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2019年4月16日 (火)

山路敬介氏寄稿「自衛隊弾薬庫問題」とは何だったのかその2

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 山路氏寄稿二回目です。次回で完結です。

                                                 ~~~~~                                            

                               「自衛隊弾薬庫問題」とは何だったのかその2
                                                                                            山路敬介

承前

 防衛局の市民に対する説明に誤謬はない

まず第一に、東京新聞や赤旗、後追いの朝日新聞などが報じるように、防衛局が住民説明会などで「小銃用などを除くほか、ミサイルなど重火砲系の弾丸の一切の装備品を駐屯地に置くことはない」とした事はありません。岩屋大臣は「説明が足りなかった」としましたが、地元説明を担当した局の誰も処分される予定になっていません。

また、北朝鮮のミサイル発射問題でも明らかだったように初動と即応の重要性を勘案すれば、駐屯地に弾薬庫から届くまでに必要な相当量が置かれることは当然です。

いえ、北核問題があろうがなかろうが、自衛隊の任務遂行上当たり前の事です。その事は、説明会で配られた見取り図様のペーパーにも、最初から二種類の保管庫のうちのひとつとして描かれているとおりです。

東京新聞の望月衣塑子記者の署名記事では、運動家の清水某という女性が独自に他所から図面を入手し、それが説明会で使用したものと別のものであり、面積等も違ったものであったので、ゆえにあたかも「国に欺かれた」ような印象記事になっていますが、これはおかしな事です。

説明会に用いる概略図と最終施工図面は違っていてもあたりまえ

説明会には説明会の主旨や必要と目的があるのであり、そこで用いた図面がその面積も含めて最終的な施工図面と一致する必要はありません。

概要をわかりやすく説明するためのものと、実際に施工する側が用いる詳細図面が同じものであるはずがなく、建屋の面積が変動する事はこれからの実用によっても変化するのは当然です。そのたび毎に住民説明会を催して承諾を得る必要などない事もまた言うまでもない事です。

また、住民説明会というものは地元行政や議会制民主主義的手続きとしてあるのであり、自衛隊配備の可否をそこで住民に決めてもらうためにあるのではありません。しかしそこで例えば、住民側より提議された「誰が見ても不合理な事実」でも出て来たとして、それに基づいて反対の意見を付すのは市当局であり市議会の仕事なのです。

説明会では防衛局にとって様々な「答えられない質問」や、「答えにくい質問」が実際に出、それに対して防衛局側は説得的な回答を返さない場面もありましたが、それはその役割を逸脱しない範囲でしか回答出来ないゆえでもあります。

概要を示す事は当然ですが、第一に関係法令に則った施設である事の説明、配備によって地域に与える悪影響を排除するための留意点などが重要な内容となるので、そういう点では申し分のない説明会だったと思います。

ですので東京新聞や赤旗が主張するような、「国側による、そうした不十分な説明のうえで自衛隊配備を住民を納得させたのであるから、そもそも前提を欠き、配備は不当なもの」との主張はあたりません。

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 政治的には成功した岩屋大臣の「謝罪」

それでは岩屋大臣は何のために「謝罪」したのでしょうか。大臣は隊旗授与式のあった4/7の午前中にも、再び千代田住民や下地市長に対して謝罪しています。

この日、記者団たちに対して大臣は「説明に不十分な点があり」、「明示的に説明が出来ていなかった」とし、「保管庫という概念で話したと思うが、具体的なカタチでどういうものかという説明を詳しく説明すべきだった」と言っています。

ですが、上でも申しましたように防衛局の説明には誤謬というような失点はなく、すくなくもこれまでの防衛局の説明要綱を逸脱した部分はありません。「明示的な説明」の意味も様々な解釈が可能で、言葉遊びの感が拭えません。

にもかかわらず大臣がここまで丁寧な「謝罪」を行った理由は全く別の所にあり、とても政治性の濃いものであったと言わざるを得ないと思います。

それは議会での下地市長の初期答弁、あるいは千代田を擁する上野地区の自衛隊賛成派市議らの住民に対する最初の頃の説明に現れていたと思われます。

これら地元政治家の発言には、たしかに「駐屯地にはミサイルなど重火砲は一切置かれない」とうかがわせるものもあり、そうした認識を持ち続けて来た地元住民も全くいないわけでもありません。

自衛隊が一身に「政治の泥をかぶった」のが真実

「説明が不十分」とか、「明示的でなかった」とは聞こえはいいですが、要は自衛隊が一身に「政治の泥をかぶった」というのが真実だと思います。自衛隊配備を実現した賛成多数の地元政治に配慮し、事をまるく収めるという大臣の苦衷は偲ばれますが、しかしその代償も小さくないです。

また、今回の岩屋決断を受けて、弾薬庫用地の予定地となる保良地区の考えとしてさっそく私の耳に入ってきたのは、「上野村でダメなものを、なぜすべて保良に押し付けるか!」との賛成派重鎮の当然とも言える怒りの声でした。

すわ、地域間格差問題にでも拡散発展するのか?と心配しましたが、地元はさらなる説明を受け入れる体制を崩してはおらず、最悪な状況にまでは至っておりません。軽々な事を申し上げるわけには行きませんが、粘り強く安全性を説明し、地元に対してさらなる措置を講ずる用意もあるようです。

                                                                                                                                                     (続く)

 

 

 

 

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コメント

 公務員(防衛局職員)は公の場でウソをついたりはしません。ウソがばれたら大変な事態になりますから。しかし、当たり障りのないような説明をしがちです。もちろん法律に悖ることなどできません。

 弾薬庫が駐屯地に十分量備えられているなどのことは積極的に言いたいとは思わないでしょう。ミサイル基地にミサイル弾が備蓄されることは常識なのでこれは住民側が判断する必要もあるのですね。山路さんの記事からは防衛局説明に矛盾はないということですので問題はないのでしょう。

 弾薬という言葉を聞いただけであたかもそれこそが住民に危険だとセンセ-ショナルに煽るのが共産党などの左翼運動家です。それに煽られた住民はなんとなく軍事基地はないのがイイと感じてしまうのですね。弾薬などの危険物は近くにない方がいいという感情は自然ですがしかし、自衛隊基地を設置するというのは目的があるのです。それを理解しようとせず危険だ危険だの一点張りではいけませんよ。 

 ですから、防衛意識の涵養と自衛隊隊・軍隊への知識を広める必要があると思うのです。国際情勢の知識も持ってもらいたいものです。

 衆議院3区の島尻候補がやっと防衛問題を取り上げてくれました。屋良候補の漠然とした軍事知識などぶっ飛ばすことができれば、島尻さんの勝ちだと思います。
防衛問題は保守候補の領域であり土俵でもあるのだという自信をもって選挙戦を戦ってもらいたい。

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