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2019年8月 6日 (火)

ムン閣下、正恩の爪の垢でも煎じたらどうですか

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北がこまめに「飛翔体」を撃っているようです。今日もまた2発です。
いっそう社会面の片隅に「今日の飛翔体」コーナーでも作ったらいかがでしょうか。

さてムン閣下という人は面白いですね。言うこと、言うことすべてが憎いまでに核心をついています。
ただ、惜しいことにすべて逆神方向ですけど。

「韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5日午後2時、首席・補佐官会議を主宰しながら「南北間の経済協力によって平和経済が実現すれば我々は一気に日本経済に優位に追いつくことができる」と話した。
「日本経済が我々の経済より優位にあるのは経済規模と内需市場」と話したが、韓日葛藤を南北関係改善と結びつけたものだ。
また「日本政府はこれまで痛い過去を克服して互恵協力的な韓日関係を発展させてきた両国民に大きな傷を与えている」とし「過去を記憶しない国・日本という批判も日本政府が自ら作っている」と指摘した」(中央日報8月5日)
https://japanese.joins.com/article/289/256289.html

北と統一すればですか(力なく笑う)。
北の首領様は米韓合同軍事演習にいたくお怒りのご様子で、今やセコイ援助なんかいらねぇ、短距離ミサイル毎日撃ってやるぜ、って言ってますが。
それをいまさら「統一すれば日本に勝てる」ですか。

そもそも「南北経済協力」といいますが、かつてムン閣下が就任前後に広げてみせた南北縦貫鉄道など姿形も見えず、開城工業団地の操業再開は頓挫、金剛山観光事業の再開も頓挫したまま。
そりゃそうです。ことごとく国連安保理決議違反ですから、あのぉボクやりたいんですがとムン閣下がトランプに口にしたとたん、お前うるさい、黙ってろと一蹴されてしまいましたっけね。

それほどおやりになりたいなら、国連を脱退してからするしかないでしょうな。
国連脱退すれば、国連制裁決議を無視できますし、目障りな国連軍も駐留する根拠がなくなりますから、うん、いい案かも。
ただホントにやったら、ま、説明する必要ないか。

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では北ベッタリで突き進むのかと思いきや、あにはからんや米韓軍事演習は再三に渡る北のやったらタダおかないぞという威嚇にもかかわらず、結局やっちゃうんですから、分裂しています。
二枚舌外交はうまく言っている時は、キャスティングボートを握っていような高揚感があるでしょうが、お祭りが終われば用なしの悲哀を味わうことになります。

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https://news.yahoo.co.jp/byline/seodaegyo/20180226...

上の写真はピョンチャン五輪の開幕式のものですが、おお、米国と北の代表の中心にさん然と輝くムン閣下の凛々しいお姿。
なぜか大昔のような気がいたします(遠い目)。
いまや米国、北のどちらからも裏切り者扱いされているのが嘘のようです。

さて今回の北の一連の軍事挑発は、弾道ミサイル実験ではなく多連装ロケット砲だということに特徴があります。

Nkm225jpp017562709

・5月4日:KN-23短距離弾道ミサイル、300ミリ多連装ロケット砲(KN-09)、240ミリ多連装ロケット砲
・5月9日:KN-23短距離弾道ミサイル、240ミリ多連装ロケット砲、152ミリ自走榴弾砲7月25日:KN-23短距離弾道ミサイル
・7月31日:新型大口径多連装ロケット砲
・8月2日:新型大口径多連装ロケット砲
(黒井文太郎氏による)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/57215

このようにすべて多連装ロケット砲で、300ミリ多連装ロケット砲は、新型で配備がはじまったばかりの兵器で、射程200キロメートルで在韓米軍の主要拠点である平沢基地や烏山空軍基地を攻撃範囲に収めています。
また240ミリ連装ロケット砲は、射程が60~70キロメートルと短く、休戦ライン付近からソウルを潰すために配備されているものです。
これらの多連装ロケット砲は、すでに配備済みの兵器で「枯れた技術」ですから、今回の一連の発射が実験ではなく実戦訓練だということを物語っています。

 

Photo_2https://www.youtube.com/watch?v=cEWYjNMmoAA

これは北が韓国ムン政権をもはやカードとしては用済みと考えていることを現しています。
北にとって、韓国は米国との直接交渉まではそれなりに利用価値がある駒でしたが、それが実現した今となっては大統領との直接パイプがあるのですからなにを今さらムンふぜいを経由で話をせにゃならんのだ、というところです。
むしろこのムン中継所は、自分にとって都合いいように双方に伝えますから、ないほうがましの扱いを受けています。

その上に、北と瀬取りしていたことが発覚するドジを踏んた上に、逆上して日本にまでケンカを売る始末。
それだけでもバカヤローなのに、とうとう日本とガチンコ対決して「盗人猛々しい。報復だぁ」だと叫ぶに至っては、北からすればそんなことは今やるこっちゃねぇだろ、やりたいならお前ひとりでやれ、ということになってしまいます。
というわけで、今や北にとってムン政権は、足を引っぱる不安定要因、いや不良債権化してしまいました。 

ですから、北の対韓国への対応は冷やかそのものです。

「韓国の統一部は7月30日、国会外交統一委員会で「(北朝鮮は)韓国政府の対話提案に応答しておらず、民間レベルの接触も減少した」と報告している。韓国に対しては、明らかに冷たい態度をとっているのだ。 他方、米国に対しては、微妙な態度をとっている。
米政府当局者が7月30日に記者団に語ったところによれば、北朝鮮は米国に対し、米朝の実務者会議が「もう間もなく再開される」と伝えてきたという。同日、ポンペオ国務長官も「実務者協議はそう遠くないうちに始まるだろう」との見通しを語っていた」(黒井 前掲)

北にとっての優先事項は、韓国との統一などといった絵空事にはありません。
なんとか米国との直接交渉で妥協を引き出して経済制裁を緩めてもらうことが重要であって、ムン閣下の描く「南北平和経済」などはむしろ米国を刺激し、交渉を妨害しかねないものにすぎません。

そもそも北にとっては南北統一はジィ様からの遺訓には違いありませんが、高麗連邦の建設のために民主選挙なんぞする事自体が、とんでもないことです。
北の臣民に自由選挙なんか味合わせたら、キム一族にとってろくなことにはなりませんから。
正恩にとって、今の体制を堅持して、中国とは距離を置き、米国とは友好関係を持ち、「小さくてもピリリと辛い山椒のような国」が身の程に合ったリアルな理想なのです。
この南北統一カードが使えるときは大いに使いますが、それは北の思惑と一致した時だけです。

プラグマチックなクソリアリストが正恩という男です。
実は私が北より韓国が先に潰れると考え始めたのは、この両者の現実認識能力と対応力にあまりに差があるからです。

というわけで北は、韓国が攻撃目標であることを公然とさせた上で、いままで米国との関係で自粛してきた短距離弾道ミサイルや対艦ミサイル、あるいは今回の多連装ロケット砲などの実射訓練を継続し続けることでしょう。
このような時になっても、まだ「南北間の経済協力によって平和経済が実現すれば我々は一気に日本経済に優位に追いつくことができる」と周囲の空気をまったく読めないムン閣下、もはや批判するのも気の毒なくらいです。

ムン閣下、正恩の爪の垢でも煎じたらどうですか。

 

 

 

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コメント

8月6日にルーティンの如くこちらにミサイルを撃つなんて、どれだけ舐められているのかと思います。
何度もこちらの記事に書かれた事ですが、北も南も核や放射能の持つ恐ろしさや重みについての認識が、あまりにも無頓着で軽い。そしてこの軽々しい怖さをカケラでも感じているのは世界でおそらく日本だけです。

正味、黒電話の坊ちゃんにとって、韓国の土地はまぁ手許にあっていいけど人は要らねって話ですよね。
経済力がついた人民は余計な事を考えるようになりますから、中途半端に知恵をつけた韓国民なんか欲しくもない。
金や物資の調達に使えなくなれば、仰る通りの用済みです。
文大統領が韓国を丸ごと北朝鮮に捧げたら、坊ちゃんは中共が人民の制御にコストを掛け続けるのと同じようにやるのか、一度で済むようにするのか、どちらでしょうね。
崩壊しても自分で選んだこと、泣き言は意味がないと思う一方で、ホワイト国指定解除の今になって韓国民の検索ワードで「ホワイト国」が急上昇したという話などを聞くと、哀れさもうっすら感じます。
韓国は面倒過ぎるので我々は遠ざかったままでいられる、韓国は緩衝地帯でいてほしい、このふたつのうちどちらかひとつしか叶わないならば、前者を選びたい今日この頃。

南北間の経済協力って何ですか?
一つの国になるってことですか?
南の国民と北の国民は本当にそれを願っていますか?
国民の声と文閣下の思いが乖離していることがやっとわかりました。韓国の国民の10%もそれを望んでいる人はいないと思いますよ!

正恩が文在寅をこき下ろす背景には、単純に「誰が朝鮮半島の主人か?」をハッキリさせる意図が第一目的だと考えてました。
もちろんそのような事も基礎にはありますが、正恩は文在寅が本気で嫌いなのではないかと思いますね。まったく「肌が合わない」というか。

あの吐き気がするような理想民主主義方向からくる誇大妄想癖や、それゆえ現実から離れていく一方の政策は北の制裁解除には一切結びついていません。それなら違法に制裁をかいくぐって生き延びるための方策はどうかというと、これも文在寅のやっている事は失敗続きであり、その事後処理も悪手の連続です。

バカも利用できるうちはいいが、言葉だけで一向に板門店宣言の実現に踏み出さない不満だけでなく、正恩には文のアメリカ頼りの姿勢がさらに顕著に見えているのではないでしょうか。

官製に等しい不買運動や狂ったデモ、GSOMIAの破棄に言及する様を正恩の目からみるならば、それはアメリカの仲裁や国際社会に期待をかける態様にしか見えないし、それが事実なのではないでしょうか。

正恩にとってすらも文在寅の言葉は宙に浮いていて、そうした不満が募り増している事が、ここ二回分の韓国向けミサイル発射の意図であると思います。

正恩の「韓国締め上げ」はこれからも続くでしょう。
なんと言っても、トランプ大統領がそれを容認しているのですから。

山路さんお書きの文在寅評は当たっているのではと思います。
あの眩暈のするような出鱈目な政権の下、サムスンとヒュンダイのテクノロジーを死に体にしてから北へ冥途の土産にわたしてしまう道に、この夏まっすぐ進むのでしょうかね…。

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