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2018年9月11日 (火)

山路敬介氏寄稿 県知事選の重大な争点は「普天間飛行場の早期移設」である その1

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山路敬介氏から寄稿を頂戴しました。ありがとうございます。

実は先週に頂いていたのですが、北海道地震があったために延び延びとなってしまいました。申し訳ありません。

なお、当初私の記事とカップリングになっていましたが、分離しました。

                                         ~~~~~~~

県知事選の重大な争点は「普天間飛行場の早期移設」である その1
                                 ~佐藤優氏の「詭弁的言辞」から                                        
                                                                                       山路 敬介 

 

佐藤優氏の「普天間移設」と「辺野古新基地反対」を意識的に混同させる詐術 

琉球新報紙で連載中のベストセラー作家にして外交専門家の佐藤優氏のコラム「ウチナー評論」(9月1日)の中で、氏の筆にあってはめずらしい事ではありませんが、かわらず「詭弁的言辞」を弄してい、今回は知事選に臨む特に重要な時期と考えたので指摘しておきます。

佐藤氏は「「普天間飛行場の早期移転」は県民の総意である。総意である事柄が争点にならないのは自明である」とし、そのような事は「偽装争点である」」とします。

氏がこのコラムを書いたのは、佐喜眞氏が県知事選の争点として「一日も早い普天間の返還」を掲げているゆえであり、それに対しての佐藤氏のこの部分の論説はきわめてシンプルで分かりやすい論理性を有しているので、だれしもが簡単に納得してしまうのではないでしょうか?

しかし、一見妥当に見える氏の論法はまさしく一種の詭弁術によるそれであり、論理的に「総意である事」が「争点でない事に」に必ず一直線に結びつくわけでもありません。

特に注意すべきなのは佐藤氏の記述が佐喜眞氏の「一日も早い普天間の返還」と、デニー氏が掲げる「辺野古新基地反対」を「普天間の早期返還」において、同じ「県民の総意である」として一括りにしてしまう事です。
 

氏は意図的に、「普天間飛行場の早期移転」という命題に対する方法論として両者の主張がまるで「同じもの」であるかの如く読む人を誤認・錯覚させてしまっています。 

その点についてと、むしろ私は「辺野古新基地反対」を掲げる事こそが逆に「普天間飛行場の早期移転」という大命題の実現を阻む、という点において「偽装争点」であると考えます。 

■「辺野古新基地反対」を先になれば「普天間基地移設」はいつになるのかわからなくなる

確かに佐藤氏の言われるように「普天間飛行場の早期移転」は県民のみならず、国民の総意であると言えます。
 

しかしながら、日・米・県・地元の了解のもとようやく進行している「普天間飛行場の移転」が、「辺野古への移設反対」を掲げる知事の誕生によって著しく遅れる可能性が生じると懸念するのが当然です。

「橋本=モンデール合意」以来20年近くの時間をかけて、地元や県の了承を取り付けて着工した辺野古移転が佐藤優氏やデニー氏の主張のように中止になったらどうなるでしょう?
 

「普天間の危険性の除去は政府の責務だ」と反対派は言いますが、そんな事は当たり前の事です。 

その当たり前の事をするために20年近くの時間がかかったのが現実であり、それが沖縄の現状です。

辺野古移設問題に関して、鳩山由紀夫の愚言以外は政府に手続き上の瑕疵は全くありません。
 

にもかかわらず20年の歳月がかかった意味をまじめに考えれば、一日も早い「普天間の危険性の除去」のためこそ、今この時点で政治家は「辺野古反対」などと軽々しく言うべきではありません。 

それを言うのであれば、「「普天間基地の危険性の除去」はさらに20年ほど先になるが良いか?」とでも県民に問うてからアジェンダ(計画)設定すべきです。

ですから、当該コラムの中で佐藤氏が本土の言説として批判する、「辺野古に基地を移転しないと、普天間基地が固定化され、住民を危険にさらし続ける」というコメンテーター氏の言説や、「辺野古移設に反対することは普天間飛行場の固定化を意味し、反対を主張する政治家が沖縄県民を危険にさらしている」とする全国紙の記者や大学教師の認識は、逆にすこぶる正しいものと言えます。

これらの本土の言説に対しての佐藤氏から反論らしい解説はありません。
 

ただ佐藤氏は、「(このような本土の言論は)本質において差別的だというのみです。 

たとえば、いわく「沖縄人の力を軽く見ている」、「日本人の大多数は沖縄の基地問題を遠ざけている」といういつもの差別論を展開し、「普天間基地の返還は、日本の中央政府として当然行わなくてはならない」としますが、それらは全て「論点のすり替え」です。 

上記の本土の諸氏の言説に対してだけでなく、佐藤氏が「県民の総意」であるとする「普天間基地の早期返還」という命題に対しても何の答えになっておりません。 

ちなみに私は「論点のすり替え」はあってもいいと考えている派ですが、それは先の論点より新たな論点の重要度が上回る場合のみです。 

佐藤氏の差別論に肯じるかどうかは別として、普天間基地の早期移転は県民の生命に関わることなので、あらゆる「差別論」よりも重要である事は言うまでもありません。

 

                                                                                        (続く)

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