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2019年6月10日 (月)

デニー知事、訪露に際して「沖縄海兵隊不要」と言ってプーチンを喜ばせる

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デニー知事という人は歯ごたえのない人です。
前任者の翁長氏のようなアクがや渋みがなく、どこまでも軽薄で、深く物事を考えない軽量級の政治家だと思っています。

ですから私も、翁長氏の時のように、批判するにしても全力でもの申す気にはなりませんでした。
翁長氏が亡くなった時には、喪失感さえ感じたものでしたが、反面、今のデニー氏は語る食欲もわきません。
そのデニー氏ときたら、中国には「沖縄を一帯一路の入り口にどうぞ。おじゃまな沖縄漁民は叱っておきましたから」とゴマをすったかと思ったら、今度はロシアを相手にまたやらかしました。

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 琉球新報 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-902747.html

デニー知事が訪露する数日前の記者会見です。

「また、6月5~9日にロシアを訪れ、サンクトペテルブルク国際フォーラムに参加すると表明。沖縄とロシアの経済交流の拡大を模索するとともに、空手などを通した地域間交流の促進に向けたきっかけ作りが目的と説明した。
ミハイル・ガルージン駐日ロシア大使からフォーラムへの招待を受けたという。
 5月14日付で駐日米大使や在日米軍司令官に送付した「普天間飛行場の運用停止を求める書簡」の中で、「米国は海軍と空軍によって中国、北朝鮮問題に対応できる」と明記した理由では、「県議会でも海兵隊の撤退決議が可決されている。一部専門家も海兵隊不要論を発表している。海兵隊が沖縄に駐留しなくても日米の安全保障体制に支障がないこともあるだろうと考えている」と説明した」
(沖縄タイムス6月1日)https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/426689

このロシアの国際フォーラム」の性格はこのようなものです。

「2019年6月8日からサンクトペテルブルグで開催されていたロシア主催の「国際経済フォーラム」のメイン・ゲストは習近平だった。
プーチンと並んで「貿易は自由であらねばならない。保護主義はよくない」と述べて、自由貿易圏を驚かせる一方で、習は「トランプ大統領とは友人である」と述べ、作り笑いを演じた。
 他方、プーチンは日頃の憂さを晴らすかのようにアメリカを名指しで批判し、「保護貿易主義に反対してきた米国が制裁だの、排斥だのと言うのは、時代錯誤だ」とファーウェイの5Gプロジェクトの排除をきめたトランプ政策を批判した。
 この席で、派手な政治演出があった。ロシア最大のプロバイダーMTS(モバイル・テル、システム)が、ファーウェイの代表と固い握手を交わし、5Gを採用する正式契約に署名した」(宮崎正弘 2019)6月10日)

要は、ファーウェイと露MTSが制式契約をして見せることが目玉のような、中露の反米総決起集会のようなシロモノです。
こんなものに呼ばれて、「沖縄に海兵隊はいらない」なんて言いながらホイホイ行くんですから、なに考えているのやら。(なにも考えていないんでしょうが)
ロシアから一首長でありながら、正式ご招待を受けたこと自体で、デニー知事がどのような目で中露から見られているのか分かろうというものです。
「おお、我らがタバーリシ( 同志)デニー」といったところでしょうか。

ところでデニー氏の沖縄海兵隊についての現状認識は、こんなレベルです。
辺野古移設が中止されたら普天間が固定化するのではないかという、だれもが思う疑問に答えてこんなことを言っています。

「違う。アメリカが海外の海兵隊を前線から下げると計画している以上、ならば新たな基地を作らずに普天間の土地と権利を所有者へ返せ!と言っている」(2018年9月27日ツイート)

誰に吹き込まれたのでしょうか。軽い人特有の短絡です。
海兵隊はグアムへの移動はとっくに決まっている規定方針で、「前線から下げる」のは第3海兵遠征軍全体ではなく、キャンプ・コトニーにいる司令部要員だけのことです。
米軍にかぎらず、司令部が前線部隊の後方にいることは特に珍しくもなんともありませんので、日米両政府の負担軽減政策の一環としてグアムに移動します。
ただそれだけのことで、いつ普天間やシュワブなどの前方展開基地を撤収するなんて日米両政府が言ったのでしょうか。

政府はこの沖縄海兵隊司令部要員のグアム撤収を踏まえた上で、普天間移設を進めているわけで、「海兵隊が皆んないなくなる予定だから、普天間もいらないんだーい」という理解ではまるで頭の悪い中坊です。
いちおう政府のグアムへの司令部要員の撤収についての見解を見ておきます。

「米軍は沖縄に2万8,000人いるといわれてますけれども、そのうち9,000人の海兵隊が県外に出て行くというそういう状況を出来る限り早く作っていきたい」(官房長官記者会見 2016年8月4日)

これが沖縄海兵隊の9千人移動計画です。
菅氏は沖海兵隊が全体で2万8千人と言っていますが、それは定員一杯の数で(充足率は7割ていどとも言われていますが)、常にローテション配備で、常にあっちこっちに出払っているために、常時沖縄にいる海兵隊員の数は1万人前後と言われています。

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司令部移動についての日本政府と米国政府の交渉はとっくに終了していて、グアム移転のためのインフラ整備のための費用は、2012年米会計年度で全体で86億ドルとされていました。
日本政府も、最大31億ドルを負担するという予算措置までしています。

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このように日本政府は着々と沖縄基地軽減策に手を打ってきています。

それを悪読みして、「沖縄から海兵隊を撤収させる計画がある」というタチの悪いデマを飛ばしていたのが、いま国会議員をやっている元宜野湾市長当時の伊波洋一氏たち「オール沖縄」陣営でした。
デニー氏の「前線から下げる」から普天間はいらない」とする発言は、このヒダリの人たちの常識をそのまま言ったにすぎません。
このていどの認識に立って、辺野古移設阻止・普天間返還とやるのですから、たまらんなぁ。

さて、デニー氏はこんな海兵隊不要論を引っさげて、訪露したわけですが、直ちにすんばらしい反応がプーチンその人から返ってきました。

「【サンクトペテルブルク共同】ロシアのプーチン大統領は、沖縄県の米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題を念頭に「地元住民や知事が反対しているのに建設が進んでいる」と指摘。日本の他の地域でも米軍施設が建設され、ロシアの安全保障に影響する恐れがあるとの懸念を示した」
(共同6月6日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190606-00000215-kyodonews-int

打てば響くようなプーチンのリアクションです。
デニー氏がロシアでこのテのことを言ってしまったという報道はありませんが(あれば大問題ですが)、かねがねデニー知事という駒をどう使うか、中国だけの独占にしておくのはもったいない香ばしいキャラだと考えていたプーチンが、これに飛びついたようです。

プーチンからすれば、北方領土を返還すれば、米軍が日米同盟に従って駐屯することを恐れています。
これがロシアがグダグタ言って引き延ばしている最大の原因です。
仮に米軍が監視部隊でも置くことなると、クリル諸島からオホーツク海にかけての軍事バランスが一気に崩れることとなることを危惧しています。
実際は米軍進駐計画はないし、日本はしないと明言していますが、ロシアの返さない口実に使われています。

こういう時に、日本のもう一方の扉である沖縄で、反基地運動に尻を押されて当選した知事が、「沖縄に海兵隊はいらない」と言ってロシアに来るというのですから、ロシアにとってこれほどおいしい話はありません。
もちろん駐日ロシア大使はそれを期待して、フォーラムに招待したのです。

そこでプーチンは、直ちにこのデニー発言をまんまと利用して、北方領土交渉のハードルを高くする一方、ロシアとはなんの関係もない辺野古移設まで口を突っ込むという一粒で二度おいしいことをしたのです。
今後、北方領土交渉において、ロシア側が移設問題をテーブルに出したら、デニー氏はどうするつもりなのでしょうか。

いずれにしても、訪露直前にこんな「沖縄海兵隊不要論」を言えば、このように政治利用されるに決まっているではありませんか。
こういうことをペラペラしゃべり散らして、移設問題を更にこじらせただけではなく、北方領土交渉まで難しくさせてしまった利敵行為は許すわけにはいきません。
こういうことを後先を考えずにやってしまう、デニー氏の幼稚さがたまりません。

 

 

 

 

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コメント

この人は元々DJです。聴取者が何を望んでいるかを考え、その期待に応えることを生業としてきたはずです。政治家になってもその延長線上で行動しているようにみえます。

中国に対しては「沖縄を一帯一路の入り口に」と言い、ロシアに対しては「沖縄の海兵隊を撤退させる」と言う。まるで聴取者を喜ばせるかのような言動ではありませんか。

米国は聴取者たりえない(どうせ言うこと聞いてくれないし)ので喜んでもらう必要もないのでしょう。自分の支持者=聴取者ってとこじゃないないですかね。

以前からプーチンは今回同様に辺野古問題について懸念する発言をしていますよね。
あんなにプーチンに会い親しくしていたようだったけど、北方領土は日本固有の領土ということも言えなくなり、あの丸山穂高議員の騒動前から返還は絶望的。
このごろの外交はトランプにもプーチンにむしりとられ、次はまさか北朝鮮や中国にも?
まったくどうにかならないものか。

デニー知事の言う撤退計画はラムズフェルドが個人的に言ってた案じゃないですかね?

もう大昔の話ですけど

> 前任者の翁長氏のようなアクがや渋みがなく、どこまでも軽薄で、深く物事を考えない軽量級の政治家だと思っています。

 デニ-さんは知性のない方で、まったくおっしゃる通りです。全国の皆さん、沖縄県民を彼の姿から想像しないで下さい。沖縄には優秀な人も多いのですよ。どうぞ県民を誤解をされないよう切に願います。左翼イデオロギ-溢れるマスコミ、左翼の島であることは確かであり、自民党県連が弱すぎることも事実ではあります。

 翁長氏はアクが強いというより、悪霊(あくりょう)であったというのが私の正直な感想です。この方のせいで、保守の人々はかなり傷ついたと思っております。その罪は大きい。尊敬できません。

 上はueyonabaruです。すみません。

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