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2018年7月24日 (火)

時間がたてばたつほど追い詰められるのは北朝鮮のほうだ

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メディアの報道というのは、だいたいが表層をなでるだけです。これが意図的に増幅されると印象報道に引っかかってしまいますから、お気をつけ下さい。 

たとえば昨今では、北朝鮮の非核化の進展が見られないという報道が流されてきました。 

例の6月12日の米朝首脳会談については、メディアの9割がトランプの負けという報じ方でしたので、かえって私のほうがホントにそうなのだろうかと考え始めてしまったくらいです。
関連記事
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-7896.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-a36b.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-3.html 

このトランプ負け負け報道に続いて、直後から「非核化の進展が見られない」というものが出回りました。

下の写真などは、さんざん正恩大勝利説に利用された一枚ですが、会談は一貫してトランプが主導権を握っていたのに、たった一枚の写真で印象が真逆に代わってしまいますからコワイですね。

Prm1806220005p1https://www.sankei.com/premium/topics/premium-3273...

「だが「検証」や「不可逆的」への言及どころか、トランプ米大統領は記者会見で「完全な非核化には時間がかかる」と発言した。13日に帰国したトランプ氏は機中で「もはや北朝鮮の核の脅威はなくなった。今夜からよく眠れるぞ!」などとツイッターに投稿した。
 北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、異例の早さで前日の会談内容を報じた。「両首脳が朝鮮半島非核化のプロセスで段階別、『行動対行動』の原則順守が重要との認識を共にした」と伝え、トランプ氏から言質をとったと強調した。
「段階別」とは、北朝鮮がカードを切るごとに、米国が経済制裁の緩和などの「対価」を払うことを意味し、時間稼ぎの余地も与える」
(日経6月13日)。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31718480T10C18A6EA2000/

 北の「段階別」非核化のわなにはまって、譲歩を迫られたトランプといった構図ですね。 

実に安易な絵解きですね。メディアによれば、ハッタリ屋のトランプは正恩との会談に飛びついて安易な譲歩をしたあげく、北の思うつぼにはまったということのようです。 

で、どうなるのかと言えば、「非核化は長引く」とメディアは見立てています。

「[ワシントン 18日 ロイター] - ポンペオ米国務長官は18日、非核化を巡る北朝鮮との合意には「時間がかかる」可能性があるとの見方を示すとともに、その間、制裁は継続するとあらためて強調した。
今月初めに北朝鮮を訪問したポンペオ長官は18日の閣議で、幾つかの問題で進展が得られたと述べた。
その上で「多くの作業がある。目指すところに行き着くには時間が掛かるかもしれないが、全ての作業は既存の制裁を継続しながら行う」とした」

https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2018/07/217150.php

米国の主流メディアには、そもそもトランプ大嫌いというバイアスがあります。

日本メディアはそれを鵜呑みにして、「米国メディア様はこう言っておられるぞ」と報じますから、何か権威づけされたように見えるだけです。 

では、日米メディアが言うような、北の「時間稼ぎ」に右往左往する米国という見方でいいんでしょうか。 

私はハズしていると思います。米国メディアのトランプ憎しは、日本メディアの安倍憎しに似て、まずは否定することをあらかじめ結論にして始めてしまっています。 

これで歪みなく観察できるはずがありません。

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バランスよく見たければ、ポンペオの「時間がかかる」という意味をもう少し考えてみたらいかがでしょうか。 

トランプが「時間がかかる」発言や、ポンペオが言った「既存の制裁を継続しながら、時間をかけてやる」ことで、一番困るのは誰ですか、そこから考えましょう。 

ハッキリしていますね、それは北のほうです。 

米国はいささかも困りません。

そもそも米国は北の核兵器自体が実戦配備されているとは思っていませんし、ましてや米国に届く長距離核など使い物にならない玩具だと冷徹に分析しているはずです。

ただし、核をオモチャにして国際社会を脅迫するなら、まともに軍事的脅威としてお相手するよ、ということです。

そして首脳会談で北から非核化の白紙証文をとりつけたから、トランプは「北の核の脅威はなくなった。今夜からよく眠れるぞ」と言ったのです。 

また現在、北と米国は「交渉中」という段階ですから、どちらも軍事攻撃を仕掛けることはできません。 

交渉中に軍事攻撃したら、反撃を食らうだけではなく、そんな話あいの途中で殴りかかってくるような相手と金輪際平和的交渉を持つことはありえなくなるからです。

それで困るのはどちらです。北のほうに決まっています。

つまり米国の軍事攻撃というオプションは遠ざかりましたが、軍事的弱者の北もまた、米国以上に核攻撃はおろか、それにまつわる実験・訓練などいっさいが封じられたということになります。 

それだけではありません。北はじゅうぶんに、ポンペオが「既存の制裁を継続しながら行う」ということの深刻な意味を理解しているはずです。 

制裁は緩和するどころか、継続されるのですから、今、北の首を万力のように締めつけている経済制裁は速攻され続けるのです。

では、制裁はいつまで続くのでしょうか? 

米国が北の非核化を見届けるまで、ズッとです。

北が今までの経済政策の失敗に加えて、国際社会の経済制裁によって内部崩壊の淵にあることは知られています。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-2f0d.html 

日米メディアがいうように振り回されているのは、日米ではなく北のほうです。

北が逃げ道を探すなら、ひとつはトランプが教えてくれたシンガポール式のカジノでも作って、外貨を稼ぐというのも即効性のある手段であるのは確かです。 

長期的には、非軍事的製造業や鉱業を建て直し、農業を抜本的に改革するしかないのでしょうが、今、そんな高等なことができるはずがありません。

まれ、いま、北が喉から手がでるほど欲しいのが外貨です。

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ところが生憎その原資がないんだな、これが(苦笑)。

だから日本に対して大いばりしながら、「金を出せ」とゴネているわけです。 

考えてみればわかりそうなものですが、この「交渉中」=制裁継続モードでいられては困るのは、圧倒的に北であって、日米ではありません。 

こんな簡単なことを、日米メディアはスルーしています。 初めのボタンを「トランプ憎し(=安倍憎し)で始めるから、最後までかけ違っていくのです。

それはさておき、こうなっては北としては、突然兄とお慕いし始めた習様や、ちょっと怖いけどプーチン様におすがりして、制裁解除をお願いするしか生き残る術はありません。 

ところがお気の毒にも、中露共に米国から経済制裁をかけられている真っ最中です。 

仮に、習が「そうか舎弟よ、なんとかしてやろう」と思っても、外交の世界は何かを頼むことは何かを譲歩することと等価です。 

米国と経済戦争の真っ最中の中国が、ここで米国に譲歩することは面子にかけてもできません。 

それも自分の国のっぴきならない事情ならともかく、可愛くもない舎弟のために、米国に譲歩するなんて、とんでもないことです。 

悪知恵は大いに授けるでしょうが、身銭を切るはずがありません。

プーチンも同じです。露からすれば正当な領土であるクリミアを奪還したくらいで、ギャーギャー言いやがって、経済制裁でズタボロだぜ、クソぉ。 

これで、ドイツに天然ガスパイプラインを敷いていなかったらアウトだった、と思っているプーチンが、正恩ごとき糞生意気なガキに一肌脱ぐ道理がありません。 

こちらも悪知恵はタダですから、いくらでも貸しますが結局なにもしません。

つまり米国にとって、フェーク核疑惑のある北の核など、ある意味でどうでもいいのであって、ほんとうのケンカ相手は中露、なかんずく中国なのです。

ですから、トランプとポンペオにすれば、どうぞ正恩よ、習やプーチンに大いに泣きついてくれ、と思っているはずで、時間がたてばたつほどほくそ笑むのは彼らのほうなのです。

米国の軸足はブレていません。ここで野党やメディアがいう「緊張緩和だから、圧力政策をやめろ」などという戯れ言に耳を傾けてはいけません。

制裁を堅持して、拉致被害者の奪還に全力を傾注すべき時です。

 

 

 

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コメント

まったくそのとうりだと思います。
経済制裁を緩める気が全くないアメリカは、頼もしいかぎり。
中国の援助で制裁の尻抜けになるのでは、と危惧していましたが、今日のこの記事でその心配が杞憂になりそうでよかったです。

北は時間が経てばたつほど追い詰められると言いますがそれは事実でしょうがトランプの任期は再選しない限り2020年までですよ(偶然とは言え、安倍首相の任期も2020年まで)。非核化を2年で完了するのは流石に無理がある以上アメリカとしては痛み分けに近いのでは?

中間選挙のことも考えればトランプとしても11月までには具体的な成果を挙げなきゃいけないはずです。
新政権になっても対北のスタンスが引き継がれるのなら安心ですが。

筆者に同感です。
トランプ大統領は、米朝会談の前から北朝鮮の悪行と裏切りの連続は百も承知でした。そしてその会談の後も北は非核化には踏み出さないことも。

ではなぜアメリカは会談を行い、連続的にtwitter等で状況を世界に発信しているか。一つには最終的解決に向けて国際社会の承認を取り付けるための証拠の羅列に思えるのです。そしてもちろん北と話しているのではなく、背後の中国にメッセージを送っているのです。

経済制裁のため物資が入って来ない北はまたぞろ挑発行為に踏み切るかもしれません。何やら嵐の前の静けさに思えるのです。

アメリカは引きつけて引きつけてドカンとやるのですよね。日本にとって太平洋戦争開戦の一因は、アメリカ主導による日本への経済制裁、つまり石油禁輸でした。


 ありんくりんさんのおっしゃる通りです。その他私が予想することは、次のような経過です。

1. アメリカは現状(経済制裁、非核化要求)を継続する。

2. 困った北朝鮮は中国や韓国、さらに日本へ支援を求める。

3. 中国や韓国は経済制裁を緩める方向で動く。 それに対し、アメリカと日本は経済制裁を継続する。だいたいがそのように動くのではないか。

 結局、北朝鮮はアメリカの要求を飲まざるを得ない。中国が北朝鮮への制裁を無視する方向で動けば、アメリカは中国への経済制裁(貿易戦争)を発動する。現在はアメリカと中国の貿易戦争が始まったばかりである。米中の貿易戦争の帰趨が世界の今後の方向を劇的に変化させることになるのではないか。


 結局のところ正恩は米軍の攻撃をとりあえず回避する事以外、米朝首脳会談で得るものが何もなかったんです。
それどころかトランプ氏の「友好の演出」に乗ってしまったために、核実験やミサイル発射などの脅しの手段も封じられてしまいました。

もしまたやれば、今度こそ米軍の先制攻撃を免れないかも知れません。
現今の経済戦争のさなか、中露が公式に北への制裁を緩めるべく行動出来るハズもありません。
これでは北朝鮮として、一連の狂ったミサイル発射前の状況よりも後退していると言わざるを得ません。

改めて考えたときアメリカと言う国は恐ろしい。
と言うか、世界がアメリカにまだまだ依存している。
EUの首脳を、軍事費を増やせと叱り飛ばし、中国を貿易戦争で脅す。中国とてAIIBや一帯一路構想は各国の警戒もあり、必ずしもうまく行っていない。これ以上厄介な問題は抱えたくないのが本音でしょう。貿易戦争も中国の方がダメージが大きいと思います。
アメリカはイランとも揉めていますが、いざとなればEUはアメリカにつくでしょう。
そんな中で金正恩は世界のメディアの前で、非核化を宣言した。アメリカの狙いはそこにあったのかもしれません。後はどう料理するかです。
あと2年が長いのか短いのか。それは結果を見ないと分かりません。
今は比較的穏健派のボンペイオ長官が表に出ていますが、強硬派のボルドン大統領補佐官はまだ出番ではないのでしょうか。

もし、北朝鮮が崩壊したとき
旧西ドイツが、崩壊した東ドイツを吸収したように韓国にが吸収するのでしょうね。その時朝鮮半島が中国、ロシアにとられたときは、非核化の意味がなくなります。
その時にはアメリカは全力で朝鮮半島に介入するでしょうね。憲法上日本は武力を行使できないので、兵站基地としての役割は重要になりますね。
アメリカが、日本各地の基地を使用できる担保を確保しているのも、その辺事情があるのでしょう。
その時、日本人としては日本の左翼に後ろから鉄砲を撃たせないことが重要ですね。

管理人様。本日は連投失礼します。
旧ソ連が崩壊した時、まさかと思いました。
アメリカとの軍拡競争に明け暮れ、国民に食料の提供も出来ない。人間は飢えは我慢できません。
それと似た国が、中国と北朝鮮です。
中国は一見金持ちのように見えますが、それは一部の人間だけで、多くの国民は飢えています。
北朝鮮は、語るべくもないでしょう。
そんな国がどうなるのか。歴史が物語っています。

皆様こんばんは
このままいくと北朝鮮は暴発して外へ向かうか、チャウセスクのような運命をたどるのでしょうね
karakuchi様のような考え方も理解できるのですが、私は国力は食料自給率にかかっているのではないかと思っています。(この辺は管理人様に一度解説してもらいたいですが。もしかしたら過去にやってるのかな?)
アメリカは言うに及ばず、ロシアを訪れた時、一面に小麦の畑が広がっていました、それもなん十キロにもわたってです。さらに遊休地もあり「この土地はどうするの?」との私の問いに現地の友人は「戦争になったら小麦を植えるのさ」と笑ってました
あー、こんな国とは戦っても負けるしかないな。と思ったものです
さらに彼らは基本的に欲深いのです。なので宗教で禁欲を説くという
なので、今では外貨獲得のために皆商売人です
中国は行ったことがないのでわからないのですが、食料自給率はおそらく高いでしょう
翻って日本は石油も食料も他国に依存しているのが現状と思います
TPP11やアメリカとの関係など細心の注意をもって渡り合っていくことが肝要なのでしょう

記事最後の一文が成らぬようにと、報道各社は拉致奪還の気運に冷や水をかけ続けています。惑わされずとも私達が先の具体的なイメージを膨ませる際に霧がかかります。
さらわれて年月を経ているので奪還できたとしても現地の子孫家族をどうするのか、行き来の保障には改憲が必須です。
発議もできていない状態で突然プレゼントのように北に都合の良い何十人かが超法規的に帰って来た場合、彼等と彼等を守れない国内体制のまま政府は更に複雑な交渉に丸腰で臨むことになります。
憲法は昔はどうあれ今はもう、米国トランプや中国、北の先行きに左右されずに日本国民の好きな時に変えちゃっていいのです。
非核化の顛末を見届けるのが先だーみたいに、オールドメディアは様子見にばかり持っていくんですが、様子は勿論よく見ないといけないけどやる事はやらないとですよね。

ロシアは小麦を植える場所には事欠かないでしょうが、ソ連崩壊後に畜産が崩壊して確か牛肉自給を諦めたはずです。
あんまり農業が今でも得意でない印象がありますが、いつか記事にしていただけると嬉しいです。
中国の自給率は8〜9割あっても人口14億なので世界有数の食料輸入国です。止まったら億単位で飢える上、国内生産品は汚染の問題もあります。
今回やり玉に上がっている大豆は人が食べるだけでなく家畜の餌になるものなので、豚とかにも響くはずです。

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