• 115
  • Newsweek_20190625_173155thumb720xauto162
  • Photo_20190820052601
  • Img_9e65975d33f7b6f54769b701b86e076f3149
  • 600_phphe9rru
  • 011_20190819034401
  • Eckhkyzuiai10gg
  • Photo_20190819042301
  • Png
  • 2f1e4e05

« 新元号 初めて漢籍から離脱した意義 | トップページ | 新元号 中国の反応の滑稽さとは »

2019年4月 3日 (水)

新元号の解釈はそれぞれあっていいと思うが

049_1

おおむね新元号は好感をもって国民に迎えられたようです。

「新元号が「令和」と発表されたのを受けて、NNNと読売新聞が1日と2日に行った緊急世論調査で、「令和」に好感を持っていると答えた人は6割を上回った。緊急世論調査で、新しい元号「令和」に好感を持っているか尋ねたところ、「非常に持っている」が33%、「多少は持っている」が29%で、合わせて「好感を持っている」人が6割を超えた。「なじみにくい感じを持っている」は31%だった。
また、「令和」が元号として初めて、日本の古典から引用されたことについては「評価する」が88%に達した。「評価しない」は5%だった」(NNN4月3日)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190403-00000001-nnn-pol

 

Dsc_6528

                                                                          書 藤井碧峰

ただし解釈となるとさまざまあって、こんなものもありました。

「新元号は令和。万葉集は大東亜戦争で若者が戦場に、もっとももっていった歌集。歌の意味よりも、時代の風潮からいえば、「令」は命令に通じ、「和」は和して従えの意だ。つまり奴隷の時代が始まるのである。お上の命令する通りに、カネがなくても文句をいわずに戦場に行け、という時代が始まる」
(兵頭正俊)https://twitter.com/hyodo_masatoshi

やっぱりこの人はこう言うことをこういう時に言う人だと再認識できたのが、石破茂氏でした。

「石破氏は「令」が「命令」を連想させることを懸念したとみられる。石破氏は「新しい時代は戦争がなく、人々が対話する時代になるようにと思う」とも語った」
(産経4月1日)https://www.sankei.com/politics/news/190401/plt1904010037-n1.html

共産党の志位さんあたりが言うならともかく、元自民党幹事長だったこともある人がこれをいうとシャレになりません。

これもまたやっぱりこう来るのね、という調子のことを外国紙が報じています。
https://1ovely.com/reiwa/

「過去1000年以上の歴史の中、日本が中国語を使わず日本語から元号を取ったのは初めてであると説明しています。そして、それが現政権の国粋的な(ナショナリズム)傾向を示唆していると言及。その背景として安倍保守党政権の右傾化、領土問題における中国との度重なる衝突と緊張、さらに安倍首相が平和憲法を2020年までに改正すると繰り返し述べていることも伝えています」(英デリーテレグラフ)
「安倍首相の右傾化した政権が中国古典からの引用を避けたのではないかと憶測されている」(英インディペンデント)

米国メディアも同じことを言ってです。

「東京のテンプル大学アジア研究所のキングストン所長の言葉を引用し、新元号の選択は日本の政権の右傾化を映す鏡ではないかという考えを紹介しています。新元号の『和』は『昭和』に使われたものと同じ字であることを指摘。昭和時代の戦時の歴史についてもっと肯定的な史観を推進するために、安倍首相がさまざまな機会で行っている働きかけと一致するとしています」(CNN)

欧米の安倍=歴史修正主義者=極右という陳腐な見方は、戦後70周年演説あたりで消滅したかと思ったのですが、こういう節目節目には飛びだすようです。

このように「令和」を統制的なニュアンスで支配・命令ととらえるからおかしくなります。

Syotoku

                                                         厩戸皇子

昨日私も取り上げたブルームバークの " order and peace or  harmony"のうち" order"は、日本の歴史を少し学んだことがあるものなら、厩戸皇子(聖徳太子)の作ったとされる17条憲法第1条にある有名な一項「和を以て貴しと為す」(以和爲貴) に思いを致すべきでした。

この第1条全文は日本書紀第22巻に残されています。

「一曰。以和爲貴、無忤爲宗。人皆有黨亦少達者、是以、或不順君父乍違于隣里。然、上和下睦諧於論事則事理自通、何事不成。」

この意味についてはこのように解釈されています。

「一条の全文で述べられていることが、その意味なのです。第一条は「上も下も和らいで話し合いができれば、何事も成し遂げられないことはない」という言葉で終わっています」
https://president.jp/articles/-/27915?page=3

英訳すると " Harmony is to be valued"となるそうです。

つまり、「令」は、国家による支配・統制を意味せず、むしろ真逆の「上と下が和らいで話しあってハーモニーをもった秩序を作っていく」という意味となります。

この日本独自の元号の創出には大きな意味があります。

そもそも元号の歴史は、中国・漢の時代にさかのぼり、紀元前141年から紀元前87年まで皇帝の地位にあった武帝が、即位の翌年(紀元前140年)を「建元(けんげん)元年」としたのが元号の最初だそうです。
以来、中華帝国は自らの華夷文化圏において、唯一の「時の支配者」として、属国にこの元号を使うことを強制しました。

日本もその例外ではありませんでした。
卑弥呼の支配したといわれる倭国に元号はなく、対外的文書を記す場合、卑弥呼は魏の元号「景初(けいしょ)3年」(239年)としています。
ちなみに国号すら中華帝国が勝手に決めていて、この倭国も中華が勝手にこう呼んだという名称です。
同じく「朝鮮」も中華皇帝に賜った国名です。日本は大昔にに中華から貰った国号は捨てていますが、いまだにお大事にしているようです。ま、いいか。

厩戸皇子が行った外交政策はこの中華秩序からの離脱でした。
今風にいえば、いわばブレグジットならぬジャパグリットをしたわけです。
かといって直線的に抵抗するのではなく、中華が押しつければやんわりと断り、しかし気がつけばいつのまにか独自の文化圏と国の仕組みを作っていたというソフトかつ巧妙なやり方でした。
元号も中華が押しつけるものは使わなくなりましたが、漢籍を典拠とすることでいちおう中華のメンツも立てるという気配りも忘れませんでした。

今回の新元号も磯田氏が言うように、同じ漢字を使う文化圏であるということで、中国に一定の配慮をしつつ、和歌に典拠を求めたという意味で厩戸皇子の手法に相通じる部分があります。

新元号は漢字特有の「含み」を持っています。多義性、あいまいさが漢字や和語が英語などと違う特質です。
ですから、要は個々人で好きに解釈すればいいのです。
その中には「麗しい和」があってもいいし、「秩序と調和」があってもかまわないと思います。

ただし、歴史的に日本独自の元号の誕生の経緯から考えても、令和に無理矢理にレ点を入れて、「外国(たとえば米国や中国)が日本国(和)に命令」するとか、「国が強権的に国民に命じる」という解釈は成り立たないと思います。

 

 

 

« 新元号 初めて漢籍から離脱した意義 | トップページ | 新元号 中国の反応の滑稽さとは »

コメント

色々な解釈が可能なので、文句を付けてくる人はどんな年号でも何かネタ探して突っ込んで来そう?「国家安康君臣豊楽」みたいなものですかね。

和をもって尊しなんて、中学の体育会系部活の横断幕とかでよく見たもんだし・・・批判される方は「あの昭和時代の部活」のスパルタ式に異を唱えたいのかもなどと。
それは、教育委員会に言って下さいな。今なら即座に懲戒免職や裁判沙汰になるのが普通に横行してましたから。。

石破さんはなあ・・・なんでいまだに自民党にいるのやら。理屈的には「乱」を起こして失敗した後の加藤紘一みたいですが、あの人は小泉の盟友でもありましたからね。

安倍イコール右傾化みたいに書いてるマスコミとか海外メディアもどんなもんかと。。安倍政権が今やってるのって、欧米での左翼政権的なことばかりですよね?

「令和」
実にいいじゃないですか!
冗談で話してたんだけど「地雷」とか「全裸」とかにならなくて良かった。
表彰状に「あなたは・・・素晴らしい成績を修められました!全裸20年〇月〇日」なんて書かれてたら破り捨てるわ(笑)

Siさん、上手い! 「国家安康君臣豊楽」。 朝から座蒲団一枚です。(拍手)

もちろん新元号の意味をそれぞれの解釈で発信するのは自由ですが、明らかに妬み(ねたみ)や嫉み(そねみ)、ひがみ根性からの論評グループ分けが出来てしまう点、まことに左派小児病的で笑えますね。

ですが、大部分の国民が只今ですら「令和」に共感を持っていて、来月の御代替わりを相互の感謝と敬愛を込めた「寿ぐ雰囲気」で迎えられそうで何よりです。

おっと。

今朝になったらスマホ版でもコメントが即座に反映されるように治ってますね!

久々にコメントさせていただきます。
玲和、ひびきもよく、書きやすくていいじゃないですか。
そもそも世界的には西暦があるのだから、そちらに統一してしまった方が便利でいいという人もいるようです。
他のところで見たのですが、元号は継続する時間の流れの中に挟む「しおり」のようなものだと言っている方がいました。
日本独自の「しおり」、とてもいいと思いました。

令和という元号自体は新時代にふさわしいと思えますが、その令和の元になった万葉集序文に酷似した文章が中華の南北朝時代の文選にも見られるというのはマズイのではないでしょうか。

専門家が気付かないといったミスはしないだろうから意図があって選出されたのでしょうが、国産の書物由来にこだわるはずがそれが中華の受け売りだったのではその効果も薄れてしまうように思えます。

CNNで出ているテンプル大学のキングストン教授は反日論客として有名で左翼メディアが「海外では〜」論法を展開するときによく出てくる曰く付きの人物です。

昭和の和と被るから〜という我々一般人と変わらない発想しか思いつかない(しかもそこから昭和に強引に結び付ける)あたりとても日本を研究しているとは思えない残念な人です。

海外メディアもどうせならロバート・キャンベルさんあたりから話を聞けばよかったのに

一部の海外リベラルメディアは始めから日本批判ありきなので、どんな元号にしようが日本批判したでしょう
彼らにとっては、左翼の日本人が日本批判の手引きしてくれる上に反論もしてこないので叩きやすい国でしょうからね

それよりもヤフーが、放射能デマで有名な飯塚真紀子氏の「欧米では~」を利用した元号批判記事をトップに載せてたのが気になりました

どこかで見ました「令和歴の数字にレ(0)イ(1)ワ(8)を足すと西暦の数字になる」。来年は令和2年で西暦2020年。ドンピシャです。ここまで考えて「令和」にしたのであれば、まさに神の領域ですね。日本の長き文化と世界との融合。明るい時代が開けそうで楽しみです。

どこかで見かけたものですが「令和歴の数字にレ(0)イ(1)ワ(8)を足すと西暦になる」。来年は令和2年ですから2020年になり、ドンピシャです。ここまで考えて「令和」にしたのであれば、まさに神の領域です。日本の長き伝統文化と世界との融合ですね。明るい時代が開けそうで楽しみです。

さすがにこの件で令和の令は命令の令だ!とかいっている人はレベルが低すぎると思います。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 新元号 初めて漢籍から離脱した意義 | トップページ | 新元号 中国の反応の滑稽さとは »