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2018年8月29日 (水)

小澤氏、玉城デニーを一人前扱いしていないことをバラす

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デニー氏の最終回答はきょうですが、「気持ちが固まった」そうです。

まぁ、素直に「翁長知事の指名がボクですかぁ。光栄だなぁ」なんて言っちゃったら断るほうが勇気がいることでしょう。 

仮に、小澤氏が金秀・呉屋氏から色好い返事を貰えたとしても、同志であったかりゆし・平良氏と彼は今や反目する関係ですから、かつてのパワーはありません。 

糸数氏や赤松氏が候補にならなかったのをみれば、派閥間のきしみは大きいようです。 

持ち上げる御輿担ぎはてんでんばらばら、乗るデニーさんは乗るかのらないか「保護者」に家庭訪問してもらっているありさまです。 


小澤氏が訪沖したことで、左翼の皆さんは妙に嬉しげにホっとしたなんて言っているようですが、おいおいご冗談を。 

あんなことをしたら、デニーさんがまともな政治家ならメンツ丸潰れでしょうが。

メンツなんて書くと、何を封建的なという人がいますが、面子とは政治家としての適格性のことです。

政治家の命は、カネとジバン。それを最もよく知っているのが小澤氏のはずです。

その彼から見るとデニーなんて、選挙区ならまだしも知事となると、まともな情勢判断が自分でできるような一人前の政治家ではないと言っているわけです。 

一人前の候補者なら、自分の足でてくてく歩いて支持を取り付けるか、「オール沖縄」の幹部連中を全員集めて、「オレを調整会議で選んだ以上、一丸となって支援するのかしないのか。しないなら降りるゾ」とタンカのひとつも切るべきでした。 

彼しかいない以上、「オール沖縄」はうんと言うしかないのですからね。

ところで小澤氏には、オールド自民党・田中派特有の流儀が色濃く残っています。

なんといっても派閥(おっと、失礼。自由党って今は言ってたんでしたっけね)のボスが、デニーさんより上位の決定権者なのです。 

小澤氏としては、本来なら派閥ボスたる自分が集金してきたカネを配りたいところでしょうが、あいにく今の尾羽うち枯らした小澤氏にはそんな集金力は消え失せています。 

だから金秀詣でをするというわけですが、かつての小澤氏の傲岸不遜、傍らに人なきが如しを絵で描いたような姿を知っているだけに惨めです。

しゃべった内容は、下記の記事のような内容でしょう。

「4年前の知事選は、翁長氏の人柄と手腕への期待で圧勝できた。今回の知事選は、微妙に安倍政権に影響を与えるというのは皆さんも認めるところだろう。
だから、自民党は必死になって、あらゆる手段を講じてくる。単に『弔い合戦』という雰囲気だけでは勝てない」と指摘。弔い選挙という性格上、翁長氏に後継“指名”された玉城氏に有利との声もある楽観論を、強く戒めた」(日刊スポーツ8月24日)

Photo_2

かつて「選挙の神様」と謳われた時期があるだけに、拝聴する側は内心いつも同じことをと思いながらも、口では調子を合わせたんでしょう。

結局、危機を鳴らした後に続くことは、「雰囲気だけでは勝てないからカネを出せ、ヒトを出せ」といういつものセリフです。

それにしもデニー氏さんは、どうせ引き受けるなら冒頭から受諾しますとやって、あとから小澤氏に裏工作をしてもらうほうがよほどましでした。

といっても、旧民主党系諸雑派はかつての鳩山チャブ台返しを、もう一回チャブ台返しした前歴がありますし、小澤氏が野党連合の夢よもう一度を狙っているのは見え見えですから、総論賛成各論なしといったところでしょう。

ウェルカムなのは社民党ていどです。まぁ、といっても現地には山城氏たちがいますから、小澤氏が動かなくても、社民は乗ります。

しかし、いかんせん実力があまりにも・・・。

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とまれ、小澤氏が「保護者」然として飛び出して支援回りしちゃった以上、もうデニーさんは退路を断たれました。

もうエイヤっと知事選に飛び込むしかありません。

それにしてもこのような形で、小澤氏を引っ張りだして借りを作ってしまうと、仮にデニーさんが知事になっても小澤氏が院政よろしく県政に介入してくることでしょう。

おお、ぞっとする。 

一方、佐喜真氏が知事選に回ったために、松川正則副市長を擁立して、宜野湾市長選と同日実施ということになります。 

これは自民県連が万が一宜野湾市長選を落とした場合、知事選もドミノ倒しになることを配慮したとのことです。 

例によって自民県連の気弱なことです。 

また、松川氏は佐喜真市政を継承し、「政府が名護市辺野古への移設を計画する米軍普天間飛行場(宜野湾市)の早期の危険性除去を目指す考えも強調した」(産経8月12日)そうですから、自民県連は、知事選・宜野湾市長選共に移設問題を封印してしまうおつもりと見えます。 

不人気なことは言わない、くずぐずと既成事実を積み重ねていく戦法のようで、いつまでこんなことをやっているのかとも思います。

玉城陣営が移設問題のトーンをぼやかして、支持政党なし層に訴えたらきついですよ。

選挙戦術としてならともかく、国の安全保障政策の正面玄関の位置にある沖縄県にとって、いつまでも通用するとは思えません。 

 

 

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コメント

 こんなデニ-さんのレベルでも革新側はまとまり、選挙戦を戦抜けるのかな? しかし、もしかすると革新がまとまりデニ-さんは勝てるのかもしれない。だから、自民党本部は弔い合戦だと緊張もし党の幹部を沖縄に投入しようとするのだろう。

 選挙は一種のゲームのようなものだろうとも思う。知事に相応しい者が必ずしも選ばれるわけでもない。なので、今回の選挙、自民党が選挙ゲ-ムで勝てさえすればいいのだ。

 とはいうものの、辺野古移設に明確な賛成をしない佐喜真候補を支持する積極的な気持ちも起きてこない。

≫「玉城陣営が移設問題のトーンをぼやかして、支持政党なし層に訴えたらきつい」

そのとおりと思います。
けれど、今日の出馬会見を見て安心しました。玉城氏には最初からそのような細かい芸当が出来るハズもなかった。革新系の不満もかわせませんし。
これで県が選挙までに「撤回」をやる確率は高くなりましたが、保守系支持者の自民回帰の流れを作りやすくなりそう。
ここまでは自民党の目論見通りです。

佐喜眞氏は辺野古移設問題に言及する必要はありません。
争点は「普天間基地の一日も早い返還」であり、そこをブレずに徹底していく方針を貫く事です。
うれしい誤算でしたが、佐喜眞氏は堂に入った素晴らしい保守政治家と言えます。


沖縄県が選挙前に埋立撤回をやるのは勝手ですが、その責任はだれにあるのでしょう。佐喜真氏が当選したときは佐喜真氏、デニー玉城氏が当選したときはデニー玉城氏でしょうか。それとも両氏とも我関せずで今の副知事二人でしょうか。新しい知事の下では人事も一新されます。
そうすると誰も責任を取らない埋立撤回になります。
チコちゃんじゃないですが、ぼやーと生きてんじゃねーよと言いたくなりますね。
苟も翁長知事が逝去されたとは言え、沖縄県の行政です。ままごとではないのです。あまり無責任なことはしないほうが良いかと。
普通に常識的に考えて、次の知事に託すべきでしょう。

karakuchi さん

法的には「沖縄県」の責任です。
報道によると「撤回」の判断は副知事二人のうち謝花氏の専権事項になっているようで、それをする権限は謝花氏にある事はあります。
ですが、常識では「撤回」のような高度の政治的判断を選挙を経ていない一県職員がやる事はまず考えられません。

国は土砂の搬入を延期しています。
そのような中での「撤回」には必然性がなく、知事選においての争点を「辺野古阻止」に向かわせる「選挙目的」以外の何ものでもありません。

デニー氏が負けた場合は、謝花氏が選良でないだけに国は個人責任を訴訟で追求するかも知れません。
どっちにしろ、そうとう謝花氏はハラをくくっている事になりますね。
いえ、単に「圧力」に負けてハラを切る準備が出来た、って事でしょうかね。

 選挙が終わると、撤回話はなくなってしまうのではないかな。今さら撤回などできないのではないか。政府も損害賠償請求はしないと思う。政府はこれまでも県民感情を刺激するようなことは避けてきたのだから。

 県が裁判に持ち込めば、工事は遅れるものの飛行場は完成するだろう。その間普天間飛行場は使用できるのだ。

https://twitter.com/shiikazuo/status/1034347941081669632

沖縄のことは我々が介入する、にしか見えませんが、民主主義って何だ?

ueyonabaru さん

 「撤回」そのものは別段やってもらって構わないんじゃないでしょうか?(むしろその方が佐喜眞さんが就任後は楽な展開になります。)
一見馬鹿げた行為に見えますが、確かな結果がもたらす効果もまた大きいと思います。
ま、たしかにみっともないし、すでに終わっている事の確認事項にすぎないので実質的には「どうでもいい事」ですよ。

佐喜眞さんは24日の出馬会見で「知事の立場でしっかり精査し、法令的な問題があれば(埋め立て承認の)撤回もあり得る」と言いました。
私は思わずニヤリとしてしまいました。
佐喜眞氏は非常に強かな政治家ですね。
だいいち、こう答えてもらえれば下っ端で運動する私たちにとっては非常に動きやすいです。

> 佐喜眞さんは24日の出馬会見で「知事の立場でしっかり精査し、法令的な問題があれば(埋め立て承認の)撤回もあり得る」と言いました。

 そんなことを言いましたか。なるほど、そういう理屈になりますね。法令的な問題はないのですからね。

山城さんへ

「法令的な問題があれば」という条件付けは見事な言い回しだと私も感じました。
これで撤回を急ぐ必要が事実上無くなったので強行すればそれは選挙のためのショーだというイメージが少なからずついてまわる事になります。
それでもオール沖縄側も選挙期間中に県民葬という花火を使えなくなったのでその代わりとして撤回を持ってくる可能性が高いと感じています。
どうせ訴えられたところで県民感情を煽る可能性があるから損害賠償請求までは無いだろうと計算しているのではないかと。

しかしまぁ…音声データの存在なんてはじめから無かった、玉城氏は最初から最有力候補だったかのような強引な雰囲気作りに必死になっているように見えるのは気のせいでしょうか?

しゅりんちゅさん

>「音声データの存在なんてはじめから無かった、玉城氏は最初から最有力候補だったかのような強引な雰囲気作りに必死になっているように見える」

そうそう、そこがわからないんですよね。
手元に8/10の琉球新報がありますが、録音メッセージの事は記事で言っているんだけども、知事の後継指名があったかどうか問われて謝花氏は明確に「それは聞いていない」と言ってます。

それなら「19日までに決めなくちゃ」、という事になった。だからこそ赤嶺昇さんが躍り出たワケだ。

そしたら今度は知事の「後継指名の録音」があったと。「照屋さんだけが聞いているのじゃ納得出来ん」となった。
そしたら実は「謝花氏自身も聞いていた」となって、謝花本人も聞いたと言う。

遺言なら遺言でばかばかしいですが、なにがホントで何がウソか? 
今やこの間のゴタゴタは無かったようにされていますが、デニー氏出馬の正当性への疑問は消えません。

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