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山路敬介氏寄稿 かくれた基地推進派~翁長知事は早期辞任の決断をしろ その1

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山路敬介氏から寄稿いただきました。 

編者の不手際で掲載が遅れましたが、この論考は、翁長氏のすい臓腫瘍が分かった4月15日直後に寄せられたものです。 

状況的にややズレたものとなってしまったことを、山路氏に深くお詫びいたします。

寄稿の沖縄テーマが続く異例のものとなりましたが、このような優れた沖縄の論考を取り上げるのも、私のブログの仕事だと考えています。

なお、小見出しは編者によるものです。

 

                    ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。 

            ■かくれた基地推進派~翁長知事は早期辞任の決断をしろ
                                                                                   山路敬介
 

翁長氏は知事在職のまま入院加療するつもりか?

沖縄二紙の報道では「腫瘍が見られ」、その腫瘍の摘出手術をしながら「悪性か良性かの判断をする」としています。 

また、「これまで自覚症状はなく」、「検査によって発見された」としています。 

このような報道内容をそのまま信じる県政界関係者はおらず、逆に「相当に深刻な状態」であるとの観測が大勢です。 

私はこの「相当に深刻な状態にある」との情報は信ぴょう性が高いものと見ますが、客観的に誰が見ても短期間でのあの異常な痩せ方、食事量の著しい減少などの証言もあり「自覚症状がなかった」との言はありえない強弁であって、政治的な意図を持った発言である事はあきらかだと考えるものです。 

この点、ブログ主様の4月13日の記事中、「いきなり健康診断で癌が見つかるという公表には疑問」があり、「おそらく1年前くらい前からは、時限爆弾のように「健康不安」はくすぶっていたはず」との推定には合理性があります)  

そのような中、知事会見の模様と二紙の記事を再三確認するにつけ、知事は「悪性」であっても少なくも任期中は知事職にとどまる意思が濃厚に感じられ、県民として大きな憤慨を禁じ得ません。 

4月12日のコメント欄では、「在職したまま入院治療しても、それはそれで構わないと思う」との意見がありましたが、胃癌などのように摘出すれば完治する方向がはっきり見えるケースとは事情が違います。 

その意味は私がコメント欄で申しましたように、「県民の負託に十分応えられない体調」であることや、「(税金から)職員に不必要な負担をかける事」等々の表層的問題だけではありません。 

肝心な事は県政一般の政策実現性の根幹にかかわる求心力の問題であり、県民から負託された知事権限を行政に対し十二分に反映させる事が出来づらくなる事への懸念があるからです。議会対応の問題もあります。 

わかりやく例えれば、ふつう現職知事が内心で再選出馬をしない決心をしている場合にも、その正式発表は政治状況が許す限りギリギリまで遅らせるものです。 

重要な課題が残存する場合はなおさらです。 

これは政治的レームダック化を回避すためで、ギリギリまで議会に対しても統括する行政機関に対しても、求心力を保つ事が継続的に政策を実行する立場にとって必須と考えられているからです。  

また極端で特殊な例ではありますが、一期限定制度を持つ韓国大統領の十八番のように決まっての後半の凋落ぶりを見ていただければ、言わんとするイメージの程はご理解頂けるものと思います。 

言いたい事は、「死に体政権」が生じさせる、その期間中の政治的混乱を防ぐのも知事の責務だし、長期間放置すればその結果として我々県民に損失をもたらすのが明らかなのであって、そうした状況は極力短く潰して行かなくてはならないという事です。 

この意味で翁長知事の今の姿勢は、この期に及んでも「二期目不出馬」を明言しなく、無理にでも「完治に向かっている状態」であり、「治療しながら知事職を全う」出来る、という「絵」をとりあえず県民に見せたいと理解できるのです。 

知事の場合には逆に病気を奇貨として、あえてモラトリアム期間を生じさせるが如き政治的手法、いわゆる「生臭さ」が常に付きまとうているのが現状です。 

翁長知事の思惑は県民無視だ

知事がこの「絵」を死守しようとする本当の理由は他にもあって、ブログ主様が記事で言うように「後継候補者問題」に他なりません。 

知事はいまだに是非とも意に沿う保守系の後継者を擁立したいと考え、水面下ではその動きを画策しているとの観測がもっぱらです。 

しかし、その「絵」はもはや「取るものを取った」感のある金秀、かりゆし両者の「オール沖縄会議」からの離脱で崩れ去ったと見ます。 

この両者は「オール沖縄会議」の外側から知事を支える事を明言していますが、支持母体が保革一本化された状況を保てないならば知事選は戦いにもなりませんし、それだとそもそも「オール沖縄」になりません。 

これからは保革の「ブリッジ共闘だ」などと言う声も聞かれますが、それはただの「言葉の遊び」にすぎません。  

そして、自からの政治的状況打開のために最も根治困難とされている膵臓癌を背負ったまま、この先5ヶ月間も知事職に連綿としてしがみつくとすれば、それは「県民無視」の最たるものです。 

県マスコミと翁長氏は、革新系の思惑も絡んで県民心情に訴えるような方向性が出来あがりつつあると見ますが、またぞろそうした県民へ感情操作的なやり方が行われるとするならば、それは私が個人的に最も嫌うところであり、吐き気がするほど嫌で嫌でたまらない事です。 

■「オール沖縄会議」の思惑

知事の「保守からの候補の擁立」の思惑は、今のところ「オール沖縄」内の革新系勢力、わけても「オール沖縄会議」の企図するところとはもちろん一致していません。 

むしろ革新勢力はそれを牽制した動きをしており、これからも一致する事はないでしょう。 

「オール沖縄」内においては革新勢力が圧倒的に発言権が強いものの、だからと言って革新系候補では知事選を戦えないのは革新勢力自身の大勢も理解しているところです。 

だから、今は「翁長二期目支持!」と言うしかないのであって、上述の「革新勢力の企図するところ」の内容は表向き翁長知事の続投に他ならず、知事選の司令塔として労組などの各組織を束ねる「調整会議」の方向性と一致して次のように述べています。 

「知事が自から元気である事を示した。予定通り走り出せる。ポスト翁長を議論する状況には至っていない」(与党幹部 4/11琉球新報2面)、「政治的にはやる気だ。知事は二期目にむけて出馬するという自分の見立ては変わっていない」(与党県議 4/14琉球新報2面) 

なんともナンセンスな発言ですが、もちろん本心ではありません。 

                                                                                               (続く)

※2回目の掲載は、一日おいてあさっての月曜日となります。

 

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沖縄問題」カテゴリの記事

コメント

 昨日の二紙の記事では「調整会議」(かりゆし、金秀含む)での結論として「翁長二期目の規定路線を支持し、徹底してささえる」との報道がなされました。

こうした決定がなされたのは事実なので「フェイクニュース」とは言いませんが、その内側の事情について、二紙はほとんど書いていません。

現役の県庁幹部職員や翁長氏と繋がりがある県議に聞いても、「腫瘍が悪性でないとしても、せいぜいが任期いっぱい。二期目はない。」とする意見ばかりです。

すべては選挙のためで、県民に対して有り得ない事を「ある」と見せかけ、「断腸の思い」とか、「志半ばで忸怩たる思い」とか言う結果としての不出馬決定は必ずあり、その時に向けた県民に対しての心情操作的演出効果を企図しているものでしか有り得ません。

これも歪んだ言論空間のゆえですね。
非常にバカバカしく、同時に県民がコケにされている実感を禁じえません。

投稿: 山路 敬介(宮古) | 2018年4月21日 (土) 06時47分

ガンだったのですか?

精密検査を指示されて、俺はガンだ、と落ち込む人も多くいますが、
検査の結果、心配して損したとアホらしくなる人も多くいますよね?
医者も、感頼りにガン告知なんかしませんよ、
なぜか?確信が持てないからです。

投稿: 佐藤 | 2018年4月21日 (土) 14時45分

解りにくい文章なので自分なりに整理してみました。

①翁長はガンである。

②異常な痩せ方がガンである根拠だ。

上の2点でよろしいでしょうか?

投稿: 佐藤 | 2018年4月21日 (土) 14時56分

私の投稿が解りにくいので、もう一度簡潔に投稿します。

①翁長はガンである、何故なら痩せたかだら。

上の①点でよろしいでしょうか?

投稿: 佐藤 | 2018年4月21日 (土) 15時11分

佐藤さん

 私はここでは「癌」だとは書いていませんね。
良く読み返して見て下さい。

しかし、一方でそういう見方をする場合、それは合理的な推察でもある、と申し上げているのですが。

投稿: 山路 敬介 | 2018年4月21日 (土) 17時12分

癌と書いてありますよ。
以下山路さんのコピペです。


自からの政治的状況打開のために最も根治困難とされている膵臓癌を背負ったまま、この先5ヶ月間も知事職に連綿としてし

投稿: 佐藤 | 2018年4月21日 (土) 19時54分

佐藤さん

うまいところで切りますな。 まるで朝日新聞だね。

>「 そして、自からの政治的状況打開のために最も根治困難とされている膵臓癌を背負ったまま、この先5ヶ月間も知事職に連綿としてしがみつくとすれば、それは「県民無視」の最たるものです。 」

と書いております。
もちろん文脈として、この仮定「~とすれば」は「癌」にも掛かっているのですよ。 残念でしたね。

投稿: | 2018年4月21日 (土) 20時23分

佐藤様

山路氏は、文章の最初で

このような報道内容をそのまま信じる県政界関係者はおらず、逆に「相当に深刻な状態」であるとの観測が大勢です。

との前提で書かれていると取れますが。

投稿: karakuchi | 2018年4月21日 (土) 20時37分

 ひとつ前のコメント(2018年4月21日 (土) 20時23分)は山路のものでした。
ネーム入れ忘れてました。

投稿: 山路 敬介(宮古) | 2018年4月21日 (土) 22時19分

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