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2018年7月23日 (月)

小・小共闘 真夏の夜のグロテスク

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真夏の怪談話は円朝祭りなどで聞くとなかなかいいもんらしいですが、炎暑の夏に現れる政界の亡霊はご勘弁下さい。 

こんどは日本一懲りない男・小泉翁と、とっくにさまよえる亡者となって久しい小沢翁の合体です。 

小沢翁にいわせると、なんですって、え~なになに「野党が一つになって『原発ゼロ』で勝負すれば必ず選挙で勝てる」のだそうです(笑)。 

勝負勘だけが命の小泉翁も 「その通りだ」と応じて、かつて細川氏を引っ張り出して都知事選で惨敗したことをわすれたご様子。老人性健忘症なのか、しみじみします。この人の場合、一度目は喜劇、二度目も喜劇です。 

6年前ならいざしらず、今やシラちゃけた「反原発」テーマに朝日だけが、ここぞとエールを送っています。
https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20180715003266.html 

「脱原発の必要性を訴えた小泉氏は講演後、「原発ゼロの国民運動を盛り上げるには、保守と呼ばれた私たちが声を上げていくことが大事だ」と述べた。小沢氏も「大変心強い」と呼応。脱原発に向けて協力していくことを確認した。
 講演で小泉氏は「思いがけないお招きで間違いかと思った」と笑いを誘うと、小沢氏との思い出を振り返り「政界では敵味方はしょっちゅう入れ替わる」と語った。原発再稼働を進める安倍晋三首相については講演後、記者団に「総理が原発ゼロにかじを切れば与野党一緒に実現できるのに、チャンスを逃しているのは惜しい」と述べた」(朝日7月16日) 

ひさしぶりで小沢翁の顔を拝見しました。あいかわらず、顔から権力欲という脂の粒がプツプツと浮き上がったような顔です。 

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なにが「保守と呼ばれた私たち」ですか。笑わせます。小沢さん、あなたのことを今でも「保守」だなんて思っている日本国民がどこにいるんでしょうか。 

かつて自民党の幹事長を勤めながら、今や外に共産党と組むだけではなく、内にも森裕子氏や山本太郎氏のような極左運動家を入れた節操のない政局亡者にすぎません。 政界の評判師の鈴木哲夫氏などは、いまでも小沢翁を「政界の要」などと言っているようですが、あの人に褒められると小池百合子都知事のように必ず周囲を巻き込んで自滅の道を歩むことになりますから、ご注意下さい。 

小沢氏を党首と仰ぐこのお二人は、つい先日も国会本会議の投票をデモと勘違いした愚行で、懲罰動議を食らっています。こんな所業が、議会制民主主義を破壊することになるとは思わないないのでしょうか。 

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さて、小沢翁が原発に関心があるとは初耳でしたが、これが来年の参院選に「反原発」一点共闘をしたいという思惑なのは、朝日に言われずとも見え透いています。 

「参院選を1年後に控えて意識するのは、第1次安倍内閣の退陣の引き金になった07年参院選だ。民主党を率いて年金記録問題などの政権不祥事を追及し、民主単独で60議席を得た。対する自民は37。衆参の多数派が異なるねじれ状態に持ち込み、政権交代の素地をつくった」(朝日前掲) 

小泉氏は、一世を風靡した政治家でありながら、かつての保守政治家のように気持ちよく枯れることができずに、現世にちょっかいを出したいようです。 

かっては細川氏、そしてとうとう今度はかつて天を共に戴かざる仇敵の小沢氏だそうですから、要するにこの老人にかまってくれればもう誰でもいいんですね。 

さて小泉翁の「反原発」は、まったく進歩していません。かねてからこの人を知る人たちが口を揃えていうのは、勉強をしない、耳学問だけの人物ということですが、相変わらずブレない人です。

 

かつて、この人の「反原発」妄論は徹底的に批判し尽くしたので、私にとってはいまさら感があります。
※関連記事「小泉翁の妄執「原発ゼロ」の嘘」その1~9
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-cf8d.html 

この人の「原発ゼロ」政策の致命的欠陥は、ゼロにした場合の代替エネルギーがないことです。 いま、現に基幹エネルギーの3割ちかくを占める原発をゼロにしていますが、この酷暑で関西電力を初めとする全国の電力会社は余剰電力を使い切りつつあります。これについてはそのうち記事にします。 

この原因は、いうまでもなく、もうひとりの「原発ゼロ」男の菅直人氏が行った原発の点検の超法規的停止と、再生エネ法のために、火力発電一本に頼りきったいびつな状況となっているからです。 

では、菅氏が福島第1事故の後に、ショック・ドクトリンよろしくドサクサに紛れて強行してしまった再エネ法はなにをもたらしたのでしょうか。 

私たちが身近に見ることができるのは、景観の変化です。 

5657f1f73cf247a495acca7b4936781a山口県萩市メガソーラーhttp://www.west-es.jp/results/mega-solar/details/01035.html

少し郡部にでかけてみれは、まるで皮膚病のように各所で森林が伐採されて、いいかげんな土止めの上に膨大なソーラーパネルがひしめいている風景に出くわすはずです。 

私の村でも、「ソーラー用地高価借り上げます」というチラシが頻繁に投げ込まれ、村ではちょっとしたブームになりました。 

今、ソーラー業者に貸し出せば、法外な金が手に入ると聞きつけて、我も我もと水田を捨て、谷他を潰し、山々を売ったわけです。 

20年間高値設定のまま固定買い取りするというような馬鹿げた制度(FIT)を作ってしまえば、人々は欲に目が眩むのです。 

いやいや、太陽光発電なら「地球に優しい」し、「原発ゼロ」でしょう、と信じている人がいたら、どうぞ現地をご覧下さい。 

理屈では、発電に際して温暖化ガスを出さないという建前でしたが、現実に太陽光パネルの数十万枚の大群が覆い尽くしているのはなんだったのでしょうか。 

それは見れば分かります。森林です。森の樹木を数ヘクタール規模で伐採し、いったん裸山にする勢いで山林生態系を破壊し、その上にソーラーを設置したのです。 

結果、「太陽光発電開発汚染」とでもいうべき、新たな自然破壊が急激に進行しました。 

全国各地でメガソーラーの設置反対運動が起きています。
http://ito-ms.chu.jp/%e5%8f%8d%e5%af%be%e9%81%8b%e5%8b%95/ 

このメガソーラー建設のためには、広い範囲で樹木を伐採しなければなりません。樹木の伐採は伊豆高原の美しい景観を台無しにしてしまいます。伊東市の基幹産業である観光業にとって、景観は重要な観光資源であり、それが損なわれることは死活問題と言えるでしょう」伊東メガソーラー建設の中止を求める会 

そしてさらに景観のみならず、森林が果たしている治水機能を破壊することになります。伊東市中止を求める会はこう述べています。 

「景観が変わるという、すぐに目に見える影響だけではありません。
斜面にある樹木を伐採することによって、森林の保水力が低下し、洪水や土砂流失の危険が高まります」 

ソーラーの事業者は、下の写真のような調整池や砂防池を設けて土砂流出を防止すると説明しています。 

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ところが、実際に蓋を開けてみると、上の写真のようなチャチな砂防池は日々流れ込む土砂に埋まって、やがて溢れ出して、斜面を急流となって下ることになります。

これはソーラー事業のみならず、西日本豪雨で砂防ダムが各地で決壊したのを見ればわかるはずです。

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下の写真は、現実に八幡町のソーラー事業地で濁流が流出した後の斜面の様子です。

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あげくは、ソーラー自体も水害に極度に弱いことは各地で実証されています。

下の写真は群馬県伊勢崎市のソーラーですが、ちょっとした豪雨でこのありさまです。

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このように自然環境保護を無視したソーラー事業は、メガソーラーを作れば作るほど、日本の貴重な森林は伐採され、農地は手放されるといった、再エネ普及の大義とはまる正反対のものになり下がっています。

森林の地道な植林と、保全こそが二酸化炭素対策としてもっとも有効な解決策であることは自明であって、大事な森林保全をないがしろにした「原発ゼロ」など欲惚けたちの虚妄の宴にすぎないのです。

しかも、これらの太陽光パネルのほとんどすべては中国製であり、事業者もまた海外企業がひしめいているのですからシャレになりません。

かくして再エネ普及賦課金によって電気料金は上昇し、山は荒れ、沃野は捨てられ、事業林益は外国に吸い出されて行くことになりました。

これが「原発ゼロ」を目指した結果です。

エコよ、地球に優しい原発ゼロよ、と囃し立てて、来年の参院選の「小・小共闘」で政権奪還とは、なんというグロテスクなことよ。

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コメント

「晩節を汚す」という言葉を地で行くようなお二方ですな。
もはや求心力もなければ神通力もないことをいい加減に悟れないもんですかね。
それにしても山本太郎、森裕子を代表とする
活動家まがいの国会議員が何と多いことか。
本文を忘れてパフォーマンスのみに走る輩が跳梁跋扈している印象です。
与野党関係なくですが、選挙に当選することのみが目的化した時点で
その国会議員は何の益もないただのゴミになると思っています。
そういう意味では、今や国会は夢の島と化しているようにすら思えます。
産経新聞の阿比留瑠偉さんが、内閣不信任があるように
野党不信任もあるべきだなんて書かれてましたが、
たしかにそう言いたくもなりますよ。

太陽光パネル、わが住まいの近辺でもどんどん増殖してますね。
遊休地とみるやあっという間にゴキブリのごときパネルが覆いつくしていきます。
それにしても森林を伐採してとなれば本末転倒としか言いようがありません。

今朝のTBS「あさチャン」によると温暖化とそれによる猛暑で豪雨や竜巻の原因となるスーパーセルの発生が増加傾向にあるそうです。
水害に弱いメガソーラーに強風に弱い風力発電(猛暑は台風の発生も増加させることがありますし)、それらをカバーしようと火力依存が増えればCO2発生が増加して温暖化が進みスーパーセルによる水害風害リスクが増える
代替基幹エネルギーが確立しないままの原発ゼロは天候とエネルギーの悪循環をもたらすのではないでしょうか?

あまり使いたい言葉ではありませんが田原総一郎なども含めて老害という言葉が完全に当てはまると思います。

口を開けば出て来るのは「脱原発」。痴呆老人のように同じことしか言わない様。初めて記憶に残っている総理大臣が小泉氏だった私としては、氏の醜態は見たくなかったです。

毎回勉強させていただいてます。
代案なき脱原発は負のスパイラルですね。
沖縄でも中国製のソーラーパネルが犇めいてますよ。
オリオンビールが大規模なものを作ってますし、となりのうるま市の道路から見える丘の斜面に今にも傾れ落ちてきそうなのがあり、二度見するくらいバラバラと並べてあります。下には外人住宅が軒を連ねているため道路を通りながらハラハラします。

それにしても我が家も夏は電気代が19,000円台になります。3人世帯なのに^^;

再エネの一つの風力発電ですが、こちらも芳しくないようです。(↓以前にも貼らせていただきました)

NEDO新エネルギー部:「日本における風力発電設備・導入実績」
http://www.nedo.go.jp/library/fuuryoku/case/index.html
http://www.nedo.go.jp/library/fuuryoku/case/pdf/pref_47.pdf

沖縄県は突出して多いですが、大半が撤去または休止となっています。2017年11月にも新たに読谷村の残波ロイヤルホテルの設備が撤去または休止となっており、
また稼働設備が減っています。離島の設備も多くが同様になっています。貴重な電力だと思われますがやはり効率的でないのでしょうね。

しかも用途を見てみると、大部分が実証実験で売電事業に使われているのは少数です。全国的にみても2010年以後に新規稼働しているものは極僅かです。現時点ではメリットがほとんどないということでしょうか。

 今日の記事の大方に賛成します。

 太陽光パネルも風力発電も芳しくないようですね。最新の石炭火力発電が原子力以外ではすこし良いような感じですね。
 
 原子力発電は危険だとして退けることには反対です。最終の処理が難しいので使えないと結論するのもどうかと思うのです。うまい最終処分法が見つかればいいわけで、それに期待するしかないように思うのですが・・・・。 

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