は結局は金正雲が有利になる筈です。

 韓国主導の統一が可能なのは、アメリカが北朝鮮を攻撃し金体制が消滅してからのことでしょう。

 金正雲も文ジェイン大統領も満面の笑顔でほんとに嬉しそうですが、お二人とも将来の亀裂を想像もできないようです。今度の南北会談の融和も一時的であり、オ-ル沖縄と同じく分裂することが決まっておりますよ。


 

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