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2018年11月 2日 (金)

有事作戦統制権移管 ムンの超高速国家破壊

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あー、また韓国がやっちゃっいました。この国、意味がわかってやっているのかな、という感じです。

 米国は韓国との有事作戦統制権の移管に合意したそうです。 

立て続けに、韓国が70年間乗っていた存立基盤を自らぶっ壊しているムンの早業に、もう私、ついていけません。

お願いですから もう少しゆっくり壊してくださいな。

昨日来取り上げている請求権判決といい、真面目に国家運営を考えているならとてもできないことばかりです。 

それをサラサラとやってのけるムンの手際の良さは、かつての日本の民主党政権以上の超高速で、恐ろしさを通り越して爽快さすら感じるほどです。 

これは日本に対する請求権判決より、彼らに直接の影響が発生するはずです。 

日本の愚昧なメディアは、例によってハローウィンの渋谷のバカ騒ぎのほうが大事らしくこのニュースの重要性を理解していません。

韓国の報道から引きます。 

「■米軍からの有事作戦統制権移管 文大統領任期内の可能性も  

韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官とマティス米国防長官は31日(現地時間)、ワシントンで開かれた韓米定例安保協議(SCM)で有事作戦統制権移管後の連合防衛態勢の大枠を盛り込んだ連合防衛指針に署名。米軍主導の韓米連合軍から韓国軍への作戦統制権移管に備え、韓国軍主導の将来の連合指揮体系を検証する手順のうち、基本(初期)運用能力(IOC)の検証を来年から実施することで合意した。
 基本運用能力の検証を終えた後、2020年に完全運用能力の検証、21年に完全任務遂行能力の検証を実施すれば、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の任期最終年の22年に有事作戦統制権の移管が可能との見通しも出ている。
 ただ、段階別の検証作業を終えたからといって無条件で移管されるわけではない。
韓国と米国は14年のSCMで「条件に基づく有事作戦統制権の移管」の原則に合意し、
①韓米連合防衛を主導できる韓国軍の中核軍事能力確保②北朝鮮の核・ミサイル脅威に対する韓国軍の初期必須対応能力の確保③有事作戦統制権の移管に適した朝鮮半島および地域の安全保障環境――の3条件を満たしてこそ移管が可能だと念押しした」(聯合11月1日)
 

Photo_3聯合

まず有事作戦統制権は日本にない概念なので、そこから押えておきましょう。
米韓連合司令部 - Wikipedia 

実は韓国軍は自衛隊と違って、有事において独自に自分の軍隊を動かすことができない仕組みになっています。 

この指揮権は、米国軍人が司令官をつとめる米韓聯合司令部(ROK/US Combined Forces Command)が持っています。 

これは朝鮮戦争が休戦状態だからです。平和条約が締結されて、国連軍が任務を終えて初めてこの戦時体制が解除されるという段取りになります。 

ただし、1994年から平時の作戦統制権は韓国軍へ移管されています。 

この米国軍人が指揮官というのが肝で、韓国軍人は副司令官にしかなれません。  

いちおう建前としては、この米韓合同司令部は、韓国大統領の指揮下にあります。 

しかし、トータルな軍の戦略や具体的な作戦指針、部隊の編成などは、この米韓合同司令部が握っていますから、現実にはこれを無視してはなにもできないのです。 

つまり外見は韓国が軍事主権をもっていますが、実際に有事になると米軍司令官が指揮権限を持っているということです。 

この状況は見ようによっては属国か保護国のような気分がするとみえて(実際にその側面もないとはいえませんが)、韓国はかねがねこの戦時統制権を返せと言ってきました。 

返せ、いやちょっと待ってくれというジグザグ運転を韓国政府は演じてきました。 

2014年には翌15年に韓国の要請で、有事作戦統制権を返すことに決めておきながら、言い出しっぺの韓国のほうが「ちょっと待って、2020年代中頃まで延ばしてくれ」、という始める始末。 

ああ、見苦しい。一国の政府が他国に要請を出したり引っ込めたり、延ばしたり、ありえない醜態です。 

これはハッキリ言って、韓国にはいざという時になって、自力で「ソウルを火の海」から守れないのが自分でも分かっているからです。 

韓国軍には戦時に作戦を自力で完遂する能力はない、だから米国が指揮権を持っているしかないのだ、これが米国の親心だったのです。 

その証拠に、少し前までは、米陸軍第2師団というフル編成の精鋭師団が、38度線のすぐ南、ソウルより北に駐屯してトリップワイヤーの役割を買って出ていたほどです。 

トリップワイヤーとは、沖縄の海兵隊もそうですが、「これに手を出したらヤバイ」と相手に思わせる抑止力のことを指します。 

置いている国にとっては、大きな声では言えませんが、米第2師団や沖縄海兵隊は、「人質」のようなものです。 

韓国には妙な勘違いがあって、ここまで米国に厚遇を受けているのだから「あたしってスゴイ美人だから、こんなにもててるのね」とホンキで思っていた節があります(違うって) 

困ったもんです。韓国軍がまともに一人立ちできない軍隊にすぎず、それを米国が熟知していたからにすぎません。

米軍がそもそも朝鮮半島などという、彼らの感覚では辺境にいねばならなくなった理由は、韓国軍が大変に問題ある軍隊だったからです。

朝鮮戦争時には、中国軍が攻めてくると蜘蛛の子を散らすように我がちに逃げて、北のゲリラに合流してしまう奴まで出てくる始末でした。 

後にベトナムに連れていけば、ろくに北の正規軍とは戦わず、民間人殺しにばかり精をだしたあげく(下図参照)、混血児を大量に置いてくる、というていたらくです。

2http://www.mercury.sannet.ne.jp/emadukawiemogosi/1112KankokuNoSensooHanzai.html

こんな過去があるだけに、米軍はもちろん表だっては言いませんが、オレが監督していないとこいつらは使い物にならんと思っていたようです。

この米国の機微を韓国は理解しておらず、米軍を置いてやっているのだから、その見返りになんか寄こせ、みたいな発想になっているところがスゴイといえばスゴイ。 

保守派はあるていどはその意味を理解していたでしょうが、左翼は北に極度に融和的ですから、その絡みからも在韓米軍の撤退をスローガン化していました。 

Photo_2http://parstoday.com/ja/news/world-i12553

上の写真は反THAADデモですが、なんか猛烈に既視感がありますが、まぁいいか。 

ムンはいうまでもありませんが、この反米親北運動から出た人物ですから、米軍を撤退させる究極目標の第一歩としてこの有事作戦統制権を返還させることを狙っていました。 

ですから、ちらちらと早く返せという外交カードに米国に出してみたら、なんとあっさりマティスがいいですよ、そうしましょうと言われたという体たらくです。

トランプのような口が軽い人物が言うのではなく、沈思黙考タイプの哲学軍人タイプのマティスか言うのですから重い。 

返すことに合意という意味は、米軍はいかなる場合でも他国軍の指揮下に入らない鉄則がありますから、即、米軍は韓国軍と合同司令部は持たないことを意味します。 

裏返せば、ムンからすれば有事に米軍の指揮下に入って、北と戦うのですから、とんでもないといういうことで、この願いがついに叶ったわけです。

有事統制件権が韓国に移管されれば、従来は何か有事が起きた場合には在韓米軍は自動的に参戦する仕組みでしたが、移管以降は米韓安保条約があろうとなかろうと、その都度の判断になります。

仮に米大統領が戦争権限法を行使して出動を命じても、60日以内に議会の承認を受けねば撤退せねばなりません。

これだけ裏切りを重ねられて煮え湯を飲まされた後ですから、今の米議会が承認を与えるか微妙なところでしょうし、そもそも大統領がゴーというかさえ怪しいものです。

もちろんいきなり移管というのではなく、中間的な段階措置は決められています。

「在韓米軍と関連しては、韓米相互防衛条約の象徴であることを踏まえ、移管後も朝鮮半島に駐留を続けることが記された。
 また、有事作戦統制権の移管後も現在の韓米連合軍司令部形態の指揮構造を維持するものの、連合軍司令部の司令官は韓国軍大将、副司令官は米軍大将が務めるとの内容が盛り込まれた。現在の韓米連合軍司令部では米軍大将(在韓米軍司令官)が司令官、韓国軍大将が副司令官を務めているが、これが逆になる形だ」(聯合11月1日)

http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2018/10/31/0900000000AJP20181031002800882.HTML

まぁ、実際は日本などの関係国にショックを与えないために書いておいただけのことです。

聯合が報じているように、「連合軍司令部の司令官は韓国軍大将、副司令官は米軍大将が務める」ことなどは、先ほども述べましたが、米軍は他国軍隊の指揮下には絶対に入らないという鉄則がある以上、現実には絶対にありえません。

ですから、有事統制権が移管されれば、あとはもう一気呵成に在韓米軍撤退への道筋が開かれることになります。

ムンが在任中にということですから、2022年以降のある時期に在韓米軍が消滅のカウントダウンが開始されることになりました。

在韓米軍が撤退することは、米韓安保条約も空洞化することに等しいですから、遠からずこちらも廃棄の運命となるでしょう。

ここまで来ると韓国からではなく、愛想尽かしした米国のほうから別れ話を切り出すかもしれません。

超特急で国を壊していくムンに、思わず歓声を送りたくなります。

ああ、国が潰れていくって、こういうことだったのね、としみじみします。

■改題し、扉写真を差し替えました。いつもすいません。

 

 

 

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コメント

徴用工問題(そもそも件の提訴者は、応募者であり徴用ですらないそうですが)といい本件と言い、朝鮮の方々には近代国家を運営することができないのだと思います。これは能力云々以前に文化的な問題だと思います。大陸・半島の人々には、社会に対するsympathyがなく、かつ上下関係でしか物を考えません。それゆえに対等・相互・互恵・信頼・信用という概念が定着しずらく、契約や法の支配が成立しません。民主主義・資本主義に適さないのです。また、対等な他者というものを認識できないので、他者から自分がどう見えるかという認識を持てません。よって、皮肉や婉曲表現というものを理解できません。韓国人の行動や、日本の反日左翼の人々のブーメラン芸は、この、他者の視点から自己を見つめることができないことに起因します。彼らには、近代という概念自体がそぐわないのです。

>日本の愚昧なメディアは、例によってハローウィンの渋谷のバカ騒ぎのほうが大事らしくこのニュースの重要性を理解していません。
 
「我が国にとっては防衛ラインが38度線から対馬海峡まで後退します。これからどうします?」と議論の機運を高めるのが仕事でしょうに、本当にマスメディアは取り上げませんね。ネットの普及から10数年が経過するうち、マスコミへの信頼が揺らぎ、自分で情報を取捨選択できる層が増えた事が救いです。ここや大口歩也さんのところのように、かの国やマスコミへの質の高い分析が閲覧できるようになったのも、有難いことです。
 
それはそれとして、彼らの事ですから、今後またアメリカに統制権を返すと言い出すんじゃないでしょうか(ついでに図々しい要求付きで)。文政権が退陣した後、統一何てとんでもないと現実に気付いた人々が選択しそうです。彼らの悪運付きのしぶとさは甘く見てはいけないと思います。

 ブナガヤさんと投稿者のみなさんこんにちは、HYです。いつも参考になる解説をありがとうございます。

 有事作戦統制権移管ですか。前に延期すると言う話があってしばらく動かないと思っていますが、さすが文大統領、急進的ですね。
 米韓同盟が崩れれば北朝鮮に対する抑止力が低下するのみならず、中国の軍事圧力にも耐えられなくなります。まず、自由と民主主義を維持するのは難しいでしょう。赤化統一に中国の属国化、これが彼らを待ちうける未来です。皆さんがおっしゃる通り亡国のごとしですね。

 しかし、有事において独自に軍が動かせるとなれば「国民感情」にしたがって暴発する可能性があります。平時においてでさえ竹島近海で軍事演習したりと日本への挑発を繰り返しているのです。冗談抜きで対馬侵攻を企てるかもしれません。

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