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2018年11月15日 (木)

中国によるウィグル人の民族弾圧政策

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書くのが遅くなってしまったことをお詫びします。 

ウィグルで、紛れもない民族弾圧が巨大な規模で進行しています。 

当初それは、現地からの断片的な情報として亡命ウィグル人の地下ネットワークから伝えられました。 

この団体はトルコのイスタンブールに拠点を置き、中国から細々と伝えられるウィグル弾圧の実態を外部に伝えてきました。 

この亡命ウィグル団体が、中国当局の資料などを基にして割り出した拘束者数は初めは約90万人。それが急激に増加し、今や120万人に達すると言われています。

そしてそれを確認するように、BBCやニューズウィークなどの欧米主要メディアが大きく報じるようになってきました。 

今やポンペオ国務長官やペンス副大統領までもが、強く中国を批判する事態にまで発展しています。 

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さて、ウィグル弾圧を報じるニューズウィーク(2018年10月23日)です。
https://www.newsweekjapan.jp/mutsuji/2018/10/post-44.php 

「「再教育キャンプ」とは「過激思想にかぶれた」とみなされるウイグル人を拘束し、共産党体制を支持する考えに改めさせる強制収容所で、2018年5月段階で100万人以上が収容されているとみられる」(ニューズウィーク前掲) 

ほぼ同時期に、この民族弾圧政策を伝えたBBCです。
https://www.bbc.com/japanese/45859761 

「中国西部の新疆ウイグル自治区は9日、イスラム教を信仰するウイグル人向けの「職業訓練施設」を法制化した。同自治区では、大勢のウイグル人の行方が分からなくなっており、国際的な懸念が広がっている」(BBC前掲) 

この報道が相次いだのには理由があります。それは中国政府自身がこの民族隔離政策を隠しきれなくなって、公然と「職業訓練施設」として法制化したからです。

「中国当局はウイグル族など少数民族を対象に、思想教育をする「再教育施設」を設置できるようにする条例を施行した。ウイグル族をめぐっては米議会が「空前の弾圧」として中国を非難するなど、国際的な批判が高まっている。中国は施設に法的根拠を与えることで、弾圧を正当化するねらいがあるとみられる。
新疆ウイグル自治区の人民代表大会常務委員会が9日、2017年に制定した「脱過激化条例」を改正し、新たに条項を盛り込んだ。それによると、自治区内の下級政府に「職業技能教育訓練センター」を設置するよう求めている」
(日経10月12日)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36410950S8A011C1FF8000/Photo_3BBC NEWSより

 この法律化された民族弾圧政策は、ウィグル人にイスラーム教を捨てさせ、政府にのみ忠誠を誓う中国公民に再教育するために行われています。

「新疆ウイグル自治区当局は、施設が「厳しい転換」を通じて過激主義に取り組むことになると説明している。
新法は、中国政府のこの地域での活動を初めて詳細に示すものだ。
身柄拘束につながる可能性のある行為の例として、ハラルの概念(イスラム教で許されるものという意味)を食習慣以外の生活分野に拡大すること、国営テレビやラジオの視聴を拒否すること、子どもに公教育を受けさせないこと、などを挙げている。
中国政府によると、各地の収容センターではまた、中国公用語や法的概念を教育するほか、職業訓練を提供する」(BBC前掲)

22_070ニューズウィーク10月23日

BBCが伝える身柄拘束できる行為の一例は以下です。 

①イスラーム教の宗教習慣を生活の基礎にしていること
②中国国営放送を見ないこと
③中国の漢語教育に抵抗し、ウィグル語を使わせていること

④服装や髪形をウィグル族特有のものとしていること

これではウィグル人が民族としての風習や言語を保って、普通に生活しようとすれば、どこかで必ず強制的に隔離される可能性があるということになります。 

そしてこの「職業訓練センター」に収容されれば、これらを矯正し正しい中華人民共和国の「公民」に再教育するわけです。 

「ここではウイグル語の使用を禁じ、思想や行動を矯正して「社会復帰」させる役割を担う。条例に違反すれば処罰の対象になるという」(日経前掲) 

それだけにとどまらず、再教育施設においては徹底した個体識別作業が行われて、ウィグル人をデータベース化しようとしています。

「DNAや虹彩が採集されるなど、新疆ウイグル自治区は巨大な監獄と化しており、再教育キャンプはその象徴となってきた」(ニューズウィーク前掲)

誇張ではなく、21世紀のできごととは思えません。まさにナチスのユダヤ人政策を彷彿とさせるグロテスクな人権抑圧政策です。

次回はもう少し具体的に、この中国が行っているウィグル民族に対する少数民族弾圧政策を見ていきたいと思います。

■お断り 「民族隔離政策」と表現しましたが、いまだ実態が解明し尽くされたとはいえない状況ですので、「弾圧」で統一します。表題も変えました。

 

 

 

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コメント

本当に、にわかには信じられないような状況になっていますね。日本のマスコミの鈍さも信じられませんが。

2年前の旅行時、ウィグルの町の看板は、中国漢字と半々くらいの印象でした。
ウィグル人のガイドからは、公教育では中国語しか教えないので、子供には別にウィグル語を習わせている、という話を聞きました。
彼と家族は無事でしょうか。

 ウイグルの問題は非常に気になることです。日中友好は大切にしたいのですが、ウイグルの状況を放置しての日中友好はあり得ないことです。。ウイグルの人権弾圧は、現実にやめさせねばならないと思いますよ。事あるごとに訴えていきたいですね。

 臓器移植のための臓器がウイグル人囚人や法輪功の囚人たちから取り上げられているといいます。唯物論の共産党政権はとんでもない非道なことをやってしまう国なのです。臓器移植が安くできるのは中国だとも言われております。商業ベ-スで行われ、多量の臓器が外国に輸出(?)されていることが一部マスコミで伝えられましたが、日本人はまだこのことを知る人が少ない。

 この中国の酷さは、日本の朝鮮統治とくらべれば良くわかります。帝国日本は朝鮮の民族文化を消去しようとはしませんでした。理由なく朝鮮人を監獄に閉じ込めることもしておりません。朝鮮統治時代に幾人の朝鮮人が殺されたのでしょう? 日本統治が100%良かったとは言いませんが、現在の中国の人権弾圧と比べれば天地の差ぐらいでしょう。

 武士道の国日本、人道の国日本の本領を発揮して、ウイグルの人たちを救わねばならないと切に思いますね。やがて世界は中国の人権問題についての関心が強くなっていくでしょう。日本は率先して人道を実践すべきです。

「なぜ中国のウイグル人弾圧にイスラム諸国は沈黙するのか?」
https://www.businessinsider.jp/post-178027
あんなに過激な集団が一杯あるのに、なんで彼らから非難声明なり行動なりがないのかという前々から疑問に思っていたことへの回答。
これだけ弾圧されまくっているのに、真っ先に行動を起こすべきの近隣イスラム諸国がこれでは全く救いようがないし、イスラム教自体に偏見さえ持ってしまう。諸悪の根源は中国共産党ではあるけど、彼らも手強く馬鹿じゃないと改めて思う。

 守口さん

 疑問、良くわかります。なぜでしょうか?

 中国の金で抑えられているという話は聞きますが、シッカリした理由は私も分かりません。このイスラムの沈黙もやがては破れ、中国に物申すということにでもならない限り納得はいきませんね。だれかそのあたりの事情をご存じの方のご意見も伺いたいものです。

冒頭の美しい楽器はウイグルご旅行の際入手された物でしょうか。音楽も、言葉を奪えば失われてしまいます。このような文化を丸ごと壊そうとしているのかと胸を痛めながらウイグル初日の記事拝読いたしました。
最近虎ノ門ニュースなどで告発された臓器簒奪の件など残虐極まる現状に、やっと米が腰を上げました。ドイツ外相も今週訪中会談しますが触れるのか、注視しています。
コメント欄にあるイスラム教国が一枚岩でない件について。
私も詳しくはないですが断片情報としては
・ウイグル(東トルキスタン)はトルコ人と近い人々
・トルコのような世俗主義国はイスラム圏では少数派
・イスラム教内での宗派対立自体が他教との争いよりも激しい
・国単位より部族単位での利害が優先される
・原理主義者とまではいかなくとも敬虔な信者の中ではメッカからの距離と信者ステイタスが比例関係
・エジプトやシリアなど本来トルコ代替できたはずの世俗国家がボロボロ状態

勿論チャイナマネーの力はあるとは思います。しかしそれ以前の問題として、イスラム圏内で半世紀近く殺戮が絶えない中、自分の宗派でない教徒の「人権」の為に力を合わせるモチベーションも余裕も時間も持てないのでは。

これは深刻な人権侵害ではあるが国際法的に民族浄化と言えるのかと言えば正直疑問ですね。あと同化政策は近代国家であれば程度の差はあれどこでも行われていることで日本を含む西側諸国もあまりそれを攻めるとブーメランになってしまうのではないでしょうか?と言っても西側諸国ではこのような強制的同化政策はかなり昔のことですが。

続きですが、民族浄化とは特定の民族を物理的に根絶させようというものであって同化政策自体は「民族浄化」ではありませんよ。まあ最近ではこのような同化政策も「民族浄化」の中に加えようという声が主にリベラル派の中から上がっていますが、あまり同化政策自体を責めると日本にとってあまり良いことではないと思います。下手をすれば新たな反日活動のネタにされかねません。

中島みゆきさん、なので米国は宗教弾圧と殺戮臓器売買などの本質的な人権被害を今回グイッと出しているのだと思います。
これが出来るのかを私はずっと見ていました。
アイデンティティが違っても、敵か味方という図式の間は人と人とのつぶしあいです。
古来よりの人身売買や奴隷制度とも、ナチスのユダヤ人虐殺とも違う、中国ならではの、、、何と表現するべきか、人を肉片と見る行為が今行われていて、それは手当たり次第行き当たりばったりではなく、食物流通のトレーサビリティのようにデータベースで管理されているのかもしれない、極悪非道という表現でも軽い所業が「あるのかもしれない」。
私達が足を踏み込めたとして目撃するのは、アウシュビッツに残されたよう大量の遺品と痩せこけた遺体ではなく、滅菌されたオペ室と冷蔵庫、焼却施設と空の部屋。
これはイスラム教徒が一致団結して同胞を救う気があるのか否かに関わらず、国家が自国民に対して組織的に犯している大殺戮として、これを知った者達が立ち上がり止めるべきものだと私は思います。

重大な問題だからこそ冷静な視点は保ち続けないといけませんね。
今のところ一部のウイグル人からの証言と断片的な情報でしか判断できないので、これだけで断定するというのも少し早計ではないかと感じます。
しかしながらウイグル人側の被害報告に対する中国側の弁明が口だけのものではなんの説得力もありませんし、実際に現地に国連調査団を受け入れるくらいの事をしなければこの疑いは晴れる事は無いでしょう。
常任理事国権限でこれが不問にされるようなら国連に多額の資金を払う必要なんてないですね。

その昔、よく話題になった「文明の衝突」が顕在化して
きたのだと思います。今まで大問題とならなかったのは、
もちろん中共がまだ弱小だったからで、ここまで大国化
すれば、西洋的価値観とはガチンコですわ。

中国は伝統的に人民が多くて、人命・人権のインフレを
おこしてる。そこを統治する思想として、大宇宙の中心
である北極星(夜空で回転しない、不動)の方におられる
全世界を司る天帝が、地上支配をアウトソーシングする
為に、比類なき徳を持った者を皇帝に任命して彼に全権
を委任する、彼は地上で一番エライ、彼の行為は絶対で
ある、彼の部下は彼の人選によるので絶対である・・
下々の者めらは、ただ従え! 反逆は死罪も辞さん。

ユダヤ・キリスト・イスラムの神は、唯一絶対神であり、
人というものは、神が創造したもうたもの。神の前では人
の優劣差なんてものは無に等しい、王であろうとコジキ
であろうと、絶対神の前には同じ土むくれに過ぎない。
明治維新で四民平等となった頃、福沢諭吉さんが「天は
人の上に人を作らず・・」と言ったのは、日本は入欧(米)
せんならん、西洋風の思考をしろ!との意味だ思う。彼
は身分固定の旧秩序を嫌って中津藩を逃亡したのだから。

中共は彼等の伝統的統治方法として弾圧?しているだけ
で、「人権?知らんがなー」「ワシの勝手やないけ?」と
思っている。「ウイグル族なんて野蛮民を、カネと手間を
かけて(中華)文明人にしてやるんよ、感謝されても非難
されるスジ合いは無いわい」と心底思ってる。日本だって
戦前は、まだまだ西洋的価値観で動いていると言うには
アヤシイところがあった。

西洋的な価値観は絶対ではないけれど、神の前では差は
わずかという人達が、中世から戦争につぐ戦争をしては
モマれてモマれて均衡化され、ルネサンスを遂げた体系
だから信頼性はより高いと思う。

 ふゆみさん

 アラブ社会の状況、大変参考になりました。

 あと、ウイグルの状況に対するご認識、私も同じくらいに心配しております。

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