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2018年4月25日 (水)

独裁者もつらいよ

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今日も二本立てです。山路氏の寄稿もぜひお読み下さい。

さて今の北朝鮮情勢は、夾雑物を取り除けば、そんなに分かりにくい図式ではありません。 

夾雑物とは、ひとつはムン・ジェインであり、もうひとつは日本の野党・メディアの野次です。 

この夾雑物諸君たちにかかると、日本は米国に力いっぱい尻尾を振るポチであり、米国に自国の安全も、拉致被害者の救出も懇願するといった惨めな存在ということになります。 

ですから「蚊帳の外」の日本は、韓国が北と共に進める融和の流れに乗り遅れるな、というわけです。 

ここから導き出される北対応としては、ムン政権とほとんど一緒になります。 

南北融和こそが平和の到来の証ですから、非核化も同じ文脈で考えます。 

要は、米国を圧力路線から引き離して、韓国と同じ融和路線に持ち込めれば万事オーケーということになります。 

すると、北は核を絶対に手放しませんから、米国が怒っているICBMだけを凍結し、中距離弾道ミサイルは「やがて」段階的に解決すりゃいいじゃないか、ということになります。

実はこれこそが、北の言い分そのものです。

北の「非核化」とは包括的非核化(全面非核化)ではなく、長距離ミサイルの凍結しか意味しません。 

え、これだと韓国にも核ミサイルが届くだろうって。大丈夫です。正恩は同じコリア民族を狙わないと約束してくれましたしね。 

となると、標的は我が日本だけということになりますから、三方両得じゃないですか。 

米国に向けられた長距離ミサイルはなくなって制裁解除してくれますから、もちろん北は万々歳。 

韓国も一安心。その上にムンの師匠だったノムヒョンから叩き込まれた南北統一にも繋がります。

米国だって、本土に届くミサイルがなくなって安心できますから、よかったねぇこれで万事うまくいく、というわけですね。

ま、唯一日本だけが貧乏.くじ引くんですがね(苦笑)。

北はこれで稼ぎ出した時間で、弾道ミサイルの誘導技術や、指令系統の整備、なによりも再突入や核の小型化も出来ちゃいます。 

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なになに、正恩が20日の党大会で「核弾頭を弾道ミサイルに搭載するという作業が完成していることを考えると、大陸間弾道弾の発射実験は必要なくなった」と言っているって。 

ご冗談を。完成していると言わなきゃ、国内をなだめられないから、そう言っているだけです。 

西側の軍事専門家で、北の核が完成していると言っている人は皆無に近いんじゃないですかね。 

もし、正直に正恩が、「完成していてないけど、米国に押されて、核実験と長距離ミサイル実験を中止し核実験場も閉鎖する」、なんて言ったら、独裁者のメンツ丸潰れですからね。

核実験を止める」ですって。止めるじゃなくて、当面は「やれない」の間違いです。

プンゲリは坑道が崩落してもう使えません。使えないもの閉鎖して、恩を着せるなと言いたいですね。

でも、日本のメディアだけは「北核実験中止」なんて嬉しげに北のプロパガンダに協力してくれますから、ありがたいことです。

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それはさておき、独裁者だって絶対権力を握りしめるためには、気に食わない奴らを粛清したり、好きでもない隣国のボスに「お兄様」と抱きついてみたり、人民諸君に「安心しろ。もう核ミサイルはできているんだ」と胸を張ったりと、けっこう気を使っているですよ。 

その上、トランプの特使のオットロシイことこの上なしと言われる怪人・ポンペオまでがお忍びでくるんですから、独裁者稼業も楽じゃない。

ちなみにこのポンペオ訪朝については、日本に事前通告があったそうです。

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ところで、一度、この独裁者君の立場に身を置いて考えると、世の中よく見えてきますよ。 

独裁者君は、もうこれ以上譲れないと思っているんです。

初代から半世紀以上も家訓よろしく、「核を持った強盛大国を建設するんだ」と国民を叱咤激励してきましたからね。 

一日3杯の飯を1杯にし、一家に3個の電球をひとつにして、コメ食えなきゃ家畜用トウモロコシ食えと、食うや食わずでここまできたのに、「いや、米国が怖いんで止めました」では示しがつきませんものね。 

ろくに飯も燃料も供給されていない軍が、クーデターを起こしちゃいますよ。 

下の写真は、北のウオッチを長年してきているアジア・プレスの記事のものですが、石丸次郎氏によれば、北の対中輸出は実にいまやたった10億円にまで減少しています。

中国輸出が9割ちかく占める北にとって、もう経済なんか崩壊しているも同然です。10億円の輸出で食える国なんて世の中にありません。

古川勝久氏は制裁は効いていないと主張していますが、それは限られた核開発部門だけのことです。

北は一点豪華主義よろしく、核ミサイルだけに金を注いでいるからで、その一方、国民経済の実態はこのていたらくです。

10http://www.asiapress.org/apn/author-list/ishimaru-jiro/post-58522/
往来もなく閑散とした朝中国境の連絡橋。2017年10月撮影石丸次郎

「北朝鮮の主要輸出品は石炭、繊維製品などの加工貿易、海産物、鉄鉱石などの鉱物資源で、2016年にはざっと3000億円を稼いでいたが、これらが全て止められた状態だ。経済制裁の影響が北朝鮮国内にどう現れているのか。
咸鏡北道の茂山(ムサン)郡。ここから中国に輸出される鉄鉱石は、かつて輸出額第二位の品目であり、2014年には2億2190万ドル、2016年には7441万ドルを中国に輸出した。(出所:Global Trade Atlas)。
北朝鮮の外貨稼ぎの優等生である。だが、昨年夏以後の制裁で輸出が完全に止まったままだ」(アジア・プレス2018年3月29日)

また中国からの輸入も、87%激減したと伝えられています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180424/k10011414981000.html

「中国の、ことし1月から先月までの北朝鮮からの輸入額は、去年の同じ時期に比べて87%減少しました。(略)
ロイター通信が中国税関当局の統計として伝えたところによりますと、ことし1月から先月までの中国と北朝鮮の貿易総額は4億8000万ドルで去年の同じ時期より60%減りました。このうち中国の北朝鮮からの輸入額は7000万ドルで87%減少しています。
これは、北朝鮮からの主要な輸入品の石炭や海産物などが国連安全保障理事会の制裁決議で禁輸となったためで、北朝鮮の外貨稼ぎに大きな影響が出ています」
(NHK4月24日)

石丸氏は、最低限に落ち込んだ北の民情をこう述べています。

「3月に入ってやっと前月分の配給が出たが、それも一人トウモロコシ6キロ(職場によって若干差があるとのこと)。労働者は出勤しない者の方が多い」
「約800人いる労働者には、それまでは一カ月に白米14キロと食用油20-50キロが支給されていた。
食用油は、中国側の合弁相手が、売って現金化せよと給与の代わりに支給していたものだ。2月からそれらが一切なくなった。それでも労働者は出勤を強要されていて、食べていくために家族の誰かが商売している状態だ」(同上)

つまり、北にとって経済制裁が効きまくっているということで、すぐにでも経済制裁を解除してもらわないと干上がるということを意味します。 

下の写真は石丸氏の北内部の協力者が撮影した末端の兵士の写真ですが、説明する必要もないでしょう。まるで骸骨です。

優先して食糧を与えられているという軍隊さえこの様子です。ましておや、一般ピープルは・・・。

人民の窮状は待ったなしです。

Photo_2http://www.asiapress.org/apn/author-list/ishimaru-...

よく北は独裁国家だから、「独裁者は国民がいくら死のうと気にもしない。だから経済制裁など無意味だ」、なんてことをしたり顔で言う「専門家」がいますが、そんなことはありません。 

初代から北は「肉のスープと瓦ぶきの家」を目指して励んできたはずで、初代、先代も記念日には肉と酒なんか配っていたもんでした。 

これは軍部の反乱がコワイからで、だから正恩の代になって、先代の「先軍政治」を改めて、党主導体制にしてしまいました。 

その時、100人以上の大量の将官クラスを、文字通り殺戮しまくったと伝えられています。 

それはさておき、こういう国内事情だと、「分かりました核開発は止めます」なんていえるはずがないじゃありませんか。 

こんな正直なことを言ったら最後、亡命を考えねばなりません。 

あの正恩が外国に行くのに陸路しか通らないのは、飛行機だとミサイルで打ち落とされるかもしれないからだっていうのが、もっぱらの噂です。 

というわけで今回もまた、金一族相伝の嘘八百で煙幕を張っているわけです。

お気の毒に、その手は先代が六カ国協議で使い過ぎたので、米国はお見通しです。

「金正恩発言の最大の疑問は北が核兵器そのものを放棄するかどうかだ。譲歩を引き出すために相手を混乱におとしめる北朝鮮の古くからの戦術の焼き直しに過ぎない」(NYタイムス4月20日)
「トランプ氏は過去の過ちを再び犯さないとしているが、これは北朝鮮が核プログラムの解体を大幅に進めない限り、米国は制裁解除など大幅な歩み寄りをしないことを意味している」(ウォールストリートジャーナル4月20日)

見事に引っかかったのは、わが国の凡庸なメディアだけ。

え、トランプも喜んでたって?

はい、あれはポーズ。更に恐ろしい事前交渉をして追い込む仕掛けにすぎません。あの人のツイッターをまともに受けちゃだめでしょう。

というわけで、ここまで正恩を追い詰めたのは、まさに制裁圧力だったのです。

それを担ってきたのは、西側経済大国1位、2位の日米だったことを忘れてはいけません。

ここで、「圧力一辺倒が破綻したぁ」「蚊帳の外だぁ」「拉致問題を米国に頼んでいるぞぉ」なんて言うことは、日米同盟に楔を打ち込みたい北の代弁をしているも同然なのです。

気をつけよう、北の甘い言葉に夜の道。

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コメント

管理人様
記事ありがとうございます。
いやもう、仰る通りで。

そうするとやはり今年の年末までにはもう1波乱、2波乱起こりそうですね。それで極東問題が一段落してくれれば良いのですが。

日本国内も大きな転換点を迎えることになりますね。
大詰めですので気を抜かずに、その日に備えたいと思います。

 武貞さんとか、木村幹にしろ、ここにきて韓・朝の表面的利害が一致したように見えるので、これら半島寄りの専門家がこぞって「日本蚊帳の外」論を言っているのがガンでしょうか。

特に先日のテレビ番組での木村幹はひどかった。「ポンぺオ氏が会談にこぎつけたのは、韓国に依頼し実現した」などと言ってましたが、あれはCIAルートで韓国は関係ない。(デトラニ・コネクションについては本ブログ記事でも取り上げられています)
また、「日本はポンペオ氏の訪朝を米国から知らされていなかった」などと言ってましたが、これもウソ。ちゃんと知らされていました。

そうしたウソや誤謬を前提にして「日本蚊帳の外」論が展開されており、昨日の改憲派さんなどは報道被害者と言えるんじゃないでしょうかね。

ついでに言えば、安藤優子が正恩がバス事故の中国人死亡者に黙祷を捧げた事をさして「血の通った人間なんだっていう、すごく好印象」と言っていてびっくりしました。
すぐに北村弁護士が「すごく演技力のある人間」と打ち消してましたが。

記事にあるように古川勝久氏の「制裁は効いていない」論も、各論と一般論をごっちゃにして、なべて「制裁効果なし」という前提を作るために意図的に読み替えられています。


あえて結論を言えば正恩としては、
1 核の完全放棄をして国内混乱を甘受するか
2 亡命をするか、
3 米軍の爆撃を受けるか、
現状では、この三択しかありません。

そうならないように様々な情報操作や友好国家的演出などをしていますが、日本政府の重しの下で世界各国は「圧力」を緩める事は今のところありませんので、正恩は出口も塞がれた状態なのです。


ジョンウン君が「窮鼠猫を嚙む」状態になった場合、
それは、北朝鮮内でカリスマ性を喪失しそうになるか、
米国から問答無用の攻撃を受け中露が静観して
しまうか、まあそのような事態となれば彼は何を
するんだろう? 私が彼なら「日本へ撃ったれや!」
です。

日米安保条約は米国都合で言えば、日本を共産国家
に対する前線基地として使うのが本懐で、同盟国の
日本を守るのはそのオマケです。在日米軍基地への
北朝鮮ミサイルは米軍が威信にかけて叩き落とすで
しょうが、日本へ向かう他のミサイルは「悪りィ、落とせ
んかったわ」と言われても、文句も言えませんわ。

この時、日本の世論は「米軍さん、俺ら被害を受け
てもガマンするから、悪魔の糞チビロケットマンを
抹殺してくれ!」となるか、「もう止めてくれい!
平和が一番だ、北朝鮮への攻撃を中止してくれい」と
なるのか、イザとなるとなんか微妙な反応となりそう
ですわ。

最近のマスゴミのお祭り騒ぎと、毅然とした態度を
取れないナヨナヨした一貫しない与党と、スネた小
学生みたいな野党と、ポリコレ野郎がこんなにも多
いんか!みたいな国民で、ジョンウン君に対峙でき
るんか?気概なんか無いじゃん、と思えて来ました。

管理人さんの言うように、日本の一人負けの可能性
も低くない、と覚悟しておかないといけないのかと・・
本当はダメだとは思いつつ、自衛隊の現場隊員さん
達の有機的対応を期待してしまいますわ。

安倍総理が文大統領に日本の拉致問題も取り上げてもらえるよう伝えたようですね、解決にはあらゆる手を使うべきだと思います、しかし日本が直接交渉できるのはいつでしょうか。
正誤不明ながら事前にポンペオ訪朝を日本に知らせてくれた!とそれだけの事を喜んでいる場合でもなく(苦笑)遅ればせながらでも日本がどう北朝鮮と対応していくかですね。
メディアが真実でもなくましてや「ネットDE真実(中高年でネットに目覚めた方でこれ多いですね)」でもなく、冷静な判断が必要。
拉致問題も解決せず北の脅威にさらられ続ける最悪パターンは避けたいものです。
明日の南北会談も注目です。


短距離ミサイル破棄を、
トランプに約束させた安倍外交は大成功と過去の記事にあった記憶が......?

どうして今日の記事では短中距離ミサイルは段階的に破棄と言う事になってるのだろうか?う〜ん難解だ....

アメリカに届くミサイルも完成はしてなくても充分じゃないでしょうか?
実験で確認出来てないから未完成なんだろうけど、
有事の際は未完成のまま発射すれば届く可能性もあるのですから、
実験が不十分だから問題ないとは言えませんね。

佐藤とやら。まだ恥ずかしげもなく来ているのか。もう二度と来るなよ。
だいたい私は「短距離ミサイル」なんて書いていない。「中距離」だ。決定的に違う。
段階的に廃棄というのは北の言いぐさだと書いてあるだろ。
まったく読んでいないで、書き込むな。

完成していない長距離弾道ミサイルを撃つって(爆笑)。
軍事のイロハも知らない奴らしい。
再突入が出来ない弾道ミサイルは、核弾頭が大気圏で燃え尽きておしまいだ。
核弾頭が消滅した核ミサイルか!
が、はは。そんなものはただのケツから火を吐く煙突だ。北米大陸に突き刺さるのかね(またまた大笑い)
もっとも、その前に大気圏内で爆発しちゃうけどね。

それを知って、トランプは「リトルロケットマン」、つまり「お前はミサイルマンじゃないだろ、ばーか」ってあざ笑ったんだよ。

少しは勉強して突っかかってこいよ。
なにも読まないで来るな。
ハッキリ言い渡しておく。
もう二度と来るな。アクセス禁止だ。

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