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2019年7月22日 (月)

つまらなかった参院選

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こういう言い方をすると、厭味ったらしいのは重々承知していますが、昨日の参院選は実につまらない選挙でした。

まずは結果からみます。

「自民党は選挙区38、比例代表19の合わせて57議席で、前回3年前の56議席を上回りました。
公明党は選挙区7、比例代表7の合わせて14議席で、前回3年前と並び、過去最多となりました。 
日本維新の会は選挙区5、比例代表5の合わせて10議席で改選前の7議席を上回りました。
立憲民主党は選挙区9、比例代表8の合わせて17議席で、改選前の9議席から大きく議席を伸ばしました。
国民民主党は選挙区3、比例代表3の合わせて6議席を獲得しました。
共産党は選挙区3、比例代表4の合わせて7議席でした。社民党は比例代表で1議席。れいわ新選組は比例代表で2議席を獲得しました。NHKから国民を守る党は、比例代表で1議席を獲得しました。無所属は9議席となっています。
この結果、自民・公明両党は改選議席の過半数にあたる63議席を上回る71議席を獲得し、勝利しました。ただ自民・公明両党と日本維新の会を合わせた憲法改正に前向きな勢力の合計は81議席で、非改選の79議席を合わせても改正の発議に必要な参議院全体の3分の2にあたる164議席には届かず、3分の2を維持できませんでした」(NHK7月22日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190722/k10012002651000.html?  

 

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時事 jiji.com/sp/2019san?utm

改憲発議の3分の2に4議席足りないので、朝日はここを強調したいようです。

「自民、公明の与党と安倍政権での憲法改正に前向きな日本維新の会に与党系無所属を合わせた「改憲勢力」は、憲法改正の国会発議に必要な3分の2の議席を維持できなかった。安倍政権は早期の憲法改正を目指しているが、今後の改憲論議に影を落としそうだ」(朝日7月21日)

朝日さん、せっかく喜んでいるのに水を差すようですが、4議席くらいどうにでもなるんですよ。旧民主にも隠れ改憲派はかなりいましたしね。

このようにメディアの報じ方は「改憲発議に足りなかった」という一点を強調していましたが、そもそもそんな目標を自民は立てていませんから。
選挙前の菅官房長官の発言です。

「非改選含め、自公合わせて過半数が勝利ラインになる」

菅さんは政権の女房役として、53もありえると踏んでいたようです。
昨日の選挙速報が流される中での、甘利選対部長のテレヒの発言要旨。

「目標数は56。改憲発議は別」

二階俊博幹事長や萩生田光一代行の発言。

「改選過半数をしっかり取っていくのが目標だ」

だから、想定の範囲内で終了したわけです。
つまり、官邸も党も2013年の政権奪還時の熱風が吹き抜けた64など望むべくもない、いかに手堅く取るかだと考えていたようです。
朝日が言うような改憲議席を取るなどとは、政権関係者はひとりも言っていないのです。

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時事

私は64はおろか、過半数割れをすると予想していました。
その理由は政権が消費増税に踏み切ったからで、どこの世界に増税を掲げて選挙やって勝てる党がいるもんですか。
うちに入れてくれたら税金増やします、と自民は言っていたも同然なのです。
減らして当然、下手すりゃ大敗を喫して政権が潰れてもおかしくはありませんでした。

自民がほんとうに勝利するためには衆参同日選挙で消費増税阻止を訴えるしかなかったのです。
これをやっていれば、野合連合を完膚なきまで潰せたうえに、次の衆院選を10月消費増税実施以前にでき、なおかつおそらく改憲発議に達したことは疑う余地がありません。

私は衆参同日選挙を放棄した時点で、自民内で増税派と改憲消極派が勝ってしまったのだと判断しました。
今の自民党内は安倍一強といいますが、それは上辺だけのことで、本当は幹事長を先頭にして面従腹背の輩ばかりです。

一方、野党は主義主張を捨てて全野党共闘という「ひとりでやっても勝てないから、共産まで入れてミソもクソも一緒になってかかる」ケンカをしましたが、敗北に終わりました。

1人区は自民が22勝10敗、野党共闘に限界も
参院選で勝敗を大きく左右する改選定数1の1人区で、自民党は22勝10敗だった。2016年の前回参院選の21を上回った。野党は候補者を一本化して共闘したが、前回の11議席を下回った。一本化しても勝てないのは、与党が強いというよりも、野党が有権者に魅力を示せず、共闘するだけの手法では限界があることを示している」(日経7月22日) 

政策的にも、フェークにすぎませんが、参院選にぶつけてメディアが意図的に作り出した「2000万円年金不足問題」が起きましたから、有権者の自民への懲罰意識が生まれて当然の状況でした。
いわゆる「お灸をすえてやる」というやつですね。
このお仕置き気分は、かつての民主党政権誕生時に典型的に見られた現象で、受け皿があると思った選挙民はこぞって民主に票を入れたわけでした。
ま、受け皿どころかとんだ泥船。
それも褒めすぎで、馬鹿と狂人に3年半も支配を許す結果になってしまったのですがね。

そのように見ると、今回は増税と年金という2大逆風がありながら、自民は手堅く戦線をまとめきったということになります。
ですから自民からすれば、今回は大勝ちする必要はない、手堅く国会運営ができる過半数超えさえすればよし、とする戦略を立てていたのです。

情けないのは、立憲民主が倍増したと欣喜雀躍している朝日や野党陣営です。
野党は、今までの緊縮財政・増税路線を急に捨てて、なんの経済政策の対案もないまま消費増税反対を旗印の一つにしました。
フツー、これで絶対に勝てます。
増税を掲げた与党、増税阻止の野党。この構図で勝てなかったらどうかしています。

それは野党が、消費増税阻止をやった後の対案を持ち合わせていないことがバレていたからです。
最低賃金は上げる、消費増税はしない、辺野古移設は阻止します、普天間も撤去します、というようなフラワーガーデンを広げても、実現できるなんて考えている人は、支持者でさえ少なかったようです。

野党広しといえど、経済政策を対置できたのは唯一山本太郎クンのMMT理論だけでしたが、落選して惜しいことをしました。
あながち皮肉ではなく、そう思います。
彼の言っている反原発や安全保障観はデタラメですが、MMTを持ってきたセンスは買います。
ただしMMTは実証済みのリフレ理論と違って、立証されていない経済仮設にすぎませんが、この時期に財政出動を強く主張したこと自体は正しいと思います。

というわけで、野党が口にする増税反対がただの政局狙いだと見破った国民は、自民に対するお仕置きの手を緩めたようです。
緩めてしまえば、選挙の争点は消費増税ではなくなり、安倍氏の信任投票に移ってしまいます。
信任投票モードになれば、実績がある安倍氏が手堅く勝つに決まっています。

私は自公過半数割れくらいに追い込んで、10月消費税実施をためらわせるくらのほうがよかったと思っています。
この選挙結果では、自民が妙に安心してしまい、消費増税は予定どおり、改憲はグズグズという展開になりかねません。

そもそも改憲なんか自民内部でもやりたくないほうが支配的で、反対に消費増税は当然という連中ばかりなんですから。
その意味で、まことにつまらない参院選でした。

 

 

 

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コメント

そこそこの結果だったように思います。

韓国への輸出規制に関する政府の対応が、自民党への追い風になった部分もあるのでは、と考えています。

ま、よかったです。

MMTは実証されていないのではありません。先頃来日したケルトン教授の経済学的立ち位置は、ポスト・ケインズ主義ですので、MMTはそんなに突拍子もない理論ではありません。単なる貨幣の仕組みを解説しているだけです。問題は彼女の過度のインフレに対する対応方法なのです。その対応方法が増税なのが問題なのです。詳しい説明は避けますが、まともな経済学との証明は、立命館大学に招聘した方々が真っ当な経済学者たちだからです。日本でMMTと騒いでる輩は、ケルトンの都合のいい所を使って、独自のMMT一派を作ってるだけですので、追々淘汰されると思います。
しかし、その中で山本太郎だけは違います。彼は、このケルトン招致に尽力した松尾匡教授に教えを乞うています。あの高橋洋一氏でさえ、山本太郎は、ちゃんとした経済学を勉強してるからと言うぐらいです。
 
ここからが本題なのですが、今回の選挙での山本太郎の戦略は、当選者の介助者として登院し、党首討論に加わることなのです。彼の一丁目一番地は、消費税の廃止です。その実現性として、財務省の唱える最大の嘘、財政破綻の危機を絶対ついてきます。安倍首相はリフレ派からレクチャーを受け、このことを理解しているが故に、相当苦しむと思います。図らずも国民には苦しんでもらった方が吉報なのですがW

いつも、こちらで勉強させてもらっています。この度の私の駄文が少しでも、ありんくりんさんの思索の役に立てば幸いです。

 「三分の二を割り込む事が分かっているのに、増税凍結や同日選をやらないのは、安倍は本当には改憲するつもりがないのだ」との意見がネット上で見られましたが、そういう人は状況が良く分かっていないのだろうと思います。

自民党内の隠れ護憲派は規制改革を阻む勢力とも合致して、本当はかなりの勢力に上ります。国民の大勢も反対するなか、無理すれば自民党は割れるかも知れず、今現在の三分の二の数など問題にはなりません。それでも改憲はやらなくてはならないのですから、ここで安倍四選論も浮上して当然です。

  沖縄では事前予想どおりの結果とはいえ、誠に無念です。
僅差と言える結果ではなかったにもかかわらず、宮古島では安里の方が得票数が多かった事が微力ながら汗をかいた私への救いでした。
応援して下さった方々、どうも有難うございました。

これは高良陣営も言っていましたが、今回の選挙は投票に足を運んで頂くこと自体が難しかったです。

たしかに争点でが何もなかったですね。「2000万円不足の年金」は、そんなことは最初からわかっていたこと。一生懸命話題にしようとしているマスコミが痛々しかった。

「消費税の増税」だって、増税が嫌なことは誰しも同じ。しかし多くの人は「でも、しょうがいないね」で、既に納得済み。

「憲法改正」にしたって、騒いでいるのは“護憲の老舗”社民党。自分達の“生き残りをかけて”なんて言われた日にはドッチラケ。政党は目的達成の手段にすぎない、と言うことすら分からない。さすが、食うに困らない公務員労組の互助会政党。

“残念”だったのは立憲「おしどりマコ」の落選。福島を貶めた数々の言動を白日の下に晒して欲しかった。

少しだけイヤーな気分になったのは、れいわ新撰組の二人の重度障害者。一切の批判を許されない議員になるのですからね。山本太郎の悪意を強く感じます。こいつは本物のワルですよ。善意で成り立つ世界に誇れる私達の国が足元から揺らぎかねません。

 安里候補の運動量は少なかったのではないでしょうか。私の住む与那原町や南部の市町村を見る限り、高良氏の方が圧倒的に運動量は勝っておりました。当然の選挙結果という感じで見ております。

 自民党は弱くなった。人々を結集する原理がもうないのだろうか。

 高良氏が安保条約は破棄したいと言ったそうであるが、憲法学者という方々は現実政治と遊離した発想しかできない人間たちなんだろうと思った。高良氏に期待するものは何もない。

 
 

山本太郎は介助者として登院し、スポークスマンとなり、他党と組んで国会質問をし、消費税の廃止と財政破綻論の嘘をついてくるつもりです、でした

ひらりんさん。MMTについてご教示いただいてありがとうございます。
そのうち記事にしようとおもってなかなか書けなくて。

山本太郎はたぶん仰るように介助者をねらってくるでしょうが、ちゃんと議員になって堂々とMMTに則って、消費.税反対・財政拡大で安倍政権の出し渋りを批判してほしかったもんです。

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