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2019年9月 9日 (月)

香港独立だって?

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名無し氏からこんなコメントをもらいました。入れる場所がまちがっていますので、次回は宜しく。

「香港で最近捕まり、いまだに逮捕されているアンディさんが日本保守に1番近い思想らしいHongkong独立派であり,尖閣は日本だと言ってくれる香港デモ独立派のアンディさん。

顔は、1番ゆうめいで最近逮捕されてもすぐに釈放されたアグネスさんは、残念ながら最初からなぜかシールズと仲良くこれから山本太朗やシールズとの対談も反日てれびが演出を計画しています

沖縄を独立させたい共産主義勢力+山本太朗+シールズ+パヨク+アグネスが
これから日本で大々的にメディア応援の中で共闘し全面に出そう計画を日本の反日派がテレビを使い計画中」

 

せっかく入れてもらってこういうことを言うのもナンですが、日本の政局にはなんのつながりもありませんし、アグネスさんが山本と親しかろうとそうでなかろうと、関係ありません。
なぜなら、彼女は一個人だからです。

これでアグネスさんが行政長官だったとしたら、それなりにその影響を考えておく必要がありますが、一個人でなにをどう言おうと無関係です。

彼女が尖閣をどう思っているかも、まったく関係ありません。

 

一言ご忠告しますが、政治情勢を見るときに自分の政治的クローンを探すのは不毛だから止めたほうがいい。

異なった地域で、異なった運動をしている人を捉えて、うちの国の誰それと懇意だから、パイプがある、なんて言ってもなんか意味がありますかね。

また「香港独立」ですが、私が一番警戒している潮流です。
もし、「香港独立派」が大多数を占めた場合、北京政府はためらいもなく武力弾圧のカードを切るからです。
そのへんの按配については細かく書いたつもりなんですが、読みとばしましたかね。

政治的に「正しい」ことと、政治的に「正しい判断」であることは別次元なのです。
政治的に正しいことも、出す時を間違えたら弾圧を呼び込むだけです。
「香港独立」は、5大要求にも書かれなかったように香港民主派で圧倒的多数というわけではなく、むしろ少数派にすぎません。

大多数の市民にとって、一国二制度をしっかりと堅持できればよいのであって、「その先」にあるだろう香港の分離独立は危険極まる選択だと感覚的に分かっています。

 

香港が分離独立したらどの国が承認しますか。
米国はしませんよ。
つきあいの古い台湾さえも台湾関係法でかろうじて守っているくらいで、いま台湾を承認してしまったら北京政府に侵攻の口実を与えるからしないのです。

運動は一時の感情の高まりで解決できるわけではありません。
「香港独立」がなまじ「正しい」が故に、いま独立を言い出してしまっては元も子もなくなります。
元も子も亡くなるというのは、自由主義国の反権力デモと、香港のデモはまったく別次元だからです。
政治的自由が確立されている国で、ワーワー叫んでも、そんなものは分厚い民主主義の脂身に吸収されてしまいますが、香港はむき出しの中国の暴力と対峙しているのです。
アグネスさんがシールーズと仲がいいというのは初耳でしたが、よしんばそうだとしても、あんな甘ったれたいくえにも保護された運動のどこが気に入っているんでしょうか。

シールズは負けても平気です。かれらにとって青春の記念にデモのひとつもして、あとは就職してサラリーマンやるだけのことですから。
一方香港の民主派の戦いは、文字命をかけることあり、命を張って戦うことです。
負ければ、事後摘発を食って移送法が通っていれば本土の収容所送りです。
厳しさは天と地の違いがあります。
だから香港の戦いは人の心を打つのであって、シールズ如きお坊ちゃんお嬢ちゃんデモと一緒にしてもらっては困ります。

201711201600439c0

https://oyakochoco.jp/blog-entry-2056.html

さて「香港独立」ですが、考え方としてもナンセンスな主張です。
それは台湾を見れば分かるでしょう。
慎重に蔡英文台湾政権は「独立」を避けて通っています。
もちろん現在の台湾政権は台湾独立派ですが、おくびにも出しません。
その理由は北京政府がこのように言っているからです。

「[北京 24日 ロイター] - 中国国防省報道官は24日、この日公表した国防白書について会見し、台湾の独立に向けた動きがあれば戦争も辞さないと表明した」
https://jp.reuters.com/article/china-taiwan-usa-idJPKCN1UJ09R

このように北京政府が言っている時に、あえて「独立」などと言う必要はないばかりか、挑発することによって、台湾侵攻を速める働きすらあります。
台湾政府ができることは、さまざまな手段で仕掛けてくる中国への統合策動を、ひとつひとつ丁寧に潰していくことだからです。
地位としては大変に不安定ですし、先日南太平洋諸国が中国に切り崩されたように、常にピンと張ったロープの上を歩いているようなものです。

台湾独立はこのロープを大きく揺らすようなまねをすることです。
香港も同じです。
香港民主派がどのような政治的未来を掴むか分かりませんが、それは多くの妥協の産物であって、すっきりとした解決などはこの世に存在しないのです。

 

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コメント


 台湾の難しい立場ですね。中国に併合されたくはないし、さりとて敵対することもできない。トランプ大統領はこれからどのような台湾防衛策を講じてゆくのか。F16戦闘機や戦車などの輸出もしたが、それでも中国の出方に気を配らねばならないという微妙な状況は素人には分かり難いものがある。
 一気に台湾を国家承認すればイイのにと思うのだが、そうもいかないのか?

>>一気に台湾を国家承認すればイイのにと思うのだが、そうもいかないのか?
 
一言で言えば、米中台すべてにとってデメリットの大きい選択肢だからだと思います。
それをやったら、米中経済戦争が本物の戦争になる可能性が高いです。中共としては台湾独立を認めたが最後、ウイグルもチベットも、内陸部も沿岸部もいくつもの派閥に分かれて内紛が見えてますからね。

ですからアメリカは、まず経済での殴り合いを行い、中国を弱らせてから封じ込める手段を試すことにしたんじゃないかと。

強硬手段を選ぶのは最後の最後、それまでに切れるカードがあれば、そちらが優先。
それでなくとも、戦争は不人気政策です。優勢な側ですら好きな時に止められるわけではありません。おまけにリソースは馬鹿食いときては……国家元首の立場としたら、やってられません。

仮に香港が独立するとしたらどんな時でしょう。
それは共産党の支配が弱まり中国が分裂したときです。
少なくとも四つ程に分かれると思います。
チベットとウイグルは独立し、南は上海あたりを中心とする勢力、残りは共産党の残党で構成する北京の旧勢力。
こうなったとき台湾も正式な国歌になるでしょう。
さて機に乗じてうっかり独立してしまった沖縄はどうなるでしょうか。
もちろん日本からの多額の補助金はこれまでのようにもらえません。海洋勢力でなくなった北京は沖縄に興味を示すでしょうか。晴れて民主国家となった上海勢力は国家整備に忙しく海洋進出のためとはいえ沖縄に多額の援助をするでしょうか。
貧しいけど素朴な島として生きていく選択肢もありでしょう。

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