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2018年5月23日 (水)

北の「体制保証」の要望に答える担保とは

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昨日の続きは中段の~~以下からお読み下さい。 

ムン・ジェイン閣下の雲行きが怪しくなりました。米朝双方からお前の言っていることは信じるに値しない、と言われ始めたようです。 

北からはこのクソ馬鹿、無能扱いされたことは既報しましたが、こんどはトランプからも、お前の言うことは信じられん、と言われる始末です。 

Photohttp://www.wowkorea.jp/news/korea/2018/0522/10212970.html

「米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は20日(現地時間)、米政府関係者の話として「トランプ大統領は16日、北朝鮮外務省の金桂冠(キム・ゲグァン)第1次官が首脳会談の中止に言及したことに驚き、怒りをあらわにした」と報じた。
さらに「危険を冒して首脳会談を推進するのかをめぐり、ブレーンたちを質問攻めにした」とも報じた。同紙はまた、トランプ大統領が前日に行われた文大統領との電話会談で「なぜ北朝鮮の談話の内容は、南北首脳会談後に文大統領が伝えてくれた内容と相反しているのか尋ねた」と書いた。
 トランプ大統領は南北首脳会談の翌日の4月28日、文大統領と75分間にわたり電話会談を行った。このとき青瓦台(韓国大統領府)は「トランプ大統領は『完全な非核化を通じて核のない韓半島(朝鮮半島)をつくるという実現目標を確認したことは、全世界にとって非常に喜ばしいことだ』と評価した」と伝えた。NYTはこの韓米電話会談について「文大統領が米国に来るまで待っていられない、というトランプ大統領の心理状態を示すものだ」と指摘した。」(朝鮮日報5月21日)
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/05/21/2018052103072.html

 トランプは南北首脳会談の翌日の4月28日に、ムンを電話で呼び出して75分も会談内容を問い詰めていたようです。 

その場でムンは会談で、正恩が「完全非核化の意志がある」と答えてしまっています。それでとりあえずトランプは、そりゃ世界にとってメデタイことだと答えました。 

ところが、ご承知のように北の外務次官が5月16日に、そんなことは言っていないとやってしまったわけです。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-8d4d.html 

「先に核放棄、後に補償』方式を触れ回りながら、リビア核放棄方式だの『完全かつ検証可能で不可逆的な非核化』だの、『ミサイルの生化学武器の完全放棄』だのという主張を厚かましく繰り返している」
「我々を追い詰め、核兵器を放棄するように一方的に強要するのであれば、我々は協議にはもはや関心を持たず、来る朝米首脳会議に応じるかどうかを再考せねばならない」(AFP5月16日)
 

北は公式に、米国の言うようなリビア方式の非核化の意志などない、会談を流してもいいぞ、と述べたわけで、正恩も首脳会談で言質を取られるようなことは一言も言っていないはずです。 

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それをこの「外交天才」は、脳内翻訳して世界に発信したんですから、罪が深い。 

トランプは訪米前段のムンとの電話会談で、「なぜ北朝鮮の談話の内容は、南北首脳会談後に文大統領が伝えてくれた内容と相反しているのか尋ねた」(朝鮮日報前掲) そうです。

わずか一カ月もたたないうちにバレるようなことを、いやしくも一国の元首が言ってしまうところが、ザ・コリア、これぞコリアですね。 

韓国特有の両属性全開というわけで、コッチにもいい顔、アッチにもいい顔、結局コウモリであることがバレて、双方からフルボッコにされる、という情けない顛末です。 

こういうことが起きると、かえって状況を刺激し、米朝双方共に硬化します。 

こんどは米国が会談を流してもいいぞ、と言い始めました。 

まずは、ペンス副大統領の怒りの一撃です。

「【ワシントン=黒瀬悦成】ペンス米副大統領は21日、FOXニュースの報道番組に出演し、北朝鮮が米朝首脳会談を中止する可能性に言及したことに関し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がトランプ大統領を翻弄できると考えているとしたら「大きな間違いだ」と警告した。
 ペンス氏は米朝首脳会談について、「北朝鮮が韓国を通じて非核化の意思を表明し、対話を求めてきたから応じた」と指摘した上で、米国が求めているのは「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」だと改めて強調した。」(産経5月22日)
http://www.sankei.com/world/news/180522/wor1805220013-n1.html

米国の国家安全保障の専門家であるハリー・カジアーニスは、ムンがトランプに「首脳会談を救う」と述べたことに対して、「私は米朝首脳会談は死んだ思う。両サイドはあまりにも離れている」(FOXPence: 'No Question' Trump Still Willing to 'Walk Away' If North Korea Summit Goes South(FOX NEWS insider9)と述べています。

まぁトランプが、丸々ムンのいうことを信じたとは思えませんから、米国政府の「怒り」は交渉の一部だとかんがえるのが妥当でしょう。 

米国は改めて「完全・検証可能・不可逆的な非核化」以外、北の回答はありえないと、北に明言したわけです。 

この部分を米国が譲ることはほぼありえないでしょう。ここまで強いアプローチした以上、米国が譲歩するとは考えられません。 

                                            ~~~~~~~~~ 

■昨日の続きはここから 

さてここで昨日の私の自問自答に戻るのですが、どこにどうやって落とし所を設定するか、です。 

整理すれば、こういうことになります。 

①米国は北の完全非核化を譲歩する気はない。
②北は、現況では完全非核化を呑むつもりはない。
③米朝会談を流した場合、消去法で軍事オプションしか解決手段がなくなる。
④米朝会談決裂の場合も③と同じ。
 

軍事オプション以外の方法としては、長距離核だけを廃棄させて、中距離核は以後の協議に任せる「封じ込め」が、おそらく国務省の考えだと憶測されます。 

この場合、同盟国日本はもちろんのこと、米国にとっても世界戦略の策源地を、北の核の脅威下に置き続けることになります。 

そして、今までの六カ国協議で明らかのように、北は絶対に約束を履行しないでしょう。 

この思考方法では、いずれの方法をとっても、結局、戦争になるしかありません。

その時期が会談直後か、中距離核を残した場合は、将来、米朝軍事衝突が起きた場合に日本は核攻撃を受ける可能性が残ります。 

ここで多くのコリア・ウォッチャーは、その深い専門知識が故に思考停止に陥ってしまっています。 

ではここで観点を変えてみましょう。北の立場から見るとどうなるかです。 

北には米国と軍事衝突する気持ちはありません。また、韓国を軍事侵攻する予定もありません。 

それが、北の消滅に繋がることくらい分かっているからです。 

ならば北の言う「体制保証」とは、金王朝の護持を指すと考えるべきです。 

米国は既に北に対して、体制に手をつけないということを言っていますが、その担保がない以上、そんな口約束なんか信じられるかというのが、北の言い分です。 

2在韓米軍陸軍第2師団

ならば北に「体制保証」の担保を与えればよいだけです。 

それは韓国で不良資産になりかかっている米陸軍第2師団と、ふたつの空軍基地を撤退させることです。 

空軍基地は対中対応で残しておいても意味があるでしょうが、フル編成(大分、イラク・アフガンに抽出されていますが)の陸軍第2師団は塩漬けと化して久しい存在です。 

私が塩漬けと呼ぶのは、北からの侵攻がほぼ考えられないにも関わらず張り付けられていて、しかも対北以外に使い道がないからです。
第2歩兵師団 (アメリカ軍) - Wikipedia 

韓国は間抜けにも駐留経費の半分以上出しているぞ、などと言っているようですが、在日米軍はマルチに使えますが、在韓米軍は韓国防衛の単目的なのです。

駐留経費もさることながら、国防費削減の折りに、こんな大きな軍事的リソースを塩漬けにするわけにはいきません。

米軍もそれをよく分かっていて、在韓米軍を縮小していますが、米軍内にはさっさと戦時統制権を返還しちまって、こんな反米デモはかりの韓国から出て行こうぜ、という気分が濃厚にあると聞きます。 

それはさておき、北にとって「体制保証」の前提は、「朝鮮半島の非核化」が前提だと言い続けていますが、それは米軍基地に核が再搬入されることを恐れているからです。 

在韓米軍基地には核保管庫もありますし、ただ核の有無は公表しなだけのことです。 

米国は、現在政策的に朝鮮半島に核を持ち込んでいませんが、いつでも政策が変更されれば持ち込むことは可能です。 

また通常戦力においても、北など足元にも及ばない軍事力を在韓米軍はもっています。 

これが正恩の恐怖の根源です。 

だったらこの「恐怖の種」を取り除いて正恩の気を楽にしてやればいいのです。 

一方、在韓米軍が晴れて撤退できるには、こちらも担保が要ります。

それが北は二度と絶対に韓国に侵攻しませんということを条約化した「米朝平和条約」、及び「朝鮮戦争平和条約」の締結です。

それが締結されれば、米朝国交樹立、大使交換、大使館設置などの一連の外交正常化措置がなされます。

いままで米国が出している飴は、経済制裁解除と経済支援ですが、それに加えて以下の「体制保証」の担保を与えることになります。

その追加担保を整理しておきます。

①在韓米軍撤退
②米朝平和条約・朝鮮戦争平和条約
③米朝国交樹立などの外交正常化措置

この三つはパッケージです。ひとつがかけても成立しません。在韓米軍を撤収させて、米朝平和条約が成立していなければ無意味だからです。

そして言う必要はないでしょうが、「完全・検証可能・不可逆的非核化」が唯一の条件なのはいうまでもありません。

正恩がこれもイヤなら、もう処置なしです。

どこかの地下司令部で、核弾頭つきバンカーバスターのターゲットになることを恐怖して一生を送る未来しか残らなくなります。

 

 

 

 

 

 

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コメント

トランプ発言の体制保障ですが、金王朝の保障では無い様です。
体制保障を言及すると同時に、別途「金正恩の保護」に言及しているからです。
体制保障とは、精々が北朝鮮と言う国は滅ぼさない程度の意味でしょう。

なので「金正恩の命」が交渉材料だと思っています。

したがって、降伏でも、戦争でも金王朝は潰えます。

問題はこの後、半島をどうするのか、どうなるのかなのですが、
不確定要素が多いので私には予想出来ませんでした。

見当が付いているのは、
米国は文政権も経済的に潰す気だと言う事ぐらいです。

これでムン氏が北に対して拉致問題の事にも言及したというコメントもデマカセの可能性が強くなってきました。
元々信じてませんでしたが、一国の首長がこのような無責任な言動を連発している事に韓国民はどう感じてるんでしょうね。
これが支持率8割の大統領の正体だと。

Newsweek日本版で興味深い記事がありました。
部分引用します。

韓国にもイスラエルにも──トランプは交渉の達人ではなく「操られる達人」

長らく待たれる和平が実現しそうな朝鮮半島と、長らく危惧されてきた戦争が勃発しそうな中東は、いわば鏡像関係にある。文とネタニヤフは外交政策でそれぞれの立場を貫いてきた。前者は長年、黒子役に徹して南北和平の推進に努め、後者は20年以上にわたってイスラエル政治の表舞台で戦争をあおっている。

両者は当然、アメリカを自身の望む方向に引き込もうとしてきた。そしてトランプは過去の米大統領と比べて、この手の働き掛けに動かされやすい。

文は韓国のリベラルで現実主義的な勢力の出身で、ネタニヤフはイスラエルのナショナリスト的タカ派の出身だ。この2人の目には、トランプ政権の態度が全く別物に映っていた。

韓国は、北朝鮮への先制攻撃をほのめかすトランプの発言を、自国の安全保障にとって致命的になりかねない脅威と受け止めた。一方でイスラエルは、イランを敵視しパレスチナを軽視するトランプの姿勢を歓迎した。自国の敵とアメリカが直接対決する状況は、ネタニヤフが長年望んだものだ。

韓国政府は訪米した鄭にトランプが米朝首脳会談の要請を受諾したと発表させる劇的な演出も行い、トランプの虚栄心をくすぐりつつアメリカを一連のプロセスからほぼ締め出した。そうして文は軍事的衝突の道を回避し、今後の交渉に不可欠な仲介役になり、朝鮮半島問題では韓国が「運転席」に座るという自身の公約を実現したのだ。

イスラエルにとっても事態は思惑どおりに進行しつつある。イラン核合意に反対する同国の主張はアメリカの政策に取り入れられた。脅しと対決姿勢、体制転換の要求――トランプの離脱表明は、ネタニヤフが10年以上前から繰り返してきた主張そのものだ。

確かにアジア大陸の東端と西端には、それぞれの指導者の動機以外にも多くの違いが存在する。中東は「熱い戦争」の温床だが、東アジアは「冷たい対決」に満ちている。中東では、アメリカの同盟国のサウジアラビアやアラブ首長国連邦がイスラエルと結託して、敵視するイランとの衝突を引き起こそうとしている。片や東アジアでは、日本が示す強硬姿勢には限度があり、地域最大の大国である中国は北朝鮮の危機管理に積極的な態度を見せる。

朝鮮半島で幸運にも生まれた和平の芽を守るには責任あるリーダーシップが必要だが、韓国は日本と中国の協力を得て、その責を果たしている。だが中東では、近視眼的な主戦論が幅を利かす。イスラエルなどを中心とする勢力は自分たちの利益のために、影響されやすい米大統領をイランとの対立へ駆り立てようとしている。

(引用終わり)

これまでが思いもかけない展開であったように
今後も思いもかけない展開になるかもしれません。

保守(戦後の)さん。私もこの記事は読んでいます。明日の記事でお答えします。

今回の解説では日本人拉致問題は述べられていませんが、米朝会談でのテーマにすらならないと考えておられるのでしょうか?

ムンさんはいい仕事をしたんだと思いますよ。ただ彼は
現実派でなく(似非)リベラルだったのです。理想・主義を
熱く語り、自分で自分の都合に自分が酔ってしまった・・

親ビン「そうか、核を全放棄するのなら協議可能だぞい」
ムンムン「そうそう」
チビロケ「そうか、オイラの好き勝手を続けてもいいんだ」
ムンムン「そうそう」

旧民主党が大勝した後の「最低でも県外」をデジャブし
ましたわ。ルーピーの理想を現実に落とし込もうとする
政治はすぐに二進も三進も行かなくなり、三代の総理は
ボロボロになりながら去って逝きました。政治は現実を
理想に落とし込んで行くものです、私達は現実の中でや
っとのことで生きながらえているのだから・・


中東のことも聖書時代からの因縁ですから、理想や主義
では収まらない、現状を維持していくしか方法が無い。
ユダヤ人に、「お前らの勝手な歴史だろ?信じられるか!
後から来て建国とは何寝言言ってやがる?出てけ!」とは
言えないし、パレスチナ含むアラブやペルシャに「いい
じゃん、仲良く共存しようや、人類みな兄弟じゃないか」
とは言えない。

一番収まりが良いところ=現状=より強い者が優先、と
なるのは仕方ない。完全な神がいたとしても、神が全知
全能の判断力で裁いてくれないのだから。その意味で、
日本は強者のひとりにならないといけない。歴史の女神
は弱者には冷たい。

アホンダラ1号さんに、大賛成!! 

特に、

> 日本は強者のひとりにならないといけない。歴史の女神は弱者には冷たい。

 の言葉が良い。今は最強のアメリカと組むのが良いのです。

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