• S22-006_20230924024801
  • S22-009
  • Ss22-009
  • Ss22-009_20230923165401
  • Ss22-009_20230924024201
  • S22-010_20230923024201
  • S22-010_20230924003101
  • S22-016
  • Ss22-016
  • S22-018

« 日曜写真館 水の郷のあやめ | トップページ | さぁ、今日が米朝会談当日です »

2018年6月11日 (月)

新潟知事選与党系候補が勝ったわけ

003_2

新潟知事選挙で与党候補が勝利しました。 

●新潟県知事選確定得票数
当 546,670  花角 英世<1>無新=[自][公]支持
  509,568  池田千賀子   無新=[立][国][共][由][社]
 

約4万票の差をつけました。これを僅差と呼ぶか否かはおまかせします。 

年齢別投票行動は、10代から50代で与党候補が野党候補を上回り、野党候補は、60代から70代で半数を押さえています。

この青年層から壮年層に与党支持が多く、老齢層になるに従って野党支持が増えるという傾向は、今やおなじみのものです。

「年代別では、花角さんが10代から50代までで、池田さんの支持を上回りました。
一方の池田さんは60代では、50%台半ば、70代以上ではおよそ50%の支持を得ています」(NHK6月10日)

さてこの選挙をみていると、沖縄県知事選の予想図が目に浮かんできてしまいます。 

おそらく新潟知事選と酷似したパターンで、野党は「全野党共闘」なるものを組むと思われます。 

2
これを応援しに山口二郎氏や佐高信氏、あるい香山リカ氏などのおなじみの左翼有名人が多数押しかけるという構図です。 

沖縄だと、高江紛争に大きく関わった辛淑玉氏も来るかもしれませんね。 

そしてもう分解していますが「オール沖縄」は、反基地・移転阻止をメーンにして、例のモリカケを訴えると思われます。

「元県議の池田千賀子氏(57)には最初の選挙サンデーから、野党5党1会派の国対委員長らが応援演説に駆けつけ、森友・加計学園問題を追及。官僚出身の花角氏を「官邸の言いなりになる」と批判した。2日には各党派の党首がそろい踏みした。市民団体の集会やSNS(会員制交流サイト)なども活用した」(産経6月11日)
https://www.sankei.com/politics/news/180611/plt1806110006-n2.html

沖縄で、このスタイルを踏襲するとおもうのは、ご承知のように、この「全野党共闘」の原型こそが他ならぬ翁長知事を生み出した「オール沖縄」だからです。 

Photo_9

 この大勝利に酔った野党連合は全国各地に次々に「オールなんじゃら」を濫造していきます。 

以降いくつもの2匹目のドジョウが生まれましたが、ひとつだけ大阪を紹介しておきます。 

Photo

 名称まで「オール大阪」です。これも自民府連を味方にして、反橋下という構図を作りましたが、敗北しています。 

上のチラシは共産党の選挙チラシです。大阪でも共産党は[全野党共闘+保守の一部]という「オール〇〇」の構図を実現させています。
※関連記事 http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/post-f389.html 

実はこの「全野党共闘」のプロデューサー・監督・主演はいずれも共産党で、他の野党諸雑派はただの枯れ木も山のにぎわいで、「全野党で安倍を包囲しているんです」ということを見せたいたいためにいるエキストラの通行人のようなものです。 

この地方自治体選挙は、当時は中央政界の反安保法制と表裏一体のものでした。 

Photo

 この中央で手をつないだ「全野党共闘」の党首が、そっくり同じように県民の前で手をつないで見せるという構図は、今回の新知事選でも再生されました。 

飽きませんかね。この構図はもはや必勝パターンでもなんでもなくなったことに、いつになったら気がつくのでしょうか。 

というのは、2016年の安保法制反対運動当時と決定的に違うのは、野党の主張の差が、歴然としてしまったことです。 

なんといっても、一昔前まで選挙互助だけで党を作れた野党第一党の民進党が崩壊してしまったのが、痛かったですね。 

そのあとの顛末はご承知のとおりで、小池ブームに便乗して改憲を叫んだその舌の根も乾かぬうちに小池氏を追い出し、再び護憲政党に逆戻りして、それすらキープできずに、旧民進党系の分派と一緒になるというていたらくです。 

政策論議なき烏合離散ぶりをあれだけ国民の前にさらけ出しておきながら、いまさら「全野党共闘」もないもんです。 

結びつくのはただ一点、モリカケだけというのではどうにもなりません。 

今回原発再稼働反対を掲げる候補を推すなら、国政政党としてきちんとした原発からの脱却を政策化すべきでしょうが、そんなことは二の次三の次で、ひたすらモリカケ、モリカケ一本槍。

あ~あ、退屈。とっくに終わった芸人を見る思いです。

そもそも愛媛や大阪だったらまだしも、モリカケと新潟がどう関係あるのでしょうか? 

そしてやって来る応援弁士たちの皆さんが、揃ってなにを叫んでいったのか、佐高氏の発言をちょっとのぞいておきましょう。なかなかスゴイですよ。

Photo_2

「佐高氏は「安倍晋三は拉致問題を食い物にして首相になり、無責任なことやってる。本当に拉致問題を解決したいなら平壌に乗り込め。そして帰ってくるな」と絶叫。聴衆からは「そうだ」と大きな声が上がった。
 さらに、佐高氏は「安倍のバカなバカ騒ぎを打ち破るためにも絶対に勝たないといけない。自民党に天罰を、公明党に仏罰を」と声を張り上げた」(産経6月8日)
https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/180608/plt18060821180028-n1.html

いっちゃってますね。「アベはピョンヤンに行って、帰ってくるな」ですか(爆笑)。

こりゃ知性を持った人間の言辞ではありませんな。ただの憎悪をぶつけただけの憎悪表現にすぎません。

こんなていどのチンプなことを言わせに、わざわざ東京から招いたというのですから呆れます。

少しは新潟の抱えた問題のひとつも調べてくるのが、礼儀というものでしょうに。寝言は国会前でやれ(それも迷惑だけど)。

こんな彼ら左翼有名人の奮闘努力のかいあって、若者票をごっそりと取りこぼしたと思われます(苦笑)。

Photo_3

一方、このような虚しく中央政界のスキャンダル政治を持ち込む野党候補に対して、与党系候補の花角氏は、一貫して「空中戦を拒み地上戦に徹する」構えを見せました。 

自民党は陰に控えて、中央の大物弁士は呼ばずに党派色を薄めました。

まったく正しい選挙戦略でした。地方には地方が抱えた独自の問題があるのであって、それをいかに解決するのかが提示されねばなりません。

野党候補は「新潟のことは新潟が決める」といいながら、実際には中央政界の共産党主導の「全野党共闘」の神輿に乗った上で、外人部隊の左翼有名人を大量に投入してしまいました。

政治の悪しき中央主義です。新潟は東京ではないのです。

選挙戦終盤になってやっとこの「空中戦」の誤りに気がついて、地元の問題も取り上げ始めましたが、もう遅かったようです。首長選挙は中央の写し絵であってはなりません。

地域には地域で独自の問題を多く抱えているからです。

たとえば沈みゆく地場産業、雇用の不足、足りない保育所、子育て支援などは、個別に解決していかねばならないにもかかわらず、ふたことめにはモリカケではどうにもなりません。

今回野党候補は、「最低賃金のアップ」などという空論を公約に掲げましたが、それに似たことは沖縄でも伊波洋一氏が掲げていました。まったくの愚案です。

そんな政策をとったら今の韓国のムン政権と一緒で、中小零細が多い地場産業を直撃し、いっそうの経済沈滞を招いてしまいます。

地場の景気を浮揚する中で、雇用を増大させ、穏やかに賃上げを計っていくしかないのです。

そもそも最低賃金は国が決めるものですから、地方自治体首長選の公約にすること自体的はずれなのです。

このように最賃を上げるていどの安直な経済政策しか提示できない段階で、野党候補は詰んでいたともいえます。

自治体選挙は中央政局の写し絵であってはならないことが改めて明らかになったのが、今回の新潟知事選挙だったと思います。

« 日曜写真館 水の郷のあやめ | トップページ | さぁ、今日が米朝会談当日です »

コメント

なんだか名護市長選みたいですね。出口調査と乖離があったようですし。花角氏に投票して池田氏に入れたと答えた人が多くいたっぽい。オールドメディアは若者に遊ばれてますわ。朝からNHKがすげー悔しそうで笑いました。

「新潟のことは新潟で決める」と言っておきながら出てくる連中(特に沖縄の玉城デニー氏まで来たのは驚愕)は新潟と縁もゆかりもない人物ばかり、演説も新潟とは関係のないことばかり言っていては勝てないでしょう。これでは「応援」ではなく「妨害」ですらある。

現在、日本人が目覚めつつあるのは、共産党をはじめとする野党のお陰だと本気で思っています。
国政では国の事を考えず、地方では地元の事は置き去り。
いい加減、国民も気づきますよね、こんな奴らに何も任せてはいけないと。

最近、目につくのは、左翼系政党、マスコミ、文化人の先鋭化です。往々にして、世間から支持を得られなくなると、仲間内で固まって過激になっていく傾向があります。
まともな野党を創出し、日本をよりよくするためにも、彼らには一日も早い退場を願います。

>「新潟のことは新潟で決める」と言っておきながら出てくる連中(特に沖縄の玉城デニー氏まで来たのは驚愕)

先日地元の補選で玉木氏が直接には無関係な基地問題ばかり言った云々書き込みましたが随分あちこちで活躍中?ですね。

他地域新潟の地方選挙に口出し出来ませんが、彼らはそれぞれの地域の選挙での応援演説を反政府集会と勘違いしてるんでは無いかとも思います。

当選した花角氏が積極的に支持を集めたというよりも池田氏とその仲間たちが自滅した選挙でしたね。
争点は異なりますがクラッシャーさんのおっしゃる通り名護市長選挙とよく似た展開だと私も感じました。

しかしまあ…左巻きの方々は自分が正しいと思えば何を口にしても許されると勘違いしているうちは有権者は離れていく一方でしょうね。
一時期はなぜこれがヘイト発言だと問題にならないのか?と憤っていた事もありますが、周囲の方々の正常な拒否反応を見るに放っておいた方がいいかもしれないと最近は感じるようになっています。

このような話題になると「野党」とひと括りにされてしまうのが常ですが、維新のように法案審議に参加してブラッシュアップに貢献している真面目な政党まで巻き込まれるのはいたたまれない思いになります。

小梅伊藤の組織票の力でしょ

佐高信といったらキチ○イを連呼して若い女性アナに何度も訂正させた田原総一郎と同じく老害の権化ですね。

佐高は以前にも「安倍政権こそが反社会的勢力。あいつらこそが罪人だ」「法案を取り下げさせるため、私はヤクザとも共闘しなければならない」と言ったり、「アベは最前線に送る。アッキーは野戦病院の看護師になる。宗教指導者も最前線に送る」と言ったように常人には考えられない下劣な発言が多いです。普段だったら女性差別だと騒ぐ連中は安定のだんまり。

こんな人を岸井の後釜として日曜の朝に出しているサンモニも老害の極み。

追記
科研費二郎こと山口二郎の「アベを叩き斬ってやる」発言からもわかるように最近、今まで知の巨人として敬われてきた学者やジャーナリストが実は幼稚な考えしか持っていなかったことがtwitterなどを通して明らかになったことでメッキがどんどん剥がれていますね。

地元では市議会議員選挙が始まり、一部の候補は国政のモリカケ問題を出して自民公明に審判を的なことを言ってますが、市政のことだけにしてもらいたいです。
市議が国政に影響なんて与えません。

地方選挙に国政の話なんか関係ないので、この手の発言が出るとマイナスでしょうね。

新潟まで応援に来て、実は反対のことをしてご当人は満足して帰るのですね。
小泉進次郎の応援とは逆です。

選挙権年齢18歳以上に引き下げ効果
ネット世代 vs. マスゴミ情弱者

なんかコメント欄がおかしいですね。

共産党の考え方には一切与するものではありませんが、
どんな状況でも審議拒否はしないという信念には矜持を感じていました。
が、今やその清廉なる態度もどこへやら。野党統一という美名のもとに
どこかへ置き忘れてしまったようです。

今の共産党には私が子供だった頃の面影はまったくありません。
いっそのこと、最近の党名変更の流行を受けて、
「社会党」とでもしたほうがよほどお似合いなのでは?

私は、僅差だと思って悲しくなってしまいました。個人
の自由を最優先したい私にとって、自由主義はご飯だし
共産主義はウンコです。どっちを食べるのか?と聞かれ
れば、もう迷うヒマもありません。でも現在の日本では、
即決でウンコを食べるという人が約3%程いるようです。

「宗教はアヘンだ」という共産主義は、自分達の方こそ
比類なき残虐なカルト宗教で、人類史上不幸にもそれを
何度も証明して見せています。若い頃にカブレた老年世代
にとっては「ワシらの青春なんじゃ!」で仕方ないとしても、
熟年世代以下は、理性(似非理性じゃなく)でもって合理
的(似非科学じゃなくて)な現実社会の発展を考えて欲し
いものですわ。

本当なら、ダブルスコアで勝って欲しかった。例えアベ
がキライでも、野党それも共産党はないだろうと考える
のがフツーだと私は思うからです。それでも、若い世代
の野党支持が伸びていないのは、朗報でした。

 この選挙は「現実主義」と「戦後民主主義的な理想主義」との戦いであったように思います。

新潟県民は元来が「反原発」ではなく、しかし再稼働するに足る安全性が確保されているのかどうかには、もともと合理的な心配を有しています。
副知事を務めた経験もある花角氏はその事を良く承知していたのであって、断言しますが、報道と違い「原発隠し」をする意図なんぞありませんでしたね。
花角氏は初めから准原発の候補ではなく、こういう候補を立てる事の出来る自民党には「底力」を感じますね。

敏感にそこの県民意識に気づいた池田候補は、選挙戦のある時期から「反原発」と「モリカケ」を演説で一切言わなくなりました。
ここら辺の指南役は、茨城の「選挙の神様」中村喜四郎が参謀役として張り付いた結果の機転の効いた転換だったと言っていいでしょう。
代わりに農業政策と教育の充実等の問題をさながら取り上げて追い上げますが、「一歩及ばず」でタイムアウトしたのだと思います。

ところで、「高齢者たらし」の衆院二区の自称保守・鷲尾英一郎氏は人口5万の佐渡市が自身の大票田ですが、今回は花角氏が佐渡の出身であった事もあり、池田票はほとんど出ませんでした。
この政治家については、今後どういう方向に振れるのか注目しているところです。


私の予想では、米山の不祥事を受けての知事選でしたから当然に投票率は下がり、その事によって花角氏が勝つだろうと考えてました。
ところが、投票率が5%上昇したにもかかわらず花角氏が4万票差で勝利しました。

この事は自民党にとって理想的な非常に大きい勝利であっただけでなく他の自治体選挙、分けても沖縄知事選の自民党候補者選考にも必ず影響するのでしょう。

ところで、現実問題として新潟県に原発を止める権限そのものはなく、安全性が最大限に確保されたかどうかについての同意を与えるかどうかの問題なのです。
その基準自体も決まっているので、県としては粛々とそれを精査すれば良いだけの問題です。
新潟県民は少なくとも「初めから原発を排除しない姿勢」と言いますか、県民マターとしての原発の存在をちゃんと理解している方々が多かったものと思います。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 日曜写真館 水の郷のあやめ | トップページ | さぁ、今日が米朝会談当日です »