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2019年7月30日 (火)

イスカンデルの目標は韓国ですが、どうしましょうムン閣下

下の写真で得意げに正恩が立ち会っているのがイスカンデルです。(5月発射時
)ああ、なんとかに刃物。

Photo_35
ではこのイスカンデル・ミサイルとは何者なのでしょうか。
ひとことで言えば、タチの悪い性格の弾道ミサイルです。
黒井文太郎氏はこう述べています。
「ロシアのイスカンデルと同様、今回の北朝鮮ミサイルも最大高度50キロメートルという低い軌道をとり、野球でいえばライナーのように飛んだ。70キロメートル以上の高度で迎撃する米海軍イージス艦発射のSM-3では迎撃ができず、40キロメートル以上で迎撃する在韓米軍配備のTHAADでも、迎撃範囲内では高度が下がっているため、まず対応できないだろう」(JBプレス7月29日)https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/57144?page=2

黒井氏が「野球のライナーのような弾道」と呼んだのが、打ち出し角度20度のディプレスト軌道と呼ばれる低い軌道を飛ぶものです。
下図は、「海国防衛ジャーナル」様が政策した中距離弾道ミサイル「火星12」の弾道側視図ですが、上からロフテッド軌道、最小エネルギー軌道(MET)、ディプレスト軌道となります。

trajectory
ミサイル入門教室より、Lofted、MET、Depressed)

なぜこんな低い軌道で飛ばすのかといえば、それはミサイルディフェンス(MD)がしにくいからです。
「KN-23(イスカンデル)も同様に、低い弾道軌道をとることが運用上の要のようです。
ルイス氏と同じMIISのFerenc DV (@ferencdv) 氏は、低軌道KN-23は、(1)THAADのAN/TPY-2レーダーに探知されない、(2)巡航ミサイル「トマホーク」(マッハ0.75)を大きく超える速度によってTHAADシステム・パトリオットシステムをかいくぐる、(3)弾道ミサイルなので巡航ミサイルのような自律的な回避軌道をとるわけではなく、変化球でいうとナックルボールのような予測不可能な軌道をとりえる、というような特徴を指摘しています」(海国防衛ジャーナル)
http://blog.livedoor.jp/nonreal-pompandcircumstance/archives/50819012.html

ではまったく迎撃不能かといえば微妙なところですが、今日は触れません。

Photo_33
このような日本に届かない短距離ミサイルを撃つ目的を北は自らこう語っています。
ここまで明瞭に自分の意図を公表するのは弾道ミサイル実験で初めてではないか、と黒井氏は述べています。
「朝鮮中央通信(7月26日付)には、金正恩委員長の言葉として「南朝鮮の当局者らが、世界の人々の前では平和の握手を演出して共同宣言や合意書のような文書をいじり、振り返っては最新攻撃型兵器の搬入と合同軍事演習の強行のような変なことをする二重的振る舞いを見せている」「われわれはやむをえず南方に存在するわが国家安全の潜在的、直接的脅威を取り除くための超強力兵器システムを力強く開発していかなければならない」
読み間違いする余地なくムン政権似対しての当てつけです。
自分は国連決議違反をしておきながら、韓国に対しては板門店宣言に違反して米韓合同演習などやって軍事的緊張を高めるのはけしからんということのようで、毎度のことながら勝手なものです。
ここから先は、おそらく水中発射弾道ミサイル(SLBM)が メニューに乗ってくるでしょうが、それをすればさすが正恩には大甘なトランプも怒るしかないでしょうから、どうなりますことやら。
いずれにしても、正恩に抱きつき心中も辞さないムン閣下、もはや米国にすがって米韓合同演習を止めてもらって機嫌をなおしてもらうしかありませんが、そんなことをしても北はイスカンデルの実戦配備はやめないでしょうがね。
一方、米韓合同同演習を中止すれば、日本の輸出規制強化に対する唯一の命綱である米国の仲介も同時に泡と消える、というわけで悩ましいことではあります。
というわけで、ムン閣下の四面楚歌の苦悩はどこまでも続くのでありました。

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コメント

記事とは関係ありませんが、ここのとこころコメントがスパム扱いされて弾かれるのが頻発している様子。私は初めてでしたが数日前の記事に拙い文章を懸命に書いたけどスパム認定されました(泣)

管理人さん、毎日の良記事を私も欠かさず読まさせていただいてます。コメント少ない日でも懲りずに更新よろしくお願いします。

ナビーさん、コメントありがとう子ざいます。
いや、こういう安全保障関係の記事って入れようがないみたいですね。(笑)。めげませんから、ご安心を。

スパム扱いの原因はまったくわかりません。ニフティが勝手に設定しているもので、私にはどうしようもないのですよ(涙)。
ほんとうにお手数ですが、時間を置いて入れていただければと思います。

今週始めにどうもまたニフティが何か弄ったっぽいですね。
半年前の大混乱の時と同じようなフォーマットの変化やフォントサイズが一時やたら大きくなったり。
すぐに収まったようですが、
コメント弾かれるってのは当時も多発しましたね。なんらかのアルゴリズム変更があったのかと。。

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