日曜写真館 天女の羽衣伝説
ある日、奥間がいつものように森の川に行くと、きれいな女の人が水あびをしていて、近くの木の枝には、見たこともないようなきれいな着物がかけてあった。
あまりの美しさに奥間は、その着物をそっと取ると家に持って帰って、くらの中にかくしてしまった。
そして、知らんふりをして森の川にもどると、着物をなくして困(こま)っている女の人に、「どうしたんですか」と声をかけた。
すると女の人は、「この木の枝にかけておいた私の着物がなくなっているのです」「それなら、私の家はすぐ近くにあるから、いっしょに行きましょう。そしたら着物をかしてあげますよ」と言って、女の人を家に連れて帰って着物をかしてあげたって。
実は、きれいな女の人は、天女だったのです。着物のように見えたのは、天女の羽衣で、それがなければ天女は天に帰ることができません。
羽衣をなくして、天に帰ることができなくなった天女は、奥間と結婚することにしました。
しばらくすると、天女は二人の子どもを生みました。
ある日、天女が家の中にいると、庭の方で、ないている弟のために姉が子守り歌をうたうのが聞こえてきました。
その子守り歌の中で、なくしたはずの羽衣が、くらの中にかくされていることを知った天女は、「行かないでー、お母さん」とないてお願いする子どもたちに心を残しながらも、天女の羽衣を着て、天に上っていったんだって。
二人の子どものうち、女の子は按司(あじ)の奥さんになり、男の子は察度(さっと)という立派な琉球国の王様になったってさ。
http://rca.open.ed.jp/city-2000/minwa/story7.html
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