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2019年7月23日 (火)

山路敬介氏寄稿 「安里繁信」小論

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                                                         「安里繁信」小論

                                                                                                 山路敬介

私が安里繁信という存在を初めて知ったのは、彼が沖縄初の青年会議所会頭になった頃でした。
「そこまで言って委員会」だったか、沖縄初の会頭という触れ込みで出演していて、決して印象は良くありませんでした。ポンポン飛び出す言葉からは「どうせ、沖縄ワクだったんだろう」という感じを受けたものです。

ただ、私の地元のJCメンバーたちから伝え聞くところでは、実行力抜群のアイデアマンとして、10年に一度の稀有なリーダーであるというような評価は聞いていました。
スタートからアドバンテージを持した二世、三世のボンボンとはちがう、沖縄では珍しいタイプの経営者であるという事でした。

最初に会ったのは安里がコンベンションビューローの会長の時に、観光業界のお使いで数人で陳情に行った事があって、そこでの印象は鮮烈でした。
どういうものか、宮古島一般の事や問題点を宮古島の政治屋よりも良く把握していて非常に驚かされたものです。

観光業一般に関する先端的な研究書なども細かく良く読んでいて、それは当時彼が新聞などに書いたものが今読んでも新しく感じられるほどに、確かな成果として残っています。
たとえば、建築資材になる骨材の宮古島価額についてですが、小砂や砂利、生コン等の立米単価をそらであげて本島との価額差に言及するのですが、それから十数年たった今でも、推移した骨材の現在価額をそらんじて正確に言う事ができる能力は、ちょっと他の政治家たちにはない真実味を感じさせるに十分です。

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https://shigenou.ti-da.net/e10271087.html

この人間を人様に分かるようにどう伝えるかは難儀します。
皮肉屋の私の考えですが、政治家が政治の勉強をするとは政治に関するいろいろなものを装う習性を勉強しているようなもので、だからその錬磨の結果をいくら見せられてもウソ臭く、実感が沸かないないのだろうと思うのです。
安里支持者の若い人はこの辺りに特に非常に敏感です。

「安里繁信は生活者目線だ」というとき、その内実は凡百の政治家とは全然違います。私は勝手に安里は高卒だと考えていて、彼の身体には高卒者の美質がたっぷり詰まっています。
理屈を言わず「懸命に働く」という事、家業をたすけ家族を養い、当たり前の事を当たり前のようにに自然に行う「生活者」である事が彼の本質です。
「義務」だとか「権利」などとは言わないのです。
「年金ガー」とか、「LGBTガー」とか叫ぶ事が「生活者目線」である事の資格ではありません。

ほんとうの政治や政策創造力といったものは、努力とか忍耐とか勇気とかいう日常生活に根を生やした道徳のようなものの中にかくれていて、それは安里そのものであり、保守の意味する本来性です。

こういう事はふつうは選挙前に書けばいいのでしょうが、それだと一票のための話半分でしか受け取られないでしょう。
だから今でいいのです。

ニーチェだったか、小林秀雄が言ったのだったか忘れました。「彼が黄金を見つけ出したのは粗悪な地殻の下よりも、むしろ自分が被った傷の下である」、「彼に心地よかったものは、発見物だったか、発見の苦痛だったか判然としない」 そういう生き方をして来たのが安里です。

安里はあらゆる体験をむさぼり食って大きくなるタイプの人間です。
これまでも会う度、見るたびに大きく進化し続けて来ましたが、私は早く沖縄県知事になるのを見たい。
それ以外沖縄政治に期待する事はありません。

                                                                                                                            (了)

 

 

 

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コメント

よく話題に上がる若手の安里氏がどのような選挙戦を闘うのか興味がありましたが…

最初に目にした選挙運動は公示日前に首里城をのぞむ龍潭池の湖岸に自身と公明党の候補のぼりを大量に違法掲示する景観の破壊。
(2週間くらいしてようやく回収されましたが)
観光客も多くおとずれるこのエリアにOCVBの会長も経験された方が「選挙に勝つには違反なんてクソ喰らえ」という沖縄の恥部を晒してしまったのは大きな減点になってしまいました。
その後公約なども拝見しましたが個人的に減点を取り返すほどの内容もなく、今回は票を入れるに値しないと判断いたしました。

自民党県連の不甲斐ない状態と政府の基地反対勢力に対する「大人の対応」、そこそこの好景気がこれ以上長く続くと「自民党県連の政治家に票を入れなくともいいのでは?」というイメージが定着しかねないだけに、もっと危機感を持って欲しいと願わずにはいられません。

私は安里氏をよく知りませんが、沖縄の現状に危機感を感じている方からの支持は篤いように感じました。
その評判や山路さんの評価を見るにつけ、「参議院などより、沖縄県知事の方が適任」なのではないかと思います。
参院選出馬はまず一歩目、これからに期待しています。

生活者目線であればあれほど巨大なブラック企業には成長しないのでは?

今回のぼりやポスターは個人的には高良氏が多かったように感じました 見方によってまったく違う風景が見えているのかもしれないですね 竜潭池近辺は個人的には即撤去されていた印象です
今回一番良かったのはお互いがネガティブキャンペーンをしなかった点だと思います
両陣営にとって陣営を背負うと表現するに足りうる候補者だったと思います
多くの部分で今回の選挙は工夫が凝らされ両陣営ともスマートに戦ってたのではないでしょうか

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