韓国は国をあげての福島憎悪を止めろ
オリンピック絡みならなんでも言えると思っているらしく、韓国が国として「汚染水」について申し入れてきました。
果てしなく続く嫌がらせですが、こと被災地福島に関しては黙っているわけにはいきません。
「福島原発の汚染水の海洋放流への懸念と関連し、韓国政府の動きが具体化している。 政府は13日の国務会議で、福島原発の汚染水問題に積極的に対応する方針を決め、キム・インチョル外交部報道官は同日、「韓国国民の健康と安全を最優先に考え、日本に具体的な立場の表明や情報公開を要請する計画」だと発表した。さらに、19日には日本大使館関係者を外交部に呼び、福島汚染水を海に放出する計画などと関連した日本政府の公式回答を要求した。」(中央8月20日)http://japan.hani.co.kr/arti/politics/34140.html
この中央日報の記事のリードにも「日本の経済報復に対する“対抗カード”」という言葉が踊ります。
どうやら「ホワイト国」脱落の意趣返しに、安全保障問題のGSOMIAや「汚染水」について、もう手近にあるネタを手当たり次第投げ散らかしているみたいですね。
GSOMIA は日韓と条約名にあるから誤解されていますが、実際は対米関係の問題なのです。
米国は日韓双方から情報を得ているのですが、ないとなると韓国からの情報は日本に渡せず、日本からのものは韓国に渡せない、これでは困るわけです。
だから三国を連携させて北の弾道ミサイルに対処しようとしている米国が困るのです。
その意味で、韓国がGSOMIAを一方的に廃棄すれば、米国はそうとうにイヤな顔をするでしょうな。
というか、いまでもじゅうぶんにイヤな顔はしていますけど、これで決定的になりますね。
だからGSOMIA は対日関係というより対米関係の問題なのです。
それにしてもやればやるほど国際的に孤立し、墓穴を掘るのはわかりきっていますが、降りかかった火の粉は払わにゃなりません。
上は韓国のポスターですが、「放射能五輪ボイコット」だそうです。
やれやれ。言うに事欠いて「放射能五輪」ですか。こんなことまで反日ネタにつかうのですから、呆れてものが言えません。
そもそも「情報を公開することを要請する」もなにも、日本は秘匿しているわけでもなんでもなく、情報はすべてオープンになっています。
それをいやしくも国家と名がつくところが公開情報をろくに読みもしないで絡んでくるとは、根性がねじ曲がっているといわれても仕方がありません。
韓国はボイコットが武器になると勘違いしているようですが、どうぞどうぞ気持よく来られないなら来なくてけっこうと思う日本人は今や半数を超えているでしょう。
日本憎悪をまき散らすためにオリンピックに来るなら、来ないほうがましです。
今の韓国だと、入場式で「独島は我らのもの」とか「「日本は経済侵略を謝罪しろ」とかいった揃いのTシャッツを着て、シュプレッヒコールのひとつも叫びそうですもんね。
まぁじっさいに来ても、「食事は別途用意しろ」と要求しているそうで、なごやかに各国選手たちと交流しながら一緒に食べたくないということのようです。
「大韓体育会は、福島農産物に対しては選手村の近くに支援施設を設け、別途の食べ物を供給するように全力を尽くす計画だ。
大韓体育会のキム・ボヨン広報室長は「別途の調理師と選手支援団を準備している。選手支援関連場所の下見がすべて終わった」とし、「別途設けるコリアハウスは記者会見場をはじめ韓国スポーツの広報場所であり、選手保護問題としても支援場所としては適切ではない。選手村から近い所に別途、設けられる」と明らかにした。
キム室長は「ただ韓国産の米を持っていくなど具体的なプランは(選手団の輪郭が出る)来年準備をする」と説明した」
(スポーツソウル7月31日)
https://sportsseoulweb.jp/sports_topic/id=5425
これもオリンピック規約にどうあるか知りませんが、どうぞどうぞ。
韓国から食材を大量輸入して、韓国人に作ってもらい、ひっそりと密室で韓国人だけで籠もって食べるといい。
さぞかし浮き上がるでしょうが、それが今のこの国の姿そのままです。
こうなったらいっそのこと、どうせ空気も土もコワイのでしょうから、タイベックス防護服着て酸素マスクつけて競技したらいかがでしょうか。
ろくな記録はでないでしょうが、皆んな「日本が悪い」と言い訳できますもんね(苦笑)。
そもそも例によって例の如しですが、この「(放射能)汚染水」という表現自体からして、日本のメディアのバイアスがかかった表現が発信源です。
「汚染水」と聞くと、なにかスゴイ放射能が混ざった汚れた排水という恐怖に捕らわれますが、なんのことはないただの水と言って悪ければ三重水素、つまりはトリチウムのことです。
というわけで、2016年3月19日の記事を再録します。
この記事を書いた3年前は、トリチウム=放射性汚染水=コワイ、という非科学的な言い方が跋扈していました。
トリチウムは放射性物質といえば仰々しい響きがありますが、実は国際法による希釈をすれば無害化できる存在であり、世界各国はそうしていることが認知されてきました。
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福島第1原発の現状について、どこをもって「事故を収束」とするか、ということですが、最長で廃炉まで40年です。
一生の半分ほどの時間がかかりますが、、それまで多くの問題があります。
解体された部品、機材などの処分もさることながら福島第1において特に問題となっているのはのは、いわゆる「汚染水」です。
NHK(2016年3月16日)が整理してくれています。
東電の最新の現状報告書「福島第一原子力発電所の最近の状況」(2015年12月11日)と共に見ていきます。
「1号機から3号機では溶け落ちた核燃料を冷やすため原子炉に水を注ぐ必要があり、これが高濃度の汚染水となって建屋の地下にたまっています。
さらに地下水が建屋に流れ込んでいるため、当初、建屋内の汚染水は毎日400トンずつ増え続け、東京電力はこの汚染水をくみ上げて1000基に上るタンクで保管しています。」(NHK前掲)
この福島第1が立つ場所は、そもそも阿武隈山系の湧水を集めて、大変に地下水が豊富な地点なのです。
もちろん、建屋の下にたまっている汚染水もありますが、どちらかといえばこの毎日400トンも流入するハンパでない量の地下水に手を焼いています。
施設を上図の左手から、崖を掘って作ってしまったために地下水に悩まされているわけですが、事故後に崖の上に地下水を汲むポンプ(青い太線)を設置しました。
それでもなお、崖下に流れる地下水は、3カ所の「くみ上げ」と書いてある井戸からくみ上げていきます。
とくに重要なのが崖下の井戸で、ここで止めないと、原子炉に流入して「汚染水」となってしまいます。ですから、ここでくみ上げて、なおその先に凍土壁を作っています。
「東京電力はこれまで、建屋への地下水の流入を抑える対策に取り組んできました。おととしには建屋の上流側で地下水をくみ上げて海に流す「地下水バイパス」と呼ばれる対策を始めたほか、去年9月からは「サブドレン」と呼ばれる建屋周辺の井戸で地下水をくみ上げ、浄化したうえで海に放出する対策も始めました。東京電力の試算では、こうした対策によって建屋に流れ込む地下水の量は1日およそ200トンまで減ったとしています。」(NHK前掲)
福島民友新聞(2016年3月3日)によれば
「現在の汚染水発生量は1日当たり約500トン。内訳は地下水流入分が約150トン、護岸から移送した地下水分が約350トンとなっている。
また2月25日現在、1~4号機などの建屋内には計約8万1000トンの高濃度汚染水がたまっている。」
「 東京電力福島第一原発では、1日におよそ500トンの汚染水が発生し、浄化設備で放射性物質を取り除いて いますが、トリチウムという放射性物質は取り除くことができないため、およそ60万トンが敷地内のタンクにためられたままになっています。 」(NHK前掲)
「東電は4年前の事故時に急増したフランジ型の貯蔵タンクが耐用年数を迎えて相次いで劣化しつつあることから、貯蔵汚染水の入れ替え作業を進めているが、設備の劣化はタンクだけではなく、今回のホースやポンプなど多くの応急的に投入された部材の劣化が随所で顕在化しつつあることがうかがえる。」F(inance GreenWatch 2015年5月19日 )
つまり、貯めておくという方法は、あくまで事故直後の浄水装置もなく、遮蔽壁もない状態でやむを得ず取った緊急措置だったにもかかわらず、事故後5年たってその限界を迎えつつあるということです。
「 こうした汚染水の処理方法について、東京電力福島第一廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表はNHKの取材に対し、 「国の議論では希釈しての排水や、濃縮しての管理など、いろいろ案が出ている。4月以降、地元の方々と話し合い、 どういった形がいいのか決めていきたい」と話し、薄めて海に排水することを含め、どのように処理を進めるべきか、 来月以降、福島県など地元と議論を進めていく考えを明らかにしました。
トリチウムを含む汚染水の処理については、国の専門家チームで検討が進められ、薄めて海に排水する案や 地下に注入する案などが候補とされていて、地元の理解を得ながら、どのように汚染水の処理を進めるかが大きな課題となっています。 」(NHK前掲)
ここで上げられている地下注入などは、別の地下水脈に流入してしまい汚染を拡大しかねない下策です。
これ以上貯めておけない、そしてトリチウムだけに問題が絞られてきて、しかもトリチウムはそもそも非力なエネルギーしかもたない放射性物質である上に、検出量も微量です(下図参照)
ならば解決法は、世界にひとつしか存在しません。海に放出することです。これ以外にありえません。
下図は、世界の原子力施設で液体廃棄物として海に放出した、トリチウム量のグラフです。
この論文はトリチウムと海洋との関係で教示されるものをたくさん含んでいますので、必読です。
上図のトリチウムは、原子炉の運転・整備、核燃料再処理時などで発生して、施設外に排出されたものが大気圏や海洋へ残留したものです。
英国が最大放出国で、実に2500兆(2.5×1015)Bq/年程度、日本は6分の1の400兆(4×1014)Bq/年程度です。
このグラフには再処理施設からの放出量は含まれていないために、英仏はさらに多くなります。
このように現在でも各国の原子力施設からは、日常的に海にトリチウムが放出されています。
●各国のトリチウム海洋放出量
・英国(セラフィールド再処理施設)・・・年間1390兆ベクレル(2010年値)
・フランス(ラ・アーグ再処理施設) ・・・年間9950兆(2010年値)
・カナダ(ブルース原発) ・・・年間1180兆(2012年値)
これはロンドン条約で認められた、唯一のトリチウム解決法です。ロンドン条約を押さえておきます。
「ロンドン条約 1972年は、海洋の汚染を防止することを目的として、陸上発生廃棄物の海洋投棄や、洋上での焼却処分などを規制するための国際条約。」
※ロンドン条約 (1972年) - Wikipedia
なお、放射性物質の放出は同条約で禁止されているという反原発派の説がありますが、正確ではありません。(欄外参照)
ロンドン条約は、船舶からの海洋へ処分する行為等を禁じていますが、原発施設からの放射性排水の海洋への計画放出は対象に なっていません。
ロンドン条約で許されたトリチウム濃度は6万ベクレル/ℓで、これ以下ならば放出することが国際的に認められいます。
よくある勘違いに、福島第1で事故処理に失敗したから漏れだしているのだろうという誤解がありますが、まったく違います。
他の国内原発でも、以下の放出がなされています。
図 各原発からのトリチウム海洋放出の年平均値(2002年度~2011年度)平成23年度 原子力施設における放射性廃棄物の管理状況(2012年8月)
加圧水型の最大放出施設は、大飯です。全原発の合計では年間で380兆(3.8×1014)Bq/年で、世界では少ない方に属します。
放射線の専門家である海洋生物環境研究所の御園生淳氏、富山大学水素同位体科学研究センター長松山政夫教授の意見を紹介しておきます。
①水として摂取しても10日くらいで半量が排泄されてしまうので内部被曝の可能性は低い。
②トリチウムの出す放射線量のエネルギーが低いので、外部被曝はありえない。
③毎日100ベクレル/㎏のトリチウムを含む食物を1年間食べた場合の摂取量は、0.0015ミリシーベルトで、,セシウム137の約千分の1ていどで比較にならない。
④トリチウムは何かに濃縮することがないために生物濃縮は考えられない。
もし、今後、福島第1から、トリチウムを含んだ「汚染水」を放出するなると、以下のルールに則って行われことになります。
原子力施設のトリチウムを告示濃度限界の6万ベクレルまで希釈してから、海に計画放出し、拡散させます。
これは先の述べたロンドン条約の国際ルールに則っていますから、文句を言ってくる国は韓国以外にないでしょう。
いや韓国も重水炉を持っているために、アジア最大のトリチウム放出国でしたっけ(笑)。
漁業関係者は風評被害に痛めつけられて来ましたから、粘り強い説明が必要でしょう。
外国の専門家は、このわが国の汚染水対策に同意しています。
訪日したスリーマイル島事故を経験したNRC元専門家も、「直ちに海へ放出すべきだ」と助言しています。
いずれにせよ、完全廃炉になり、使用済み燃料棒の処分が終了する時まで、冷却水は止められませんから汚染水は出続けます。
私はかねがね常に言ってきたことですが、事故処理に原発賛成も反対もまったく関係ありません。
もはや反原発はイデオロギーになってしまったようですが、願わくばイデオロギーの眼鏡で事故処理を見てほしくはありません。
広く世界でどのようなトリチウムの処理がなされているのかを知ってから判断すべきなのに、原発反対だから汚染水処理を止めろと言っているようにすら聞こえます。
というか、実際そう言っています。 近視眼も極まれりです。
どうも、彼らの声を聞いていると、凍土壁が失敗しそうだと手を打って喜び 、タンクが漏れると万才を叫んでいるようにすら見えます。 破滅願望なのでしょうか。
反原発主義者にしても、このままタンクが溜まるだけ溜まって処理不能になり、炉の冷却水の循環もできなくなることが望みではないと思うのですが。
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※福島第一原子力発電所における汚染水の放出措置をめぐる国際法(西本健太郎 東大特任講師)
「海洋と放出とロンドン条約ロンドン条約は1975年に発効し、高レベル放射性廃棄物の海洋投棄が禁止された。以後この条約の下で実施されていたが、1982年の第6回の会議で、海洋投棄に関する科学技術問題を再調査し、その結論が出るまで投棄を一時停止するという提案が行われたことから海洋投棄は一時中止することになり、この年以降は実施されていない。その後、1993年の第16回会議で、放射性廃棄物の【船からの】海洋投棄は全面的に禁止となり、1996年には海洋投棄規制を強化するための議定書(1996年の議定書)が採択され、2006年3月に発効、日本は2007年10月に批准している。」
※参考文献
・ポストさんてん日記 トリチウムとは?危険性は?海洋放出量の基準値は?
・海産生物と放射性物質(海洋生物環境研究所
・トリチウム流出の影響 福島第一の地下水(安井至教授の市民のための環境学ガイド2013/8/10)
・原子力資料室http://www.cnic.jp/knowledge/2116?cat_id=1
・医療での自然放射線安全にお答えしますhttp://trustrad.sixcore.jp/tritium-2.html
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韓国側の要請は全く「ゲスな主張」(八代英輝氏)としか言いようがありません。
返答は、「データが必要ならば、IAEAへ行け!」でたくさんです。
こうした主張は例えば、愛知トリエンナーレで、いまだに「表現の自由や検閲の問題」であると強弁する津田大介のような左派全体に通底するいやらしさを感じます。
こういう韓国には非常な嫌悪感を感じる国民が大勢でしょうが、それでも同じ土俵にのらない事が肝心です。
「友好への出口をさぐる」とするマスコミの論調に惑わされる事なく、冷徹に韓国という国の真実を見つめる目を持つべきですね。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2019年8月22日 (木) 08時20分
皆様のご参考のひとつにこれも置かせて頂きまする。
平成28年度発電用原子炉等利用環境調査(トリチウム水の処分技術等に関する調査研究)
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H28FY/000744.pdf
とりあえず、韓国の項目をどうぞ。
投稿: 宜野湾より | 2019年8月22日 (木) 09時25分
ムン閣下ご乱心の様子ですが、笑ってはいられない。今
までの日本(特に外務省)なら、「ルーピーは死ななきゃ治
らない、韓国は大変だのう」と、他人事で済ませてきました。
そういうふうに反撃の仕事をサボってきたから、その積み
重ねで、今日のように韓国にナメられているのです。テッテ
ー的にダダをこねれば、地頭と泣く子と韓国には勝てんと
ばかりに日本は妥協してくるさ、と学習してしまっているの
です。
トランプ親ビンの座右の銘?が、「やられたら、10倍にして
やり返せ」なのは有名です。国と国との静かな戦争が外交
なので、米国を積極的に巻き込んで狂えるムン閣下を完膚
なきまでにブチのめさないと、未来永劫、日韓関係はラチが
あかなくなりますわ。日本の将来世代には、タダでさえも不
公平年金や国債償還などの負のレガシーがあるのに、いつ
までたっても韓国にヤラれ放題の習慣まで引き継がせるの
は酷です。
「やられたら、100倍にしてやり返す」ような気概が無いの
なら、そんな政府(特に外務省)はクビ! 各国にいる大使
は、その国においてモーレツにロビー活動(日本を売り込め)
をしろ!だいたい第三国で従軍慰安婦なんてウソ話が出る
こと自体が、外務省の各国大使様は仕事してないわ。仕事
してくれよ、特級国民なんだろ?
投稿: アホンダラ1号 | 2019年8月22日 (木) 22時50分