« 「オール沖縄」が隠したいものは左翼臭と本土臭だ | トップページ | 玉城デニーさんが担がれた理由は »

「遺言」政治のみっともない結果

181
予想どおり迷走していますね。出るのか出ないのか、誰でもいいから早く決めないとタイムアウトになりますよ。 

もちろん翁長氏の「遺言」をめぐってのドタバタから発したみっともないダッチロールです。 

いったん決まったかに見えた玉城デニー氏が、「ワタシ、出馬いたしま」とまで言いかけて、最後の「す」を言い切らないでいます。 

「9月30日投開票の沖縄県知事選に立候補する意向を示している自由党幹事長の玉(たま)城(き)デニー衆院議員(58)は22日、那覇市内で記者団に「まだ、もうちょっといろいろ相談しながら考えないといけない」と述べ、出馬表明を先送りする考えを明らかにした。玉城氏は当初、22日までに最終判断する方針だった」(産経8月22日) 

5fb69195shttp://seikatu-forum.blog.jp/archives/32353213.html

いくつか理由はあるようですが、玉城氏が選対部長を要請していた、頼みの金秀総帥の呉屋氏がむにゃむにゃと言い始めたのです。 

そのへんあたりを沖タイはこう伝えています。 

「呉屋氏は翁長雄志知事が生前に玉城氏と共に後継候補として指名されたが、「経済人として次の県政を支える」と県知事選への出馬を固辞していた。
呉屋氏によると、玉城氏との面談の中で、選対本部長に就くことの打診もあったが断ったといい、「前回とは立場が異なるので、後援会長や顧問という形で玉城氏を支えたい」と話した。
金秀グループは前回の県知事選では名護市辺野古の新基地建設に反対する「オール沖縄」の立場で翁長氏を支援。呉屋氏は選挙対策本部長として、保守・革新をまとめ翁長氏当選に貢献した」(沖タイ8月23日)

呉屋氏は、前回知事選で翁長氏を知事の座に押し上げた最大の功労者のひとりでした。

写真の翁長氏の向かって右でバンザイしているヒゲの人物が呉屋氏です。 

Okinawa_chiji_1_3
その恩賞に翁長氏から、MICEなどの利権をもらっています。
関連記事
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-b206-1.html
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-b5cd.html 

野暮を承知でつけ加えますが、「頼み」というのは呉屋氏のカネ、経済界のパイプ、金秀グループ従業員が選挙マシーンとして動いてくれることです。 

翁長氏の選挙マシーンの実体は、共産党と呉屋氏率いる金秀グループによって成り立っていました。 

その呉屋氏が「オレは選対部長はやらんよ。後援会長くらいならしてもいいが」と言われたのですから、玉城さんのショックはいかばかりでしょうか。 

ただし呉屋氏は、支持することは支持すると言っているわけですから、イチかバチかやってみますか。 

では、かつての知事選のようにガッチリとした「オール沖縄」が健在かといえば、県議会会派「おきなわ」が離脱してしまいました。 

これは翁長氏逝去の前から決まっていたことで、会派「おきなわ」は呉屋氏、平良氏などと共に離脱の遺志を明らかにしていたので既定路線です。 

なぜ翁長氏逝去の後になって、引導を渡すことになってしまったのかわかりませんが、おそらく今回の「遺言」テープ騒動がイヤになったのでしょう。 

自派の赤嶺氏が「オール沖縄」の調整会議で候補として上げられていたにもかかわらず(しかも唯一の受諾者でしたが)、正体不明の「遺言」ひとつで潰された怒りもあるかもしれません。

それを伝える琉球新報(8月21日)です。

「沖縄県議会与党の会派おきなわは20日、8日に死去した翁長雄志知事が残した後継に関する音声データに疑義があるとして、音声が開示されるまでは、知事選の人選を進めている調整会議に出席しないことを同会議の照屋大河議長に伝えた」
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-786547.html

あの新里米吉県議会議長が持ち出した、例の「遺言」テープに疑問符がつき始めましたのです。 

Hqdefaultjpg2新里米吉県議会議長(中央)

当然知事候補選びを決定づけた唯一の「物証」ですから、聞かせろと多くの人が要請したのですが、公開を拒んでいますから困ったもんです。

「新里氏は19日の記者会見で、翁長氏が死去する前に後継候補として自由党の玉城デニー衆院議員ら2人の名前を挙げた音声の録音を聴いたと説明していた。これに対し、翁長氏を支持してきた県議会与党会派の一部は、音声データに疑義があるとして公開を求めている。
新里氏は21日、非公開とする理由について「(録音を)持って来た方から『広げないでほしい』という要望がある」と語った。」(日経8月21日)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018082101116&g=pol

その上、後になって謝花副知事までが、「名前は出ていましたよ。しっかりと呉屋さんと、玉城デニーさん。私もしっかりと聞きましたので」なんて口裏合わせをするからかえっておかしくなりました。 

どうやらこの唯一の「物証」には玉城デニー氏だけしか録音されていなかったようで、それも別に「遺言」などというかしこまったものではなく、雑談だったらしいこともバレてしまいました。 

呉屋氏は入っていたが、テープが切れていたなどと言い訳をしていますが、そもそもそんないい加減な「遺言」テープで知事候補を決めること自体がバッカじゃなかろかなのです。

これが仮に虚偽なら県議会議長、副知事は「県政を混乱させた」として揃って枕を並べて辞職ものです。 

といっても9月に負ければ、同じ運命ですがね。

まぁ、こういうていたらくでデニー氏と並べて名を出された呉屋氏がむくれたのかもしれませんね。

それが「いちおうデニーを支持はするが、オレの選挙マシーンは使わせないよ」ということなのかもしれません。

また玉城氏にとって気の毒なことには、呉屋氏と一緒に翁長知事誕生を作り出したかりゆしグループの平良氏も、20日、自主投票にすると宣言しました。

泣きっ面にハチですが、さらに会派「おきなわ」も同じく玉木氏不支持に回りました。
※追記  と思ったら、またひっくり返ってデニー支持だそうです。みっともないにもほどがあります(笑い)。

「おきなわの平良昭一幹事長と赤嶺昇県議は記者団に対し「オール沖縄」勢からの離脱を示唆した上で、開示しなければ、与党が擁立する方針の玉城デニー衆院議員(58)を支援しないことを示唆した」(琉球新報前掲)

このまま推移いすれば、デニー氏がデルーと出馬しても、共産・社民・社大という左翼政党に純化した候補と言うわかりやすい候補となることでしょう。

おもえば翁長氏は、沖縄的左翼と沖縄的保守の微妙な両輪のバランスの上に乗って誕生しました。

自派は新風会と呉屋氏などの沖縄経済界少数派だけでした。

そして右の車輪はドンドンと磨滅し、左に大きく傾いて今や脱輪する寸前でした。その意味で、失礼ながらいい時に亡くなったとは言えます。

当初から翁長氏が意思決定できる部分は極端に狭く、「オスプレイ反対」と「辺野古移設反対」のふたつしか言ってはならないような首長だったので、とうぜんの帰結ではあります。

いま、翁長氏を死せるカリスマのごとく崇めていたり、「遺言」をありがたがっているも、裏返せばいかに「翁長雄志」というキャラに寄りかかって「オール沖縄」が出来上がっていたのかの証なのです。

いわば一代芸であって、継承できる性格のものではないのです。

とてもじゃないが、DJ崩れの軽いデニー氏に「二代目翁長」を襲名できるはずもないじゃありませんか。

とまぁ、こういう「遺言」で知事候補を決めようなんていう愚行をすれば、かくなるという見本です。

 

 

 

|

« 「オール沖縄」が隠したいものは左翼臭と本土臭だ | トップページ | 玉城デニーさんが担がれた理由は »

沖縄問題」カテゴリの記事

コメント

デニー氏が出馬の条件としていた「前回知事選の体制」とは明らかに様相が変わって来ました。
かりゆしが自主投票を決め、呉屋氏が選対に着かないでは沖縄政経懇話会(翁長派経済人の集まり)は総崩れです。

もはやデニー氏は「火中の栗を拾う」しかないのでしょうが、前回知事選のような運動の展開はむずかしそうです。

私には、当初から呉屋氏に出馬の意思がない事を察知していた照屋大河調整会議議長が「いわゆる遺言」の存在を利用して、オール沖縄内保守派を封じ込めにかかったとしか思えません。

投稿: 山路 敬介(宮古) | 2018年8月24日 (金) 07時22分

自由党党首の小沢一郎氏は「玉城氏の出馬に反対せず、選挙に勝てる態勢が整うかどうかを見極めるよう助言した。」そうです(産経)
https://www.sankei.com/politics/news/180821/plt1808210031-n1.html
どうも反対しないといいつつ釘を刺してるようにも取れるのですが、それもここに来ての玉城氏の躊躇の要因の一つなのではないでしょうか?
(因みに玉城氏の出馬で衆院自由党の議席は補選を取れないと小沢氏のみになります)

投稿: 須山 | 2018年8月24日 (金) 07時45分

玉城氏が出馬に難色を示した途端、地元マスコミは「各会派は玉城氏を支持する方向」と報道し、音声の真偽に難色を示す勢力を「結束優先」の名の元に有耶無耶にした今回の流れとそれに加担する地元マスコミの動きは異常事態に他なりません。

100歩譲って翁長氏の神格化はまだ理解できなくもありませんが、今回の音声データをめぐる経緯は完全にアウトです。
知事の資質や政策なんて関係無いから反基地唱えて纏まる候補を早く擁立しろという姿勢は有権者を完全にバカにしています。

投稿: しゅりんちゅ | 2018年8月24日 (金) 08時43分

どうでもいいことですけど玉城デニー氏は玉城とデニー、どちらが戸籍としての名字なんですかね?

デニーと言う名前を聞くと横浜にいたデニー友利を思い出すもんで

投稿: 中華三振 | 2018年8月24日 (金) 12時31分

wikiによると本名は玉城 康裕で、デニーはDJ時からの芸名のようです。
故人の枕元でゴタゴタという最悪の事態なんですが、彼等にとっての最善が沖縄県民にとっての善き事とはかぎらず、有権者にその様をとくと見せれば良いのでしょうね。そんな意味では沖縄二紙は報道の役に立ってるとは、一応言えるのかも。

投稿: ふゆみ | 2018年8月24日 (金) 16時40分

ローカル掲示板みてても、4年前とは全く雰囲気が異なります。今回の騒動のギドギドぶりにあきれ返っています。若者は現実をしっかり見据えてますね。ある意味翁長知事の功績かもしれません。

沖縄二紙やオール沖縄は常に自らへの同調を求めてきますが、玉城氏もそっち側で国会議員になれたわけですよ。しかし、今まさに「俺たちがお前を推すって言ってんだ、断ることは許さん!!!」とばかりに己が同調圧力にさらされていますね。

バッカじゃねーの

投稿: クラッシャー | 2018年8月24日 (金) 17時52分

沖縄の方のコメントを読んでいると、旧民主党がかつて
大勝した後にボロボロになって、事実上消滅して逝った
アノ道を思い出します、ホラ、中共へ握手を求め馳せ参
じ、その後は有効な政策を打ち出せずに口先で出まかせ
を並べただけで、自分から谷底へ転がり落ちて逝ったアノ
道ですよ。

思えばサヨク脳が騒げば騒ぐ程に、日本の自由さという
か現況の良さというか、日本が今後進むべき道が明らか
になってくるのですから感謝すべき存在ですわ。中共が、
旧大日本帝国陸海軍がハデに攻めて来てくれたので深く
感謝している(マジ)と言っているのと同じことです。

「アベしねー」はOK→「習しねー」ならタイーホ監禁
「アベはヒトラー」OK→「習はヒトラー」同上
「タレ目の犬」OK→「くまのプーさん」存在してはイケナイ
「沖縄の心だ」OK→「チベットの心だ」もう死刑かも

テンから馬鹿じゃない限り、彼等が騒げば騒ぐほどに人
は「アイツ等は頭オカシイ、アホウだ、奴等の主張する
反対が正しいんだ、現にアホだからナンも出来ねーじゃん、
無能力者め!もうたくさんだ」と思いますわ、特に若い
人達は。

知事選はどうなるか知りませんが、サヨク脳陣営が崩壊
してくれれば、これに勝るものはありませんわ。

投稿: アホンダラ1号 | 2018年8月24日 (金) 23時15分

確かにオール沖縄はボロボロです。
ただ、まだ安心は出来ないのです。前回は下地氏が保守票6万を分散してしまいましたが、10万票近い差は近年の知事選ではありませんでした。沖縄県に限っては革新側も一定の鉄板票を持っています。
私が心配するのは、軍用地地主会4万人と基地従業員1万人、周辺の飲食街、マンションの大家、出入り業者の動向です。まさか撤去されるはずのない普天間基地が実際に無くなります。彼らにとっては死活問題です。今まで基地問題と言えば過激な集団ばかりが目立ちましたが、目立たない移設反対の人達もいます。彼らがどちらに投票するのか、予断を許しません。
何故なら、基地反対勢力は普天間が無くなれば次は嘉手納をターゲットにします。
普天間基地移転はもう既定路線ですが、保守の県政奪還は楽勝ではないと思います。最後まで気を引き締めて頑張って欲しいと思います。

投稿: karakuchi | 2018年8月25日 (土) 00時03分

 玉城デニ-氏が知事選に出るとして、そして万が一でも勝利したとします。デニ-さん、知事としてどんな政治を行うつもりでしょうか? どんな夢や希望があるのでしょうかね? 立候補をしないのが利口ではありませんか。政府に反対をし、基地反対中心で県政を行うのでしょうか。どうも、政治家の気持ちが私にはわからないのです。

 小澤さんの気持ちも私には分かりません。なんのために自民党を飛び出したのか、いまだにその気持ちがわかりませんね。もう政治家を辞めて別の道を行かれるのがイイとしか私には思えませんが?

 政治家の国会活動を見ていて思うのは、いいかげん飽きは来ないのかという疑問です。野党の先生方、次元の低いことを論議していて、そこに生きがいなどあるのでしょうか。

 今私は、我那覇真子さんの運動に興味があります。ジャンヌについていきたいのです。彼女が政治家になるような頃が、沖縄のイイ時代になるのかなとはるかな期待をしているのです。

 それに、政治家ではありませんが、三橋貴明氏の日本経済再建論に惹かれております。なによりも、こんなにも情熱的な愛国者がいることに安心感を覚えるのですね。政治家たちが経済のことにもっと知識を持ってほしいですね。緊縮財政はいただけません。

 我那覇真子さんも将来のために勉強し経済の世界にも通暁してもらいたいものです。沖縄の政治家で、マクロ経済のことを語る人はいるのでしょうか? 基地問題は自民党県連の諸君は理解をしているのですが語りませんね。マクロ経済などは知らないので語ることもしないのでしょう。

投稿: ueyonabaru | 2018年8月25日 (土) 00時34分

ueyonabaru 様

気持ちは同じです。
私はその原因は権利ばかり教え義務を教えない日教組教育に原因の一端はあると思います。
結果、LGBTやらなんやらなんでもありです。
10人いれば10人が考えが違うのですから、それが一つの社会で生きていく。その中にはおのずと制限される権利もあります。
沖縄のジャンヌダルクは私も好きです。
もっと、沖縄の方たちが見守って大事に育てて欲しい。
経験を積んでいけば、いずれ沖縄のいや日本のリーダーになれる人です。何より笑顔が良い。リーダーになる人は顔も大事です。そして顔は経験が作ります。

投稿: | 2018年8月25日 (土) 00時57分

すみません。
ueyonabaru 様へのコメントは私です。

投稿: karakuchi | 2018年8月25日 (土) 01時15分

やはりオ-ル沖縄はよくも悪くも翁長氏に頼っていたことがよくわかりますね。いずれにせよ沖縄での左翼の勢いは弱まるでしょう。

投稿: ななし | 2018年8月26日 (日) 02時36分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「オール沖縄」が隠したいものは左翼臭と本土臭だ | トップページ | 玉城デニーさんが担がれた理由は »