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2019年5月23日 (木)

福島が復興するのがそんなにイヤか、朝日新聞

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あいかわらず朝日新聞は福島原発事故が終息するのがいまいましいようです。「福島復興を演出する政権 避難者少なく見えるカラクリ」というアジビラもどきの見出しをつけた5月20日の朝日の記事です。

「世界最悪レベルの事故を起こした東京電力福島第一原発。4月14日、メルトダウンした1~3号機から100メートルほど離れた海抜35メートルの高台に、安倍晋三首相は防護服とマスクをつけず、スーツ姿で車から降り立った。
 東電側から廃炉作業の現状について説明を受けた首相は「防護服に身を固めることなく、スーツ姿で見られるようになった。着実に廃炉作業も進んでいる」。視察後の作業員らとの懇談でも「5年前に視察した時は防護服に身を固めた。今回はスーツ姿で視察ができた」と繰り返した」(朝日新聞5月20日)
https://www.asahi.com/articles/ASM5J5RS7M5JUTFK01G.html

まだこんなことを言ってるんでっかぁ、アホとちゃうか。
この記事の一行目から印象報道をしています。「世界最悪レベル」というのは福島事故が「レベル7」だったことを指すのでしょうが、こういう表現をすれば「チェルノブイリと並ぶような世界最悪の事故だった」という印象を与えることができます。

強い印象を与えるワード、この記事なら「世界最悪レベル」という言葉をぶつけて、見る人の意識をメディアの思うがままの一定方向に誘導することを印象操作と呼びます。

現実にはチェルノブイリと福島は原因も規模も違い、したがってその後の影響も大きく異なっています。これについては過去記事で何回かとりあげました。
関連記事「国連科学委員会 (UNSCEAR)報告書「福島事故とチェルノブイリとは違う」http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2019/03/post-ff6a.html

チェルノブイリは黒鉛炉の操作ミスによる原子炉の暴走事故でしたが、福島事故は宮城県沖の大地震により発生した17mもの津波により全電源が水没した、全交流電源停止により発生しました。
これにより放出された福間事故の放射性物質は、チェルノブイリと比較してひとケタ違います。

7https://synodos.jp/science/15817/2
「東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故に係る1号機、2号機及び3号機の炉心の状態に関する評価について」
「文部科学省による、ストロンチウム、プルトニウムの核種分析の結果について」
UNSCEAR 2013年報告書」

福島事故の科学者による評価は定まっています。各国の専門科学者によって作られた国連科学委員会(UNSCEAR ) はこのような評価を国連総会に報告し、承認されています。 

●国連科学委員会 (UNSCEAR)報告書要旨
①日本国民の総被曝線量(集団線量)は、甲状腺がチェルノブイリ原発事故の
約30分の1
②全身が10分の1
③チェルノブイリと比べて、放射性ヨウ素131の総放出量は3分の1未満
④セシウム137は4分の1未満
⑤ストロンチウムやプルトニウムは「非常に微量」
⑥(がんが増加しても非常に少ないために)見つけるのは難しい
⑦「福島はチェルノブイリではない」

この評価を覆す事実はいまだに発見されていません。
ですから、8年もたってなおことあれかしと熱望する人たちは、飽きもせずに自分の脳内地獄を宣伝し続けていますが、そんな所業は福島の復興を妨げるに等しい行為です。
そんなに脳内地獄が溢れ出して困るのならば、自分の家の裏庭の壺にでもゲーゲー吐き出すんですな。

 

Photo_50

出典不明

この反原発主義者たちとそっくりの手口を使っているのが朝日です。
今回の朝日の記事は安倍憎しが宗教化しているいかにもこの新聞らしいものですが、問題視されたスーツ姿での視察のいったい何が問題なのでしょうか。

だが、1〜3号機周辺の屋外で、防護服とマスクをつけないことが許されるのはバスの車内と視察用の高台だけで、高台視察は6分ほど。高台の放射線量は毎時100マイクロシーベルト超と高く、長居は許されない 」(朝日前掲)

朝日にかかると、安倍氏はオリンピックへのスタンドプレーがしたくて、あえて一般服で視察するというパーフォーマンスをしてのけたということのようですが、
嘘です。
防護服をつけないで住むエリアは、朝日が書くように「視察用のエリアとバスの中だけ」ではありません。いまや96%のエリアが一般服での作業が可能です。少しは調べて書きなさい。
これは秘密でもなんでもなく、東電は一般の服装で歩ける場所を公表しています。安倍氏は一般服のエリアを歩いたにすぎません。
下の東電が出している構内作業環境区分けをご覧下さい。
http://www.tepco.co.jp/decommission/progress/environment/index-j.html

Img_indexj_01

東電「福島第一原子力発電所の作業環境 」
※11~3号機原子炉建屋内、及び1~4号機タービン建屋並びに周辺建屋のうち滞留水を保有するエリア
※2黄色点線のY zoneは、濃縮塩水等を取り扱う作業など汚染を伴う作業を対象とし、パトロールや作業計画時の現場調査などは、G zone装備とする
なお、上図以外においてもG zone内で高濃度粉じん作業(建屋解体等)や濃縮塩水等のタンク移送ラインに関わる作業を行う場合は、Y zoneを一時的に設定する
※3図中のG zoneの他、共用プール建屋2、3階の一部エリアも対象とする

東電はこのように解説しています。

「福島第一原子力発電所では、工事の内容や作業エリアなどによって、防護服やマスク等の着用基準を設けています。除染や地面の舗装等で放射性物質濃度が下がるなど、基準を満足した場合には、作業員の身体的負荷の軽減や作業効率の向上を目的として、順次、一般服エリアを拡大しています。事故当時は、敷地全体のエリアで防護服と全面マスクの着用が必要でしたが、今では敷地全体の96%のエリアで、一般服と防塵マスクでの作業が可能となっています」(福島第一原子力発電所の作業環境 図と同じ)

朝日が何を根拠に「一般服で歩けるのはバスの中と見学用高台だけ」と書いたのか知りませんが、ろくすっぽ裏付け取材をしなかったことだけは明らかです。

事実は96%のエリアで一般服と防塵マスクなしで作業ができます。
上図の赤く塗られた原子炉施設内がアノラックエリア(Rゾーン)、原子炉施設周辺が黄色のカバーオール(Yゾーン)、大部分の一般副エリアが(Gゾーン)と区分けされています。

朝日は、「5年半ぶりとなる原発視察。首相周辺は、防護服やマスクをつけない姿をメディアに取り上げさせることで見栄えを良くし、「復興の進み具合をアピールすること」を狙った」(朝日前掲)と書いていますが、まったく見当違いです。
ならば朝日は安倍氏が、かつての枝野氏のように全身防護服に身を固めてマスクをして視察に行き、作業員とゴム手袋をしたまま握手でもすれば満足だったのでしょうか。

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安倍憎しは不治の病ですから苦笑して済ませられますが、福島復興にまで冷や水をかけるような報道は止めていただきましょう。

またここで朝日はこの記事で、自主避難者を切り捨てて「避難者を少なく見せよう」としている」という書き方をしています。
朝日がいう「避難者」は自主避難者を水増ししたものです。
自主避難者は避難者とはまったく別物です。しっかり区別して考えるべきです。
避難者とは、現時点で福島市がHPで公表している下図のピンクに塗られた居住禁止区域の住民のことです。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/list271-840.html

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この自主避難者は各地で訴訟を起こし、一部で勝訴していますが、その中には福島県内ならいざ知らず、神奈川、東京、千葉などの人も含まれていています。
訴訟内容は平均数百万から1500万円で、本来彼らが受け取るべき補償額の一部だとしています。
いわば、政府が定めた避難区域に、「自主避難区域」とでもいうべき枠を作って、同様の補償金を寄越せということのようです。

「東京電力福島第一原発の事故の影響で、神奈川県に避難をした60世帯175人が東電と国を相手取り、計約54億円の賠償を求めた訴訟の判決が20日、横浜地裁であった。中平健裁判長は東電と国の責任を認め、原告152人について、計約4億2千万円を支払うよう命じた。
福島第一原発の事故を巡る集団訴訟は全国で約30件起こされており、判決は今回で8件目。8件すべてで東電に賠償が命じられ、国が被告となった6件のうち5件で責任が認められた」(朝日2019年2月20日)
https://www.asahi.com/articles/ASM2M6FT5M2MUTIL050.html

彼らの中は避難地域の人もいますが、いわゆる自主避難者も多く含まれています。
では、自主避難する必要があったのかどうか、2011年9月、福島事故から半年後の東日本の放射線量をみてみましょう。

●東北、関東の空間放射線量(2011年9月4日午前9時~5日午前9時)
・福島県浪江(避難区域)・・・15.5マイクロシーベルト
・福島県福島市      ・・・1.2
・茨城県           ・・・0.083
・千葉県           ・・0.043
・東京都           ・・0.056
・神奈川県         ・・・0.049
 

これが事故当時の福島の南方にあたる関東の数値ですが、東京、神奈川に行くと、福島より100分の1にまで放射線量が下がることが分かります。
まったく避難する必要はありません。

放射能の影響がなかった当時の大阪の放射線量と比較してみれば、その馬鹿馬鹿しさがお分かり頂けると思います。

・大阪府           ・・・0.076マイクロシーベルト 

大阪のほうが関東より高い放射線量なことがわかります。
仮に関東全域が危険ならば、大阪も避難区域に入れなければなりません。

要は、この自主避難者の大部分は、武田邦彦・早川由紀夫・岩上安身・バズビーなどの煽動に乗って、その必要がないのに自分の脳内ディストピアに怯えて、政府の指示とは無関係に勝手に逃げただけの人たちのことです。
このような自
主避難者まで一般的な避難者の枠組みに入れて補償金を支払うならば、当時逃げなかった私たちなどはどうなるのでしょうか。
風評に惑わされず、生きてきた土地に止まって自分の地域の放射線量を計測し続け、勇気を奮い起こして復興に立ち向かった多くの現地住民のほうが馬鹿ということになりはしませんか。これでは逃げ得です。

反原発主義者は衰退する一方の運動を続けたい政治的思惑から、「自主避難者が帰還できないかぎりフクシマは終わらない」と言っていますが、そんな脳内地獄まで面倒は見切れません。
自分で公表された資料を読み、自分の力で脳内地獄から脱洗脳するしかないのです。

このように朝日の記事は、自分がまき散らした「プロメテウスの罠」における鼻血デマをろくに総括もしないうちから、新たなデマをふりまいて福島の復興を妨害しようとしています。

 

 

 

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コメント

選挙が近ずいていますね。反原発で票を稼ごうとしている候補者もいますから、朝日としては益々煽りに勤しむと言ったところでしょうか?

2011年当時は報道もネットも混乱してましたが・・・いまだにこんなことやってるのか朝日は。

神奈川から勝手に自主避難した方。御愁傷様としか。そんな人に金などビタ一文払う必要はありません。
請求するのなら相手は『煽動』しまくった武田や早川や岩上に対して訴訟を起こすべきでしょう。全く筋違いな話です。

何故か美談になってる歌人の俵さんなんか、必死でバス乗り継いで仙台→預けていた子供だけ連れて(親は見捨てた?)→ごったがえす山形空港→臨時便で羽田経由で沖縄へ。そこに幸せな生活とかねえ。。
いやあ、著名でカネのある人はやることが違うなあと思いましたよ。

また、他に一般主婦だけど神奈川から石垣島まで逃げアパート借りたけど地元に馴染めず、そこに至ってから台湾の原発が近いことに気付いて慌てて福岡に移住したら、黄砂とPMが酷くて名古屋まで戻ってきたなんてエッセイもありましたなあ。。
どんだけ過敏というか、恐怖症に支配された頭は怖いですね。
この例でも旦那は神奈川に残って普通に仕事してたってんだから、ずいぶんとフリーダムな奥様で相当な金持ちならではのケースだと思いますが・・・。パニックは怖いですね。

枝野官房長官の映像ね(笑)
自分だけタイベックスにマスクとゴーグルのフル装備なのに、南相馬の出迎える地元行政側は普通に防災服でノーマスクという実に滑稽な場面でした!

今更、被災者の悲惨さを煽られてもねえ。
自主避難への支援は散々やってきたわけで、8年も経って「問題無し」と分かったんだから、あとはご自由にとしか。
と、当時万単位の受入れで最大の自治体だった山形県でも避難者は「本当に未だに帰れない人と、勝手に逃げて来たけどもうこちらで生活基板を築いてる人」だけで2千人を切りました。

朝日は何を言いたいのか、全く分かりません。
自主避難者にカネをやれというのなら、その巨大なネットワークを使ってお得意の「ドラえもん募金」キャンペーンでも大々的にやればよろしいのでは?
それなら仲裁裁判もなにも関係無く朝日の裁量で自主避難者にお金を渡せますよね。

未だ自宅に帰還できない一般の避難者への支援が打ち切きられることについてはどうお考えですか
それと、「自主避難者」は避難者全体のうちどれくらいの割合を占めるのでしょうか

うーん、名無しさん。一般の避難者とは誰なのか分かりません。
自主避難者の割合とかは、むしろそちらから明示して下さいな。
こちらは受け入れ側ですので、「避難地域で帰れない、もしくは8年も経ってこちらで自立されている方」には最大限の支援をしてきたというだけですから。

まあ田舎の話なので、福島市や伊達市からパニックで米沢まで逃れては来たものの「何事もないのにあそこの嫁は旦那放り出して子供だけ連れて逃げた」と言われて、帰るに帰れなかったり(それはさすがに面倒見切れないです。また国道13号の峠で慣れない雪道で事故死されたママさんには合掌)、また夫と別れて住んでる内に単身の旦那がアル中や不倫で離婚したなんてケースも多数です。
県では週末に山形・米沢~福島・郡山への無料バスを週末運行したりといった細かい支援までしてました。
浜通りからの帰れない被災者の「見なし仮設」に対しては、内陸の豪雪にどうにも困ってる人々には町内会や高校生の部活で雪下ろしや除雪を続けたりね。
もうどれだけ経っているのでしょう?8年ですよ。

自主避難者で残ってる方もこちらで子供が大きくなってますし、強制避難地域からの方はこちらの地に足を下ろして頑張ってます。
一時2万と言われた避難者は2千人を切りました。
既に生活基板を築いている方々に、いくら払えというのか?
見なし仮設の家賃なども打ち切られましたが、ビンボー自治体の中では彼らはむしろ「富裕層」ですよ。

山形さん、要請どおり重複は削除しました。丁寧な回答をありがとう。

名無しさん。私は政府の指定した避難地域からの避難者といわゆる「自主避難者」をわけて考えています。それは記事に書いたとおりです。

割合はわかりませんが、自主避難者は最大時でおおよそ2万とも言われていました。

いかに災害時の風聞がこわいのかわかります。
この風聞を流したのは反原発運動家たちでしたが、その背景には情報の出し方を間違えた当時の民主党政権の失敗した危機管理にあります。私は事故当初は反原発のかんがえに親近感をもっていましたが、あまりの嘘と誇張に満ちたデマゴギーを嫌悪して批判する立場になりました。

自主避難者は広い意味での風評被害者ですが、私はむしろ同じ「被曝」地域の住民として、風評に踊らされた人たちとみています。
自主避難は多くの悲劇を生みました。
夫は仕事をやめられずに残留し、妻と(妻の側の主導したケースが多かったようですが)と子供たちだけで遠方に移住したようです。
これにより相当数が離婚、あるいは家族が別れ別れになりましました。

もう事故から既に8年が立ち、新しい地域で新しい職場、学校に根が生えてしまっています。もう帰還はそうとうに困難でしょう。


管理人さん、先程の名無しです。丁寧な回答をありがとうございます。
私も、当時の政権の対応がずさんだったことには同感です。また、専門家の意見が余計に混乱を生んだのも事実でしょう。
また、朝日新聞の安倍首相批判や、枝野氏の防護服など、根拠の無い情報に基づいた批判や行動は意味を成さないと考えています。
ところで管理人さんは自主避難者に対してかなりきつい言葉で非難していますね。
「原子力賠償紛争審査会」の提供するデータによると、福島県内の自主避難者が最も多い時で2万人程度、県外の自主避難者が2万人程度です。これを含む多くの統計資料において、県内、県外の避難者というのは、「福島県から」県内、県外へ避難した人のことを言います。なぜなら、福島県外、しかも関東から避難した人は統計が出せないほど少なく、推計でも自主避難者全体の1%未満です。また、訴訟を起こしている自主避難者のうち、県外から避難している人は、私が調べる限り確認できませんでした。

管理人さんは、自主避難者を揶揄するような発言を繰り返していますが、それはこれらの情報を誤解しているからだと思われます。関東からの避難者という、ごく一部の極端かつ印象的な出来事をとりだして、それがあたかも平均的な自主避難者であるかのように扱うのは、印象操作にほかなりません。

そして、これらの人が避難したのがただの被害妄想によるものだとするのは、当時の状況を理解していないと言えます。「放射線計測の結果が危険だったから逃げる」というのは、既に被爆してしまっており、もう手遅れだからです。しかも、事故直後は行政機能が混乱しており、正しい情報が入りにくい状況でした。管理人さんが示されているデータが、事故から半年後のものであることを考慮すべきです。
また、福島県の公表したデータによると、2019年1月時点で、4万人以上の人々が未だ避難中です。この中には、安定した生活を送っている人もいれば、事故前の生活水準を取り戻せていない人もいます。

あなたの記事は間違った情報を流してデマを生んでいるだけではなく、こうした人々への偏見の発生も懸念されます。

私は管理人さんの敵ではありませんので、きちんと調べた上での訂正によって、この記事がより良いものになることを望んでいます。ご理解の程、どうかよろしくお願いします。

記事本体に移しかえました。
誠実にお答えしたと思いますので、このコメント欄はこれで締めます。


この記事へのコメントは終了しました。

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