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« 時間がたてばたつほど追い詰められるのは北朝鮮のほうだ | トップページ | イージスアショアの設置場所は揉みようがあると思う »

2018年7月25日 (水)

イージスアショアを中止できるのは北と中国の非核化が実証された後です

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イージスアショアについて、あれやこれや言われています。 

もっともよく聞くのは、朝鮮半島が緊張緩和したのだからもう弾道ミサイル防衛のためのイージスアショアは不要になったとする議論です。

「秋田県 佐竹敬久知事
「正直言って当初は、北朝鮮と極度の緊張関係にある中で取り上げられました本事案でございますので、どこかが引き受けなければならないものであれば、状況次第では協力もやぶさかではないと思っておりました。
ただ、これまでの御省(防衛省)のことの運び方をみますと、不安を覚えざるを得ない。具体的な説明をもって、地域住民はもとより、我々が納得できる状況を作り上げていただくことなしに強行することは、大変私どもの不本意なところ。」
(NHK7月4日クロ現)
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4154/index.html

失礼ですがこの佐竹知事の言説は、根本的に勘違いの産物です。いささかも緊張は緩和していません。 

Img_4d15cd20e415d00941506285ecf8c25http://bunshun.jp/articles/-/5450

現在の朝鮮半島は、ひとつの大きな戦争と戦争にはさまれた束の間の「戦間期」である可能性があります。 

互いに軍事力を誇示するやり方を休止し、高度の政治的駆け引きの時期に入った束の間の時期なのです。 

なんどか書いてきていますが、北は核を積んだ弾道ミサイル配備を諦めたわけではありません。 

抽象的に「朝鮮半島の非核化」と言っているだけなのかもしれませんし、そうでないのかもしれません。 

誰にも分かりません。なぜなら、正恩自身の腹が定まっていないからです。 

今までのようになんとかいかないものかと中国に泣きついたり、日米韓の国内に「北の平和姿勢」を称賛する世論を作ろうとしています。

後者については米国は別にして、メディア の融和報道の成果で、あるていどの成功を収めているようです。

なんせ正恩を「見ると血の通った人間なんだっていう、すごく好印象」なんて言っていた某女性キャスターなんかもいましたもんね(笑い)。バカですか、この人。

一方、米国の意志は大変に分かりやすいと思います。 

昨日のコメントにありましたように、北が米国をなめてトランプの退任までこの「高度の政治的駆け引き」を引き延ばす戦術に出たら、米国はこの中途半端な「平和」に即座に終止符を打つだけのことです。 

Odonaldtrump570https://www.huffingtonpost.jp/2016/11/05/trump-mex...

もちろんトランプ特有の癖はあります。言ったことの裏を読まないと、何を言っているのかわからないことを平気でツイッターするという特異な政治家です。 

一般的な大国の首脳が外交的シグナルという隠微な手法で言うべきことを、トランプはあけすけに過激な表現で口にしてしまいます。 

たとえば、米韓軍事演習の中止や、在韓米軍の撤退、はたまた朝鮮戦争の終戦宣言もやぶさかではないようなことを、突如言い出して関係国をギョっとさせたりもします。

しかし注意深く観察すると、トランプは一定の枠内で、一定の思惑の下に言っているのがわかります。

米韓合同軍事演習など、その気になれば直ちに再開可能ですし、在韓米軍撤退はすぐにマティスが強く否定しました。 

終戦宣言に至っては、トランプは早々と北が欲している成果を与えてしまったという言い方をする人がいますが、北が欲しているとしても、米国にとっては痛くもかゆくもない宣言です。 

このような終戦宣言などは、状況次第のいわば紙切れにすぎない部分があって、今まで古くは1941年のナチスドイツは独ソ不可侵条約を一方的廃棄し、ソ連に侵攻しました。 

日本は、このソ連から1941年に結んだ日ソ中立条約を破られて侵攻を受けています。 

米国は、つい先だってオバマが2015年に結んだイラン核合意を一方的に廃棄して離脱してしまいました。 

その横紙破りをしたのが、トランプであることをお忘れなく。 

条約すら一方的廃棄が可能なのですから、「終戦宣言」などはなんのことやあらん、です。 

国際政治とは、このような危ういバランスの上に成立しているのであって、口で「平和」や「非核化」を言ったからといって、平和がすぐ来るわけではないし、状況が根本的に変わるわけではないのです。 

日本人の悪癖は、言葉づらをそのまま本質だと錯覚することです。正恩とトランプが握手すれば平和到来したと思い、「非核化」を約束すれば非核化が既に成ったかのような勘違いをします。

かつて旧ソ連が崩壊した後に、ヨーロッパで軍縮が進んだことから、あたかもアジアでも冷戦が終わって平和が到来したかのような言い方をする人が日本に大量に発生したことを思い出します。

この人たちは、冷戦が終わったのだから、日本も防衛費を削減しろと主張しました。

もちろんアジアでは軍縮どころか、中国の核は強化され、海洋膨張が急激に進んだのです。

今回もまったく同じ轍を踏んでいます。

日本人の言葉づらを信じる癖は、あまりにもナイーブに過ぎます。 

ですから、日本が民間防衛訓練を一時中止したのは、この米朝対話が続いている間は、北が弾道ミサイルを発射することが不可能だと読んでいるからのことです。 

米朝対話が決裂すれば、粛々とまた再開することでしょう。

日本を狙った中距離弾道ミサイルは核を搭載しているかどうかは分かりませんが、いぜんとして廃棄するそぶりもありません。

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そして、防衛省は外交的配慮でハッキリと言いませんが、日本を大量の中距離弾道ミサイルと巡航ミサイルの標的としているのは中国です。

北の脅威のなん十倍も恐ろしいのが、中国の核なのです。

中国の非核化が、ラクダが針の穴を通るほど困難なことである以上、それに対しての唯一の専守防衛的備えはミサイル防衛だけに頼るしかないのが現実です。

反戦運動家たちが言うように、「イージスアショアはトランプが買わせたんだ。アベの戦争準備だぁ」なんて言ったら、すいませんが、どうやってわが国を弾道ミサイルから守るのか、ひとつご教示願えませんか。

そもそも必要だから買っただけで、トランプの言説とは関係ありませんし、「戦争準備」ではなく戦争をさせないための準備にすぎません。

イージスアショアは巨額の防衛予算と長期の建設期間を要します。今日思いついて来年できるものではありません。

ですから短期に変動する国際政の波に合わせて、長期計画をオンオフできないのです。

今行われている米朝対話がデッドロックに乗り上げたからといって、慌ててイージスアショア計画を再開することは不可能です。

日本がイージスアショア計画を唯一中止できるのは、北の完全かつ検証可能・不可逆的非核化が現実のものとして確認され、なおかつ、中国の中距離弾道ミサイルと巡航ミサイルが廃棄されたことが確証された後のことなのです。

あ、それと韓国の中距離弾道ミサイルも廃棄して下さいね。

 

 

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コメント

今日の記事、わかりやすくとても勉強にもなります。こんな考え方が世間に広まればイイと思います。街宣車を出して、スピ-カ-で街中にふれまわりたいぐらいです。

 今日のタイムス紙の投稿欄では60歳ぐらいの女性の方が亡くなった母親が体験した沖縄戦のひどさについて書いておりました。

 その女性の気持ちは良くわかるのですが、すべてが反戦・反基地に結び付けられるのは困ったものです。シッカリした方針の下にシッカリした防衛体制は必要です。

【痛快】西尾幹二氏がチャンネル桜で安倍総理をこき下ろし!「戦後最悪の総理」「膿を出すと言ったが自分が膿の中心じゃないか」「昭恵夫人はピュアというより白痴」

・2018年4月28日にチャンネル桜で放送された、「春の特別対談『世界は現在(いま)』」の中で、日本会議系の人脈とも深い交流を持つ思想家の西尾幹二氏が、安倍総理と昭恵夫人を痛烈批判していることが話題になっている。

・西尾氏は、安倍総理について「戦後最悪の総理」であり、即刻辞任する必要があると強調。その上で「安倍総理は膿を出すと言ったが、自分が膿の中心である」こと、昭恵夫人については「ピュアというより白痴のKY」と徹底的にこき下ろし、「安倍総理以外であれば誰がやってもマシ」と切り捨てた。

https://yuruneto.com/nisiokanji/

目を覚まさしてね。さん。

それと、イージス・アショアが何の関係があるんでしょうか?
西尾氏がどう言ったかなどどうでもいいでしょう。
つまり、日本は言論や思想の自由が許されている国だという証明でしかないんですけど。。

あまりにも的外れですね。

>日本人の悪癖は、言葉づらをそのまま本質だと錯覚すること.言葉づらを信じる癖はナイーブにすぎます。
同感です。ぱっと見のインパクトやプロパカンダへの乗せられっぷりは他国の一般国民と大差はないと思うのですが、何で立ち止まって考える際に日本のエリートがここまでナイーブに狭窄になるのか。
とまれ嘆いていても始まらないですね。今朝の記事のように具体的に諸々掘り広げて見通しを良くすることで、意識を変えていきたいです。
ほかの手段で弾道ミサイルをどうやって止めるのか、
いつもの人達はいつものように「それは外交で。決して軍事力にまかせてはいけない。それは戦争を呼び人を殺す。相手を刺激しない外交で撃たせないようにする道を探らなければ。具体的には?それは政府がやる事」と口上を述べられるのでしょう。
ドーナツの反対側の極右の人達は「そんな口先だけの理想論!日本はすごい、やられっぱなしで跪くのはもう終わり、奴等を懲らしめるべし」です。
この案外小さなドーナツはもう古くて食べられない。早く冷蔵庫から取り出して、入っていた場所と周りを綺麗に拭いて必要な食品を補充すべきです。それで冷蔵庫が故障したり爆発したりはしないです。

 秋田県人で予定地から300mのところに近しい親戚がいる人間としましては、「30キロ南に、海ぞいで見晴らしの良いゴルフ場を計画してほぼ買収ができたが資金難でとん挫した土地があるのですが、そっちを買収して作ってくれたらいいのにな」と思います。

「トランプ親ビン、イージスアショア売って下さいな、
ボラないでお安くしといてね」と言うのは、事実上
最新ハイテク兵器を作れないケンポー第九条を護る
国としては、当然の行為だと思います。

本当に「俺らは戦争はしないんだよ、だからお前らも
戦争を仕掛けて来たらアカンよ、絶対にだぞ、そんな
ことしたらそんなことしたら、本当にダメダメよー」
って、それで戦争が起こらないというのは例えサヨク
脳の方々でもマトモな知能の方は信じてないと思い
ますわ。

改憲がすぐに出来ない(私ゃ可及的速やかにして欲しい)
のならば、イージスアショアは頼りになる兵器ですわ、
なんでも2基あれば、一応エリア的には全日本をカバー
出来て、諸説あるものの1基1000億円ぐらいのコストら
しいので、負担可能な日本人が1億人だとすると1人当た
り2000円ですよ、2000円で何発か知らんが敵のミサイル
を撃ち落として、何万何十万ヘタすりゃ何百万人の日本
人の命と財産を守れるなんて、買い!一択でしょ。

理解不能なのが、護憲なのにイージスアショアをハンタ
ーイされる方達です。敵が日本に上陸して来たら酒を与
えて飲みかわし話し合いをすればよいと言う人達は論外
として、そうでない人はどう思っているのやら?

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