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2019年7月 6日 (土)

宜野湾くれない丸氏寄稿 デニー知事のキック・オフシンポジウム

200-087

宜野湾くれない丸様から寄稿を頂戴しました。ありがとうございます。

                                                    ~~~~~~

「We love OKINAWA デニー知事キック・オフシンポジウム~沖縄の声を聞き、皆で考えてみませんか?~」、いかにも「ありがち」なタイトルではあるが、このシンポジウムはデニー知事が現在行っている全国トークキャラバンである。

先月6月11日に第1回目が東京で開催された。会場は、ルポール麹町3F「マーブル」というところで集客は200名とのこと。筆者はこのシンポジウムを報じる朝日新聞デジタル版と琉球新報デジタル版で初めて知った。
https://www.asahi.com/articles/ASM6C5Q1SM6CUTIL03H.html
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-934728.html

尚、シンポジウムを請け負っている団体、新外交イニシアチブのHPでイベント概要が掲載されている。
http://www.nd-initiative.org/event/6427/

先ず最初に「?」と感じたのが「200名」という客数だ。
沖縄県知事がわざわざ上京して「辺野古」にまつわるトークキャラバンを行うのにたった「200名」のお客さんなの?
「沖縄の声を聞き、皆で考えてみませんか?」ってタイトルなのに「東京」で、たったの「200名」なの??
それが「キックオフ」なの~???
そう感じていたらところ、早速もって又吉康隆氏の人気ブログ「沖縄に内になる民主主義はあるか」の6月14日記事で「埋め立てはどんどん進む。それなのにデニー知事はのんびりトーク全国キャラバンだとよ」と切り捨てていた。
https://hijai.ti-da.net/e11144387.html

いったん「?」が生じてしまうと、性分の悪い筆者は県庁HPやシンポジウム請負業者HPなどで少し調べてみたが、何だか「欺瞞性」や「一応やりました」的なシンポジウムの匂いを感じてしまった。
そのうちデイリー新潮に「官製左派活動家集会か」(6/18)というい記事も出てくるわで、なんだか情けないやら、左派に税金流していると言われてもおかしくはないやらで・・・。
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/06180559/

以下は、そのざっくりとした経緯である。

このシンポジウムの担当課は「知事公室辺野古新基地建設問題対策課」で、今回のシンポジウムの事業者を採択するために県は公募を行っている。その企画提案募集の案内が現在も県のHP上に掲載されている。
https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/chijiko/henoko/simpo/simpo.html 県はこのシンポジウムの目的を以下のように説明している。

「事業の目的」
・沖縄県の基地問題・基地負担の現状を広く日本国民に伝え、その中でも喫緊の課題となっている普天間飛行場の危険性除去の問題、及び、その代替施設として実施されている辺野古新基地建設問題について周知・問題提起することにより、これらの問題解決に 向けた国民的議論につなげる機運の醸成を図る」

このシンポジウムを通して、「これらの問題解決に向けた国民的議論につなげる機運の醸成を図る」と。
それで最初の開催地、東京で「200名」なのである。
筆者は最初は大きな会場だったのに「たった200名」だった、のか?と思っていたのだが、仕様書には「シンポジウム実施業務」として「会場100~200」と記載されている。というとことは主催者である沖縄県自体が最初からキャパを「100~200」と小規模で考えていたことなのである。

「へぇ~、県(知事)自体がこんな小さな規模で考えていたんだ~」と、正直驚いてしまった。
なにも大きな会場であれば「いい」とは限らないが、がしかし「辺野古反対」は、デニー知事の「一丁目一番地」の公約である、であるにも関わらずなのだ。
ましてや「問題解決に向けた国民的議論」とするのであれば、「反対」「容認」「賛成」とそれぞれの異なる意見をも集約して発表することが必要であろうに、それが「国民的議論」に繋がるのであろう。

「反対論者」だけであればただの「反対集会」だと思うのだが・・・如何でしょう?
知事側からすれば「反対ではなく。海兵隊を本土へ移してくれないか」ということだ、と反論するやもしれないが、だとすれば又吉氏が唱えるように「一般市民ではなく、他県の知事などトップ」を相手にする方が得策であろう。

各知事へ訴えてそれぞれの地元へ帰って「身内で論じて欲しい」という流れである。
確か仲井眞知事時代に橋下元大阪市長、石原元東京知事らからは「大阪で検討してみよう」「東京で検討してみよう」という事があったと記憶してるが、その時もそれぞれがNGだった。
「国民的議論」ではなく「国民的反対勢力拡大」をテーマとするシンポジウムだと言われてもおかしくはないかと思うのだが。

問題の根底はこのシンポジウムは「県税」からの支出だということだからだ。
県税を使って「国民的反対勢力拡大」の為のシンポジウムをやっているとうことなのだ。議会の予算承認はあっただろうが、納税者は「反対派」ばかりではないでしょう。

募集要項には「委託期限」として「契約の月から平成32年3月31日」までとあり、さらにシンポジウム経費が「10,435,000円(消費税及び地方消費税含)とある。平成32年とあるのは、令和2年(2020年)である。つまり来年の3月末までの間に東京・名古屋・大阪・福岡・仙台・札幌の合計6都市でのシンポジウムを開催することが契約内容である。
一概には試算できないが、1都市あたり「174万円」ほどの経費で賄うという試算だ。
これを「高い」のか「安い」のかと勘繰るのではなく。これほどの税金を「国民的反対勢力拡大」の為に使う(かもしれない)のは如何なものか?と苦言を呈したい。

また、当ブログの4月10日の記事『国津梁会議のメンバーでバレたデニー知事の「対案」の中身』で指摘されたメンバーもシンポジウムには絡んでますし、ましてやシンポジウム事業を受注しているのが新外交イニシアチブ(ND)でもある。いやはや「万国津梁会議から全国キャラバン」まで何やら繋がってますね。ちなみに「万国津梁会議」にまつわる経費は約2,400万みたいです。
https://www.pref.okinawa.jp/site/bunka-sports/koryu/bankokusinryou.html

ここまで見てくると「典型的な仲間内事業」の輪郭が見え隠れする。しかも、あまりにも「分かりやすい」かたちで。
来年の3月末までには「名古屋・大阪・福岡・仙台・札幌」と行う「予定」だと担当課職員は疲れ気味に言っていたが、「辺野古疲れ」が漂う中で100~200名のキャパ数というのはあながち「妥当」な席数ではあるのかもしれませんね。                                                                                                                                                      (了)

 

 

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コメント

 宜野湾くれない丸さん、ご丁寧なレポ-ト有難うございました。

 デニ-さんいい仕事をしておりませんね。何だか「欺瞞性」や「一応やりました」的なシンポジウムの匂いを感じてしまったとのことですが、それに違いはありませんよ。なんとも熱の入らない仕事のやりぶりです。真剣・誠実な仕事ではありません。お金の無駄遣いです。

 このような方が知事のしごとをやること自体が沖縄にとって不幸なことです。この方に沖縄の自立、振興などとてもできるものではありません。左翼の方には経営的な手腕がない場合が多いように思います。

 こんな知事の下にある我々県民は気落ちするばかりであり、明るい未来が開けるような思いは湧いてきません。

 自民党さんもだらしがない。オ-ル沖縄ごときに対抗することもできない。参議院選どうなるのだろうか。またも、負けてしまうのだろうか。

 もう、我那覇真子さんを登場してもらうしかないようです。ジャンヌ ダルクを擁立して戦うしかありせんね。もう復古主義を掲げ日本精神で打って出るしかない。

ueyonabaruさん

ありがとうございます。
G20、対韓国との諸問題、参議院選挙・・・と様々な問題が目の前にある中、デニー県政の一連の動きは「隠れがち」なのですが、こんな時期だからこそ「注視」しておかねばならないと思います。デニー氏へ投票した39万6,632名もの人々は「特に」です。何というか、当選したら「それで一安心」的な空気が漂っているように感じるのです。今回の「キックオフ シンポジウム」は、デニー氏へ投票した方、そうでない方のいずれもから効果やそれに見合った支出なのか、とか疑問視されて当然では?と私は思うのです。念のため、デニー氏の知事選時の公約を挙げておきます。

1)給食費無料化
2)教育費無料化
3)中高バス代無料化
4)小中学校クーラー100%
5)県内WIFI無料
6)最低賃金1,000円
7)離島のガソリン、水道料、高速料金引き下げ

ちなみに、1)~3)は「無料化」とは言っているが、その実「税金で賄う」ことであって、我々の収めた税金をもって賄うのです。6)については、現職参議院議員の伊波氏も選挙時の公約として挙げていました。で、その後3年経ちましたが・・・・?ueyonabaruさんも述べてますが、私は沖縄県の議員(自治体、国政ともに)は「経済音痴」の方々が多いという感触を持ってます。左も右もです。

クラッシャーさんのコメントです。なぜかクラッシャーさんのコメントがブロックされてしまいました。原因不明です。
こちらで中継しました。

デニー知事は元々ローカルタレントでラジオパーソナリティです。聴取者を喜ばせるために番組作りをしていたはずです。政治家になってからもその行動様式は変わっていないものと私には感じられます。

辺野古移設を閣議決定した政権与党の一員であったことがなんか無かったことになっています。知事選前にはしれっと沖縄防衛協会を抜けていました。彼の言動は信条信念からのものではなく、周りに合わせて取り繕っているようにしか見えません。パーソナリティが聴取者の望むように動くが如くです。政治家になったのも周りにのせられてってことのようですし。

まあ、特定の集団を満足させさえすればいい「典型的な仲間内事業」もその一環なんでしょう。

クラッシャーさん

ありがとうございます。
防衛協会の件、そうでしたね、まさしく「しれっと」でしたね。

あのハト氏が「最低でも県外」発言を最初にしたのは、デニー氏の応援演説時の時でした(2009年7月19日「政権交代の集い」)。その2日後の7月21日に麻生政権は解散しました。デニー氏は「風に乗って」衆議院議員に当選。後、にっちもさっちも行かなくなったハト氏は「辺野古移設」を閣議決定しました(2010年5月28日)。同時に決定署名を拒否した福島瑞穂消費者担当相を罷免。その時デニー氏は会見で「苦渋の決断だった」とハト氏をフォロー。信条・信念のカケラもありません。デニー氏が民主党を離れたのは、その2年後の2012年7月3日です。「離党」ではなく「除籍」です。野田政権時の諸費税にまつわるゴタゴタでです。一連の流れからもデニー氏の「姿」が浮彫になります。このような人を我々県民は知事に選んだのです。

来る参院選に関して篠原章氏が、「正直なところ『辺野古埋め立て反対』『消費税反対』を『公約』『政策』扱いするのは合点がいかない。それは抗議であり主張。立候補するならまともな政策の柱となる具体的なプランが必要」とツイートしておられますが、所謂「オール沖縄」とか「オキナワ」とかの下に集まる者たちは、政治家もそうでない者も、これまで何時だって必要な具体的、つまり実現可能性が根拠付きでより高いプランを示すことは無かったですよね。
たぶんこれからも示さない示せない。
批判する相手がいることを主要な飯の種にしてしまうと、その相手の存在に依存するようになっちゃいますよね。
当然、「問題が何も解決しないこと」が生き残る必要条件になるわけで、この度の「キックオフイベント」とやらも、他人に忘れさせないための定期イベントのひとつなんでしょうね。
デニー知事が自覚していようがいまいが。
イカれた話ですが、現在沖縄県民が選択中の現実なわけですね。

宜野湾よりさん

まさしくその事なのです。
「問題解決へ向けて本気で、本腰で取り組むつもり、あんの?」ってことです。

私の知人が以前こう言ってました。「私、”なんくるないさ~”って言葉イヤなんですよ。けっこう軽く言うでしょ、沖縄の人って。でもね、その言葉の裏には必死こいて頑張ってる人たちがいるんじゃないのか、って気がするんです」と。さらに「”どうにななるさ”ってのはやる事、やれる事を全てやりつくしてもう何もない、ってなった時にふっと口から出るんじゃないかな。なーんにもやらずで”どうにかなるさ”って言うのは違うと思う」と。

いつも悲しく、真摯に拝見しています
(私が悲しいのは政治家に対してなぜここまで踏み込んで議論してくれないのか…です)
率直に言いまして辺野古反対デモ等の活動には生協、医労連などのいわゆる「サクラ」がおります
300人、というのはその幹部レベルや
当日暇な(日曜日は手当てが出ないので)
人しか来ないからではないでしょうか

現地の参加されている方には大変申し訳ないのですが
会社から署名のノルマ押し付けられたり
自部門からも動員されて人員を取られているので(業務扱い)
いまいち地元民や共感した方の活動とは思えません

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