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2018年6月12日 (火)

さぁ、今日が米朝会談当日です

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会談前夜まで事前折衝がもつれ込むという展開になりました。 

これは前から予想がついたことです。 

普通の首脳会談は1年前くらいから事務方で内容的には枝葉まで詰められて、会談そのものも事務方の指図どおりに秒単位で進みますが、今回は8割方詰められれば御の字といったとろでしょう。 

あとは会談での出たとこ勝負、というライブ感溢れるものとなりました。 

昨夕に、マイク・ポンペオが突如自分で記者会見をすると言い出した時には、「おっと、流れたか」と思ったのですが、まぁとりあえず始まるようで慶賀の至りです。 

Photo

 「【シンガポール=黒見周平】ポンペオ米国務長官は11日夕、シンガポール市内で記者会見し、12日に行われる史上初の米朝首脳会談に関し、「『完全かつ検証可能で不可逆的な非核化』(CVID)が米国の受け入れられる唯一の成果だ」と述べた」(読売6月11日)

 この段階でCVIDを交渉原則として強調しているのは、悪くとれば細部は詰まっていないということになります。 

北はおそらくは、例の「総論合意・各論抵抗」作戦を展開しているようです。 

北は(韓国も同様ですが)終結宣言を「体制保証」と捉えているようです。 

なんとなく日本人は、もう実態として戦争はとっくに終わっているんだから、いいんじゃないのと軽く考えるかもしれませんが、そうではありません。

北は終結宣言をあくまでも「体制保証」の要と位置づけています。

ですから、たんなる「終わりました」という宣言ではなく、その先があるのです。

先とは国連制裁解除、米朝平和条約・米朝国交回復の道のりですが、とりあえず国連制裁決議の解除です。

また終結宣言と国連制裁決議解除が合わされば、国連軍は解体されて北の貿易・金融制裁が解除されていくことになります。

たとえば、今、豪やカナダの哨戒機まで参加して実施されている瀬取り監視や、国連制裁活動も縮小ないしは、止めることになりかねません。 

Photo_2東シナ海での瀬取り監視のため嘉手納に展開しているカナダ空軍 CP-140とオーストラリア空軍 P-8A

そして国連軍の主力である在韓米軍の法的立場が微妙になります。これは段階的撤退の始まりの合図となる可能性があります。
 

北は在韓米軍の撤退を要求していないという情報も流れましたが、現実に終結宣言は米朝平和条約・国交正常化という展開とワンセットな以上、双方がどこまでそれを折り込んで協議しているのかです。

あくまでも完全非核化の結果、終結宣言になるのであって、逆ではないのです。 

いわば出口論ですが、北は終結宣言こそ体制保証だという入り口論を言い出していることでしょう。

また、今回、北は口では「完全非核化」を宣言し、CVIDを丸飲みしたようなことを言い出す可能性があります。 

米国が不退転の覚悟で迫っている以上、これを拒否することは不可能だからです。 

さまざまな理由がありますが、その大きな理由はやはりカネです。 

北の経済が崩壊しているのは既報しましたが、それだけではなく「金家の財布」はすでにスッカラカンのはずです。 

実はこの「金家の財布」が、メディアがほとんどスルーしている、北が折れてきた最大の原因なのです。

北は今やホテル代すら払えず、政府専用機が使えずに中国機できたということも合わせると、財布が完全逼迫のご様子です。

あれほど見栄っ張りの国としては驚くべきことです。

これは米国による徹底した北の海外の秘密口座の凍結が効いているからで、北と金融取引をもった金融機関は米国との取引を強制的に停止されてしまいます。

ちなみにこのキム家締め上げ作戦を展開しているのはCIAなどの情報機関で、つい先だってまでその指揮をとっていたのが、他ならぬ今日、正恩と向かい合って座るはずのポンペオでした。

それはさておき、そのために一説で400億ドル(4兆円)という途方もない隠し金庫を、まったく利用できないでいるようです。 

この隠し金庫で、正恩はスイスで高級マンション暮らしをしたり、部下の将軍たちに金品をバラまくことができました。 

これが人望のない若輩の3代目にとって、唯一の人心をつなぎ止めておく術なのですから、つらいところです。 

このように書いてくると、一国の指導者の財布具合で外交方針が決定されるのか、という素朴な疑問をもたれると思います。 

安倍氏の財布が空になったからといって、民主主義国家ではそれが国の方針を決定づけることはありえないからです。 

しかし北は違います。理由は独裁者が君臨する国家だからです。 

「独裁者はたいていの場合、反体制派を排除するため国内に相互監視システムや密告システムを構築しており、敵対的な人物は徹底的に粛正するなど、いわゆる恐怖政治を行っている。
だがこうした独裁体制は恐怖だけでは長続きしない。独裁者に媚び、協力してくる人物に対しては相応の利益をもたらし、秩序を維持する必要がある。
このため独裁者の多くが、不正に蓄財した莫大な富を持っており、これを統治に利用している。また、いつ国を追われるか分からないので、その一部は海外に送金し資産保全を図るケースがほとんどだ。
つまり独裁者は多分に資産家としての側面を持っていることになる」
(東経オンライン 加谷 珪一)

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52887

これは独裁国家共通の現象で、中国に至っては党幹部の海外逃避させている隠し金はひとり数兆はあたりまえだと聞きます。

ところで父親の正日は毎夜毎夜将軍たちや党の幹部たちと、馬鹿げた酒池肉林の宴を催していたことはつとに知られています。

そこで惜しげもなくばらまかれる高級舶来品や「喜び組」の女性の接待は、独裁者の富の分配だったのです。

この財源こそが、秘密口座のあるマカオのバンコデルタでした。

Photo_3バンコデルタ・アジア

ですからブッシュ政権によってこれが凍結されると、飛び上がるようにして融和的な態度に転換しました。 

例の核施設の排気塔爆破はその時のものです。これで米国は、テロ支援国家を解除してしまったわけです。

このように北にとっての外交とは、独裁者の資産の保全という側面を濃厚に持っているのです。

正恩は、国という体裁をとっているからわかりにくいのであって、なんのことはない不良債権をやまほど抱えて、親からもらった個人資産も食いつぶしてしまった零細企業の3代目のボンにすぎないともいえます。

自らもいくつも会社を潰したトランプにとって、こんな3代目のボンの足元を見るのは、そう難しいことではないと思われます。

私はどこかで、トランプは正恩のこの正体を見破ったと思っています。

今、北がゴネているのは経済制裁を止めろということですが、この意味はただ国連制裁を解除しろということではなく、金家の個人資産の凍結を止めろということでもあるわけです。

おそらく後者は表面に出ないと思いますが、これが大変に重要なポイントのはずです。

さて、今日、どのような展開になるのか目が放せませんが、そう意外な展開はないような気もします。2今日は期待をこめてカッコイイ写真を最後に

まぁここまで来たらもう、ドランプさんに声援を送るしかないのです。

がんばれ、トランプ!日和るなトランプ!

 

 

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コメント

折角だから米朝会談の結果予想を書きます。

ただ、何が起こるか判らないのが未来です。
想定外のアクシデントが有るかも知れません。
なので「結果は出て見ないと判らない」が本音です。

以下、床屋の政談程度だと思って下さい。

核や危険な兵器の件は米国の要求を呑む。
※表面上の事ですが。

札帝は、人権問題の責任追求は厳しくするでしょう。
結果「日本との話し合い」でとかに落ち着くかと思います。
※札帝の後押しが有るので日朝の交渉は有利に進むかと思います。
※札帝は結果次第では金王朝を認めないと思います。

復興の資金援助は米国は断るでしょう。
※日本の交渉が有利になるから。

南北戦争終結に付いては露中の賛成が必要なので、
米国と北朝鮮はその意思が有ると表明するに止まりそうです。
※米朝で何らかの安全保障の約束はするでしょうけど。

半島統一は南北の問題なので米国は何も言わないと思います。
※恐らくは、半島統一は為されず、
最終的には中国が北朝鮮を呑む事(比喩です)になると思います。
※この辺りが韓国が話に入ると面倒な事になるので
文王の参加を阻止したのでしょう。
※ロシアは、港の一つ二つで手を打ちそうです。

 独裁者は、資産、お金がなくなれば権力の維持ができない というのは卓見だと思いました。マスコミはそこに触れません。

 拉致被害者が還ってくるとすれば、万歳だ。金体制の消滅も期待している。

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