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2018年11月 1日 (木)

HYさんにお答えして 韓国は戦後国際秩序の枠組みから出ていこうとしている

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コメント欄に入れたのですが、長くなったので本記事にします。

HYさん。私も山路さん流の日韓は共同して米国と共に中国・北・露と対峙せねばならないという意味で、「親韓派」でした。

別の言い方をすれば、それは戦後の国際秩序の枠組みを肯定するという意味です。

ですから、私は貴兄のように「戦後の日本外交そのものを悲観して」はいません。

そう簡単に我が祖国は、「敗戦から立ち直れない慢性的な敗北主義」の軛から自由にはならないのです。

というか、過去の戦後外交はいたるところで屈辱的であり、時に歪んでいたとしても、戦後国際秩序の中に敗戦日本を位置づけようとした先人たちの努力には敬意を抱くべきだと考えております。

今回の徴用工判決は、サンフランシスコ条約を法的根拠とする戦後処理を定めた請求権協定を否定しています。

つまり韓国は、民族感情を国際秩序の上位概念としているともいえるわけてす。

一方、対する日本は、常に国民感情を国際秩序の下位に置いてきました。

日本が韓国に過度な気配りをしたのは、韓国に対してではなく、実は米韓同盟という楯によって中国と北朝鮮と対峙している米国に対してでした。

貴兄が反対するのはわからなくもありませんが、私は米国からの要請があるかぎり、慰安婦問題において一定の妥協もやむなしと考えていました。

また、ガラス細工のようにもろい日韓関係をこれ以上悪化させないためには、ピョンチャン五輪の開会式に出るていどは呑むべきだと思っていました。

そのていどには私は「親韓派」なのです。

しかしその持論を、こんなに早く変えねばならないとは思っていませんでした。

前回2012年の徴用工裁判で日本企業の責任を認めた元最高裁判事は、今回の判決を聞いて、「自分はかつて建国する心情で判決を出した」と述べました。

「建国」ですか。いい得て妙です。

というのは今回の徴用工判決は、とりもなおさず、韓国が戦後国際秩序の枠組みから脱するという意味で「建国宣言」にほかならないからです。

私たち日本からみれば、それは韓国による戦後の国際的枠組みのあからさまな否定です。

あちらが出て行きたいというのですから、私たちは引き止める道理はありません。統一朝鮮でもなんでも勝手に作ればいいのです。

このような情勢で、日韓関係が「危険水域にならない」と見る韓国ウォッチャーは皆無です。

温厚な武藤元駐韓大使ですら、「これからなにが起きても韓国を助けようという気持ちは親韓派にもなくなった」という意味のことを話しています。

韓国が色気を出しているTPPや日韓スワップ、ましてや韓国経済がデフォールトを起こそうが、前の時のように救助する理由はありません。

勝手に出て行ったのですから、勝手に死になさい、と言うだけです。このような「国民感情」は、なにも韓国の特産品ではありませんからね。

むしろ溜めに溜めてきた怒りのマグマは、年中小出しにしているかの民族より我が民族のほうが大きいかもしれません。

武藤氏など穏健なほうで、私が知るすべてのコリア・ウオッチャーが、日韓関係の崩壊を予想しています。私もそうなると思います。

貴兄は「そうなってはまずい」という主観と、客観的評価が混在しています。

確かに「そうなってはまずい」のですが、「そうなってしまった」以上ありません。

明日か明後日に書く予定ですが、私は38度線は対馬まで降りてくると思っています。

戦後日韓関係の基礎の基礎を破壊された以上、それは遅かれ早かれ必然でしょう。

C0a8ca3c0000015ff83c74f0009edbf_p2聯合

米国は既にコリアを不良債権と見なしています。

そう遠くない時期に、在韓米軍は段階的縮小、ないしは撤退するでしょう。

そんなことを考えていると、請求権以上に韓国を揺るがしかねないことが起きました。

かねてから時間の問題とされていた、戦時統制権がついに解消されることになったのです。

「韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官とマティス米国防長官は31日(現地時間)、ワシントンで開かれた韓米定例安保協議(SCM)で有事作戦統制権移管後の連合防衛態勢の大枠を盛り込んだ連合防衛指針に署名。米軍主導の韓米連合軍から韓国軍への作戦統制権移管に備え、韓国軍主導の将来の連合指揮体系を検証する手順のうち、基本(初期)運用能力(IOC)の検証を来年から実施することで合意した」(聯合11月1日)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2018/10/31/0900000000AJP20181031003300882.HTML

どうやら韓国は「建国」ならぬ亡国への最後の蓋を開けてしまったようです。

このことは、戦後日本の安全保障を根底から変えていくことになるでしょう。

これは楽でないことに決まっています。日本は、3正面で安全保障体制を構築せねばなりませんから。

その事態を回避したさのあまり、韓国に迎合すればどうなりますか。

仮にここで朝日や東京、北海道新聞のように、またまた謝罪して慰安婦癒し財団ならぬ「徴用工癒し財団」を作ったとしても、必ずまた別の問題を吹っ掛けてきます。

永遠のループなんですよ。

浜の真砂は尽きるとも、コリアに反日のネタは尽きないのですから。

平地に乱を起こし、火のないところに煙どころか火事にしてしまい、無から有を作ることができる、世界一のファンタジスタ民族ですからほ、あそこは。

だから日本側が、「韓国ぬきの東アジア」「在韓米軍なき東アジア」を真面目に考えねばならない時期にあたっているのです。

「ただ耐えるしかない」時代は終わりつつあります。

戦後レジームは、望むと望まざるとにかかわらず、準備が出来ているか否かを問わず、刻々と地殻変動を起こしているのです。

それを見ないようにするか、自覚して議論するかどうかだけの差だけです。

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コメント

 ブナガヤさんこんにちは、HYです。昨日はお騒がせしました。

"主観と、客観的評価が混在"ですか。良い表現ですね。今の日本外交、いや日本の政治そのものじゃないですか。

 わたしも心の奥底では対馬を軍事要塞化するべきだと思うんですよ。でも沖縄の体たらくを見るにそれは期待できないんですね。現状の日本で国民感情は役に立ちません。

38度線が対馬海峡まで南下しても仕方ない事ではないかと思います。と言うか、その方が日本人自身ももっと国防と言う意識に目覚めるのではないでしょうか?沖縄米軍問題にしても、北の核問題にしても、中国の尖閣問題にしても、本土にいる日本人は、いまいち自分の事として認識することがないのではないでしょうか?対馬海峡と言う、本土九州に目と鼻の先まで前線が迫れば、いかな能天気日本人でも、少しは考えるのではないかと思います。確かに半島が統一して反日国家になり、尚且つ北の核が残ったままの状態は、日本にとって最悪の状況だと思います。中国、半島、ロシアと三方向の防衛は今以上に厳しいことになりそうですが、逆にイージスショアや沖縄米軍問題その他の今議論になっている問題に対する国民の意識も変わりそうな気がします。てか、変わらない日本人なら、よっぽどの楽天家かアホでしょ。

 一宮崎さんこんにちは、HYです。

 仮に38度線が対馬海峡まで下りても危機感を持つのは対馬市民止まりになると思います。尖閣諸島で中国船の外圧を受けても危機感を持っているのが石垣市だけですからね。

 人はそう簡単には変えられないのですよ。

>溜めに溜めてきた怒りのマグマは、年中小出しにしているかの民族より我が民族のほうが大きいかもしれません。
これは政府間の約束も苦労した基金の根底もぶち壊され続けてきた怒りなのですが、あちらの民族主義的な口調に引っ張られて第三者から「結局よくある民族対立」に見えたりしないように日本側は振る舞う事が重要です。
私達は違う者同士だからこそ文書を交わして線を引くことで平和と協調を得ようと努力してきたのに韓国が全て約束を破る。それならば私達は国際法に従いますので沿わない部分は断固拒否します。で良いのです。
国民が納得しないから破るしかないんだという向こうの言い分はシャットアウトでノーコメントが得策です。
この中に民度が低いだの民族性が卑しいだのといった「ヘイトだー!」の元ネタを提供しても、民族同士のケンカだと思われて第三者の味方の数が減るだけです。
漁業やスワップと基本条約は次元が違うというのはここ数日の記事にある通りです。
南北が互いに「うちだけが正当な朝鮮半島の国だ」と張り合う中で、日本が韓国側を国と認めて結んだ条約です。
これを破るのなら、日本にとってもはや国ではないという事です。

尖閣と対馬では、本土人に与えるインパクトはかなり違うと思います。少なくとも九州人にとっては、かなりインパクト強めです。沖縄の本島の方々がどう感じているのか自分はわかりません。

文政権は対日本に対して「ツートラック戦略」なる政策を明らかにしていましたが、少なくもそのような思惑は完全に打ち砕かれました。

これから韓国は慰安婦合意の事実上の破棄となる「和解・癒し財団」の解散を宣言するでしょうし、三・一運動100周年キャンペーンも控えています。
これらすべてが戦後秩序の枠組みを無視する行為ですが、文政権には流れを止める事は出来ないでしょう。

日本は国際法上では圧倒的に有利ですが、韓国政府の出方を注視しながら、もう少し引き付けてから国際社会に訴えるほうが得策かも知れません。
韓国を北同様に孤立化させ、抜き差しならない状況に追い込むべきでしょう。
いずれ韓国は北朝鮮と心中する心持ちなのですから、それはそれで本望でしょう。

日本国内において政府は、この問題がすぐれて安全保障問題なのだと国民に周知理解してもらう方向でPRすべきです。

大事な事を書き忘れていました。
>浜の真砂は尽きるとも、コリアに反日のネタは尽きない
>平地に乱を起こし、火のないところに煙どころか火事にしてしまい、無から有を作ることができる、

この火種を起こしに海を渡ってパタパタ扇いだのは日本人の人権活動家達です。この人達は日本に住んで涼しい顔して応援者のポジションを取ってますが、誰にそそのかされてやったにせよ、日本発で焚き付けて感情的な人々を扇動したのです。
隣の一家と大喧嘩になったのはウチのバカ息子が有る事無い事言って回ったのが原因なんです。
バカ息子を焚きつける者がいるならそれを封じる法が必要です。

韓国は自らの政権を維持するために他国(日本)を貶すという邪道を続けてきた報いという他ないですね。
誤った歴史認識からくる歪んだ価値観がムン政権を生み、それゆえにムンはそれをコントロールする事すらできずに流されるまま孤立への道を突き進むだけです。

ここまで書いて最近就任した県知事の事が思い浮かんできて少し背筋が寒くなりました。
本当に人事ではないですねこの状況は。

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