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2018年5月24日 (木)

北を「核保有国」にした韓国の太陽政策の罪

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保守(戦後の)さん、私もこのニューズウイークの記事『韓国にもイスラエルにも──トランプは交渉の達人ではなく「操られる達人」』という記事は読んでいます。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/05/post-10208.php 

私の認識とはほとんど正反対ですね。 

このダニエル・レビ(米政策研究所アメリカ・中東プロジェクト会長)という人は名前からするとユダヤ系のようですが、ユダヤ系に多い反トランプのリベラル派のようです。 

レビ氏の認識は、米国のリベラルにありがちな、米国流民主主義の価値観でアジアを見ています。 

ですから、ムン・ジェイン、あるいは韓国そのものについて具体的に認識が大変に浅いと感じました。 

レビ氏によれば、「文は韓国のリベラルで現実主義的な勢力の出身」というのですから、失礼ながら失笑させられました。 

これではムンが太陽政策の後継者にして、その完成者であるという歴史の背景が抜け落ちてしまっています。 

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キム・デジュンが太陽政策の創始者でしたが、この融和政策は平和をもたらすどころか、首脳会談を開いてもらうために北に送金した約30億ドルの資金が、結果的に北の弾道ミサイルと核開発となってしまいました。 

また人道支援の名目で送った食料は、ほんとうに飢餓に苦しむ国民には渡らず、軍隊に優先的に配給されました。

開城工団や金剛山観光開発という太陽政策の経済政策で投じられた資金も、結果的に弾道ミサイルと核開発に消えました。

その意味で、今、私たちは太陽政策の「成果」を目の当たりにしているともいえます。 

それは北に弾道ミサイルと核開発をする時間の猶予を与えただけではなく、経済制裁を影に日向にネグレクトすることで、資金や部品を集める手助けをしました。

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かくしていまや、北は「核保有国」と公然と自称し、叔父を高射機関銃でバラバラにし、実の兄を白昼堂々VXガスで毒殺するキム・ジョウウンというポケット・モンスターを生み出しました。 

ところがあろうことか、韓国国民は北の核開発が最終段階に達しているにもかかわらず、北の核の脅威を忘れ去り、ムンという太陽政策の継承者を選んでしまったのです。 

韓国民も、北の核が北東アジア最大の脅威だということくらい頭では分かっているはずです。 

そして、その現実の脅威に対して、トランプがなぜ北に対して軍事的・政治的圧力をかけ続けているのか、おぼろにでも分かっていたはずです。 

にもかかわらす、「頭で考えずハートで考える」と言われる韓国民は、パク憎しのあまりこの時期最も選んではならない指導者を選びました。 

それがニューズウィークが「リベラルな現実主義者」と称賛する、北にとってこれ以上ないほど与しやすい者はいないムン・ジェインだったわけです。 

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ムンが、ノムヒョンの最側近(大統領室長)であったことは有名です。 

ムンについて、在韓ジャーナリストの竹嶋渉氏の『盧武鉉の「生き写し」韓国新大統領、文在寅の末路が目に浮かぶ』の中でこう紹介しています。
https://ironna.jp/article/6532

やや長いですが、ムンの履歴がよくわかりますので引用します。 

「文氏は1953年に盧氏の出身地に近い慶尚南道巨済の貧家に生まれた。釜山の高校を卒業後、慶煕大学校法学部に入学。75年、朴正煕政権に反対する民主化運動にかかわった容疑で逮捕された。
大学を卒業後、82年に弁護士となり、盧氏が当時運営していた法律事務所に入所、80年代中盤の民主化運動に取り組んだ。
2002年の大統領選挙では釜山地域の選挙対策本部長を務め、盧氏が当選した後には青瓦台(大統領府)入りし、2007年には大統領秘書室長となっている。2012年の国会議員選挙で初当選、2012年の大統領選挙に立候補するも朴槿恵前大統領に僅差で敗れた。その後、朴氏が弾劾辞職した後、朴氏糾弾の世論の追い風を受け、今般大統領に当選した。
 これだけ見ても盧氏と文氏の経歴が瓜二つであることが分かるだろう。二人とも韓国南西部の慶尚道出身。貧しい境遇から身を起こし、ともに司法試験に合格、法曹界を経て政界入りしている。
保守色の強い地域の出身でありながら、二人とも民主化運動に参加し、「人権弁護士」として知られ、後に進歩系政党から大統領に立候補して当選している。ここまで似通った経歴を持った二人であるから、当然、新大統領の今後の行跡を予測するうえで、盧氏の行跡は大いに参考になるのである。
文氏にとって盧氏は法律事務所の共同運営者であり、民主化運動の同志でもあり、側近として国政を補佐したわけでもあるから、政治的信条においても大きな影響を受けていることは容易に想像できる」

これが、「ノムヒョンの生まれ変わり」とまで評されている、ムンジェインという人物です。

ではノムヒョンが北の核開発をどのように捉えていたのか、言行録から見てみましょう。 

・「北が核開発をするのは、先制攻撃用ではなく防御用だ」(2006年5月30日)
・「(核実験について)こんな小さな問題」(2006年10月10日)
・「北朝鮮はカンウォンドのどこかでハムギョンプクドに向かってミサイルを打ち上げている。そのミサイルが韓国に飛んでこないのは明白な事実ではないか。戦争は起きないという話だ」(2006年12月22日)
・「(北が弾道ミサイル実験をするのは)米国に譲歩を要求する政治的行為であり、それは世界中が知っている」(2007年7月15日)

このようなノムヒョンの太陽政策に助けられて、北は2006年7月から7発もの弾道ミサイル実験を行いました。 

このミサイルは中距離ミサイルで、日本に対してのものだと言われています。 

すると国内外から批判に対して、日本が騒ぎすぎだと言い放ちました。

むしろノムヒョンにとって、北は同胞。この世で最も憎いのは日本。

ならば北が日本を核攻撃できるようなミサイルを持つこは、米国の眼があるので拍手こそしないものの内心は頼もしい限り・・・、この辺が「太陽」派の本音だったことでしょう。

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このような太陽政策の完成形であるムンは、更に一歩進んで南北融和から「高麗連邦」を構想しています。 

この構想もノムヒョンのコピーです。ノムヒョンは朝鮮戦争を、本来なら「侵略」と呼ぶべきなのに、あえて「内戦」と呼んでいます。 

これは「朝鮮」という一国内部での内乱だという見方で、韓国では北の影響下にある親北派の表現です。 

つまり北と韓国は同一の国家が、たまたま分裂状態でいるにすぎないという認識です。 

ここから北はわが韓国を核攻撃するわけはない、やられるのは日本だけだ、という妙に確信じみた認識が生まれます。 

さらには、北の核を本気で心配していていために、この問題で騒ぐのは米国や日本だけにすぎず、北にプレッシャーをかければ、北の反発を招くから反対だということになります。 

いったいどちらの味方なのやら。

NW記事には、「韓国は、北朝鮮への先制攻撃をほのめかすトランプの発言を、自国の安全保障にとって致命的になりかねない脅威と受け止めた」という一節がありますが、ムンにとっての「脅威」とは北の核ではなく、北に対する米国の攻撃の方なのです。

その理由づけに、いつも出てくるのが「ソウル火の海」論です。

こんなことはわかりきった話で、数十年前から米国は首都の中部移転を勧めています。 

「米軍当局は、そのソウルが「火の海」になりかねないと言う。だがソウルの無防備さはアメリカが攻撃しない理由にはならない。ソウルが無防備なのは韓国の自業自得である面が大きいからだ」
「韓国政府は過去40年にわたり、これらの防衛努力を一切行ってこなかった。ソウル地区には「シェルター」が3257ヵ所あることになっているが、それらは地下商店街や地下鉄の駅、駐車場にすぎず、食料や水、医療用具やガスマスクなどの備蓄は一切ない。アイアンドームの導入についても、韓国はそのための資金をむしろ対日爆撃機に注ぎ込むことを優先する始末だ」(NW2018年1月9日)
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-e3ab.html

いくら警告され続けても首都を中部に移さず、それどころかかえってソウルへの人口集中を続け、危機が高まれば高まったで米国に泣きついて軍事攻撃の足絡みをする、これか一貫して保革を問わず韓国の流儀でした。 

覆水盆に返らずですが、1994年にクリントンが北の核施設を爆撃していれば、今の核の脅威事態が存在しなかったのです。 

このように考えてくると、北を「核保有国」に仕立ててしまった責任の多くは、韓国にあるともいえるでしょう。

それを忘れて、レビ氏のようにムンのお芝居を褒めたたえても議論にならないのです。

■写真  いまの季節はアサザの満開時期です。

 

 

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コメント

レビ先生の分析は素晴らしいと思いました。
それに引き換え日本の自称保守の話はまったくのトンチンカンと思います。
殆どの日本国民が実現不可能な原理主義を振りかざし、思考停止したままお経を唱える姿が他国の目にどう映っているのでしょうか。

 レビ氏の半島情勢の見方には、私も認識が正反対です。

レビ氏は会談にこぎつけた原因としての「トランプ氏の圧力」の価値は否定しないものの、韓国が過去に何度も失敗し、騙され続けて来た文在寅の融和的政策に基づく行動を過大評価し過ぎています。

特に、文在寅が「トランプの虚栄心をくすぐりつつアメリカを一連のプロセスからほぼ締め出した。そうして文は軍事的衝突の道を回避し、今後の交渉に不可欠な仲介役になり、朝鮮半島問題では韓国が「運転席」に座るという自身の公約を実現したのだ。」という下りには、ついクスッと笑ってしまいましたね。

いえ、この文章の最初の半行こそ本当かも知れません。
しかし、「トランプ政権は北朝鮮が会談の中止を示唆したことに関し、文氏が南北融和を促進させたい思惑から、北朝鮮の非核化の意思を誇張して米国に伝えたとの疑念を抱いている」ので、レビ氏のような認識はここに来て些かのんき過ぎるようです。

レビ氏はブッシュ政権発足直後に乱立した民主党系シンクタンクのひとつである「ニューアメリカ財団の出身で、パレスチナとの和平派であるイスラエル労働党のバラック政権下で大統領顧問も務めた事もある人物です。

かつてはイランをさして、全く危険のない「蚊のような弱小国家」と言っていて、イラン合意に一役買った人物です。
日本にとっても好ましくない事に、「米国にとっての外交上の国益を考え直す派」であって、安全保障面においてトランプ氏のような「同盟国重視」には相対する勢力の人です。

ですのでブログ主様が言うように、レビ氏は「反トランプのリベラル派」であり、「米国のリベラルにありがちな、米国流民主主義の価値観でアジアを見ている」という事で間違いありませんね。


>文は2月、~中略~具体的な成果を引き出した。

レビ氏は文在寅氏が御膳立てしたと言う認識の様ですが、
私には金正恩氏が米国の制裁等から逃れる為に文の統一志向を利用しただけに見えます。

>それでも文は~中略~「板門店宣言」を金と共に発表した。

レビ氏は「板門店宣言」を評価していますが、
私には三文芝居にしか見えませんでした。
「朝鮮半島の平和と繁栄、統一」は
「世界への核兵器等の脅威」「世界の人々を拉致した行為」とは関係有りません。

>韓国政府は訪米した鄭に~中略~実現したのだ。

レビ氏は「アメリカを一連のプロセスからほぼ締め出した。」と言われていますが、
戦争の準備は着々と進めていますし、制裁も緩めていないのです。
まったく認識が間違っていると思います。
レビ氏は韓国が「運転席」に座っていると言われていますが、
トランプ氏と金正恩氏を乗せた「タクシーの運転席」でしょう。

結論:レビ氏の極東の認識は何処かおかしい。

レビ氏のNewsweekの記事、全く的外れですね。
典型的なアメリカリベラルです。
まさか額面通りに受け取る方がいらっしゃるとは・・・。

むしろ日本がイスラエルのような国家だったら、90年代の核開発疑惑時点で完成前の原子炉を空爆して破壊していただろうし、今のような情勢だったら防衛費を大増額して叩きまくっていたことでしょう。

ブログ主様、記事に取り上げて頂きありがとうございます。
日本の視点から見れば文大統領は北寄りですが
アメリカのリベラルから見れば平和主義者に映るということなのでしょうね。
そのため北に迎合せず騙されていると警告し続ける日本が非協力的で好戦的だといういわれのない非難を受ける悔しい面があります。
山形様がコメントされているように
もし日本がイスラエルのような国家だったら、90年代の核開発疑惑時点で完成前の原子炉を空爆して破壊していただろうというのは同感です。
日本ほど真の意味で平和主義者な国はないと思います。
今後トランプ政権がどういう決断を下すのか見守りたいと思います。

トランプ氏が米朝会談「中止」伝達
http://www.sankei.com/world/news/180524/wor1805240053-n1.html

ノーベル平和賞に目が眩んでないみたいで、とてもありがたいです。

トランプさん最高です。

さて、韓国はどう反応するんでしょうかね?

トランプ氏が米朝会談「中止」伝達

流石に米国からキャンセルは想定外でしたね。
まあ、会談決裂が早まったと思えば良いだけですが、
米国の強固な姿勢が伺われますね。

後は、会談決裂後の予想通りに進むと思っています。

書簡に付いて
多分、正確な翻訳だと思います。
http://www.honmotakeshi.com/archives/53544222.html
御存知かも知れませんが、
参考までに。

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