宜野湾くれない丸氏寄稿 主体思想と沖縄その1
宜野湾くれない丸氏からのエッセイを頂戴しました。ありがとうございます。
いつ読んでも氏の文章は独特の趣があります。私にはまねできません。
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■主体思想と沖縄
宜野湾くれない丸
もう随分前になるが「宿命~『よど号』亡命者たちの秘密工作~」(高沢皓司新潮文庫)を発売当初に読んだことがある。
初めて読んだとき、その感想は「驚愕」そのものであった。
それ以来、時々思い出したように何度か読み返していた。そして、ここ最近再びページをめくってみた。
それは近年辺野古や高江での反対運動に極左活動家が参加しているとか、韓国から参加者が来ているとか、ハングルで書かれたプラカードや看板が目につき始めたとか、文在寅政権の登場後に出てきた南北朝鮮の動向(南北首脳会談、平昌五輪への北の参加、米朝首脳会談、いわゆる「徴用工問題」、レーザー照射問題、文喜相議長発言問題)が激しくなってきたからである。
簡略して言えば「何だか反対派活動家の匂いが、色合いが変わってきたぞ?」ということだ。
そして今回の有意義とは思えない「県民投票」である。決定的なのは、先月「韓国の女性団体が小学校視察時の政治的アピールも、普天間第二小」というニュースが出たことだ。
正直あれには驚いた。部外者は簡単に学校には入れないはずなのに、アポイントもなく突然来訪した「外国人団体」を学校長は許可し、招き入れ、そして「政治的なアピールまでさせてしまった」とは・・・・!?
「認識不足だった」だけでは「すまされない」ことではなかろうか?「小学生たち」を「小学校」を政治的なイデオロギーに「利用したことになるのではないのか?」と、私はそう感じたのである。
「宿命」のページをめくったのはそんな事が重なっていったからである。
http://www.yaeyama-nippo.co.jp/archives/5184?fbclid=IwAR1R5jiNRvxkjDeiFHjU1mSVTdkHWNhs-z5Ge5WYTWZ_ESFrqn-qEyUWUtU
昭和40年代半ば、奄美群島のある島に住む私の親戚らは台湾旅行を計画したことがあった。
当時の台湾旅行はそれはもう大騒ぎするくらい大変なイベントだったので、親戚中浮かれていたことを記憶している。
小さな島の田舎者はパスポートなどは持ったこともないので、旅行代理店を介して全員分のパスポートを申請したが、待てど暮らせどパスポートは届かなかった。
結局、代理店の担当者から「パスポートが紛失した」と親戚らには告げてきたらしい。出発に間に合わなかったので、期待していた台湾旅行は当然のことオジャンである。
当時私は小学校低学年であったためにその詳細は知るべくもないが、今でも憶えているのは「セキグンハに盗まれたんじゃないの!?」という親戚のひとりの言葉だった。
「セキグンハ」とう単語は「ヨドゴウジケン」の際にも度々耳にしてはいたが、「大変な事件を起こした大人達」という以外そんなに気にも留めていなかったし、そもそも当時私は小学校低学年だったのだ。
「ヨドゴウジケン」を覚えているのは、同じ年に「大阪万博」があったからである。
同級生のお金持ち一家が「万博に行く」と言っていたので、南の小さな島から大阪万博を見に行く事自体が私たちの間では「大事件」なのである。
そんな「大事件」があったからこそ、「ヨドゴウジケン」という事件も同時並行で記憶に残っていたのである。
(続く)
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面白くなりそうですね、明日の展開が楽しみです。
読んでると、自分のガキの時分の事も思い出してしまいます。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2019年2月26日 (火) 12時37分
興味深く読ませていただきました。なお、赤軍と北朝鮮との関係については、当事者からこのような本も書かれております、もし参考になりましたらどうぞ。
http://miura.trycomp.net/?p=4927
投稿: 三浦小太郎 | 2019年2月28日 (木) 00時22分
三浦小太郎さん
ご案内を戴きましてありがとうございます。
早速読んでみたいと存じます。
投稿: 宜野湾くれない丸 | 2019年2月28日 (木) 12時33分