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« 福島で甲状腺ガンが増えたように見えた錯覚 | トップページ | 国連科学委員会 (UNSCEAR)報告書「福島事故とチェルノブイリとは違う」 »

2019年3月15日 (金)

低線量被爆という「バカの壁」

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政府の最悪のリスクコミュニケーションにより、消費者の巨大な不信と怒りは被災地であり「被曝地」でもあった農民と漁民へと向けられました。
関連記事「スウェーデン原発事故報告書事故後のリスクコミュニケーションの失敗」http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/1-6a51.html

多くの消費者は、枝野官房長官の「直ちに健康に影響はありません」という言い方の背後に、晩発性障害が高い確率でありえると読み取ったのでした。

この危機管理の時期に最もやってはならない間違った情報発信を枝野氏は、ためらうことなく前後7回繰り返して国民の頭に叩き込みました。

ちなみにこの人物は同時期に飯館村などの「被爆」地に全身防護服姿で出かけ、「被曝地」は立入禁止の危険地帯だといわんばかりの印象操作までしでかしています。

いわば国が風評被害を作ったに等しい所業です。

これにより、東日本、特に被災地・被爆地の中心だった福島、茨城両県の農海産物は暴風雨のような風評被害にさられました。

その風評被害は2011年夏頃には表面的には収まったように見えました。

しかしそれはあくまでも「安ければどんな食品でもいい」という消費者階層に限ったことでした。  

今まで国産野農産物を選択してきた消費者層の多くは、低線量被曝脅威説の強烈な支持者に変わっていきました。  

彼女たちの多くは、「低線量内部被曝がこわいので東日本の農産物は拒否する」と叫びました。 

そしてECRR(ヨーロッパ放射線リスク委員会)という運動団体やパンダジェフスキー、あるいはトンデルの説で理論武装しました。

この前後の時期から、放射能に対する情報がたくさん出揃ったにもかかわらず、放射能問題は養老孟司氏のいう「バカの壁」になりました。

流行語ともなったので、ご存じの方も多いと思いますが、「バカの壁」とは、馬鹿だから理解能力がないという意味ではなく、自分の回りに「壁」を作って異論を聞き入れない状態の人たちの思考状態を指します。

このような人たちは、自分と同じような「壁」を作った人たちとだけのコミュニケーションしかせず、その内部だけの情報しか信じないようになっていきます。

とうぜんのこととして、同類でどんどん煮詰まっていくのですから、純化現象が起きることになります。

やがて「壁」は高くなり、少し前までは食品基準値を300ベクレルでは高すぎる、半分以下にしろと叫んでいた人たちは、100ベクレルになったとたん、いや5ベクレルでも危ないと言い出すようになります。

そしてやがて、「原発事故前まではゼロだったのだから、食品規制値はゼロにしろ」というところまで異様な定向進化を遂げることになります。

ゼロにしろ、ですから絶句するしかありません。それは実行不可能な目標だからです。

だいたい1年間で、宇宙からの放射線は0.3ミリシーベルトだと言われています。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-68e6.html

もうひとつの自然放射線がは地底から来るものです。地球ができた時より地殻内部から絶えず放射され続けています。

カリウム(カリウム40)、ラジウム、ラドン、ウランなどといった放射性物質は一刻の休みなく地表に向けて放射線を出しています。

地殻プレートが地表に近いほど大量の自然放射能が存在します。花崗岩が多い地方にウランが採掘されるのはそのためです。

そういえば、日本のウラン採掘場所は西日本が圧倒的ですし、阪神淡路大震災もプレートの境目があったために大災害になりました。

人間だけではなく地球上の生物は等しくこの膨大な自然放射線の中で生き抜いてきたわけです。

宇宙からの放射線は世界で平均していますが、地殻からの自然放射能は地域の地殻構造で違います。

下のマップを見てください。赤色は0.127マイクロシーベルト/時以下を示す地域で世界でももっとも高い部類に属します。

日本では大阪府、広島県などを中心とする地域の放射線量は高いといえます。

もちろんだからといって西日本にガン患者が多いなどということはありません。あたりまえです。

Photo_2

東日本はおおむね濃い青である0.00561~0.0178マイクロシーベルト/時と世界でも最小の放射線量地域です。

自然放射線量において大阪は、東日本(ホットスポットはありますが)の7.5倍の放射線量が常に存在する地域だといえるわけです。

西日本は東関東と同じか、福島を除く東北各県よりもやや高めな数値がでています。

・大阪府・・・・・・・・・・・・・・・・・0.076マイクロシーベルト /時

では、2011年9月、福島事故から半年後の東日本の放射線量をみてみましょう。

●東北、関東の空間放射線量(2011年9月4日午前9時~5日午前9時)
・福島県浪江(避難区域)・・・15.5マイクロシーベルト
・福島県福島市      ・・・1.2
・茨城県           ・・・0.083
・千葉県           ・・0.043
・東京都           ・・0.056
・神奈川県         ・・・0.049
 

東京、神奈川に行くと、福島より100分の1にまで放射線量が下がることが分かります。

では、福島県北方にあたる東北各県はどうでしょうか。 

宮城県           ・・・0.061
・岩手県           ・・・0.023
 

ちなみに、日本の農水産品を放射能が危ないと言って輸入禁止にし続けた韓国ソウルの線量は「被曝」地茨城より高い数値です。人を呪わば穴ふたつ、ですな。

・ソウル           ・・・0.14

自然放射線はクリーンで、原子力由来の放射線はアブナイとでも思っているようで、失礼ながら失笑します。

もちろん人体に与える影響に自然も原子力も関係がありません。

そしてこのようなことを叫ぶ人たちは同時に、「東日本には行ってはいけない。食べてもいけない。流通させてもいけない。瓦礫ひとつ運びだしてはいけない」といういわば東日本隔離を唱え始めました。

もはや復興支援もなにもあったものではありません。純然たる地域差別です。それも危機の時期における差別ですから悪質このうえありません。

この時期に「美味しんぼ」鼻血事件がおきます。

このなかで雁屋哲氏は「福島は住めない。逃げることが勇気だ」と主張して、強い抗議を福島県から受けています。

Photo

当時の室井佑月氏の言説を再録しておきます。

室井氏は子供が福島へ修学旅行することに反対して週刊朝日にこう書いています。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-8fd9.html

「『美味しんぼ』問題を受け、政府は、修学旅行先として福島のモデルコースを設定し、全国の学校に提案することなどの(風評被害払拭にむけた)強化策をまとめた」
 というニュースを観て、なんでわざわざ危ない事故を起こした原発のある福島へ、全国の子どもたちを連れていかなきゃならないの、ということを書いた。政府の意見が正しいことの証明に、子どもを使うのは野蛮すぎると」
(週刊朝日2014年8月1日号)

こういう発言を繰り返していた文化人たちが、先日の11日にどんな顔をして「復興」を語るのか拝見したかったものです。

よもや「復興の遅れ」を批判なんかしていなかったでしょうな。遅らせたのはあなた方たちですからね。

大部分の国民の間で、この馬鹿げた「壁」は消滅しましたが、その「壁」の中の人たちが最後にしがみついた「科学」的論拠がこの低線量被爆脅威論でした。

最後の砦だという自覚があるせいかどうか、彼らは「壁」の外に分かって攻撃を開始します。攻撃的で戦闘的に、しかも執拗に。

この時、彼らに熱狂的に迎えられたのが、パンダジェフスキとトンデルという異端の説でした。

バンダジェフスキー氏は、ベラルーシ独裁政権の弾圧下という限られた条件で限られた事案を分析し、国外へ持ち出しました。

その限定された条件下での彼の結論は、放射性セシウムが臓器に蓄積されて障害を引き起こすという説でした。

彼の論文は査読すら過しておらず、学界では相手にされていません。

トンデル氏は極北の遊牧民の体内に、トナカイ肉やコケモモ、キノコなどから内部被曝し、セシウムが多くの後障害を起したとしています。

よしんばこのふたりの学説が正しかったとしても、バンダジェフスキー氏の50数例の事案からすべてを解き明かすことには無理がありますし、トンデル氏の検証した北極圏に住む狩猟民と私たち日本人を比較することも意味がありません。

内部被曝が食によるのなら、風土に規定される食に濃厚に影響されるからです。日本人はトナカイ肉もコケモモも食べません。

ある特定の条件で起きた特殊な事例を全体にあてはめて普遍化するような考え方では、放射能被害の全貌を見誤ります。

このような極端な考えから見る限り、福島は今でも放射能の「穢れ」で満ちた地域、つまり室井氏流に言えば「子供を修学旅行に連れていくな」という土地に見えるのでしょうね。 

少しでも「放射能」が残っている限りダメ、1ベクレルでもダメ、だって子供がガンになるから全員避難しろ、そう反原発派の人たちは叫んだわけです。 

また福島や茨城の野菜や米を食べるなと呼びかけることは、風評被害の拡散ではなく、実害の阻止だと主張しました。

このような空気の中から、大衆迎合主義の民主党政権は年間1ミリシーベルトを除染目標にしてしまい、いっそう復興を遅らせることになります。

1ミリシーベルトにした当時の厚労相の小宮山洋子氏は暫定基準の5ミリシーベルトを引き下げた理由をいみじくもこう述べています。

「年間5ミリシーベルトでも安全は確保されていたが、子供を持つお母さんたちが心配していたので、安心してもらうために年間1ミリシーベルトにしなければならなくなった」

かくして「お母さんの心配」に寄り添うために、膨大な時間と莫大な金をかけて、復興を大幅に遅らせた1ミリ除染が始まるわけです。

2014年6月5日記事を再掲します。

                                            ~~~~~~

ご承知のように、低線量被曝というのは、100ミリシーベルト以下の被曝量を指します。これについて「判明していない」とよくマスコミは言いますが、「判明していない」というのは正確ではありません。 

放射線被曝と健康被害との関係は、はっきり解明されています。それは広島、長崎の厖大な疫学データである寿命調査LSS・Life Span Study)があるからです。 

下図は、広島・長崎LSSかから得られた被爆量とガンの関係をみたものです。縦軸は被曝していない集団に対してガンが何倍になったのかを現しています。横軸は被曝線量(単位シーベルト)です。 

Photo
            (図 田崎春明「「やっかいな放射線と向き合って生きていくための基礎知識」より)

 一番左隅の1.0倍は普通の集団と変わりはないという意味で、線量も0シーベルトです。このグラフから分かるのは、ガンが増加する「上乗せ」が線量に比例することです。 

たとえば、このLSSグラフから横軸2目盛り目の1シーベルト、つまりよく私たちが見慣れた単位に換算すれば1000ミリシーベルトで、ガンになる人は1.5倍に増えるのがわかります。

これを基にしてLNT(※)しきい値なしモデル仮説が生れました。(欄外図参照)

問題となっているのは、グラフ左隅100ミリシーベルト以下の低線量域です。ばらつきもあり、法則性が見えません。

LNT仮説では赤字で「低線量域」と書かれている部分で、LNT仮説図では点線で「仮定」と記してあります。

増えていないのかもしれないし、増えていてもその数があまりにも少ないので分からないのです。 

これは、広島・長崎のような強いガンマ線や中性子線を一時に浴びた場合と、長期に渡って低線量被曝した場合の、DNAの修復メカニズムが異なるためです。 

例えてみれば、高線量を一時に浴びた急性被曝は、時速200キロの猛スピードで壁にぶつかったようなものです。

一方、 低線量は人が歩くていどのゆっくりとした時速4、5キロていどのようなものです。

よく騒がれる5ベクレル以下の検出限界値以下など、ほとんど動いていないも同然ですので、同じ「被曝」といってもまったく次元が違うことがわかるでしょう。 

DNAは高線量を一時に浴びると、2本の線路のようになっているDNAの鎖の両方が切断されます。 (下図参照)Photo同時に2カ所が切断されると遺伝子情報が誤って修復されたり、遺伝子の突然変異が生じる可能性があります。これがガンです。普通はこのできたガン細胞も、リンパ球によって消滅させられます。 

高線量が怖いのは、このリンパ球や白血球までもが、放射線によって同時に損傷してしまうからです。 

高線量だとDNAの切断箇所が多数の上に、修復機能もやられてしまっているために恐ろしい急性被曝になってしまいます。 

ただしよくできたもので、人体は切断箇所が少ない場合、細胞全体を死滅させて、新しい細胞を再生させます。 

低線量ではそこまでの破壊力はなくて、DNAの鎖の片方が切れるていどで済みます。 

DNAはどちらか一方の鎖さえ残っていれば、ほぼ100%修復する機能を備えています。 

この100ミリシーベルトを、LSSでは「わからなくなる」境目の数値ということでしきい値」(閾値)という言い方をしています。 

たとえば発癌率は、100ミリシーベルトというしきい値で被曝した場合でも、ガンの発症率は0.5%増えると言われています。 

この程度だと他の原因の中に紛れ込んでしまうので゛まるでくじ引きのようですね。 

Photo_2面白い実験があるのでご紹介しましょう。これは学習院大学の田崎春明教授が紹介している実験です。(上図 田崎教授による) 

これはガンが0.5%発症した場合の模式図です。くじ引きのガラガラ抽選機には200個の球が入っていて、赤い球、つまりガンが出る確率をみてみましょう。

左のガラガラの中には赤球50個、白玉150個が入っています。25%の確率ですね。これは一般のガンリスク25%を現しています。  

そして1個赤球を増したのが右側です。リスクは25.5%になったわけです。 ただ1人でくじ引きをすればこの確率どおりになります。

では、これが200人くらいの小学校くらいの単位で抽選したらどうなるでしょう。 

運命の赤玉を出すのは51人でしょうか?ところが、違うんです。 

ガンのくじ引きは、出た球をもう一回ガラガラに戻してよくシャッフルしてまたガラガポンせねばなりません 

こうしないとどの人も他人の結果とは無関係で同じ条件にならないからです。こうすると、いくらやっても結果が同じになりません 

入っている赤球が50個でも51個でも、赤球が出た人は58人だったり、40人だったりします。これは実際にやってみれば分かります。 

ただし、この抽選人数を増やせば増やすほど、赤玉率は平均化されていきます。数万人規模でやっと0.5%というガン増加率がおぼろにわかってくるくらいです。 

すると今度は、この数万人規模の環境は千差万別だという事情が生まれて、別の意味でややっこしくなります。 

つまり赤球が増えた原因が喫煙や心理的ストレスなのか、男女の性別なのか、職業上なのか、運動をよくするのかしないのか、家庭や職場、学校の環境はどうか、あるいは放射線なのか、もうリスク原因が沢山ありすぎてわからなくなってしまうのです。

これが低線量被曝により障害が発症するかしないか「わからない」というほんとうの理由です。 

そのために誠実な医師や科学者は、「100ミリシーベルト以下の低線量では発症リスクはわからない」というのです。つまり、「(リスクが少なすぎて)わからない」のです。゛

逆に、これを「低線量被曝で必ず障害が出るはずだ」などというほうが無茶でしょう。

これが「低線量被曝の影響はわからない」という放射線医学界の公式見解のほんとうの意味です。 

ところが、この「わからない」という表現を逆手にとって、「ほら見ろ、わからないんだから危険なんだ」と鬼の首をとったように叫ぶ人たちが絶えません。困ったことです。

この火のない所に火を着けるが如き人達こそ、福島県の人々にいらぬ精神的ストレスを与えてかえって発癌リスクを増大させているのです。

迷惑ですから、もういいかげんやめて欲しいものです。

                     ~~~~~~~~~~

※LNT仮説(しきい値なし仮説)
図 原子力技術研究所による

Lnt放射線の被ばく線量と影響の間には、しきい値がなく直線的な関係が成り立つという考え方を「しきい値無し直線仮説」と呼ぶ。 

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コメント

 風評被害は菅直人政権そのものが率先して広げたものだと言えるでしょう。

問われて、「(福島第一原発周辺は)十年、二十年は住めないのかという事になる」と言ってます。
また、風評被害払拭を求めて官邸を訪れたJA福島の代表団からイチゴときゅうりを差し出され、カイワレの時のようにばりばり食うのかな?と思いきや、「そのまま食べても大丈夫ですか?」とテレビの前でやったものだからひどいものです。
まさに悪夢でした。

もうどうでも良いですが…
放射性物質、放射線を発しながら崩壊し続ける原子、これらがチェルノブイリの恐らく3倍程度、自然界に放出されました。金属やプラスチックや砂などが溶けてその中に潜んでるものも多いようです。また、生物濃縮されることも分かっています。水俣病でも、工学者などが、海水中に拡散した水銀濃度で人間に影響がでるなんてトンデモないデマだと言ってましたね。
内部被爆は、公的には影響ないことになってますが、これが一番重要だと思います。
恐らく、内々でこの内部被爆の研究はされていると思います、原爆・放射能ばらまき戦争の時に有用になりますから。
とにかく悪いのは、東電や関係官庁などが、巨大災害に対する基本的な認識をもっていなかった。想定外ではありませんよ、単なる怠慢でしかないと思います。故意に近い重過失があると思います。米国の緊急事態時のマニュアルも渡されていたのに、何の対策もせずに放置されたようです。
確かに左系は公害問題なので、ここぞとばかり政府を攻撃しますが…
それに水俣病でも酷い差別があり、被害者は孤立無縁になり自滅しそうになりました。
意図的かもしれませんが、左右からの誹謗中傷で、問題はドラマ化して、核心部分はぼやかされるんですかね。デプリ600トンはどこにいったんでしょうかぁー

オイラーさん。
もうちょっと論理的思考をされる方だと思ってたんですけど。。
もう、どうでもいいんですか。じゃあ何なのです?あなたにとってはどうでも良くても、そんなコメントは見過ごせませんよ。
チェルノブイリの3倍ほどが放出されたという根拠をハッキリと示して下さい。

あとデブリ600トンというのは、何処へ行った?
ではなく、現在原子炉に残ってる量ですよね。
あなたは、いったい何を言ってるのやら。。

また、水俣病問題等の公害や生物濃縮についてはこちらの管理人さんやコメンターさんに詳しい人が沢山いますけど、
あなたは「水俣のように孤立した」から「福島も孤立する」なのか(そのように読めるけど)、福島を孤立させるな!と訴えたいのでしょうか。それなら分かりますけど、丸で投げ出してますね。

オイラーさん。どっちでもいいなら書きなさんな。その「チェルノブイリの3倍」って日刊ゲンダイがソースですね。
しかもいちおうゲンダイですら、正確にはつくば市の気象研観測が2011年3月に計ったら、つくば市のチェルノブイリ事故時に観測された量の3倍だったということです。

決して放射能を「チェルノブイリ事故の3倍」放出したわけじゃないんで、たぶん反原発サイトが伝言ゲームしているうちにデマに変質したのでしょうね。

きみの指摘の東電や政府の無作為は半分当たっています。
ただ原因はそれだけではありませんでした。

対処不在は、当時現地にいた私は身に沁みています。
なんどとなく行政に土壌の放射線量を調べて開示しろ、地域ごとの空間線量を開示しろってやって、大いに嫌われましたからね。
結局、市の行政は県の指示待ち、県は国の指示待ち、環境省・農水省・厚労省は政府の指示待ち(「政治主導」でしたからね)、政府は菅首相の指示待ち、で、結局なにもしなかったのでけす。

米軍のほうが独自に車を関東一円に走らせたり、グアムからグローバルホークを福島第1のうえに飛ばして、政府に教えていたくらいです。
外国に当該国政府がデータを教えてもらうってそうとうに恥ずかしくありませんか。
つくづく当時の民主党政権は「悪夢のように」無能・怯懦・無作為の塊でした。
だから自分たちで大学の研究者と連絡をとって自主測定するしかなかったのです。

ただこのことと事故とは別次元のことです。
それはなぜでしょうか。電源会社が原発は危険だと頭から決めつける運動団体とやりあっているうちに、「原発が危ない」と思わせるような言辞を言うことすらできてなくなったという歴史経過があるのです。
「原発は危険だ」というプロパガンダと、「原発安全神話」は実はメダルの表裏なのです。
ほんとうは合理的に原発のリスクを判断して、対処マニュアルを作り、ヨウ素剤をあらかじめ配布しておくべきでした。

オスプレイでもそうですが、すべての機械には故障や事故はあるのです。あることを予測してその時にどう動くのかをヘッジするのが正しいのです。
ですが、そこに政治が介入すると理屈どおりにいきません。

大変失礼しました。
3倍はドイツの研究所が蓄積量から試算したものですが、今は消されてます。
デプリ600トンは米国のメディアに東電の担当者が言ってました。
検索すると出てきますよ。
どうでも良いというのは、あまりに不条理で、疲れたということです。
書くべきではありませんでした。

んー、だからオイラーさんねえ。

東電の誰が誰それに言ったからなんてのはただの伝聞でソースにはならず、しかも調べれば出て来るという丸投げですよね。
だからその根拠を出して下さいな。
デブリ600トンが放出された?何それ。
チェルノブイリみたいに黒鉛炉が爆発して天井ごと吹き飛ばして吹っ飛んだわけではありませんよ。

レベル7災害という点では「同レベル」だという括りにはなりますけど、同縮尺地図を見た汚染範囲と濃度だけでも丸で違うという現実すら理解できませんか?

山形さんくどいですよ。
気持ち悪いです。

冷静に数学(統計)的な議論をしましょう。低線量被曝による影響を統計的検定(仮説検定)をした結果、「有意差が無い」とされた疫学的データをどのように解釈するのか、ということです。

検定の目的は統計的に(=データのバラツキを加味しても)差があることを証明できるか否かをみるためのものです。両者の母集団が“同じか否か“の検定はその性格上できません。つまり低線量被曝した人と、被曝していない一般者の両者の母集団が同じ=差がないことの直接的な検定はできないということです。

また、検定には様々な手法がありますが、一般に「バラツキが大きいデータ」や「データ量が少ないデータ」「両者のデータの差が小さいデータ」は有意差が出にくくなります。

したがって、この検定の性格上、有意差が出なかった場合、その解釈が曖昧になってしまいます。有意差が出なかったことをもって、両者に差がない=低線量被曝した者と被曝していない一般者は同じ、とまでは断定できないということです。このことを数学的に厳密な言い方をすれば「有意差があるとはいえない」というような表現になってしまうのです。

但し、だからといって「有意差があるとはいえない」→「わからない」⇨「危険だ」は明らかに間違った解釈になります。

私の解釈は以前のコメントにも書きましたが、十分なデータがあって、その結果導かれた検定で「有意差無し」となったものは両者の母集団には特段の差は見られない。つまり低線量被曝による影響はない、といって差し支えないと思います。

所詮私も素人ですから、限界がありますが…
一応、あまりに無責任のような感じがするので、書きます。
チェルノの3倍という記事は、エビデンスに基づく考察というサイトの2013ー9ー24の記事の参考資料の英文のサマリーにありましたが、参考資料先の資料が消されれています。確かマックス・プランク研究所の大気モデリングのような内容だったと思います。エビデンスさんの記事はまだ残ってますのでみれます。
デプリ600トンの記事は、オーストラリア国営放送が東電廃炉カンパニーの増田氏にインタビューしたもので、英文の記事があります。溶融コリウム600トンが行方不明とのことです。私はこれを見て、東電も白旗揚げたのかと思いました。
なお、ミュー粒子で透視して、圧力容器にデプリがないことは東電が発表しましたよね。
東電の廃炉担当責任者が、どこに行ったのか分からないと言ったことは、恐らく格納容器にもないんじゃないですかね。チェルノでは、デプリ200トンが象の足として見れましたが…

チェルノは黒鉛炉で爆発的に燃えてしまったので、福島と違うということは分かりますが…
3号機の鉄骨が飴のように曲がり、キノコ雲のようなものが出てる写真や動画、使用済み燃料のプールの残骸だらけなものも見ると、私は燃料棒が無事とは思えません。

私は、この膨大な放射性物質が環境の生態系にどのような影響を及ぼすか心配です。
東大院生が、再臨界の可能性、オクロの天然原子炉の影響という論文を書いてますが、私は心配です。

院長の独りごとさん、この方は、安倍さんや安保反対ですが、原子力学科を出て、東電で実務をし、医者となってますから、いろいろ参考にしてもらいました。

アニージェイコブセンのエリア51では、米国の原爆の夥しい数の実験をおこなっていたのをしりました。生物への影響から、なぜ内部被爆の隠蔽が行われたか分かりました。

福島原発事故のとき、最悪になる前に米軍にすべて任せるという選択肢はなかったのでしょう。あの時対応できる知識と技術を持っているのは、米軍の核対応の特殊技術者しかいなかったのではないかと思います。

以上、素人が思ったことには違いありません。

>院長の独りごとさん、この方は、安倍さんや安保反対ですが、原子力学科を出て、東電で実務をし、医者となってますから、いろいろ参考にしてもらいました。

この人物が原発事故以降、散々あることないこと言いふらして批判されているのをご存知ないのでしょうか?貴方のように「素人」を言い訳にこの手のデタラメな人間の言い分を鵜呑みにして情報拡散するのは無責任以外の何物でもないと思いますけど。

 月餅さんは山形さんに「クドイ」とか、「気持ち悪い」とか言いますが、私には山形さんの苛立ちはもっともだと思うし理解できます。

今だにオイラーさんの挙げられるような主張が跋扈し、それを信じる善意の人々がいるわけです。 そして、そこからまた風評被害を生み出す構造になってる。

原子力に限らず法律論などでもそうで、たとえば我が沖縄県においても一つの先端学説を県が採用し、それを堂々と法定で主張し、あっけなく散っていく。

一部の学者とか専門家とはそういう程度の存在に成り下がったのだし、そういうものにだまされない悟性を我々の側でも身に着けなけりゃなりません。


山路さん。
アシストありがとうございます。お昼寝してました。

で、この風評問題について月餅さんの言う「くどい。気持ち悪い」のはどちらでしょうか?
昨夜は私は誉め言葉として受け取ってそこで止めましたが。

そうそう。今日の再録記事の汚染マップ。
当時は常連だったゼロベクレル信者の方が「縮尺違うのを載せてだましてんのか?」などというトンチンカンなイチャモンを付けてきて、私はそんくらい頭なり拡大印刷するなりで補正しろと。そんなことしたら逆に福島がちっさすぎてわからんだろう・・・とも。
結局縮尺比入りになって彼女のバカっぷりが際立った出来事になりました。

あの当時はそんな連中の集中攻撃で大変でしたね。

>オイラーさんの見たという記事には「核燃料」ではなく「溶融コリウム」600tが行方不明とあったんですよね。
溶融コリウムというのはWikipedia先生によると
「炉心溶融物(ろしんようゆうぶつ、英語: Corium)とは、原子炉の炉心にある核燃料が過熱し、燃料集合体または炉心構造物が融解、破損する炉心溶融によってつくられる生成物をいう。」
そうで全てが燃料ではないようです。
それに核燃料600tというと福島第一の(事故前の)年間使用量を超える量ですから、不明分全てが核燃料というのはありえないのではないかと思います。

ここ3年ほど、原発関連のことは追ってませんでしたが、燃料デプリのことも最近東電が発表してました。カメラで映像を捕らえたようですが、それが一部であるのか、また格納容器も損傷しているので全体像が分からないとのことですが、すべて取り出す予定になっているようです。
3号機の使用済み燃料棒は今月下旬に取り出す予定だそうです。あのがれきまみれのプールから、全部の燃料棒が取り出せれば、私の心配も杞憂になりますね。
確かに最近の情報は不足していたようです。

レベル7の重大事故が起こっても、福島では、まったく健康問題も環境汚染もないということですよね。それでは、浜岡も東海第二も稼働しても何にも問題ないですね。レベル7の事故でも、健康問題も環境汚染もまったくないんですから。すべての原発を稼働させて、新規にどんどん作るべきですね。米国は、スリーマイル事故から新規に原発を作っていませんが、どうかしてるんですかね。
レベル7でも、まったく問題などないというのが理性的なのですね。
皆様コメント有り難うございました。

放射能由来の健康被害はない事が年月の経過をもってやっと実証されました。
〇〇年後に患者が〇〇人出るにちがいない、という〇〇年が過ぎるまで疑い続けた人達への大丈夫メッセージをメディアはもっと正確かつ熱意を持って発信すべきなところを、可哀想な人が居る的な人情話だけを流して風評の立て直しには非協力的。
トリチウム水を流す理解まで到底行きつかないのですが、私はあんなに大量の水タンクに何かあった時の水害の方が心配です。

オイラーさん。失礼だが捨てぜりふ的だなぁ(苦笑)。
IINESレベル(国際原子力事象評価尺度)はレベル7が最高でそれよりも上のレベルはありません。

個々の事故の原因は違うし、事故の規模が同じというわけではありません。レベル7より上はないために、ある規模以上の事故なら、内実が違っても同じようにレベル7に分類されます。

反原発派の人たちは、「フクシマ=チェルノブイリ」と煽りたいためによくレベル7という表現を使います。
間違ってはいませんが、問題はその内容を見ることです。

記事でも書いたように行政が出している数値もUNSCEAR(国連漢学委員会)の数値も同じくチェルノブイリより4分の1ていどの数値です。
環境に与えた観測数値は現在公開されていて検索可能ですので、ご自分でお調べ下さい。

「レベル7だから重大事故。だからチェルノブイリより規模が大きい」というあなたのロジックは、個別の事故の内容を捨象して、「レベル7」で括ってしまう飛躍した議論です。

私は「環境に影響がなかった」などと極端なことを言っていませんよ。もちろん影響はありましたが、それは自然の浄化力と人の血の滲む努力で乗り越えられる範囲だったということです。
健康問題に関しては、現時点で危険な兆候は全く見られていません。

浜岡も東海第2も、規制委員会と電力会社が実に5年間以上の対策のやりとりをして、問題をつぶしてきて今があるのですから、稼働して問題がないとするべきです。

ただし、だからといって他の原発すべてがそうだとは思いませんので、要は是々非々です。
原発だから全部止めろでも、その裏返しの原発だから全部動かせでもないのです。

米国がうんぬんというのは無意味です。他国には他国の世論の空気があります。
ただ、米国が原発の新設を止められたのは、バイオエタノールやシェールガスが実用化されて、大きな基幹エネルギーとなったからです。
ドイツでさえヨーロッパ送電網から必要ならば電気を買っています。このことについては書いています。
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-ca7e.html

日本にはそのような代替エネルギーが新規参入できる要素は皆無ですから、米独のまねはできません。

オイラーさん、原発問題だけではありませんが、決めつけないこと、個別に検証すること、是々非々で考えることをお願いします。

東電のサイトを観ると3号機プールの撤去も進んでるのですね。(建屋の上の大きな物については撤去済)
取り出せる目処が立たないのに日程の発表なんか出来る筈がないですよね。

一つ前のコメントの「プールの撤去」は「プールの瓦礫の撤去」の誤りでした。
失礼しました。
お詫びして訂正致します。

お騒がせしました。
管理人様のおっしゃった公的な発表というのは、だいたい把握しているつもりです。
確かに左系のプロパガンダのような話も耐えられません。
私の個人的な考えでは、この問題は安全保障(核武装又は潜在的核武装)の公理と言った人がいましたが、結論が先に決まっています。劣化ウラン弾や空母ロナルドレーガンの被曝でも、米国の自国の兵士に対する対応は冷酷なものです。ロシア・中国では完全に情報管理して漏れでてこないでしょう。
それに、私がどうのこうのと言っても何にもなりません。
政治的には、福島ではまったく健康問題も環境汚染もないという結論しかないと思います。
なお、管理人様が言われた、自然浄化と血の滲むような努力については、私の勉強不足だと思います。
お金を稼ぐのにも苦労するのに、この問題の対応をしないといけないとなると、ほんと血の滲むような努力が必要ですね。
ロシアと中国が崩壊して、真の世界政府ができたとき、詳細な調査をしてもらいたいと思いますが…
いずれにしても、ほんとお騒がせしました。

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