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2019年3月11日 (月)

福島にはもう住めない、行くなと言った人々は自然の浄化力を知らなかった

073

今日であの忌まわしい東日本大震災と福島原発事故から8年になります。今も約3100人がプレハブ仮設住宅で過ごし、約5万2千人が避難生活を続けています。

これだけ復興が長引いた原因の一つに、一部の人たちが「福島」を恐怖のシンボルとして祭り上げてしまったからです。

彼らは口を揃えて「フクシマには人は住めない。フクシマには行っていけない。フクシマのものを食べてはならない」などと言って、恐怖を煽り立てました。

今でも数こそ減りましたが、そのような人たちは残存しています。 

朝日、毎日、東京などのメディアは訂正記事のひとつも出さずに、平然と口をぬぐっています。

朝日は鼻血報道をした「プロメテウスの罠」の記事の謝罪広告を掲載し、それでもらった賞は遅ればせながら辞退すべきです。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-10db.html

ちなみにこれらの放射能プロパガンダをしたメディアと、辺野古移設反対を応援するメディアはなぜか見事に重なっています。

とまれフクシマに行くなという被災地差別まがいのことを言う人はさすがに減っても、福島県産のコメを不必要に恐怖したりする人は今でも絶えないようです。

一方、多くの国民は不必要に恐れることはなくなりましたが、それは政府の除染作業の結果だと思っています。それは間違いです。

むしろ1ミリシーベルトを目標とした除染は、莫大な費用をかけてむしろ復興を遅らせました。

真に、フクシマを清浄化したのは、自然の日常の営みによるものです。

この事実に触れた記事はいまだにあまり少なく忘れ去られようとしているようですので、あえて3年前の記事を再録することにしました。

                                                   ~~~~~

下の画像は、「美味しんぼ」2014年5月のスピリッツに掲載された『美味しんぼ・福島の真実』です。 

当時私はこの掲載と同時に強く反論し、ミニ炎上までした記憶があります。 

ここで登場するのは、福島大学の現役教員である荒木田岳氏ですが、きわめて断定的に「福島は住めない論」を、雁屋哲氏に吹き込んだ人物のひとりです。 

彼の言動を見ていると、典型的なデマッターがたどることを言っています。 

Photo

 (週刊スピリッツ2014年5月「美味しんぼ・福島の真実」より 以下同じ)

彼らは大げさに騒ぎ立てるだけで、地道な実地計測をしていません。するとしても、せいぜいが、市販のガイガーカウンターで街の通学路の側溝か、近所の河川敷を計るていどです。 

特にこのような人たちは側溝、つまりはドブがお好きなようで、なにかというとこのドブの泥土にくっつけんばかりにして計測しています。 

側溝は、街路や家屋の放射性物質が流れ込むためにホットスポットになるに決まっている場所です。 

週刊現代、上杉隆、グリーンピース、反原発団体などやり口はすべて一緒で、センセーショナルに騒ぎたければ、ドブで計ります。 

ですから側溝の計測記録を出して来る人がいたら、まず眉に唾をつけて下さい。ほとんどが、ことあれかしのデマッターですから。 

Photo_2_2

降下した放射性物質は、屋根や道路面にいったん溜まり、その後に雨で雨樋から側溝、下水施設、あるいは用水路から川へと流れ、最終的には海に流れ出して希釈されていきます。

途中の各所では、堆積物として徐々に溜まっていくわけですが、そこでは堆積が重なるために濃度が必然的に高くカウントされることになります。

ですから、荒木田氏が持ち出した下水道は非常に特殊なスポットで、イコール街全体の汚染そのものではないのです。

別に「住めない福島」だけの問題ではなく、東京都の下水処理施設ですら同じでした。

東京都下水道局

上図のように、東葛下水処理場などは、事故から1年たった2012年3月でも未だ1万ベクレル/㎏を超えています。

放射性降下が微小だった神奈川県の下水処理施設も同じでした。溜まるのです、下水施設は。

では、「東京も神奈川も住めない」と言うべきなんでしょうか。わけはありません。(実際に神奈川からも多くの自主避難者を出しましたが)

下水道や処理施設の汚泥の粘土分子は、強力なセシウム・トラップです。※トラップ 特定の物質を捕獲して封じ込めること。

泥や粘土は分子構造の中に放射性物質を封じ込めてしまいます。

ですから、人間には利用できません。

よく放射能はなくならない、移動するだけだという人がいますが、たしかに半減期まで減りはしませんが、人間の活動からは隔離されて利用できなくなります。

できない以上、放射能を遮蔽したのと同じことです。

どうしてこう簡単なことが:分からないのかと、かえって不思議なくらいです。

この人たちにとっては、放射能は民俗学でいう「ケガレ」みたいなもので、いったん汚染されたらもう半永久的に「汚い」のでしょうね。

さて、荒木田氏たちはこれだけ恐怖の大魔王みたいなことを仰せになるのですから、トータルな汚染状況を調査しているのかといえば、そうでもなさそうです。 

本格的に、農村に分け入って谷津田を一枚一枚計測したり、阿武隈山系の森林を踏査しようという努力をはらっていないくせに、まるで預言者のように「福島は除染しても住めない」などと平気で言う神経がわかりません。

この「美味しんぼ」事件の反論で、私が一番力点を置いたのは、放射能は自然のエコシステムの中で、有効に無力化しているということです。

荒木田氏は、下のように河川を除染しろとか、海に出るの阻止しろとか言っていますが、少しは真剣に湖沼や水系の浄化に取り組んでいる研究者の話を聞くべきでしたね。 

Photo_6

私は2011年夏、霞ヶ浦の環境保全に関わる地元大学の専門家と共に霞ヶ浦や付近の河川や水田などを実測調査したことがあります。
※関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-8e5d.html(6回連載)

河川で有意な放射線量がわずかに測定されたのは事故直後だけで、それは静かに移動して湖や海に流出していることがわかりました。

では荒木田氏のいうように、「海に拡がるのを阻止」する」必要はあるのでしょうか。

ありません。それは水系の仕組みをみれば理解できます。荒木田氏などが考えているように山や街に降った放射性物質が、キャッホーと一気に河を経て海に流れ込むわけではないのです。

山に降った放射能は、水田に流れ込み、用水路を経て河川に流れ込みます。その過程をひとつひとつ検証せねば、「福島が住めない」などと安直にいえないはずです。

Photo

座間市HPより

では順を追ってご説明していきます。

できるだけ専門用語を使わずに、図表を使って平明に解説します。

荒木田氏から「いくら街を除染しても、すぐに山から汚染水が流れてくる」といわれた、山系に降った放射能汚染はどうなっているのでしょうか。

実は阿武隈山系には、研究者の実地調査が何度も入っています。

まずは、もっとも初期の11年9月に、福島県山木屋地区標高600mの福島第1原発側斜面で、新潟大学・野中昌法教授が行なった土壌に対するセシウムの沈着状況の計測結果です。

Photo『放射能に克つ農の営み-ふくしまから希望の復興へ』より 

●山木の土壌の放射性物質分布
・A0層(0~7㎝)・・・・98.6%
・A1層(7~15㎝)・・1.4 (2011年9月測定)
 

このように、放射性物質は微生物が分解中のその年の腐植層(A0層)に98.6%存在し、その下の落ち葉の分解が終了した最上部(A1層)には達していないことが分かりました。 

事故後、福島の山間部では、この森林に降下したセシウムが、A0層とA1層の間にある地中の水道(みずみち)を通って雪解け水となって流れ出していくものと推測されます。 

セシウムは、葉と落ち葉に計71%が集中しており、それは地表下7㎝ていどに99%蓄積されていました。 

畑以上に表土に結着した量が多いようです。これは山の表土がトラップに有効な腐食土に覆われているためだと思われます。

言い換えれば、山は畑以上にトラップ力が強いようです。

大部分は土中にトラップされますが、2011年に降った放射性物質の一部は沈下せずに、むしろその下の去年の腐植層との隙間を流れ出したと思われます。 

いわば、初年度の汚染水は大部分を土壌に残留し、土壌分子に固定されながら、一部が地表を滑ったような形で下に流れ落ちたのです。

国立環境研究所は筑波山における調査に基づいて、この山からの流出量は「事故後1年間の放射性セシウムの流出量が初期蓄積量の0.3%だった」と述べています。
http://www.nies.go.jp/shinsai/radioactive.html 

わずか0.3%であっても汚染物質は、山と里地との接点である谷津田の水口(みなくち)を汚染しました。

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私たちの地域での自主計測会の様子 ガイガカウンターをビニール袋に入れて計測している。筆者撮影

下の谷津田のデータは同じく野中教授らのグループが測定したものです。

11年度米で、もっとも多くセシウムが検出されセンセーショナルに騒がれたのは、谷津田水口周辺でした。

Photo_3

左手手前が水口。下にいくと水尻。ここから用水路に入り、河に出て行く。この写真は二本松ではありません。筆者撮影

放射性物質を含んだ山からの水は、まず水口でトラップされ、下へ流れるに従って減衰して、より下流の水路や河川に流れていくのがわかるでしょう。

福島県二本松・放射性物質が玄米で500bq検出された水田付近の測定結果
同上の空間線量(マイクロシーベルト)
・水口・・・・1.52
・中央・・・・1.05
・水尻・・・・1.05
同上土壌線量(ベクレル /㎏・セシウム134・137の合計)
・水口・・・・6200
・中央・・・・3900
・水尻・・・・2600

 しかも、事故から5年近くたった現在は、この11年の汚染された山の地層の上に、さらに新たな腐葉土の地層ができたために、11年の地層は50㎝以下に沈下しているはずてす。

これによって、事故直後山の表土を滑り落ちる汚染水の流出量は、今はほぼ途絶えたか、激減しているはずです。

さてこの山からの汚染水は谷津田を経て用水へ、用水から川へと流れこみます。ではこの河の汚染状況はどうでしょうか。

Plaza阿賀野川 http://www.hrr.mlit.go.jp/agano/kangaeru/tushinbo/2009/places/06_g-agmzpl.html

これについても゛新潟県が2011年に調査したデータがあります。

そしてほぼこの底土、護岸部分にトラップされたために水質自体の汚染は非常に低く、河口での線量は著しく減衰しているのがわかります。

阿賀野川放射性物質調査結果 2011年新潟県http://www.pref.niigata.lg.jp/housyanoutaisaku/1339016506464.html
1 阿賀野川の河川水
  5月29、30日に、上流~下流の7地点の橋で採取した河川水から、いずれも放射性セシウムは検出されませんでした
これまでの阿賀野川水系の淡水魚の測定結果
8魚種で検査を実施 不検出~49ベクレル/kg
2 阿賀野川の底質(泥等)(別紙1参照)
  5月29、30日に、上記7地点の橋から採取した川底の泥、砂等の10検体を分析し、最大68ベクレル/kg湿の放射性セシウムを検出しました。
3 阿賀野川岸辺の堆積物
  5月29日に、川岸3地点で試料を採取し分析したところ、中流の岸辺で表面から深さ30~40cmの層で採取したものから最大232ベクレル/kg湿の放射性セシウムを検出しました。

 私が述べたように、河川水からは検出されず、川土や川岸からのみ検出されています。 

これはセシウムの特性が水に溶けにくい性格のためです。これは農水省飯館村除染実験時の調査記録にも記されています。

下の計測図を見ていただくと、表層の粘土がもっとも多くセシウムをトラップし、その下のシルト(粘土が混ざった層)はそれにつぎ、砂質になるとまったくといっていいほどトラップしなくなるのがわかります。

だから、セシウムは地表5㎝前後の部分に多くあったわけです。

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http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/pdf/110914-09.pdf

この飯館村除染報告書はこう述べています。

「放射性セシウムは農地土壌中の粘土粒子等と強く結合しており、容易に水に溶出しない。一方、ため池や用水等、水の汚染は軽微である。」

つまり、放射性物質は河に流出したとしても、水に溶けにくいために底土、岸に吸着してしまい、水質汚染につながりにくいのです。

というわけで、新潟県の阿賀野川の計測結果で水質汚染がなかった理由がこれです。

では、これを荒木田氏が言うように、「除染に意味があるとしたら河川の除染だ」というようなことをしたらどうなるでしょうか。

除染方法が具体的に述べられていないのですが、河川や湖沼では底土を大きなポンプ浚渫船で吸い込むしか方法はありません。

つくづくこの「福島住めない論」の荒木田氏は、なにも知らない人だとため息が出ました。

Photoポンプ浚渫船 http://blogs.yahoo.co.jp/crazyfloater/33522132.html

こんなことをしたら、せっかく河口や底土、あるいは岸の土壌に決着してトラップされているセシウムは攪拌されて、泥と水が混ざり合って、元の木阿弥です。

このように河川の「除染」は意味がないばかりか、かえって汚染の拡散となってしまうのです。

ですから、環境省は福島県、茨城県の湖沼や河川の除染にはあえて手をつけていません。

河川以外にも、一部は下水路から処理施設へと向かいますが、この段階で処理場汚泥に沈殿するのは冒頭に見たとおりです。

このように山から流れた汚染水は、森林から海への長き道のりを辿って各所で「捕獲」されて封じ込められていっています。

そして海にたどり着いた放射性物質も、海流で沖まで持っていかれ、海流に乗って拡散していきます。

このような複雑に絡み合う日本のエコシステムは、放射能という新たな敵に対しても健全に機能し、放射性物質を各々の持ち場で封じ込め、次の場所に譲り渡していったのです。

これが自然生態系の外敵に対する防衛機能です。

そしてこの自然のトータルな協同の力によって、放射能物質はいまや見る影もなく衰弱していました。

今国が民主党の置き土産としてやり続けている「除染」作業は、この自然の摂理に従ったセシウムトラップの数億分の1の働きもしていないでしょう。

人間のやることが、いかに虚しいものかお分かりいただけたでしょうか。

福島をカタカナで呼んだりする行為そのものが、復興を妨げたのです。

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原子力事故」カテゴリの記事

コメント

あれからもう8年になります。
かつて慣れ親しんだ三陸~福島沿岸の変わり果てた姿は、今でも涙が溢れてきます。
空港やバスの大混乱ぶりとか酷かった!
とにかく「東北から脱出せねば!」と、ごった返してて著名人もいましたね。

現在、県内に避難してきた人々は強制と自主合わせて2000人まで減りました。まだ残っている人達のほとんどはこちらで生活基盤を築いていらっしゃります。

当時、ここのコメント欄で騒いで連投していた全く非科学的な東京在住(あの状況ならナゼ自ら東京から逃げないでバカなことばかり言ってたのやら・・・)の方々や、今回の福島県立大学の先生や、火山学が専門で火山灰飛散シミュレーションモデルを使って見事なマップを発表したけど、おかしなジャーナリスト擬きに乗せられて極端な左翼になってしまった群馬大学の早川先生とか・・・・「北関東や東北の農家はテロリストだ!」とまで言ってましたね。


そんな連中にあえて言わせてもらいます。
『ざまーみやがれ!!』

書き忘れたので・・・連投失礼します。

当時「管理区域」だから出入りに除染しなければならないと言いながら、平然と山形新幹線で公演にやって来た武田邦彦先生なんか・・・
4年ほどしたら原発事故については全く発信しなくなりましたね。それでも別分野の話題ではテレビやネットで今も稼ぎまくっています。

当時、心酔されてショボいガイガーカウンターを高値でお買い求めになった方々、ご愁傷さまです。
近年私はあのオッサンがテレビで偉そうに講釈垂れてるのを見ると、もうチャンネル変えるか消します。

「側溝は、街路や家屋の放射性物質が流れ込むためにホットスポットになるに決まっている場所です。 週刊現代、上杉隆、グリーンピース、反原発団体などやり口はすべて一緒で、センセーショナルに騒ぎたければ、ドブで計ります。 ですから側溝の計測記録を出して来る人がいたら、まず眉に唾をつけて下さい。ほとんどが、ことあれかしのデマッターですから。 」
全くそのとうりです。ストーブで暖房している部屋の温度を測る時、ストーブの表面に温度計を当てて、この部屋は高温だあと言っても正しい計測方法ではありませんね。それと全く同じです。(一読者より)

この8年の間には、仲間のご母堂様のご遺体(の一部)が歯科治療記録との照合・鑑定で確定したりと、こんな私にも些少ながら身近に思えることもありました。
被災者、ご遺族の辛苦はもちろん、関係各方面で尽力される方々のご苦労も想像します。

武田邦彦氏に関して、首肯できない主張がある割に個人的にどこか憎めないのは、えぇぇ?!と思う「すごいこと言っちゃっているのに素で言ってる感」のお陰で、そんなら自分で調べてみよう、となるからかなぁ…と思っております。
とはいえ、武田氏の言説に苦しみ、怒る方々があるのは事実で当然でもありますので、これ以上は申しますまい。

避難指示に係る地域在住でなくても何処かへ逃げる、あれもこれも食べない、というのは個人の自由な選択でよろしいけれど、そのような人々の中に、何処でそういう態度を教わるのか、他人の「ここに残る」「これを食べる」という選択を絶対的間違いとして全否定し、そう世の中に主張していられる、更に言った通りの健康被害が起こらなくても謝りもしない、考えてみるとも言わない、という現象には辟易します。
好物の福島の桃や林檎や米、検査して出荷が始まった時から、私は食べたいので以前同様求めて食べていますが、そういう選択に対して宗教の勧誘じみた説教をする人を知っていました。その人いつのまにか、何処かへいってしまったようですが。
ある情報中にどんな根拠が示されているか、どんなデータをどう扱っているかに注目するってことが、東日本大震災後で我々が得ている教訓のひとつですね。
今日もまたこんなニュースがあり、それを検証してみる方があり。↓
https://www.landerblue.co.jp/44870/

黙祷!

ああ、中継されてる八執念慰霊式ですら、数年前だったら「磐手・宮城・福島」産の花を飾るなんて、強烈なバッシング受けてたことでしょう。

京都の送り火に陸前高田(原発からスゴく遠いよ)の枯れた松の薪を数本燃やすだけで、強烈な反発を書き込んで来た方もいましたねえ。。

沖縄では青森の自衛隊が送った雪ダルマを親達が危ないと、まさに「穢れ」思想で廃棄なんてことも。
そんなこと言うなら、ちゃんと溶けた雪をフィルタリングして穢れた放射性物質を分離して発表し、適切な処理をなさったことなのでしょう。
何故か全く聞こえてきませんね。

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/mainichi.jp/articles/20190309/k00/00m/040/018000c.amp%3Fusqp%3Dmq331AQECAEoAQ%253D%253D
キロあたり771ベクレルでも汚染土は許さないという声を採り上げて首長が反対する背景には「風評被害を呼ぶから」という懸念がある…っていう報道の仕方で風評被害の懸念を増大させているオールドメディア達です。
どこの誰が吹いているのか分からないけど聞いたら怖さが拭えない、だから安心できないよね不安で当たり前だよね。特に子どもがいる家庭はね。お母さん達安心させないとね。
って、人をバカにするのもいい加減にしろよと吐き気がします。

この話題になると、違和感がありますね。
福島原発公害の悪影響はまったくないということではないですよね。
公的で中立的な、測定が必要ですよね。
デプリ6トン行方不明の地域の詳細な調査が必要ですね。
セシウムだけでなく、ベータ・アルファ線核種、トリチウムなんかも。
生物濃縮の実験も、昆虫から動物含めた遺伝子調査など必須ですね。
恐らく、なんの問題もないんでしょうね…それが立証できれば、みんな安心します。
再開発として、東京の国の官庁街を一部移転しましょう。家族同伴でみんなで移住しましょう。
なんの問題もないと言われる方から、率先して原発間近に移住しましょう。
その結果(健康状況)も公表しましょう。
きっと何にも問題ないですよね。

私は放射線関係の仕事をしてきました。福島の原発事故の後のこのブログで管理人さんの放射線に関する記述がまったく私の放射線の常識と一致していたので、それ以後ずっと見させていただいています。 放射線がまだあるとか危ないとかの意見がすぐ出てきますが、問題は量です。 放射線や放射性物質は常に存在していて、それが人体にどう影響するかなのですが、広島だけでなく世界中で数え切れないほどの原爆実験がなされてそれらからも人体に対する放射線の影響はよくわかっています。 でも、日本人は知らないのです、義務教育で放射線に関する教育がなされていないのです。そして教えられる先生もいない。 知らない人が集まると風評ができて広がる。知っていれば馬鹿らしくて話にもならないbq数でも怖がる人がいるということでしょう。 

セシウムなどの放射性物質を土が封じ込めたとしても同じ場所にずっと留まるとは限らないし、そもそも放射性物質を封じ込めた土そのものは安全なのですか?
未曾有の天災とこの国が今まで経験したことのない原発事故が起きたのですから恐れる人がいるのも当然ですし、何でもかんでも「風評被害だー」で片付けるのも一種の思考停止でしょう。
それに今回の記事は解り易くしようとして却って胡散臭い感じがしますね…

すみません、名前入れそこねてしまいました。下の名無しはふゆみです。

ふゆみさん、初めまして。仰ることはよくわかります。 この手のことはうまく説明するのが難しいし、まして安全などとは口が裂けても言えない事なのです。 では危険じゃないかという人がいますが、それは違います。そこが説明の難しいところで、管理人さんが理屈(理論)と実測データを出して説明しておられるので、それを信じるのが良いかと思います。

青梅街道さんも言っている通り、セシウム等を吸着した土はそのあとどうなるのですか。
ブログ主の言う「浄化のエコシステム」とやらが福島県の汚染地域で具体的にどのような働きをしたのか具体的に教えて欲しいものです。
これでは似非科学同然です。

岩山さん、コメントありがとうございます。人に説明するのは難儀ですね、くどいのも響かずかと言ってばっさりでは意味がなく。私のような素人主婦は四苦八苦です。
土がどうなるのかについて。
泥や土のセシウムの害については自治体等でも情報が出ています。
https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2015041000016/
セシウム吸着泥をたとえ食べたとしても、生物には吸収されずそのまま泥土とともに排泄されます。その封じ込め力について管理人さんは本記事で丁寧に書かれています。
普通に暮らしてあと10年も経てば更に線量は下がり、最終的にはただの土。そこにセシウムが放射線を出しながらがくっついていたという過去を持つ土。それってダメな土ですかね。

地表で剥がして集めてしまったものは、線量に応じて盛り土などに使ってコンクリで覆って蓋をする。
海や湖の底にあるものは、吸い上げたりかき混ぜたりせずに吸着されたままどんどん堆積で底深く埋もれさせていくのが妥当だと私は思います。
旦那に辞令が出れば福島へ転勤になっても気にせず一家で越します。
他人に強制する権限はないですから、みんな好きにすれば良いのですが、メディアの気持ち悪い煽りや代弁記事へのクレームはしつこく出し続けていかないとな、と今年も3月に気を引き締めました。

日本が本当にドイツに学ぶべきエネルギー政策は、大型バイオマス発電の廃止だと思います。

日本では、一部保守論客(櫻井よし子氏等)がバイオマス発電を礼賛しているようですが、実態は本来の趣旨と異なるものになっています。(自分は製紙業に携わっているので、一部被害者意識もあるので、割り引いてもらって結構ですが)

「間伐材」の有効利用という趣旨で始まった大型バイオマス発電は全国で70か所ほどの認可が下りていて、半分以上が稼働していますが、このせいで兄が起きているのかというと、製紙や製材原料となる原木をバイオマス様に大量に消費し、足りないので海外から燃料用に製紙原料と同じチップを買い込んで燃やしています。椰子殻は助燃罪のようですが、これもかさばる物を船で運んでいるわけで、燃料を使って運んでいます。このせいで、製紙原料や、木製のパレット、機会を運ぶ時の木枠の類まで高騰している有様です。

しかし、これが日本の林業の活性化につながるのなら甘んじて受け入れるのですが、林道整備して山から間伐材を持ってくるという方向にはなりません。高いFITで支えられているバイオマス発電が、林道整備には無関心なので、日本の林業再生にはほとんど貢献していません。林道整備して木を切り出すことができるようになれば、日本の森林資源も有効利用できるのですが、今は切り出すと赤字になるので、いずれ山の木は朽ちていくことになり、山の治水力は益々低下していくことでしょう。

そもそもドイツでは大型バイオマスはほとんど滅び、バイオマス燃料の用途は、お湯を沸かして、地域の家庭暖房や温室暖房に使うという地産地消型になっているのです。こちらの方がエネルギーの80%を利用できますが、バイオマス発電だと40%程度しか利用できないのです。

一方、脱プラスティックが日本でも注目されていますが、バイオマス発電で森林資源を消費すると、レジ袋などの大体となる包装紙の原料のチップが全く足りなくなるでしょう。今でもプラスチックの袋は紙袋の10倍流通していて、1割を代替するだけで資源が足りません。しかも、現状でも半分は北米産のチップに頼っています。しかし、、e-コマースの拡大で、段ボール需要が世界的に拡大し、ますます針葉樹のチップが不足していくと思います。

森林資源は生育に30-40年はかかるので、家の柱や家具として数10年使い、製材の余りを製紙用に使い、また、柱なども解体後に製紙用に再利用して使うことができます。紙も再生利用して、最後の最後に燃やすという使い方が理想ですが、今のバイオマス発電はいきなり全部燃やしてしまうので、資源として極めて贅沢な使い方になります。

再エネに関してドイツに学べとかいう割には、きちんと学んでいない典型れ家と思います。

 便所ヒュンダイや便所プレイボーイは震災直後に「この先福島では奇形児が多く生まれる」だの「福島県人とは結婚しない方がいい」とヘイトそのまんまのデマを飛ばしてきましたが、その後全く謝罪も訂正もしてませんね。

 「線量計デマ」と同じくほとぼりが醒めたらまた同じ手を使い回すつもりなのでしょうか?

ちょうどつい先程のNHKおはよう日本でもやってましたが、殆どの放射性物質(セシウム)は9割が地表から10センチに留まります。
もちろんキレート効果と言っても万能では無いので年に0.1%は沢に流れる。が、もちろん水道水基準(豊洲で騒いでたような下水道基準じゃないですよ)を楽々クリア。

先のコメントにあったような「そのセシウムは何処へ行く?」
なんてのが、まずナンセンスです。だって食品や飲料水で体内に入れる訳ではないのですから。殆どはそこに残りますとしか。。

NHKでも『セシウムは地中に残る!』を悪い意味で強調する内容でしたけど、山女魚に100Bq/Kg検出って・・・・事故以前からの基準値が370Kg/Bqでユーロ基準ですからね。
てか、毎日一人で何十匹の山女魚を食うつもりなんだよ!
同じく昨年山形県の道の駅おおえで販売されたキノコに300Bq/Kgが出て回収騒ぎに。急上昇ワードに「放射能キノコ」だの「史上最悪の猛毒キノコ」を販売!とか踊ってましたねえ。
サクラモダシなんか何キロ食えるんだっての(苦笑)

かつて急増した「ゼロベクレル信者」さんは全く理解できません。「検出限界以下」でも東北だから・福島産だから忌避するというのは逃げでも言い訳でもなく、ただの風評です。
上手い商売を考えるヤツもいると感心したのが「ベクミル」でしたか、自ら食材持ち込んで金払ってシンチレーションメーターで計測するやつ。
んで、どうでしたか?

なんでも風評で一括りにするな?じゃあ何なんですか?と。
ゼロベクレルなんて地球にいる限り無理ですから。まるで異世界人との話になるので無理!!

原発のことは私にはわからないけど政府がおかしいことだけはよくわかります。

ごめんなさい。
福島は汚染されています。住むのは危険と思います

東京からさん。書き方に悪意はかんじられませんが、科学的根拠なくそういっているのなら、それはただの差別です。

東京からさん。
福島県ってどれたけ広くて東西に長いのか、土地勘は無いようですね。そして、今も沢山の人々が福島県に在住しております。
発言の根拠も示さずに誹謗するのは止めて下さい。ただの卑怯者が風評流してるだけですよね。


福岡からさん。
「事故当時の政府」ね。お間違いなさらぬよう。
ですが原発のことが分からないのに「政府がおかしい」とは、どういう了見なのでしょうか?

意見が有害か無害かの両極端になっているようですが、
たとえばワクチン接種なら、百万人にとって無害でも一人二人が副作用を被ったり死亡したりということが起こっています。
化学物質過敏症の方々は、世間の皆が平然と暮らしている環境であっても呼吸が苦しく、山中に逃げないと生きていけないので社会から孤立しているケースがあったりします。
同様に、被曝の影響も個人差いろいろなんじゃないでしょうか。

平気な人は安全だと自信を持っておっしゃるけれど、
虚弱体質の人は本能的に何に関しても慎重ですし、実際に鼻が利くというか「炭坑のカナリア」のような立ち位置に置かれて生活しています。わたくしごとですが、頑健な人からは、その理不尽さを理解してもらえず悔しい思いをする機会が少なくありません。

「体質の個人差」ということを前提にした場合、
放射能の影響についても、
白か黒か決着つけたがる姿勢がそもそもナンセンスかもしれませんよ。

通りすがりさん。このHNはつかえません。複数存在するからです。
あなたは個体差と疫学との関係が分かっていませんね。

このような広域の放射能禍はを個体差で見ていたらなにもわかりません。
問題なのは大多数の住民にとってです。これをみるためには疫学と考え方が必要です。地道に多くのサンプルをとって、データーを集積し、それが有害なのか無害と言ってよい範囲なのかを判定します。
その時使われるのが確率論です。
一定の数値(100ミリシーベルト)以下の場合、喫煙、食習慣などと混ざってしまって有意にこれが原因だといえなくなります。

がんを中心とする確率的影響ついては、1個の細胞に生じたDNAの傷が原因となってがんが起こりうるという非常に単純化された考えに基づいて、影響の発生確率は被ばく線量に比例するとされています。

しかし、実際には、広島・長崎の原爆被爆者を対象とした膨大なデータをもってしても、100ミリシーベルト程度よりも低い線量では発がんリスクの有意な上昇は認められていません。
これよりも低い線量域では、発がんリスクを疫学的に示すことができないということです。

だから多くの放射線専門家は「(影響があるかないか明確には)わからない」という言い方をします。
あなたがいうように特異体質の人には発症するかもしれませんが、その因果関係が立証されたことは、いままでもありませんでしたし、この福島でもなかったのです。

例えば近くでプラスチック等を燃やされダイオキシンが発生していたとします。
20m程はなれた地面を計測してそんなに濃度が高くないから安心だね!住んでも大丈夫だよ!と言われて住む人はいるのでしょうか・・・まず、火を消してから言えよと思います。

名無しさん。HNを入れてください。

あのね、こういうケースにおいてリスク評価という概念をつかいます。
その有害物質による不利益と利益をかはりにかけます。

そうしないと、いつまでも「火は消えていない」という人がいるからです。
現実にはこの記事で書いたように、人が住んで活動することによって、放射性物質はより早く消滅します。
たとえば畑に振った放射性物質は耕耘されるたびに途上物質にトラップされて無害化されます。詳細はたくさん書いていますから、カテゴリー「原子力事故」で検索して読んで下さい。

福島に住む最大のリスクは、この心ない人たちによる罵詈雑言や、結婚などのイベントに当たっての相手方のコンセンサスを得られにくいことでしょう。はっきり言って、事故を起こした原発の真横にでも住まない限り、健康的被害は(放射線被曝恐怖による精神的疾患を除く)有意には見られないでしょう。社会的リスクだけが福島に残る課題です。熊本県の水俣市の復興と非常に重なるように思います。

 未だダイオキシンガー、と騒いでる化石みたいな人がいたのですね。
 さて、雁屋哲は自分がまき散らした一連のデマについて未だに謝罪してませんね。それは他のマスゴミや運動家も同じですが、彼らは人ってイデオロギーで目が曇るとここまで外道になれるのか、と言う事を証明する反面教師みたいなものですね。

 >原発のことは私にはわからないけど(後略)

 解らないならきちんと調べてからモノを言ってください。

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